嫁のお尻を撫でていたら

「ちょっと何やってんのよ!触らないでよ!」

まるで僕が電車の中の植草教授であるかの如く怒られた。

「いいじゃないか減るもんじゃなし。今夜どうよヌフフ…」

「だめ!私は今面接のことで気が立ってるの!」

立ってるのは僕も同じだが…。嫁の言う面接とは、数日後に迫った娘・R(3才)の幼稚園面接のことである。

「嫁、もうちょっと落ち着いて…」

「面接終わるまでまぐわい禁止!」

「なんでそうなるんだよー!」

キリスト教を広まらせないために海外交通を禁止しました。面接があるために夫婦交渉を禁止しました、ってお前は江戸時代か。夫婦は常にエロ時代で行きましょうよ、と反論するのだが

「私はね、今、面接のことしか頭にないの!そんなことしてる余裕はないの!」

マジで核実験する5秒前、ってな感じの北朝鮮みたいなテンパり具合。

「テンパって視野が狭くなると、思わぬところでコケるものだよ。ここはもっとゆとりを持って僕と肉体の面接を…」

「面接が終われば心も体も大開放されるわよ!」

大開放ってアナタ…され過ぎても困るんだけど。反動でエブリバディカモンカモンみたいなストリートビッチになられても困る。

という訳で嫁の心配性にすっかり僕もそんな気分ではなくなってしまった。僕も不安がないと言えば嘘になる。しかしもう自然体で面接に望むしかないではないか。

親の欲目なのかも知れないが、Rはトロいけれども素直な子である。ちょっとオマセな子は先生がお遊戯を教えても照れてやらない場合があるが、Rは大喜びで歌って踊る。教える側にとっては扱いやすい子であると思う。

Rが面接で緊張して何も話せなくても、Rはこの幼稚園で開催されている未就園児教室に参加しているので、先生方も普段の姿を見てくれていて、それを加味してくれるのではないか…あくまでも希望的観測なのであるが。どのみち親がガチガチだとRもガチガチになってしまうだろう。

面接当日は、幼稚園に並んだ者順から面接が開始されるので、僕が明け方から並びできるだけ早い順番を確保することになっている。そして嫁がRの身支度をさせて僕とバトンタッチし、嫁とRが面接に赴く。親はどちらかが出ればよいのだ。

ただこの調子だと万が一落ちてしまった場合、嫁が責任を全部ひとりで背負い込んでしまう恐れがある。両親で出席しても問題はないので、これは僕も一緒に出た方が良いのかなあ…、などと考えている次第である。

嫁が面接に向けて頑張っているのをただ口を咥えて見ているだけで、ただまぐわいを求めるのみの僕では、嫁との愛の営みも崩壊してしまうではないか。無力な男になってはいけないのである。

苔のむすまでに 愛し合うはずの二人が
予定調和の中で 離れ離れになる
何も出来ないで 別れを見ていた俺は
まるで無力な俺は まるでまるで高木ブーのようじゃないか

俺は高木ブーだ まるで高木ブーだ
俺は高木ブーだ まるで高木ブーだよーん

元祖高木ブー面接。


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川崎ハロウィン川崎ハロウィン
川崎ハロウィン川崎ハロウィン
川崎ハロウィンパレードに娘・R(3才)と行ってきた。

僕は一昨年前から参加している。このパレードはDJブースを積んだトレーラーがテクノミュージックをガンガンかけながら先導し、その後を人々がウホーと踊りながら付いていく、というもので、テクノ色が強いものだった。

しかし今年から「パレード参加者は仮装が必須」という条件が課せられてしあったせいか、テクノ好きな人々は減り、仮装好きのファミリーが増えてしまったような気がした。音楽がかかってもただゾロゾロと付いていくような感じで…。

仮装も去年までは凝ったコスプレが多かったが、(去年の日記参照)今年は悪魔だとか魔女だとかいわゆるハロウィンっぽいものが大多数だったように見えた。まあそれが真っ当なハロウィンなのかもしれないが…。

ピノコピノコ
そんな中僕はブラックジャックのコスプレを、Rにはピノコのコスプレをさせて参加。一緒に参加した丸の内秘書ちあきちゃんとフジモリ氏は妖艶な魔女、そしてこれもまた現地合流した望月君とそのお友達は

アポロチョコアポロチョコ
アポロチョコのキャラクターのコスプレを自作してきた。可愛かった。

いよいよパレードが始まろうとしている時に、

「こわい!こわい!ぎゃあああああ」

参加者達のおどろおどろしいコスプレに恐れをなして列に加わろうとしない。

「じゃあアイス買ってあげるから…」

慌ててブラックジャックのコスプレのままコンビニに駆け込んで

「ああ、こんなコスプレしたままじゃ警察に通報されてもおかしくない」

と逮捕覚悟だったのだが、レジの人も化け物面の仮装をしていたので問題なくアイスを買うことが出来た。

「えへへ…」

とRがアイスを舐め舐めご機嫌になった隙にパレード開始。1時間余り、川崎の街を練り歩いた。ただRはずっと僕に抱っこされっ放しで、決して自分で歩こうとはしなかったけど…。

パレードのゴール地点で「どっぱーん」という轟音と共にキラキラしたテープがが舞い上がると、それが終了の合図。Rはその音にも

「うわああああん!」

と号泣。全然泣き止まなくなってしまったため、ちあきちゃんや望月君には

「ごめーん、収拾つかなくなったからこのまま帰る~」

と非常に中途半端なまま川崎を後にした。

「R、ごめんね」

帰り道、ドーナツを買ってやったらようやくニコニコと食べ始め、落ち着きを撮り戻したのであった。

「Rちゃんこわかったの。でもたのしかったの」

とはR本人の談である。彼女にとってのハロウィンは

「Weep Or Treat」(お菓子をくれなきゃ泣いちゃうぞ)

だったようである。


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「ちょっと携帯の機種変更に行って来るから留守番お願いね」

何日か前の日記にも書いたが、散々どの機種に変更しようか迷っていた嫁が嫁がついに決心したようである。娘・R(3才)を連れて携帯ショップに出かけて行った。僕は息子・タク(1才)と留守番してるよう仰せつかった。

本当は僕も変更したいのだが、そうしたいと思う機種が出て来ないので保留のままである。もっとオサレでキュートで、持ってるだけでロマンチックが止まらなくなるような携帯が出てくれないものかしらん。

1時間ぐらいして嫁が手続きを終えて戻って来、更に1時間後に変更した機種を撮りに行って、嫁の携帯は変更された。

夜中、子供達が寝静まり、嫁も寝ようとしているので

「あ、ちょっと携帯貸して」

とお願いすると

「いいでしょー」

ニッタラニッタラした笑みを浮かべて手渡してくれた。嬉しいらしい。

「ふーん」

携帯をカメラモードにして画面越しに嫁の顔を眺めて、「かしゃ」と撮影してみたら

「ちょっとあなた、何勝手に撮ってるのよ!私もまだ撮ってないのに!記念すべき私の携帯カメラ撮影第1号がああああ!」

嫁が烈火の如く怒り出した。

「だって『貸してくれ』言ったら『いいよ』って言うからいじってたまでじゃないか」

「カメラはダメぇー!」

まるでヤクザみたいな後付けの言いがかり。「そこはダメえぇー!」というのなら可愛いのであるが。嫁の新携帯のカメラバージンを奪ってしまったことがここまで怒りを買うとは。

嫁はプリプリしたままフスマをピシャリと閉め、寝室に行ってしまった。別にいいじゃん…などと僕は一人取り残された僕は釈然としないままでいたら、フスマがスーッと静かに開いて

「…これ、ちょっと自慢。見て」

携帯を持った嫁の手がぬうっと伸びてきた。

「何が自慢なの?」

嫁は携帯のボタンをひとつ押すと、二つ折りになった携帯がパカンと自動的に開いたのだった。

「…ね?」

嫁、超得意げな顔。

「…ボタンで鉛筆が飛び出す筆箱を自慢する小学生のようだ」

僕が冷静沈着かつ色素沈着なコメントを発すると、

「…」

スーッと静かにフスマが閉まり、嫁も再び寝室に引っ込んでしまった。

嫁が寝静まった後、嫁女体下半身部分がパカンと開くボタンを探そうと思った。


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1ヶ月以上のご無沙汰でした。

先月募集した「面白い子供のいい間違い」を発表します。沢山の方が送ってくださいました。ありがとうございました。なお、掲載の都合上、多少省略・まとめさせていただいた文章もあります。ご了承下さい。発表の仕方は

■お名前(言った人)

本文

僕のコメント


となってます。それではレッツラゴー!

■ときすけさん(ご本人)

「潜水艦」を「すいせんかん」

前後が入れ替わるってのはよくありますよね。サンバルカンがバルサンカンだったり。

■ははさん(お子さん)

「えだまめ」を「おだまめ」
「おりがみ」を「おみまい」
「おたまじゃくし」を「おとこだましい」

田んぼへいくたび「おとこだましー!」と叫ぶので 恥ずかしかったです。
そんなコも高校三年生です(^^;

「男魂」と聞こえるか「男騙し」と聞こえるかによりますね。おーとこだましーは蛙の子。そんなわけあるかいぼけー。

■lupiさん(娘さん)

「次回、ドラえもん・のび太の宇宙開拓史に御期待ください」を
「じかい、ドアえもんのびらのウッチュ~~がいだぐじにごったいくだたいっ!」

「タケコプター」を「タケコピター」

舌っ足らずの時期は解読に苦労しますまじで。生返事すると怒るし。

下の娘はやはり2歳の頃お人形遊びでぺちゃくちゃ話しながら遊んでいましたが、その時必ず「ウン、へーさんこがねぇ~」という言葉が出てきましたが、「へーさんこ」これはいまだに何のことか不明のままです。

うちのRも最近会話の中で「ちーたくんがね…」と謎のキャラが出てきてます。ちーたくんとは何者か、まだ分かりません。ちなみにlupiさんの娘さん達はRの写真を見て「ゆうこりんに似てるぅ~」と言ってくれたそうです。僕の文章は読ませてないそうです。実物はそんなに可愛くないですけど、とにかくありがとうございます。文章は決して朗読しないで下さい。素敵なパパでいたいのです。ぽてちん。

■ゆきやなちゃん(ご本人):URL

カメ(亀)をカメラと間違えて覚えていたらしく 「ぱちっ!」 とウミガメを呼んでいたようです。

かーわいい。デジカメがあったら余計ややこしそうだね。Rはカメラのことを「ぴっ」って呼んでいるので、これも時代かな。

■hanaさん(姪御さん)

「ちびまるこちゃん」を「ちびまんこ」

直球でやばいですね。Rも「おじいちゃん」を「おちんちゃん」と言っててかなりヤバげな時期がありました。

■月乃さん(息子さん)

「ケチャップ」を「けぱっちゅ」
「八千代」を「あっちよ」

分かります分かります。「けぱっちゅ」も前後逆になるパターンですね。

■めぇさん(ご本人)

「まぶしい」を「らぶしーん」

2○歳になった今でも親にからかわれますorz

朝の光が、とてもらぶしーん。多分いつまでも言われることでしょう。そういう思い出を大切にしたいのですよ。


■威人さん(娘さん)

「岡田屋」というスーパーがあり、毎日のようにママとお買い物に行っています。 最近お風呂に入っていて「お体洗おうね」というと 「オカダヤあらうの」といいます。 それでも私が「お体ね」というと 「お・か・だ・や!」と怒られます。

フルネームで投稿頂きましたが、苗字は念のため伏せさせて頂ききました。ブラックジャックのピノコっぽい喋り方でカワイイですね。遅れましたが2才のお誕生日おめでとうございます。


■まろりんさん(?)

