東京は夜の1時

嫁も子供達も寝静まった夜中の1時。そしてパソコン部屋。僕が何をしても咎められない自由な時間と空間である。溢れ出す白濁液を迸らせようが般若心経を写経しようがナース服を着てセルフお医者さんごっこをしようが誰も見る者はいない。

僕は自由だ!盗んだバイクで走り出す〜♪と思ったが、ウチには娘・R(2才)用のマイミッフィー自転車(補助輪付)しかないので取り止め、取り敢えず冷蔵庫から取り出したジョージアマックスコーヒーをジルジルと啜り、インターネッツの世界に没頭していた。

気が付くとコーヒーが大量にこぼれていた。ああっこの缶コーヒー、せっかく栃木から取り寄せたのに。東京じゃ売ってないのに。いやいやそんな問題ではない。コーヒーがパソコンにかかってしまっているではないか。

壊れる!データが飛ぶ!可愛い子供達の画像が!莫大ないかがわしい動画の数々が!大慌てに慌てた僕は部屋のフスマを開け、嫁と子供達が寝ている寝室を突っ切り、更に台所への扉を開けて雑巾やらティッシュをゲット。大急ぎで戻ってコーヒーを拭き取った。幸いなことにパソコンは無事動いていた。

テヘ。アタシったらお茶目なあわてんぼさん☆

ひと息ついていよいよ本日のメインイベント、いかがわしいDVD鑑賞会を開催しようとしたところ、突然フスマがバンと開いた。嫁であった。

「な、なんだ起きたのかよう。オイラいかがわしいことなんてしてないよ。ああしてないともさ。怪しくないよ。おいらベロって名前なんだ」

伊賀忍者並みの気配を感じさせぬ突然の襲来に、大いに動揺した僕。

「台所の電気点けっ放し!消しなさい!もったいないでしょ!あと台所の扉も閉めなさい!寝室に冷気が入って寒いでしょ!」

嫁は怒れる細木数子とタメ張れるぐらいの威圧感を以って僕を叱った。

「ごめんよう。慌ててたんだよう」

小さくなって再び台所に戻ろうとすると、息子・タク(3ヶ月)が目覚めていた。夜泣きかと思ったがそうではなく、クリクリとした目で僕を見ている。思わず見惚れることしばし。

「タク…そのつぶらな瞳で、パパに何を言おうとしてるんだい?」

「オヤジ寒いよ、って言ってんでしょ。寒いから目が覚めちゃったんでしょ!」

嫁の冷静かつ畳み掛けるようなツッコミが入った。

「はい、ごめんなさい。愛してます」

謝りながらも愛を語った。先程嫁に言われた台所の消灯と扉を閉めるのを一緒にやりたかったのだ。しかし嫁は無視してタクのおむつを替えたりしていた。

繰り返すが嫁と一緒にやりたかったのだ。何故ならあの歌を歌いたかったから。でも仕方ないのでひとりで歌います。

ひとりでードアを閉ーめーてー♪ひとりでー明かり消ーしーてー♪

尾崎の歌で始まり尾崎の歌で終わった日記であった。

また寝静まったら今度こそいかがわしいDVDを観よう。そしてひとりでいかがわしい行為をしよう。

またヤル日まで。
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偽ライブドア/闘将ラーメン店主

あるんじゃないかと思ったらやっぱりあった。

愛撫ドア
デリバリーヘルス、「愛撫ドア」(http://www.aivedoor.com/)

デリヘルだからここの社長はデリエモンと呼ばれてたりして。


さて、近所に出来たラーメン屋が儚げである。

にんべんに夢と書いて「はかない」と読み、
にんべんに十と書いて「かのうしまい」と読む。

一度食べてみたところかなり美味いのであるが、狭くてカウンターに6席しかない。立地は人通りの少ない住宅地のど真ん中、更に新規開店早々店主が足を怪我して数週間臨時閉店、という立地の悪さにトラブルが重なり、長く持たずに閉店してしまうのではないか、美味しいだけに惜しい、と他人事ながら心配なのである。

その店は娘・R(2才)を遊ばせる公園のすぐ側にあるので、公園に行く度に余計なお世話ながら中を覗いて客の入りなどを見ていた。嫁も気になって見ていたようで

「ヒマそうに味見してた」

などとレポートしている。独身なら好きなだけ通って売上貢献も出来ようが、嫁とRと乳飲み子の息子・タク(3ヶ月)がいるとなるとそうはいかない。

今週ようやく一家総出で訪れることが出来たが、なんと満員で外で待たされることになった。僕の心配は杞憂になりつつあるのだろうか。ほっとしたような寒いような。ようやく席に着くと、まだ20代だと思われる林家木久蔵似のイケメン店主が笑顔で迎えてくれる。

「お待たせしました!よくお嬢さんと歩いてますよね」

わあ。僕が覗いていたのはバレバレであったのね。

「だいぶ賑わってますね」

「ええ、でもヒマな時も多くて…味見ばかりしてる時があるんですよ」

わはは。嫁の目撃談が立証されてしまった。次に店主はRに向かって言った。

「いらっしゃいお嬢ちゃん。こんにちは!」

しかしRは固まったままじいっと店主を見つめるだけで口を閉じたまま。

「あれ、警戒されちゃいましたかね?」

「多分店長さんの動きを観察してるんですよ。お店屋さんごっこが大好きですから」

Rはウチにあるままごとセットを使い、しょっちゅう飲食店員の真似をしている。僕が会社から帰ってくると「おかえりなさい」ではなく

「いらっしゃいましぇー。どうじょー」

と迎えるぐらいだ。そんな説明をすると、店主はそうですかそうですか、じゃあ見ててね…と

「ありがとうございます!」

Rに向って大きな声で深々とお辞儀をした。そして

「これがお店屋さんの基本です」

とにっこり笑ったのだった。素晴らしい。ラーメンも美味けりゃ店主も素敵だ。

「R、分かったかい?店長さんが教えてくれたよ」

客への感謝の気持ちを忘れない、お客様は神様です、という心構えがRに通じたか…というとRは店主の大きな声に少しびびってしまったようで、一層固まったままのノーリアクションになってしまったのであった。

すみません店主。せっかくお教えいただいたのに。

あなたのお客様はこの有様です。
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エッチスケッチワンタッチ。娘のサイズは何センチ。

以前娘・R(2才)用に頼んだコスプレ製作の人からメールが届いていた。
Rの首廻り・肩幅などの細かい採寸が必要だという。

早速メジャーをば取り出して

「じゃあRちゃん、バストとかおヒップとか測ろうか…うへへ」

Rの体にくるりと巻きつけ測ろうとしたのだが

「めー!めーよ!」

オヤジの助平心を見透かされたせいかひどく拒否されてしまった。しからばRが寝ている時にこっそりと測ってしまおう、とまるで夜這いのようなスタイルでRの寝込みを襲ったが、お腹を持ち上げたりしているとRが気付いて起きてしまい、

「めー!めーよ!」

やはり失敗に終わってしまった。

「じゃあ明日Rが起きたら君が測っててくれない?」

仕方なく嫁に頼んでみたところ、なんと嫁はあっさり成功したという。

「嫌がらなかったのか?」

「お互い測りっこしたらRも喜んでたよ」

ふうむ。

「はじめはママ。はい○○センチ。はい次はRちゃん。はい○○センチ」

という風にしたのだという。なるほどこうすればよかったのか。僕もちんこのサイズでも測ればよかったか。ところでRが幼い今の内に、この体のサイズを測る行為を定期的に行い、習慣付けをしてしまえばどうか、と考えてみた。

さすれば当たり前の行為としてRが成長しても僕は彼女の体を抵抗されることなく測ることが出来る。いずれ十数年後になっても

「Rちゃん、バストウェストおヒップを測ろうか…。あら、胸が大きくなりましたねー。新しいブラジャアを買ってあげよう。そしたら今のブラジャアはパパに頂戴ね。頭からかぶって遊ぶから」

とかいう夢の行為が出来る訳である。決していやらしい動機で思い付いた訳ではない。子供の成長を定期的に調べることは親として当然のことである。娘のスリーサイズすなわちBWHを父が把握しておくのもごく自然な行為である。

嫁のやり方を見習い、僕のサイズも測ってお互い「はかりっこ」にすることも検討する。そうなるとやはりちんこのスリーサイズを測ることも欠かせないだろう。

B(勃起時のサイズ)、W(ウェディングケーキ)H(平常時のサイズ)