「さるの恩返し」読んで~!

ぶわははははははは!このたった一行だけのメールだったんですが、一番笑ってしまいました。なんか後からじわじわと来ます。


■ちをみんさん(甥御さん):URL

幼稚園児の甥っ子と一緒に歩いていた時。 甥っ子が、転んでしまいました。 「大丈夫?」と聞いたら「だってボク、あわだっちゃったんだもん」
あわてちゃったと言いたかったみたいです。

生ビールみたいな甥っ子さんですな。何故かそこはかとなく色っぽいです。


■さくぽんさん(お子さん)

「ポップコーン」を「ぽっくぽーん」
「滑り台」を「 すれびだい」
「テレビのリモコン」を「てべりのりぼこん」
「忍たま乱太郎」を「にんたらまんたろう」
「お子様ランチ」を「おこさらまんち」
「生麦生米生卵」を「なまぐみなまもげななかまご」「なまごみなまごめなまかまご」

ぽっくぽーん可愛い!おこさらまんちはウチの弟も言ってました。従兄弟は「おこそらまんち」と進化してました。早口言葉は今でも苦手ですよ。

■Sasaさん(ご本人)

「よーい、スタート!」を「よーい、スカート!」

あははは!ストレートで面白いですね。「よーいドン!」は「よーいズボン!」だったりして。

■KFくん

子供なんていないんですけど投稿してみました! はい、ウザいですね。 ということでまた遊んでください♪

罰としてメイド喫茶に連れて行くので、メイドさんに向かって「すぱげっきーくだちゃい」と注文すること。

■ハルカズさん(お子さん):URL

ホクロの事をホコリと言います。 掃除してる時に言われると腹が立ちます。 (パパー!ホコリみてー!とか)

うう、口うるさい姑のようですねえ。しかしちゃんと掃除されてるなんて頭が下がります。僕は超適当です。

■白湯さん(イトコさん)

ニンニクの匂いを 「あ~、いいにおいくしゃい!」(良い匂い+臭い) いまだに語り草です。 実は結構使えますよ。基本イタリア料理はいいにおいくしゃいです。

餃子なんか出て来たときも「いいにおいくしゃい」ですかね。おかあさん♪なあに♪おかあさんっていいにおいくしゃい♪

■lisaさん(お子さん)

「扇風機」を「ふうせんき」
「焼き肉」を「ぎぎぐー」
「ハム」を「まーむ」
「牛乳」を「にょうにょう」

息子さんの言い間違いを沢山送ってくれました。そんな息子さんも24才だそうで。「あの頃お前はこんな言い間違いを…」なんて言われるのがちょっとイヤな年頃だったりして。

■びたさん(ご本人)

チューリップの歌を

「あいたー♪あいたー♪ ちゅーいっぷーのあなーがー♪」

祖父母の家に遊びに行った時、救急車の音がして

「おじいちゃん お迎えがきたねぇ」

とか言って場を凍らせたらしいです。

チューリップの歌は辻褄が合ってますね。どこに穴があるか知りませんが。
童歌って結構呪術的なメッセージや予言めいた言葉が隠されてるって説が
あるので、子供の一言もなかなか侮れません。

■柊さん(甥っ子さん)

「桃もスモモも桃のうち」

って言って♪っていうと、

「ももももももももももももも・・・のおうち」

おうち、って可愛いですね。しかし4~5才の子になんとややこしいことを教えるのですか。間違えるに決まってます!お受験でもさせるのですか!

■さちさん(ご本人)

幼稚園で絵を描く授業があり、家に帰ってお母さんに報告したんですね。

「今日絵書いたのー!」

「へー 何の絵を書いたのかな?」

「シオラーメン!!!」

実際書いてたのはシクラメンの花でした。

シオラーメンのかほり、なんて歌がありましたな(ねーよ)

■ルルさん(お子さん)

幼稚園児の娘に

「おかあさんは オトコチョイチョイだね。」

と言われました。「おっちょこちょい」の言い間違い。
一瞬固まった。

おほほほ、男もパパもチョイチョイなのよ~。パパをチョイチョイしてあなたが生まれたのよ~、なんてことは言えませんね。すいませんすいません。

■らぶさん(お子さん)

ブラジルからの出稼ぎ親子が子どもの保育園にも。 ある日うちの子いわく「○○ちゃんはブタジルから来たんだよ」いけないと思いつつ爆笑してしまった。

こういうの僕も弱いです。昔「ブラ汁」と書かれたTシャツを着た外人さんを見て笑いが止まらなかったです。

■MIKIさん(お子さん)

保育園に慣れなくて毎日大泣きの我が子。 先生がある日連絡帳に

「あっちょ~~って泣いてました」

と書いてくれました。おばあちゃんが「ばあちゃん」呼ばれるのがいやで、「あっちゃん」と呼ばせていたそうです。

あっちょー、とか先生は謎に思ったでしょうね。うちの子はアッチョンブリケが得意ですが。

■えいこさん(お子さん):URL

「ひみつのアッコちゃん」の歌

♪ひみつひみつひみつひみつ~ ひみつの オッチャン♪

ワイが秘密のおっちゃんや!おっちゃんの秘密、嬢ちゃんだけに見せたるさかいな、うえっへっへ…。怖いです。

■けろさん(?)

「正義の三鷹シモレンジャー!」

三鷹市下連雀に住んでました。

「アイクリームスリー!」

昔から好きでした。

子供の言い間違いというよりも、ただのダジャレオヤジのような気がします。

■kizaoさん(お子さん):URL

「ふん、やなこった!」というべきところを「ふん、やなこっぱ!」と言う。それを側で聞いている旦那が可愛さに木っ端微塵になる。

ずいぶんと古風な拗ね方をする娘さんですね。娘のいじけた姿というのは本当に可愛いものです。叱っているのについ抱きしめたくなるのです。

■由美さん(お子さん)

メガネ→ケマネ
ドロボー→ドボロー
丸出し→まるまし
エレベーター→エベレーター

エベレーターはよくありますねえ。みんなで山にドボロー。ってか。ケマネ、ってなんだかトルコ料理にありそうです。

■らるむさん(お子さん)

エベレーター、ざんばい、がんがれ(基本ですね)

もっともとも分かりにくかったのが、 『くーちゃんまん』
クリームパンダちゃんの事でした。

うちの子とほぼ同じぐらいの娘さんですね。クリームパンダはうちの子も言えない!がんがれは2ちゃんねる方面で普通に使われています。七五三の写真撮りましたか。

■ちょんたろー(娘さん)

アンパンマンに登場するカレーパンマンの事を『カッパカ』と言ってました。 何故かは分からんとです。

お、ちょんたろー久しぶり。名古屋弁バリバリの娘っ子に育ててやってくれだぎゃー。だみゃー。だきゃあも。

■92さん

「びっくりした」を「びっくるした」
「マックスバリュ」を「まっすくばゆー」
「アンパンマン」を「あんまんまん(上の子)」「あんまん(下の子)」
「うきわ」と「うちわ」の区別がつかない
「バイキンマン」を「ぱいちんまん」

ばいちんまんってすごく汚そう~。「あんまん」はうちの子と一緒ですね。マックスバリュってなんだろう。


以上、投稿して下さった皆さんのレポートでした。成長するにつれ、段々流暢な喋りになって来るのは嬉しいですけれども、このような面白い言い間違いが聞けなくなるのも寂しいものです。

子供の数だけ言い間違いがある!そしてある一定の法則がある!体系的に調べてみると面白いかもしれません。

僕はこれらの愛しき子供の言い間違い全般を「子供弁」と呼ぶことにします。

それではみなさん、おやすみんしゃい(子供弁)


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部屋の床にほんの小さな何かが落ちていたので拾おうと思ったのだが

「んぶー!」

息子・タクが暴走トラックのような恐るべき速さでハイハイして来てそれをつまみ、ポイと口の中に入れてしまった。

「タクー!お前今何食ったー!口を開けろー!」

タクの顔を抑えて吐き出させようとしたのだが、タクは

「んんんんー!ひーん!」

と唸って泣くばかりで決して口を開けようとしない。そこに嫁が登場。

「はーいタクちゃん。いないいないばあー!」

「きゃはははは」

見よ、タクが口を開けて笑った隙に嫁が中を覗いているではないか。何この絵に描いたような北風と太陽。

「で、嫁、何が入っていた?」

「…何もなかった」

「ま、いいか。ほんの小さなものだし」

「その内そのまんま出てくるよね」

「2006年うんちの旅だ」

小さな子供は本当に何でも口にするし、実際娘・R(3才)もそうだったので慣れたつもりだったが、タクには僕らの想像を上回ることをやってのける。

それは公園の砂場で「砂」を食べること。

勿論ざばばばばと一気食いするのではなく、2~3粒手にとってパクンと食べてしまうのである。それはもうフリスクを口に入れるかの如くごく当たり前に。さわやかに。時にはみだらに。ちょっとでも目を離すと口をモゴモゴやっていたりする。

今のところ断続的に食べるわけではないので、まあこれも直通で出てくるだろ、と思うに留めているのだけれども。嫁は

「お腹が空いてるとやるのよ、それ」

との見解である。しかしそれだったら砂よりも花壇の葉っぱなどを食べる方が、生き物として正しくないだろうか。葉っぱ食べられても困るが。

こんな変な癖は早くやめさせたいが、ともかくタクは砂を食べるのが好きなようだ。

砂だけに、

サンドの飯よりも好き。なんちゃってプー。


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夜、嫁が困った顔をして僕の部屋に入ってきた。

「体が火照ってうずいてしょうがないの。あなた慰めて」

ということに違いないのかな?と思ってわくわくしてたら

「これ、R(3才の娘)の幼稚園入園面接で必要な書類なんだけど…」

思いっきり違っていたのでがっかりした。

「家から幼稚園までの通園ルートの略図を書かなきゃならないんだけど、こういうの苦手で…」

「分かったよ、僕が書くよ」

Rの幼稚園までの道の図。すなわちロードマップ。道を歩く時は必ず僕か嫁の手を握って離さないRが、もう幼稚園に通うことになるのか…。

そう思うと目頭に熱いものが込み上げて来る。ここからまさに人生を歩んでいくんだね。幼稚園ロードから学校ロード。学校ロードから通勤ロード。そして…バージンロードを歩いて父の元から離れていくのだ。