すみません。Wだけ思いつきませんでした。

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スキ、キライ。父、キライ。

娘・R(2才)が発したひとつの言葉があまりにもショックだったので、それに至るまでの会話をはっきり覚えていない。

確か飯を食べている時に、嫁が食卓に出ていた食べ物を指して

「Rちゃんは○○は好きかな?」

と聞いていたのだと思う。それに対してRが「スキ」だの「キライ」だの答える、他愛のない会話だった。その言葉は何度目かの質問の後に出たのだ。何の食べ物を指して嫁が言ったのか、細かい記憶がないので仮にバナナだったとしよう。

「Rちゃんはバナナは好きかな?」

嫁がこう聞いた後に、Rが恐るべきことを言ったのだ。

「パパ、キライ」

ごーん。ごーん…。それを聞いた瞬間、僕は尻の穴から尖った杭を突き刺された気分に襲われた。身を貫かれる思い。昨晩アナルセックスをした時の嫁もこんな気分だったのだろうか。いやそれはどうでもいい。

以前、戯れに「パパのこと嫌い?」と聞いてみるとRも「パパ、キライ」と答えることがあったが、あくまで戯れでありRもオウム返ししているだけのことであった。しかし今はバナナである。バナナが好きか嫌いかを訪ねているのに何故唐突に「パパ」が出て来て尚且つ「キライ」なのか。

これはRの口からこぼれ出た彼女の本心なのだ。そうなのだ。きっとパパは嫌われているのだ。これはとても辛い。辛くて重い。高2の時にタカコちゃんにフラれた時より辛く重く悲しい。

「嫁…ちょっと華厳の滝とかに行って来てもいい?」

帰るかどうかわからないけど…。昔、藤村操という青年が

「萬有の眞相は唯だ一言にして悉(つく)す、曰く『不可解』」

と遺書を残して飛び込んでから華厳の滝は自殺の名所となった。そしてそこは我が故郷栃木にある。ちょうどよい…。

しかし嫁は僕の言う事もろくに聞かず

「あはははは!パパキライだって!あはははは!」

オオウケしているのみであった。

「じゃあ遠出して那智の滝でもいいかな…」

「那智の滝ってなに?」

なんと嫁は日本三大瀑布のもう一つを知らなかった。嫁の真相もただ一言、曰く「不可解」!

この世は分からぬことばかり…と頭を悩ませていると、先程「キライ」と言い放った舌の根も乾かないうちにRが

「パパだっこしてー」

だの

「パパおいでー」

だの甘えてくるではないか。Rの真相もただ一言、曰く「不可解」!単なる気紛れなのか、ツンデレなのか、なんかのSMプレイの一種であるところの言葉攻めのひとつなのか、Rの心が分からない。

嫁も不可解なら娘も不可解!Rを抱いてみると、なんかどうでもよくなってきた。ふあーあ。

曰く、ちんちん解解。

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NO NOマクラ。

珍しく嫁より先に寝てしまったが、嫁のマクラを自分のマクラだと勘違いして寝ていたらしく、

「起こすのもアレだからあなたの枕を使って寝たけど、気持ち悪くてしょうがなかった」

翌朝嫁に文句を言われてしまった。僕のマクラが気持ち悪いとは。このマクラは悲しい事があった時、夜な夜な僕が声を殺して流した涙を吸い尽くした、男の悲しみのマクラであるぞ。

「気持ち悪いってどういうことだ。別にいいじゃん」

「んー。あなたのパンツを履いて過ごす気持ち悪さっていうか。なんか気持ち悪い」

そこまで言うか。「ふざけんな」というセリフが喉まで出掛かったが辛うじて押さえた。

「そんな水臭いこと言うなよ〜。赤の他人じゃあるまいし。体の繋がりもあるのに。僕のアレを受け入れたり咥えたりしてるじゃん」

「でも最近は咥えてないし」

「じゃあ今夜あたりどう?」

「やだ」

そこまで言うか。「マクラの精子」という駄洒落が喉まで出掛かったが辛うじて押さえた。

夫にマクラを使われ、夫のマクラで寝ることがそこまで気持ち悪いものだろうか。僕は一向に気にしないのだが。1日ぐらいなら嫁のパンツを履いて過ごすことも可能だ。マクラが変わると眠れない、という人もいるが嫁からそんな言葉を聞いたことは一度もない。