うおおうおおおう。父親とはなんと悲しい存在であることよ。涙と鼻水と涎で用紙を汚すといけないので、落ち着いてからロードマップを書くことにした。注意事項に

「目印となる建物等を出来るだけ詳細に書いて下さい」

とあったので、目印となりそうなのを思い出してみた。あそこに酒屋があって、その先の交差点のちょい脇におかまバーがあって、こっちにコンドーム自販機があって…。

ってバカ。そんなものばかり書いていたら、まるで僕がそれらをしょっちゅう利用し、酒とおかまと女体に溺れているように映るではないか。幼稚園側が悪い印象を持ち、落とされてしまうかもしれない。もっと高尚な目印を書くべきだ、と思い「ルーブル美術館」と書こうとしたのだが、それは明らかに嘘だとばれてしまう。

真面目に書かなければならない。出来るだけ綺麗な図を書いて少しでも印象を良くしたい。実際は合否とは関係ないかもしれないが、そう考えるのが親心。待ってろ嫁よRよ。お父さんが立派なロードマップを書いてやりましょうぞ。

えーと…と、ブツブツ口に出して確認しながら作成にかかった。

この道を書いて…ここに産婦人科があって、もう少し行くとお墓があって…うははは、まさに「揺り籠から墓場までロード」だなこれ…あっ。ギャアア!ひとりで下らないギャグに笑ってたら間違えた!書き直し!

2回めのロードマップ作成だから、ロード第二章。なんつって。

事故なくRが幼稚園に通えますように。その前に受かりますように。


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息子・タク(1才)が遊んでいたおもちゃを娘・R(3才)がひょいと取り上げたので

「ひーん」

タクはなす術もなく泣いていた。僕はその様を市原悦子家政婦ばりに部屋の片隅から覗いていたので、Rを叱らなければならないと思った。人に迷惑をかけることはいかぬ。

Rは自分が遊んでいたおもちゃを、タクにちょっかい出されると烈火の如く怒るくせに、タクの物は勝手に奪うところがある。お前の物は俺の物。俺の物は俺の物。これではジャイアンになってしまうので

「R!タクが遊んでたのに取っちゃダメでしょ!ああタク、かわいそうに」

自分でも珍しくキツい口調で叱った。Rはしゅんとなった。

が、慣れぬことはするものではない。困ったことに、そのしょぼくれている姿がたまらなく可愛いいのだ。ただ、ここでぎゅっと抱きしめてしまったら叱った意味がなくなる。ライオンは我が子を千尋の谷に落とすという。そして少子化対策に追われているという。

タクの物を奪うのは初めてではなく度々あることなので、敢えて突き放しもう一歩踏み込んで叱らねばならない、と思った。

「R、ごめんなさいと言いなさい」

Rは沈黙。

「言わないの?」

コクンと頷く。なかなか手強いではないか。

Rは結構強情なところがあって、叱ってもお前はアメリカ人か、ってぐらい決して謝らないことがある。そんな時お尻ペンペンをしようかっと迷うのだが、出来れば体罰は与えたくない。話せば分かるのだと信じたい。

為せば成る 話せば分かる何事も デラべっぴんは 真夜中の友。

「いいかいR。タクが遊んでるおもちゃを使いたいなら『かーしーて』って言わなきゃだめでしょう?」

Rの目をじっと見て語りかけることにしたのである。ところが

「Rぱーんち!」

「ぐわああああ!」

逆にRの鉄拳を食らってしまった。…恐ろしい子!親の顔が見たい!嫁、お前か!あ、僕もだ!

「君がそういう態度なら、ごめんなさいと言うまでパパは遊んであげません」

反省の色がないRに対し、心を鬼にして背を向けてタクと遊ぶことにした。Rはひとりモゾモゾと寂しそうに別のおもちゃをいじっている。ああ、その姿もまた可愛い。

「どうだ、ごめんなさいする気になったか?」

「ぷんぷんぷーん」

このセリフはRがちょっと拗ねた時に発するものである。本気でテンパった時には泣き叫ぶ筈。つまりまだ余裕があり、本当に反省してない。でもその仕草がまた可愛くて…(そればっか)

要は僕がRをたまらなく可愛いと思っていることを、Rはお見通しなのだ。またそう思わせるようにソソる仕草をピンポイントで仕掛けてくる。3才児とはいえ、女は男よりもかけひきが1枚も2枚も上手なのである。

そんなこんなで締りのないお説教を続けていたら、お風呂の時間になってしまった。僕はRと一緒に入らなければならない。その前に何らかの形でケリを付けなければ、今後僕が叱っても効果がないものになってしまう。

「じゃ、R、これからは人の物を取っちゃだめだよ。分かった?」

「…はい」

「よーし、じゃあパパとお風呂入ろうー!」

もうRを抱きしめたくて仕方がなかった僕は、裸で抱き合ってお風呂に飛び込んだのであった。その後真夜中、ひとりビールをあおり

「ちゃんと叱れる父になりたい…」

と慟哭する僕の姿は誰も知らない。

小さな女の子は、叱るより愛でたいと思う男の性。

これを「叱る源氏」といいます。


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嫁が携帯を買い換えようとしている。

液晶が漏れ、画面に一本の青い筋が出来てしまい、徐々に太くなってきたのである。このままでは液晶全体が青一色になることは明白。緑一色なら役満なのに。

僕も嫁もDOCOMOなのだが折りしもナンバーポータビリティ制度が本日(10月24日)から開始されることもあって、嫁はAUにしようかなどとも考えていたが、結局どこが一番安いか判断付かないアンポンタビリティなため、結局DOCOMOのままにするようである。

あとはどの機種にするかであるが…嫁はここ数週間迷っている。

「僕が新しいのに機種変するからさ、お前は今僕が使ってるのを使えばいいじゃん」

と夫なりの革命的解決策を提案するのだが

「やだよ!あなたのお下がりなんて。何が入ってるか分かったもんじゃない」

人の携帯をまるでタンツボであるかの如く忌み嫌い、話にならない。エロスな画像やギャルの電話番号・メルアドなどを指しているのであろうか。

もっともカタログを見てもネットで調べたりしても、見えてこない大事な問題があるため、それで迷っているのである。

それは「もっさり問題」。

DOCOMOの携帯はFOMAになってから「もっさり(=動きが遅い)」しているとの声が多い。僕のFOMAは比較的早い動作だと言われているが、それでも撮った画像の保存や呼び出しがめちゃくちゃ遅い。発売当時300万画素のカメラがウリだったのに、高画像度で撮れば撮るほど遅くなる。

嫁は携帯カメラで娘・R(3才)や息子・タク(1才)を撮りたいため、できればキレイな画像が撮れるものがいいらしいが、これでは本末転倒だ。

要は機能より「もっさり」であるかないかが重要だ、と僕と嫁は考えるのである。ただでさえ面倒な携帯の操作や文字入力。それにもっさりが加わるとかなりストレスが溜まるであろう。

「どーだ、決まったか」

嫁が今日もカカクコムの携帯電話のページを開いて、買った人の感想などを読んでいたので聞いてみたら

「もっさりしてないと言われてるのは機能がイマイチだし、いいかなって思うのはデザインが最悪だし、今使ってるメーカーの新機種は?って思ったらやっぱりもっさりって言われてるし…うあああああ」

まだ決めかねていた。どれも帯に短し襷に流し、のようである。

「まあ、もっさりかどうかは触ってみないと分からないけど…」

僕は嫁の頭を抑えて

「ひとまずもっさりの代わりに『もっこり』を触ってみたらどうだろう」

僕の「もっこり携帯」を嫁の頭に乗せてみたら

「やめてよ!私貧血気味なの!」

嫁を怒らせてしまった。すいませんねえ…苦労かけて。嫁が貧血気味なのに、僕はいらんところに血が充血して、うまくいかないものである。

もっこり携帯は着信はしないけど着床はするんである。子種が卵子に。


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娘・R(3才)と散歩しながら幼稚園面接の練習を試みる僕。一問一答の想定問答である。

「あなたのお名前はなんですか?」

「Rです!」

「あなたの好きな動物はなんですか」

「ぴょんぴょん」

「ウサギですか?ではお父さんのお名前はなんですか」

「かじりんです!」

「お母さんのお名前はなんですか」

「えーと、えーと、わかんない。きゃははは!」

「○○○だよ。ではあなたの好きな食べ物はなんですか?」」

「ぴょんぴょん!」

「ウサギ食うのかよ!それは好きな動物でしょう?」

「うん」

「ではあなたの好きな遊びはなんですか?」

「えーっとぉ…」

まだ受け答えは不完全である。答えられないことが多い。少しでも面接を有利にするためには、少しでも出来るようにならなければならない。答えられないなら僕が答えを教え込んでやればいいのだ!本来のRの答えとは違うかもしれないが…ヤラセになってしまうが仕方ないか。

これも受験テクニークである。出来るだけ先生ウケのいい答えを教え込んでやろう…という趣旨で

「Rちゃん、『好きな食べ物は?』って聞かれたら『フランス料理フルコース』と答えましょうね」

と教えたのだが

「ふら…ふら…長いよ!」

怒られてしまった。そうか。長すぎるか。それは困った。続いて「好きな遊びは?」の質問には「小倉百人一首」と答えるように教えようとしたのに、やはりヤラセはムリか。

「じゃあRちゃん、あなたの欲しいものはなんですか?」

「みさいる!」

一問一答が抱腹絶倒になりそうな予感であった。


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嫁と子供達を引き連れて「板橋区民まつり」に行って来た。

東京都民でない方のために説明すると、板橋区は東京23区の北西にあり、僕が住んでいる練馬区の隣にある。そして練馬区は板橋区から分かれた区である。いわば練馬区は板橋区の子分と言えよう。

なので練馬区民の僕らが板橋区民まつりに行こうものならば

「練馬の分際で来てんじゃねーよ!とっとと帰って練馬大根食ってろ!!」

と迫害を受ける恐れがあったが、地元出身のゆきやなちゃんと西町くんが案内してくれたので安心である。

祭りは屋台が沢山出てるし大通りでは阿波踊りがズンドコフィーバーだし、それはもう盛大なものであった。僕らは屋台を見ながら練り歩き、ゆきやなちゃんが

「オリオンビールを買いたいんですョ」

と言うので僕も一本買って飲みながら歩いた。西町くんにも

「さっき岩魚の塩焼きが売ってましたよ」

などと教えてもらい、やはり1本買って食べながら歩く。とても美味かった。息子・タク(1才)が興奮して食べたがったのでつまんで与えてやった。やはり祭りはいい。

娘・R(3才)は、多くの子供が風船を持って歩いているのを見て

「ふうせん、ほしいなー」

と言っていたので、

「どこかで配っているのだろうね。もらえるといいね」

と話していたところ、やがて配っている人を見つけた。

サッカーボールマン
こんな人。人っていうか、「キン肉マン」の読者投稿の超人でボツになったやつみたいな。

「じゃ、R、もらっておいで…」

Rにはおどけながら風船をくれたサッカーボールマン(仮称)であったが、

「なんであんな気持ち悪いコスプレしてんですかね」

「中の人も大変だな」

西町くんとボソボソ喋っていたら態度が豹変。両手を挙げて西町くんを追いかけてきた!

「うわああああん!」

それを見たRが怖くなって号泣。サッカーボールマンは手を合わせて謝っていた。多分彼はヒマだったんだと思う。

いつの間にかオリオンビールを飲み干してしまい、そのせいで酔っ払って記憶が薄れてしまったので、何故そんな流れなったのか忘れてしまったが、ゆきやなちゃんと

「ゆきちゃん、あなたは何才でちゅかー」

「3才でちゅー」

というチャイルドプレイもどきの会話をしていた。彼女はちょっとイタズラしたくなるほど可愛い子であるので

「じゃあ、おじさんとちょっとあっちに行って、みんなに内緒でいいことしようか」

と言ったところ

「いえ…あの…奥さんが…いますんで」

ゆきやなちゃんは素に戻っていた。やはり酔っ払っていたせいですぐ隣に嫁がいたのを忘れていた。その時の嫁の顔はというと…怖くて見れなかった。

まさに後の祭りってやつですか。


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娘・R(3才)の幼稚園面接が迫っている。

お受験幼稚園でもないのに、落とされる子もいるのである。田舎出身の僕にとっては幼稚園なんて誰にでも入れると思っていた。東京はおっかねえところだよ。嫁を含む公園ママ友さん方の間では、専らこのことで話題が持ち切りだという。

面接は父母揃って出席した方がいいとか、運動会で未就園児参加のプログラムには出ておいた方がいいとか、園長がオッパイマニアの後家殺しだから胸元を強調した服を着ていくといいとか、(多少ウソ含む)諸説が飛び回っているらしい。

面接は当日幼稚園に並んだ先着順で、嫁によると

「前の晩の1時から並んでた人もいるんだって」

「ドラクエの発売日かよ!」

そこまですることに何か意味があるのか。はてまたタダの親バカか。しかし…。

「僕も面接見てみたいな。Rがどんな受け答えをするか見届けたい」

「でも多分この子のことだから何も返事できないかも…」

「まあそうかもしれないけど」

「それでも受かった子はいるんだって」

「へー。やっぱ親とかも見て決めてるんだろうなあ」

「それにウワサじゃ両親揃った方がいいって話だったけど、こないだ説明会に行って話を聞いたら、どちらかでいいって言ってたし」

「なんだそうなのか」

「だから私が行くからね。でもあなたは先に並んで順番取りをして欲しいの」

「え、やっぱ並ぶの?」

「子供だって待たされる内にグズるから出来るだけ早い方がいいのよ!1時とは言わないから6時ぐらいにね。よろしく」

「はー。そういうことか」

進学・就職…人生の節目において挟まれる面接…なかなか手間がかかるものである。僕もこれまで何度経験したことか。10分の面接であっさり高校の推薦入試に受かったのもあれば、10回ぐらい足を運んで面接した就職試験に落ちたり。いずれも胃がキリキリ痛むほど緊張したものだ。

Rの人生において、初めてのターニングポイントであり、その面接であるから僕も見てみたいと思ってたのだが、おやじはいらないですかそうですか。

「じゃあRの面接はお前に任せるが、ちゃんとした服着ていけよ!スーツじゃないとだめだぞ!オッパイアピールしろよ!あ、お前胸ないけど」

「うるさい!」

小さな面接、大きなお世話。


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今更ながら10月3日はタクの誕生日だったが、嫁によると

「アンパンマンの誕生日も10月3日!!」

なんだそうだ(2月という説もある)知らなかった。タクが産まれる直前に、この日が誕生日である有名人を調べてみたのだが、アンパンマンは載っておらず、パッとした人がいなかった。だから出産に立ち会った時、まさに産みの苦しみの最中の励まそうと

「がんばれっ。今日産まれれば大助花子の宮川大助と同じ誕生日だぞ!」

と言ったところ

「微妙ー!がんばれねええ!ふがああ!」

嫁と助産師さん達を脱力させたもんだ。

アンパンマンは娘・R(3才)が大好きであるので、早速嫁が教え込んだらしく、

「Rちゃん、タクとアンパンマンの誕生日はいつですか?」

「じゅーだす、みっか!」

Rも覚えてしまったようである。

これは使える、と思った。来月はRの幼稚園の面接がある。この流れで面接想定問答シミュレーションをし、他のことも覚えてもらおうと考えたのである。

「じゃあRちゃん、Rちゃんの誕生日も教えよう」

「じゅーだす、みっか!」

「いや、それはタクとアンパンマンで、Rちゃんの誕生日は…」

「じゅーだすみっか、なの!」

「それは違うんだ…まあいいや。じゃあ違う質問にします。パパの名前は?」

「じゅーだすみっか!」

ジューダスミッカー。
イギリスの民俗学者(嘘)

…僕の名前はそんな変な名前だったのか。

「えー。じゃあママの名前は?」

「じゅーだすみっか!」

嫁もかよ!もうダメであった。全ての質問の答えが「じゅーだすみっか」になってしまった。ちょっと前に僕の名前を覚えたはずなのに。Rの頭の中は10月3日で一杯になっているようだ。

…面接、大丈夫だろうか。慣れない場所では借りてきた猫のように大人しくなってしまうR。大人でも緊張する面接の場では尚更だろう。アンパンマンのように元気百倍!で頑張ってもらいたいものだけども。

去年の10月3日も、僕が嫁に

「アンパンマンも同じ誕生日だぞ」

と言ってあげられれば

「元気百倍!ブンペンマン!」

と嫁も更に踏ん張れたに違いない。惜しいことをした。

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現在会社では愛妻弁当派な僕である。

嫁が毎朝作ってくれるので感謝している。いつも出勤前に出来ており、

「持ってけ」

ってな感じで弁当箱がテーブルに置いてあるのだけれども、今日は違った。わざわざ嫁が僕に中身を開けて見せ、

「このゆで卵はね…」

「うん」

半分にカットされたゆで卵を指差したのである。これがどうかしたのだろうか。ゆで卵については僕にはいろいろな思い出がある。ゆでたまごといえばキン肉マンの作者だ。あとは…えーと、別にないか。

「このゆで卵は、R(3才の娘)が殻を剥いたのよ」

「ええっ」

ろくにペットボトルの蓋も開けられないRが、と驚いた。僕は息子・タク(1才)のちんちんの皮を剥くのも一苦労しているというのに(ちゃんと剥いて洗わないと病気の原因になる恐れがあるので、大真面目に剥いているのである!小さいのでなかなかうまく取り扱えないのである!)、Rはデコボコもなくこんなに綺麗に剥けるのか…。

「Rちゃんが、たまごむいたのよ~」

Rも得意気であった。

「そうかそうか。上手だね。ありがとう」

「ぱぱ、たべてね」

「はい、食べるよ」

いつの間に嫁の手伝いも出来るようになりおって。卵が剥けてるようになって、Rも一皮剥けたようだ。タクのアレも一皮剥けて欲しい…。いや、それは置いといて、なんだか目頭が熱くなってきてしまった。今日のゆで卵は涙の味付け卵だね…。

今はゆで卵の殻剥きだけだけれども、将来Rが作った弁当を食べてみたいものだ。その望みは叶うだろうか。僕に愛娘弁当が手渡される日は来るのだろうか。

それには僕が、Rが弁当を作ってあげたいと思えるような、カッコいい父親でいなければならない。Rよ父はがんばるぞ。きっと渋いオヤジになってみせよう!このゆで卵のように!

「パパ、昨日は何処に行ってたの?」

「そんな昔のことは忘れた」

「今夜は帰って来てくれるの?」

「そんな先のことは分からない」

すなわちハードボイルド(固ゆで)である。
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僕の健康保険には嫁と娘・R(3才)と息子・タク(1才)が扶養に入っている。

このたび会社から嫁が扶養になる資格がちゃんとあるかどうか「非課税証明書」を取って来いと言われた。

「専業主婦だから収入がないし、納税もしてません。だから扶養に入る資格があります!」

という証明らしい。初めてのことなのでよく分かってない。

僕は区役所に電話をして夜間受付で受け取れるように予約をした。仕事が終わった後、一旦家に帰って免許証を取ってから行こうとしたのである(身分証明書が必要なため)

家に帰るとRもタクも寝ていて、珍しく嫁だけが起きていた。いつもは僕が帰ってくると嫁は子供達と一緒に寝てしまっているのだ。このところ風邪で伏せっていたこともあり、なかなか夫婦の営みを実行できなかったが、今この時が久しぶりのチャンスであると踏んだ。

「なあ嫁…」

ちょっと区役所に行く前に…と先走った僕は、嫁を口説きにかかったのだが

「んぶー!」

タクが起きてしまった。この時ほど我が子が時限爆弾に思えたことはない。

「タク、ねんねしようねー」

とあくまで優しく寝かせようとしたとしても、生き生きと暴れ出し、僕や嫁にまとわりつき

「ふごおおおお!」

僕の鼻に指を突っ込むし。

「ふがああああ!」

嫁の鼻の穴にも容赦なく突っ込むし。タクよ、穴に突っ込むのは僕がやろうとしていたことなのだ。先にやられては親の立場がない。お前に挿入は10年早い!あ、11才で初体験は早すぎるから、えーと、あと15年早い。

とかなんとかやっている内に、区役所に予約した時間が迫ってしまった。

「じゃあパパはちょっとお出かけするからママと寝てるんだよ…」

非課税証明書を取って帰って来た時には、全員寝ていた。また営みの野望が遠のいた。

非射精証明書を書いてやろうかと思った。
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娘・R(3才)に「ぱぱ大好き」と言われて感動している。

これで残された人生の目的は「パパのお嫁さんになるの」と言われることを残すのみである。

Rと一緒にお風呂に入ろうと誘った時だった。

「Rちゃん、お風呂入ろうよ」

「だめっ。ままがいいのっ!」

「今日はパパと入るんです。ママは洗い物とかあるんです」

「だめなのよー。ままがいいのよー」

「どうしてパパじゃだめなの?」

「Rちゃんは、ままが好きなのっ」

「えー。じゃあパパのことは嫌いなの?」

「ぱぱは、だいすきなの…」

「Rー!僕も大好きだよ!だからお風呂入ろう」

「うん!」

こうして僕とRはガッシと抱き合ってお風呂に入ったのであった。

…じーん。

会話を文字に起こしてみたら、話の展開がむちゃくちゃであることに気付いたが、さしたる問題ではない。このへんも3才児との会話の醍醐味ではあると言ってよい。

娘の感動の告白。全練馬区が泣いた。誰か映画化してくれないだろうか。「お風呂男」として。未だ感動に余韻に浸っていられる。ママのことは好きだがパパのことは「大」好きなのである。この差が重要である。