もしかして洗濯物は僕のだけ隔離されて別に洗われているとか?僕はこの家ではえんがちょ扱い?そんなことを気にしてその日1日を悶々と過ごして夜になった。

子供達が寝静まった後にダメ元で、咥えなくてもいいから夫婦の契りを交わそうとおねだりして見たら、

「わかったわよ」

なんかOKのサインが出た。ああ生きてて良かった。たかがマクラひとつのこととはいえ、この日1日ずっと引っ掛かっていた心のわだかまりが一気に取れたような心地良さを覚え、速攻で嫁に突進するのであった。

いざかマクラ。

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雪やこんこん。鼻水どんどん。

朝、目覚めてカーテンを開けたら窓が白い。

はて、いつの間にこんな豪快な夢精をしたのだろうかと驚いたが、当然そんな筈はなく、雪が積もっていたのである。自然の力は偉大だ。この白一面の世界に比べたら、僕の体の先っちょから出てくる白い子種など、なんとちっぽけなものであろうか、と朝から胃酸が逆流しそうな感慨に耽っていたところ、その子種が実った成果であるところの娘・R(2才)が目覚め、ひょいと布団から起き、

「ぱぱだっこして」

とおねだりをしてきた。これまで海の砂の数程の女性から「抱いて」とせがまれて来た人生であったが(多大な誇張有)、これ程甘美な誘惑は今まで受けたことがない。

Rを熱き抱擁にて窓辺に移動し、まだ彼女にとって見慣れていない雪景色を見せてみた。

「ほらR、真っ白だね。何だか分かるかい?」

「あーめやこんこん」

惜しい。部分点。

「ゆーきやこんこん、だよ」

Rはとても嬉しそうにしていたので、早速外に出て雪合戦をしたり雪だるまを作ったり由紀さおりのモノマネなどをしたかった。

しかし生憎僕は仕事に出かけなければならなかった。Rと遊べない悲しさと、何故にこんな雪の中わざわざ出勤なのかというやる気のなさが加わり、憂鬱度が果てしなく上がる。

「ごめんね、パパお仕事なんだよ。遊べなくてごめんね」

窓辺で雪を眺めながら、そろそろRとの抱擁を終えとっとと出かけないとなあ…と憂鬱になり

「Oh〜Oh〜Oh〜スウィート・チャイルド・オブ・マイン〜」

へヴィメタルバンド「Guns'N'Roses(ガンズンローゼス)」の歌をモノマネするのであった。

すなわち「メタルの光、窓の雪」である。

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女性自身に「むすこみっく」連載開始

このサイトからリンクしている高沢浩里さんの育児マンガサイト「むすこみっく」が女性自身にて連載が始まった。素晴らしい。

身近な人(と言ってもネットの繋がりだけだが)がこうしてメジャーな世界に羽ばたいて行くことには、僕はわりとミーハーなので感動してしまう。

ただ女性自身は月曜発売なのに何故今頃書いているかというと、恥ずかしくて買えなかったからである。三十路男にとって女性誌は鬼門に等しい。これほど接点がない物はない。それに「女性自身」という名前。直球だし。その意味は口に出すのも憚れるので、英語で言うとMANKOだし。英語になってないし。

ともかくエロス本を買うときより恥ずかしかった。と言うよりもエロス本を買うことは全く恥ずかしくない。男がエロス本を買うのは当たり前である。吉野家で牛丼を食うぐらいの、ごく自然の行為である。だからエロス本を買う時は吉野家の如く自然な流れで

「デラべっぴんひとつ。ツユダクで」

「ツユダクはこれからのあんたでしょ」

と売り子に適当にあしらわれながらも粋に振舞えばよいのだ。

そんな訳で女性自身を手にするまでに5日ほど煩悶し、コンビ二に行く度にウロウロと挙動不審な行動を取ってしまった。防犯カメラのテープにはさぞ怪しい人物として映りまくってるに違いない。