「好き」が飛び交う家族。いいなあ。

嫁とは昭和枯れす好きである。


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我が街・江古田の商店街のお祭りがあったので嫁と子供たちとちょいと行ってみた。

僕はこの街が好きだ。適度に賑やかで適度に猥雑で適度に田舎で、他の街とは一味違うスパイスがいくつかあり、居心地が良くてもう7年ぐらい住んでいる。

「ただいまから武蔵野音大OBによりますミニコンサートが始まります…」

というアナウンスを聞いて

「みるー」

と娘・R(3才)が僕の手を引っ張るので見に行った。そう。この街は武蔵野音大と日芸と武蔵大学という3つの大学があり、どことなく文化的な香りがするのだ。普段はその香りよりも、夜になると駅前に大量発生する酔っ払い大学生の酒臭さのほうが強いが。

パンパパンパンパンパンパンパーン。

4人による管楽器演奏が始まった。何故かドラクエのテーマ。2曲目もドラクエのBGM。その次もドラクエ…。

「…なんでドラクエの曲ばっかりなんだ」

「分かり易い曲を選んだんじゃない?」

嫁とそんな話をして、出店の食べ物を物色することにした。ドラクエが分かり易いと思われる街…。江古田はオタクの街でもある。漫画家が沢山住み、友達の美人声優もいる。エロゲー製作の会社もある。駅前の本屋は異常にマンガとエロマンガが充実している。しかしそんなこの街が好きだ。

「あっ。くまちゃん!」

Rが叫んで指差すその先に、熊の着ぐるみを着た人が子供たちに愛想を振り撒いていた。近付いて行って、Rは握手と頭を撫でてもらった。熊は息子・タク(1才)にも握手しようとしたのだが、タクは怖がって「ひーん」と泣いてしまった。

その後焼きとうもろこしに異常な情熱を見せる嫁が即買いし、Rにはフランクフルト、タクにはおでん、僕はビールを飲みながら商店街をぶらぶらする。出店も商店街の人達が出しているものばかりで、こういうローカルな雰囲気が実にいい。

「ねえパパー。くまちゃんは?」

Rは先ほどの熊が気に入ったらしく、彼が何処に行ったのかを探していた。

「あ、あそこにいた…けど」

ちょうど僕がその姿を見つけた時、熊は小学生ぐらいの男の子に

「昇龍拳!」

実にいい角度から入ったアッパーを顎に食らって悶絶していた。

昇龍拳
※昇龍拳:格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズに出てくる必殺技。

昇龍軒
ちなみにこれは早稲田にある中華料理屋「昇龍軒」

子供が昇龍拳を放ってくる街、江古田。この街はゲーセンの街でもある。今は減ってしまったが、全盛期は10軒以上もあったという。全国レベルの腕の者が集まる有名ゲーセンもあった。僕も通いつめたひとりなのだが…。

ちょっと商店街を歩いてみれば一風変わった姿が見えてくる街。僕の波長とわりと合っているのかもしれない。そんな江古田の街と商店街が好きだ。

これを奇商店街といいます。


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ぢエンド

「パトラッシュ、もう疲れたよ…」

~痔・END~

こんなエンディングじゃ死んでも死に切れない。

仕事から帰ってきたら机の上にフォトアルバムが乗っていた。

ちょっと前に近所の美容室兼写真館みたいな店で撮影した、娘・R(3才)の七五三写真が出来上がったのである。

なんてラブリーチャーミーな晴れ姿!!…とよろめきたいところであるが残念ながらさにあらず。撮影の日、Rは緊張の余りギャンギャン泣いてしまって、笑顔でカメラ目線どころか口をへの字に曲げた泣き顔の写真しか撮れなかったのである。

よく写真館ではそこで撮ったお客さんの七五三や成人式などの記念写真を店頭ウィンドウに飾ったりするものである。そういうのを見かけると僕は美人の成人式晴れ着ギャルを探したり、

「うわ、ハタチなのに和泉元禰の母みたい」

美人と対極にある人を見つけたりして楽しんだものだ。ウィンドウに映る己のオタクヅラは顧みず。

しかしRのこの表情の写真じゃ、写真屋も飾ってくれないだろう。

「けけけ、うちの娘は見せもんじゃねえや」

とか写真館の前でグダ巻きながらも写真を目に留める人を捕まえて

「うちの子が一番可愛いでしょう」

といちいち言って聞かせようと思ってたのに。と、嫁に言ったら

「あら、もう飾ってあるよ」

ということだったので七五三の父誤算。早速見に行ったらズラリと七五三ボーイズ&ガールズ写真が並んでいるではありませんか。

泣き顔写真はRだけだった。アイドルばりの媚び媚び笑顔の女の子もいれば、歌舞伎町ホストみたいなタキシード姿の男の子もいる。何故みんなこんなにノリノリで撮れてるんだろう…。

よその子が憎い!R以外の全員に額に「豚」と書いてやろうか。それとも肩の辺りに黒マジックで丸を書いて心霊写真風にしてしまおうか。

…犯人バレバレじゃーん。

この悔しさを分かち合えるのは嫁しかいない。家に転がり込んで

「嫁!もう一回撮影しようぜ!悔しくてならん!」

と訴えたら

「やだよ。もったいない」

わりとドライな嫁であったので、一人で震えるぞハートだった僕は燃え尽きるほどヒートして燃え尽きてしまった。

昔、高校の卒業アルバム用の顔写真を撮りに、写真館のオヤジが学校に来ていた際に、話を聞いたことがある。

「おたくのような男子高はいいんですけど、○○女子高のアルバムも作ってるんですよ。女子高は大変なんですよ。クレームが多くて」

「顔写真の写りが悪い、とか?」

「そう!それも本人じゃなくて親から来るんです。ウチの子をこんな不細工に撮りやがって!ってね…。でもねえ、私もコレ(写真)でメシ食ってますけど、土台が良くないとどうにもなりませんからね!あはははは」

「あはははは」

あの時はどんなバカ親がアホ面下げてクレームを言ってくるんだろうと思ったものだが、まさに僕が将来そうなってしまいそう。というかもうなってるのか。

娘のことになると自分で自分をコントロールできなくて恐ろしい。

これを写真暗鬼といいます。



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僕の母が娘・R(3才)に「めばえ」を与えていった。

このようなアニメ・キャラ・オモチャメーカーとのタイアップ記事満載の小学館系雑誌を買い与えたことは、やまだかつてなかった。まだ早いと思っていたので。

今までは主にシンプルプルプルな絵本を買ってやったりしていた。ついでに父、つまり僕用のオッパイプルプルな絵ろ本も買ったりして。

「うわー。いっぱいいるよー。アンパンマン、(クレヨン)しんちゃん、ドラえもん、トーマス…」

Rは表紙に載っているキャラクターの名前を次々と列挙し、喜んでいた。実はもうこういう雑誌を与えるに充分な時期が来ていたのかも…と考えかけたが、

「ねえパパー。Rちゃん、これ、あそびたいの。これもあそびたいの。これも…」

どっちゃりとページを割いているオモチャ広告記事を見ながら次々とおねだりを始めたので、やっぱり目の毒だったと思い直した。

「だめです。そんなにいっぱい買ってあげられないよ」

まだお尻の青いお前には分からぬだろうが、手に入れられる物など、文字通りほんの一握りなのだ。お前が絵本を見てねだるように、僕だって絵ろ本を見ながら

「僕、このおっぱいと遊びたいの。このおっぱいも揉みたいの。あ、これも…」

むしゃぶりつきたい欲望を抑えながら、薄い嫁の乳で我慢しているのだ。いや、近頃は嫁ですらなかなか触らせてくれぬ。

「R、我慢することを覚えないとね」

「いやーっ。あそびたいのあそびたいのー!」

しかしRには理屈は通じなかった。むしろ僕が嫁に

「あなた、がまんしなさい」

「いやーっ。やりたいのやりたいの」

と駄々をこねる僕自身の仕草と重なり、ああ蛙の子はフロッグであることよと溜息を付いたのだった。

「じゃあ…今度のクリスマスにひとつだけ買ってあげよう」

「うん」

不憫に思えた僕は

「どれがいいか、ひとつ選びなさい」

「えっとねー。これと、これと、これと、これと…」

「あの…君は『ひとつ』という意味を分かってるかナ?」

しばらくRのないものねだりに付き合わされる羽目となってしまった。僕も嫁におねだりしてみようかな。

ない乳ねだり。


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「あなたあん。起きてえん」

「んんーまだ眠いよ…」

「ほら遅刻しちゃうぞお。ちゅ」

「あ、変なところが先に起きちゃった」

「いやあん」

「ぐへへへへへ」

「ああんお鍋の火がつけっ放し~」

なんてことをしていた新婚時代も今は昔、もう嫁は絶対そんなことをしてくれなくなった。人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。いわんや新婚生活など1、2年がいいところである。

尤も今の嫁はそれどころではなく、朝から家事に追われ、息子・タク(1才)も年寄り並みに早く起きている。ラブラブがなくなり、バブバブが取って代わったというわけである。ガーガー寝ているのは僕と娘・R(3才)だ。

そんな訳であの甘い目覚めをもう一度と願う僕は、嫁に代わりRが優しく起こしてくれる日を夢見て寝床に着く毎日であった。

「お父様、起きて」

「んんー。まだ眠いよー」

「遅刻いたしますわよ。ちゅ。まあ、お髭が痛うございます」

「フフフ。お姫様をキスで起こすのは僕の役目なのに、逆になっちゃったな」

「まあ。お父様ったら。今コーヒーをお入れしますわ」

「ああ。ブルーマウンテンを頼むよ。苦いヤツを。人生のようにね…」

「はいお父様。あ、ばあや。お千代ばあや。お父様のお着替えを」

こんな娘いねーよ。誰だよお千代って。しかし夢見るのは自由なので、えへへと枕に涎を垂らしていたのだが、やはり現実は厳しいものであった。

今朝はそんな理想の目覚め程遠いものであった。おはようのちゅーどころかRに腹を立て続けに2発思いっきり叩かれた。しかもタクも隣でベチベチ2発。もう痛いのなんの。

「君たち、いつもオモチャの奪い合いしてるくせに、こういう時は団結するんだね…」

それでもゴロゴロしていたらRが突然

「かじりんー!おきろー!」

僕の名を呼び捨てにして怒鳴ったのである。これで面食らってすっかり目覚めてしまった。というのも、普通Rやタクには「パパ(もしくはお父さん)だよー」と言っているので、面と向かって「お父さんの名前は『かじりん』ですよ」とキチンと教えたことがなかった。だから僕や嫁の名前など言えないと思っていたのである。

ちょうどRの幼稚園入園のための面接が近付いており、面接では両親の名前を質問されるらしい、という噂を聞いたので、

「そういやまともに教えたことがなかったね」

やばいよやばいよと嫁と話していたところだったのに、いきなり僕を呼び捨てにして叩き起こすとは。

「一体いつの間に覚えたんだ?」

僕は首をかしげていたが、

「栃木に帰ってた時に、あなたのお母さんがいつもあなたの名前を呼んでたでしょう?それじゃないかな」

「それだ!」

多分嫁の言うとおりだと思う。子供は思わぬところを吸収するなあ…。ともかくこれで僕のバラ色の目覚めの夢は消し飛んだ。

名前を呼ばれるのは、呼び捨てでも面接が終わるまではそれでもいい。ただバシバシ叩くのは勘弁して欲しい。本気で痛い。

太平の眠りを覚まされ如何せん。たった4発で朝も眠れず。


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故郷栃木に帰省した時、楽しみにしていたことがあった。

レモン牛乳
それは「レモン牛乳」をゲットすることである。画像では「関東・栃木レモン」と表記されているがそれは後述する。

レモン牛乳は関東牛乳という栃木県宇都宮市の企業が製造していた、60余年の歴史を持つ飲み物である。牛乳にレモン果汁を入れると分離してしまうのでは?という心配はいらない。

レモン牛乳
「無果汁」だからである!この辺がお約束のツッコミどころであり、お茶目な飲み物として親しまれてきた。味は半端なく甘い。レモンの味などしない。ミルクセーキの味に近い。そして色は黄色4号をぶちこまれた真っ黄色である。後に100%生乳(なまちちではない)でないと「牛乳」を名乗れなくなったため「関東レモン」と改名になった。

2004年にはレモン牛乳存続の危機が訪れたことがある。関東牛乳が社長死去により廃業したのだ。すわレモン牛乳滅亡か、と危惧されたが、その後栃木牛乳という企業が名乗りを上げて製造方法を受け継ぎ、「関東・栃木レモン」として復活し今に至っている。

以上、プロジェクトXのネタにも出来そうな波乱万丈な歴史を持つレモン牛乳。僕が子供の頃は、宇都宮市では至る所で売っていたのだけれども、僕の地元である栃木市近辺では売っていなかったのである。宇都宮に行くたびに、当時はビン入りだったレモン牛乳を買って来ては学校のクラスの奴に

「これ見たことあっけ?レモン牛乳」

「なにそれ知んね。さすが宇都宮は都会だべ。すげんじゃねん」

と見せびらかしてウケを狙ったものである。

で、最近は宇都宮に行かなくともウチの実家付近でも売っているとの情報をネットで得たので、是非帰郷した際に買いたいと思っていたのである。

情報どおりレモン牛乳をゲットし、よく冷やして実家で飲んでみた。およそ20年ぶりぐらいだろうか。ぐびぐびとのど越しを味わった。

「ああ、この味だよ。僕の青春時代の味…甘過ぎる味、歯医者の診療室みたいな変な臭い…嫁、飲んでみる?」

「絶対イヤ」

終始怪訝な顔をして見ていた嫁は決して飲もうとしなかった。しかし齢60にして好奇心旺盛は僕の母は

「それ何?飲ましてくれっけ?」

とせがむので飲ませてみたら

「あ~コレ思い出した。レモン牛乳でしょ?高校の購買部で売ってた!懐かしいねえ」

なんと、母はレモン牛乳の存在を知っていた。母の高校は県南部である。僕も学校は違うが同じ県南の高校出身である。僕の高校では売っていなかったし、前述のとおり昔は県南部では売っていないと思っていた。しかし母が高校生の時(およそ45年前)は県南の高校でも売っていたのだ!

なんという衝撃だろう。栃木県人かつレモ牛(吉牛ではない)マニアでないと何がなんだかサッパリ、といった感じだろうが、県中央部の県都・宇都宮と県南部・栃木では距離も離れていて風土もだいぶ違う。東京で言えば千代田区(皇居がある)と八王子市高尾(嫁の実家がある)ぐらいの差がある。

例えれば「実は江戸時代、日本に野生のパンダがいたんだよ」というの聞くのと同じぐらいの驚きなのである(パンダの話は嘘:念のため)

母にも歴史あり。まさかセーラー服姿でレモン牛乳を飲んでいた女子高生時代があったとは…想像できない。というかしたくない。と、母から目を逸らすと娘・R(3才)がキラキラと好奇心溢れる目でこちらを見ていた。

「ぱぱ、それなんだ?」

レモン牛乳を飲みたい、と顔に書いてあった。こんな幼児に飲ませるなんて、乳児にドクターペッパーを飲ませるぐらいの愚かなことであると思い、

「ボクドラレモン~」

とウィットに富んだ台詞で切り返してみたが、幼児にお洒落なエスプリは通用しなかった。

「ぱぱ、それなーんだ?」

「うーん。今飲んじゃうと寝る前におしっこいっぱいでちゃうよ~。パパとトイレ行くか?」

「だめっ」

あまりトイレに行くのを好まないRの習性をうまく利用して切り抜けた。やれやれだぜ。

おしっこしーしーレモン。YEAR!


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連休に実家に帰った目的は、父の命日に合わせて墓参りすることであった。実際にはちょっとずれたが。

実家に到着してすぐに仏壇に手を合わせ、墓地にも行って手を合わせ、娘・R(3才)と息子・タク(1才)にも

「ほら、お父さんのお父さんにのんのんしなさい」

と手を合わさせて

「父さん…これだけ大きくなったよ~」

孫を見せる前に逝ってしまった父に報告したのであった。

仏壇のある部屋ではRが遊んでいた。スーパーのお買い物ごっこというか、買い物かごにカップラーメン・野菜などのおもちゃを入れ、これまたレジのおもちゃにぴっぴっぴとバーコードを読み込ませ、お会計のボタンを押すと

「アリガトウゴザイマシタ」

とレジが喋る大変やかましいおもちゃである。

「いらっしゃいませ~。どうじょ~」

Rはレジ打ちのパートおばさんと化し、実家にいる間しょっちゅうこれをやっていた。

東京に帰る日、荷物をまとめて

「忘れ物ないかね」

「うん。じゃあまた来るから」

と母に挨拶して玄関を出ようとしたら

「アリガトウゴザイマシタ。アリガトウゴザイマシタ。アリガトウゴザイマシタ…」

仏壇のある部屋から何度も聞こえてくるではないか。

「な、何だ?誰かレジのおもちゃいじってる?」

「いや、誰もいないよ」

部屋に戻ってみると本当に誰もいなかった。「アリガトウゴザイマシタ」の声も消えた。レジのおもちゃが落ちて鳴った、とか何かが乗っかって、とかそういう気配もない。親父に感謝されたのだろうか。というよりも

「あ、帰る前に線香あげるの忘れた」

きっと親父が催促しているのだ、と思い家族4人分の線香をあげて、手を合わせて帰った。

「マタオコシクダサイマセ」

と言いたかったのかもしれない。


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■日記リンク

実家に帰省中、近所の萌えっ娘小学生ノンちゃんが遊びに来てくれた。

ノンちゃんは娘・R(3才)のことが好きでよく遊んでくれるので助かる。この日も運動公園に出掛けようと一緒に出掛けた。ノンちゃんは車の中で「アルプス一万尺」の替え歌を歌っていた。僕はその歌を初めて聞いた。

「とーなーりーのー爺さん婆さん、イーモー食って屁ーして、
 パンツが破れて死んじゃった!
 じーいさんは殺され、ばーあさんは自殺。破れたパンツは博物館♪」

「…ノンちゃん、なんで破れたパンツは博物館なの?」

「わかんない♪」

ノンちゃんは僕が卒業した小学校に通っているのだが、僕がいた頃はそんな歌は流行っていなかった。「雛祭り」の替え歌で

「明かりを点けたら消えちゃった。お花をあげたら枯れちゃった。
 五人囃子は死んじゃった。今日は悲しいお葬式」

というものがあったが似たようなノリである。子供の替え歌はやたらと人が死ぬ。歌は世につれ、世は歌につれ、か…と運動公園に着いて遊んでいたところ、今度はそこにいた子供達がまた違う替え歌を歌っていた。

「アンパンマンのマーチ」で

「アン、アン、アンパンマーン、やーさしい君は…」

という歌詞があるのだけれども、そこを

「あん、あん、そこはだめーよ、だーいじなと・こ・ろ」

と歌っていたので不覚にも大笑いしてしまった。これも僕は初耳である。子供の替え歌は仄かにエッチなものでもある。

「静かな湖畔の森の影から、男と女の声がするー
 いやーん、ばかーん、そこはだめよー」

僕らの世代の代表的なエッチ替え歌はこれであろうか。これも「歌は世につれ世は歌につれ」であることよ…と、感銘を受けながら子供達と遊んだ。

昼間の健全な遊びが終わり、子供達が寝静まった夜、僕はそれらの替え歌が頭の中を離れず、嫁と「あんあんそこはだめよ」とか「いやんばかん」とかを是非したいと思い、寝床の嫁を襲い掛かり胸元にむしゃぶりついたのだけれども、

「だめ!喉が痛いの!風邪気味だって言ってるでしょ!ホントにムリ!」

「なんだよもうー」

まんこ、じゃなかった三顧の礼を以ってしても受け入れてくれなかった。

悲しかったので、山下達郎の「クリスマスイブ」の替え歌を歌いまーす。

嫁は夜更け過ぎに、鬼へと変わるだろう。
バイオレンスナイト、ホラーナイト。

歌は世につれ、世は歌につれ。
僕はマジ切れ、嫁面やつれ。


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息子・タクの1才誕生日パーティーをもう一度栃木の実家でささやかながら行なった。

母に頼んで予約してもらっていたバースデーケーキの箱を開けてハッピーバースデー・トゥー・ユー。

…といきたいところだったが、何故かローソクが入っておらぬ。

「母さん、ローソク頼んでなかったの?」

「頼んでたよ。こないだR(3才の娘)の時もちゃんと入れてもらってたし」

「おかしいなあ。ローソクのないバースデーケーキなんて、カツラのない姉歯さんみたいなものではないか」

「仏壇にローソクあるけど」

「誕生パーティーを法事にする気か!」

「いいよ、もう始めましょう」

初っ端からゴタゴタがあってハッピーバースデー・トゥー・ユー♪と歌ってケーキを切り、みんなでばくばく食べ始めたところで僕の血の気が引いた。

「…ごめん、ローソク、僕の足元にあった…」

「まったく、あなたって人はもう…」

この時の嫁のなんともいえない視線が忘れられない。すみません。どんな叱責も受けまする。このローソクを熱して蝋を垂らしておくれ。ムチでぶっておくれ。…子供が寝たらね。ウフフフフフ…とぼーっとしていたら

「あっ。こらこら。ローソク食うな」

タクの手が伸び、もう少しでローソク5本まとめて食われるところであった。今日の主役なのに、ケーキのスポンジしか食べさせて貰えないお前の気持ちは分かるが(タクは乳製品はまだダメ)、悪いことは言わないからやめなはれ。

「ぎゃああああ!」

タクとローソクの争奪戦を繰り広げていたところ、嫁の悲鳴が轟いた。振り返ると、嫁が寿司用の醤油の取り皿を片手に呆然としていた。そしてその下にはまだ半分ほど残っていた純白のバースデーケーキが、ドドメ色に近い茶色になっているではないか。

「醤油…ケーキにこぼしちゃった…」

「まったく、お前って奴はもう…」

ハッピーバースデー・ショー・ユー…。


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土曜日は娘・R(3才)の幼稚園の運動会であった。

Rは来年入園予定なのだけれども(落ちるかもしれないが)、未就園児のかけっこ、という種目に出ることになっているのだ。

Rにとっては初めての運動会。そして僕にとっても子供の運動会初体験。僕は非常に恐れ戦いていた。子供の運動会といえば親のビデオ撮影大合戦。その凄まじさはコミケにおいてのコスプレギャルを撮影するカメラ小僧を凌ぐとさえ言われる。

戦闘力と経験地のない僕が撮影合戦に巻き込まれ、元スペツナズみたいなガタイのいいパパさんに望遠レンズでどつかれたらどうしよう。僕も武器でも持っていったほうが良いのだろうか。実家から弓と矢を取り寄せようか(僕は元弓道部である)、などとRより緊張しながら運動会会場に赴いた。

既にグラウンドでは血で血を洗う戦いが繰り広げられていた。最前線の陣地は気合いが入りまくったファミリーに占拠されており、僕らのような新参者に残された余地はない…と思われたが放送席テント近くに場所を取らせてもらって撮影スタンバイ。

「次はー未就園児のみなさんによります『かけっこ』でーす」

嫁に手を引かれたRが、他のちびっ子&ママさんズ達と一緒にゾロゾロと入場して来た。ゴール地点には参加賞のおもちゃが入ったでっかい箱がこれみよがしに積まれている。なるほど、これだけ子供がいれば統制取るのも大変だよなーこうやって子供を釣るわけかー、さすが幼稚園だなー、と感心する。

僕はビデオカメラを取り出し、ズームしてRに焦点を合わせた。

「よーいどん」

Rが走り出した途端

「あれ、Rがいなくなっちゃった」

あっと言う間に見失った。ズームしているから調整が難しい。めちゃくちゃでかい、どこぞのママさんのケツがドアップになった。ああっ。どうせならさっき結構美人なママさんがいたじゃん。その人どこにいるかな…。じゃなくてRだよR!

再びRの姿を捕らえた時には、もうちゃっかりと参加賞おもちゃを手にして嫁と退場するところであった。スタートしてからほんの5秒ぐらいじゃないだろうか。走る距離が短いからであるが、カールルイスだって9秒走ってんだからもうちょっと走ろうよ…。

しかし覆水盆に帰らず。撮影に集中するばかりにRの一番の見せ場を見逃してしまった。

撮影しようとするばかりに自分の目で子供のナマの姿を見ることが出来ない。でも記録は残したい…このようなジレンマを僕と共に撮影しているお父様方は常に感じているに違いない。

僕と嫁が出場する予定だった「夜の運動会」(種目:組み体操)は嫁が風邪気味のため中止となりました。


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父の命日であった。

墓は田舎にあるので墓参りはまだなのだが、家に飾ってある父の写真スタンドに向かって拝もう…と朝起きたら既にスタンドがテーブルの上に置かれていた。

嫁め…憎いことをする。

「じゃ、みんなで拝もうか!」

娘・R(3才)と息子・タク(1才)にも拝ませようとしたら、Rがちっとも言うことを聞かない。

「ほらほらR、ちゃんとおじいちゃんにのんのんして」

「だめっ!」

「言うこと聞かないとお尻ペンペンだぞ!ロリコンのお父さんがむき出しのお尻をペンペンするんだぞ。こんな危険な体罰はないぞ~」

「だめなのっ!」

Rはとうとう手を合わせることすらしなかった。僕がそんな扱いされたら草葉の陰で号泣して枕元に立っちゃうぞ。親父、すまない…。

「しょうがない、じゃあタクはできるかな?お父さんの真似してみよう。お手々を合わせてぱっちん。お手々の皺と皺を合わせてしわよせ~」

「あうー!」

最近人の手の動きをモノマネするようになってきたタクは、素直に手を合わせてニッコリ笑った。

「お、できた。すごいねー」

坊主頭のタクが手を合わせると本当に小坊主のようである。一休さんみたいだ。

今度はRが突然押入れを開けて

「おじいちゃん、みつけたー」

などと言うではないか。

「R…おじいちゃんが見えるのか?そこにいるのか?」

「うん、いるの」

まさか…命日に孫の顔を見に来てくれているのか…と思わず目頭が熱くなってしまったが、嫁が笑って言った。

「違うの。こないだ私のお父さんが来てそこでかくれんぼしてたのよ。それを思い出したんでしょ。Rにとってのおじいちゃんは私のお父さんだから…」

「なんだ…」

押入れにまで隠れるとはこの嫁父、ノリノリである。ドラえもんかよ。そう。Rもタクも僕の父を見ていない。僕の祖父も、父方母方両方とも僕が生まれる前に他界していた。あまり長生きしていないのである。

将来Rやタクに子供が出来た時、僕も額縁の中の人になっているのだろうか。そして子供達が孫達と僕の遺影に手を合わせる時、どんな姿になっているだろうか。

Rは…主婦かな。Rを孕ませた相手がいるということは、今の段階では考えただけでハラワタが煮えくり返るが、大霊界に旅立った後ではその辺は悟ることが出来ているかもしれない。

タクは…ちゃんと社会人になっているだろうか。拝んでる一休さんっぽい姿がサマになっているからトンチ和尚もいいかもしれない。そもさんせっぱ。父に般若心経を唱えておくれ。

建築士というのもなかなか捨てがたい。姉歯事件で揺れまくった業界に、トンチを武器に渡り歩くタク。

「震度8でもビクともしないマンションを作れ!」

という施主の無茶な要望にでも

「はい。作りました。では震度8の地震を起こしてください」

とトンチで切り抜けていく。

これを一休建築士といいます。


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渋谷のモアイ像あたりをうろついていたら

マックスコーヒー
なんとマックスコーヒーが売ってる!!マックスコーヒーとは、我が故郷栃木と、千葉・茨城でしか売っていない地域限定のコーヒーである。味は糖尿病になるんじゃないかってぐらいに甘い。練乳が入っているからである。その販売エリアゆえに「チバラキコーヒー」と呼ばれることもある。

チバラキ以外の人には一部マニアを除き知名度はなく、逆にチバラキの民は日本全国で売っているものと思い込み、上京したりして初めて

「え、売ってないの?」

と気付くカルト的人気のあるコーヒーである。ちなみに茨城は「いばらき」と発音するのが正しいのであり、茨城県人の前で「いばらぎ」と言ってしまうと

「いばら『ぎ』じゃねえっぺ。いばら『き』だっぺよー」

烈火の如く怒り水戸納豆を投げつけて来るので注意が必要である。

話を戻す。そんな関東のレベルの低いエリアでしか売ってないマックスコーヒーが、渋谷のど真ん中にあるとはどういうことなのだろうか。マックスコーヒーが大好きな僕は、栃木に帰るたびに大量に買い込んだり、母に送ってもらっていたりしていたものだが、とにもかくにも僕は迷わず買ってしまった。

「もしやマックスコーヒーが勢力を広めている…?」

と思い、ウチの近所の自動販売機もいくつか見てみようと思ったら

あっさり見つかった。なんと練馬区でも売っていた。家に帰って嫁に報告したら

「あー知ってたよ。私も見つけてあなたに話そうと思ってたんだけど」

「…話せよ」

僕はマックスコーヒーの現在の販売状況と今後について「コカコーラお客様相談室」に電話して聞いてみた。以下はそのやりとりの要約である。

僕「最近マックスコーヒーが栃木茨城千葉だけじゃなく都内でも売られていますよね」

コカコーラの方(以下「コ」)「はい、都内でも販売しております」

僕「都内以外にはどこで売られてますか?」

コ「地域によって状況が違いますので…すみません分かりません」

僕「マックスコーヒーの流通形態、といいますか販売方針が変わられた、ということでしょうか」

コ「えー。少々お待ちください…(保留音)…あ、お待たせいたしました。現在テスト期間で新しい地域に販売しているとのことです」

僕「テスト販売なんですね。ありがとうございました」

とのことで、恒常的に売られることは定まってないようだ。今後マックスコーヒーがコカコーラ自販機レギュラーの座を獲得するか否かは、我々がどれだけ買って飲むかがカギとなりそうだ。

はー。マックスコーヒー。いよいよ東京進出の狼煙が上がったのか…。嬉しい反面、何故か寂しい。

しばらくこの気持ちに戸惑った。何故寂しいのだろう。もういつでも歩いて5分で買いにいけるのに。おそらく

「俺達の故郷でしか買えない、俺達だけが知ってる味」

というプレミアが失われることが寂しいのだろう。自分の元彼女が気付いたらAV女優になってました、みたいな…って違うか。

昔、近所に会員制ラーメン屋があり、扉のナンバーロックに暗証番号を打ち込まないと入れないところがあったが、確かに美味いのだが冷静に考えると別に暗証番号を覚えて食べるほどでもなかった…それに似たものなのだろう。

さよならチバラキ限定練乳入りコーヒー。

僕は今後は嫁の母乳入りコーヒーを作り、それにプレミア価値を求めることにする。


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昨日の日記で

オタクTシャツ
このオタクTシャツの写真を載せたところ、「どこで売っているのか」と問い合わせがあったので紹介してみることにする。

ここである→(Speak Up Designs)

Tシャツどころか帽子からエプロンからブリーフやらトランクスやら全部「オタク」ロゴ入り。残念ながら海外のWEBサイトなので、日本まで宅配してくれるのか分からないのである。申し訳ない。

他にも日本語を取り入れたTシャツ及びグッズを販売するサイトはいくつもあり、海外ではジャンルのひとつとして確立されているようだ。主にオタクな人々向けのようであるが。他には

パンチラTシャツパンチラTシャツ
パンチラTシャツ(J-BOX)

なんとモナー(のまネコ?)が使われている。このTシャツの紹介文、

「This shirt features Mona Neko and his friends catching a "panchira," or a quick glimpse of a pretty girl's panties.」

をエキサイト翻訳で日本語変換してみると

「このシャツは"panchira"、またはかわいらしい女の子のパンティーの迅速な一瞥を捕らえているモナNekoと彼の友人を特集します」

となった。

…パンティーの迅速な一瞥!

これからはパンチラのことをそう表現することにしよう。なんとなく哲学的だ。略してパンベツ。

女オタク
「女オタク」タンクトップ(JINX.COM)

こんなのを着て乙女ロードを歩いている女の子がいたら惚れる。即ナンパして執事喫茶に行く。

痴漢帽子
痴漢帽子(Speak Up Designs)

植草教授にプレゼントしたいアイテムナンバー1。痴漢防止のための痴漢帽子。

立小便禁止
立小便禁止Tシャツ(PCR DISTRIBUTING)

日本人でも、鳥居のマーク=立小便禁止という意味が分からない人も多いと思う。下手すりゃ浜崎あゆみのマークだとか言われたりして。

攻め受け
「攻め」「受け」Tシャツ(Anime Castle)

これらを早○田実○と駒○苫○牧のエースにそれぞれ来てもらい、思いっきりホモホモして欲しい。どっちが攻めでどっちが受けかって?それは野球と一緒で交互に攻撃と守備をしてもらいたい。

「斎藤君、先攻は僕だね!いくよ!」

「ああっ。さすが田中君!でも僕のキツイ守りに耐えられるかな?」

「はううう…もうチェンジだよ」

「顔射凡退だね」

…すいません。


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ドSドM

あなたはどちらを買う?
僕はドMかも…。

10月3日は息子・タクの1才の誕生日なので、我が家でささやかな誕生日パーティーを開くことにした。

嫁はケーキを自作。

「この季節イチゴが売ってないのよー!」

本当はイチゴケーキを作りたかったらしいのだが、やむなくバナナケーキとなった。モコモコとした不恰好な形で、デコレーションケーキというよりはカラハリ砂漠の蟻塚のようであったが、それもまた母の愛の形であろう。

「1年間おつかれさん」

「はー。もう1才になったんだなあ…」

嫁と乾杯して1年間の育児を労う。

「タク、君は今日から1才だから、『何才?』って聞かれたらこうやるんだよ」

僕は指を1本立てて、「これが1才っていう意味なんだよ」とタクに教え込むことにした。

「さ、タク、やってごらん。タクー君は何才ですかー」

タク1才
「あうー!」

「あ、できた。すごい」

思ったよりすぐにタクは「1才」をマスターした。これは大人になってからも応用できるから便利だぞ。例えば

「ねえちゃん、コレ(1本)でどや」

とかね…。タクはその他にも名前を呼ばれれば手を挙げるし、

放課後キャンパス放課後キャンパス放課後キャンパス
以前娘・R(3才)にも仕込んだ「放課後キャンパス」(セクシーコマンドーの技のひとつ)もマスターしたし、めきめき賢くなっているようである。

「凄いなあ。思ったより学習能力が発達してるんだね。さすが1才だ。これからはタク様と呼んじゃうよ僕は。いや、おタク様かな」

などと僕が浮かれていたら

「えーオタク様みたいでやだー」

嫁は顔を曇らせていた。いいじゃん別に。

タクへの誕生日プレゼントは、散々迷った挙句カーディガンにしたのであるが、おタク様にだったら

オタクTシャツ
こういうTシャツでもよかったりして(海外で本当に売っている)


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娘・R(3才)と息子・タク(11ヶ月)を連れて公園で遊んでいた時のことじゃった。

Rは公園内を自転車で回っていたので、砂場で遊ぶタクを見ていた。すると小さな女の子が寄ってきて

「赤ちゃん可愛いね!名前はなんていうの?」

僕に話しかけてきた。

「ありがとう。タクっていうんだ」

「何才?」

「もうすぐ1才になるよ。君は?」

「4才」

「幼稚園行ってるのかい?タクと一緒に遊んでやってね」

まったり喋りながら一緒に遊んでいたら、その様子を見ていたRが自転車を降り、ピンク色のボールを抱えて走って来た。そしてその女の子に向かってボールを腹に当てて

「ぴんくのおへそ」

とか、頭にボールを乗せて

「ぴんくのあたま」

などと訳の分からないネタを披露し始めた。

「R…ネタ滑ってるぞー」

僕ですらリアクションに困るこの行動。当然その女の子も顔がひきつって、無言のまま逃げて行ってしまった。幼女が一番近付いてはいけないとされる知らないおじさん、つまり僕よりも警戒されるRって一体…。

そういえば嫁から聞いたことがある。Rは必ずしも一人で黙々と遊ぶだけではなく、他の子供達とも遊ぼうとするのだけれども、その誘い方が変である、と。

普通は「あーそーぼ」とか「いーれーて」等が考えられるが、Rはいきなり

「たっくん(タク)、ねんねしてるの」

と、タクのことなど知らない見ず知らずの子に話しかけたりするそうだ。また、小児科の待合室には子供が飽きないようにオモチャがあるのだが、ままごとの道具をこれまた知らない男の子に

「これどうじょー」

と差し出して

「いらねー」

と言われたこともあったという。一緒に遊びたいアピールが変化球過ぎて、相手の困った顔が目に浮かぶようだ。大人の世界に例えると、初対面相手にいきなり

「ここで5番の角に赤が飛び込むッ!」

と児玉清のモノマネをするようなものである。

Rはもしかすると『不思議ちゃん』なのかもしれぬ。

「ワタシってちょっと変なんですぅー」

などとほざいて「人とはちょっと違うんだから」ということをアピールしたい「自称変な人」ではない。そういう女の子を見ると後ろからローリングソバットを撃ちたくなる。

自分が変人であるという自覚がない本当の変人。Rはコレじゃないかと。女の子なのに「姫路城」のプラモデルを作ってたり、サバの缶詰だけをコレクションしていたり…将来そんな不思議ちゃんになってしまわないか、ちょっとだけ心配である。

こんな理由でRに友達ができなかったらかわいそうである。生まれてからいきなりセクシーコマンドーを仕込んだのがまずかったか。

また天然の不思議ちゃんてわりと男にモテるから余計心配なんだよなあ…。


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都民の日で上野動物園の入園料がタダだったので行ってきた。本籍地が栃木県であるエセ都民の僕でもタダである。

行く前から娘・R(3才)は大はしゃぎで、嫁と動物園の歌を歌っていた。

「みーんなで動物園へ♪行ーきましょ行きましょう♪
 オリの中にはすごいのがいるぞ♪」

「パンダ!」(嫁の叫び)

「ぱんだ!」(Rの叫び)

「タヌキ!」(嫁の叫び)

「たぬき!」(Rの叫び)

というような歌だったので僕も歌ってみたいと思う。

「オリの中にはすごいのがいるぞ♪」

しょこたん
「彰晃!!」

どこのオリの中やねーん、って感じなんですけども。

さて上野動物園といえばパンダである。そして上野動物園のパンダといえば無愛想で有名である。僕らは着いて真っ先にパンダを見たのだけれども

パンダ
…案の定無愛想だった。寝ててピクリとも動かぬ。絶対エッチなことをやらせてくれない夜の嫁そっくりだ。これでは嫁がパンダの着ぐるみを着て寝ていてもばれないと思う。

息子・タク(11ヶ月)にはまだ早かったのだろうか。Rが象を見てとても感動していたので

「ほら、タクも象さん見よう。いや、ママじゃなくて象を見なさい」

「ほらほら、こっちはペンギンさんだよー。いや、ママじゃなくて…」

まだあまり動物に興味がないようであった。前回来た時はずっと寝てたし。

昼飯を挟み、園内をほぼ一巡したあたりで

「うわ、雨だー」

「昼間は降らないって言ってたのに。気象庁のあほー」

まあほぼ一通り見たし…ということで傘を取り出して帰った。

「タクはなんだかレッサーパンダっぽいよね。Rは動物に例えると何だろう?」

家に着いてから嫁がそんな話をしていた。どうしても可愛い小動物系に例えてしまうのは親の性である。

「Rは…リスかな」

僕はそう答えた後

「嫁、お前はパンダだ」

と誰にも聞こえない小声で付け加えた。ふふ、真意は分かるまい。

夜、本当にパンダだったのが悲しかった。


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嫁が娘・R(3才)をリトミック教室に連れて行った。息子・タク(11ヶ月)もおぶっていった。

昼に帰ってくるまで僕は我が家でひとり。すなわちこの空間で僕は神、いわゆるゴッドになる。それではゴッドエロスDVD鑑賞でもしようかと思ったが、空腹を覚えてどうにもいかぬ。腹が減ってはオナニが出来ぬ。

嫁、早く帰ってきてよう、ママ、ゴハンまだあ~、うわ何この乳輪、と涎を垂らして嫁の帰りを待っていたのだが、ポポポポポ、と電話が鳴って出てみたら

「あ、私よー。リトミックのみんなと○○でご飯食べることにしたから」

なんだか浮かれ気分でロックンロールな嫁からだった。背後からリトミック仲間の奥様方と子供たちの声が聞こえる。なるほど、これが噂に聞く有閑マダムの午後のひとときという奴か。

「じゃあ僕のゴハンはどうすんの」

「○○」とは家から歩いてすぐのファミレスである。当然僕は

「あなたもおいでよ」

という嫁の一言を期待してわざとそんな風に聞いてみたのだが、

「適当に食べといて」

返事はつれないものだった。

「じゃあ僕のゴハンは…」

「カップラーメンあったでしょ」

ちょっと待て。お前はファミレスで僕は百均のカップラーメンかよ。

「それはいくらなんでも…」

「じゃあどっかで食べ行ってもいいよ」

あくまで有閑マダムの集いには夫が入り込む隙はないようだった。そんなガッカリイリュージョンの後、電話の向こうでガサゴソと音がして

「もしもし~ぱぱ~?」

Rのキュートなヴォイスが聞こえてきた。

「あ、Rちゃん?今なにしてんの?」

「みんなでごはんたべるの」

そうだッ。みんなで食べるのだッ。だから一言「ぱぱもおいで」と言ってくれ!しかしRの次の言葉は

「ばいばい」

がちゃ。ツーツーツー。

…。一人悲しくラーメン屋で麺を啜った。

やがて嫁達が帰って来た。

「あなたは何食べたの?」

「教えない」

僕は拗ねて答えないでいたら

「これから晩御飯の買い物に行くの!あなたの昼御飯と重ならないように聞いてるの!」

と怒られてしまったので

「ラーメンだよ…涙が隠し味のね」

仕方なく答えた。夜中、せめて女体ディナーを頂こうと嫁尻に手を伸ばしたら引っ叩かれた。

ファミレスも行けない上にセックスレスだなんてあんまりだ。


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