さて、紙面での「むすこみっく」は、サイトで読み続けているので愛着があり、変わらぬ面白さであった。「コボちゃん」の第1回を思い出してしまった。コミカルでほのぼのしていてとてもよい。

読み終えて閉じると、表紙には氷川きよしの写真が載っていた。

「こりゃ、うちの母さんも絶対買ってるな」

栃木の実家にいる母は氷川きよしの大フリークである。地元のレコード屋でポスターを強奪する程の老いらくの狂乱。僕、お母さんのそんな姿見たくなかったよ。

正月、実家に帰った時も女性誌のバックナンバーが積んであったが、表紙は悉く氷川きよしであった。さて、その母が今週号の女性自身を手にするとどうなるか。

「きよし君、かっこいいわー。ん?『むすこみっく』?面白いマンガね」

むすこみっくのページにはサイトのURLも当然載っている。

「ちょっとホームページも見てみようかしら」

母はパソコンを持ってないので、同居する弟のパソコンからアクセス。むすこみっくのサイトからは僕のサイトへのリンクを貼って頂いている。

「いろんなページへのリンクがあるのねえ。見てみようかしら」

母が辿り着いたのは奇しくも僕のサイト。本名は隠してあるが娘・Rや息子・タクの写真が満載。

「ちょっとこれRとタクじゃないの!っていうことは…ギャアアア!」

女性自身ルートで母にサイトバレする恐れが!念のため弟には絶対母にネットやらすな、と伝えておかなければ。

何が恐ろしいってサイトバレほど恐ろしいことはない。地震よりも雷よりも恐ろしい。

女性自身雷火事親父。

※文中でところどころ「女性自身」と記すべきところが「女性セブン」となってました。
お詫びして訂正いたします。

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コスプレを娘にシルブプレ。

娘・R(2才)に無性にコスプレさせたくなった。

理由などない。敢えて言えば、そこに娘がいるからさ。息子・タク(3ヶ月)にもさせたいとは思ったが、まだ首が据わってないのでそれは無謀と言えよう。

コスプレさせたいキャラクターも既に目星を付けている。小さな子供のうちにしか出来ないちびっ子キャラ。

アジャコング
ズバリこれである。

あ、間違えた。

もとい、手塚治虫の不朽の名作漫画「ブラックジャック」に出てくる女の子、ピノコである。

ピノコブラックジャック
ピノコとブラックジャック。

この漫画は僕が子供の頃から好きな漫画であったし、アニメにもなったのでちょうどよい。おまけにピノコが作中でよく「アッチョンブリケ」という、主に驚いた時にするポーズというか仕草があるのだが、Rはこれをセクシーコマンドーと共に既に習得している。Rの7大必殺技のうちのひとつだ(あとの5つは秘密)

アッチョンブリケアッチョンブリケ
アッチョンブリケ

この技を持つRにピノコ服は、まさに鬼に金棒ブスにカネボウなのである。
早速嫁に作らせようと思い、

「ねえ、ピノコの服作って」

と頼んで見たところ、とても嫌な顔をされた。

「ねえ、今日はアナルファックしてもいい?」

と頼んだ時と同じ顔だった。無理にはやらせますまい。手間がかかり大変であることは重々承知だ。そうなると後はコスプレ衣装を作ってくれる店なり業者に頼るしかない。いくつかのコスプレ製作サイトを覗いてみた。そして驚いた。

なんと、ひとつのキャラのコスプレに3万円とか5万円とかするんである。確かに漫画のキャラの、大晦日の小林幸子並の派手な服を手作りするのは手間がかかる。それは分かるのだが…。

しかしピノコの服はそれほど簡単そうだし、西松屋あたりで似たようなのは千円ぐらいで売ってそうだし、と気を取り直して2〜3のサイトから
見積りを取って見た。

結果、安いところで1万円。前金制です、とのこと。これを高いと見るか安いと見るか…。高いと見たとしても他に頼るところがない。よって安いと思うことにした。

「ピノコのスカートとシャツ、それと頭のリボンが4つ付いてなんとお値段1万円!1万円でのご奉仕!」

「えー!これが1万円?」

「深夜ですのでおかけ間違いのないよう!」

あっさり入金してしまった。出来上がりは少し時間がかかって3月上旬だという。気長に待つことにした。

「Rにピノコのコスプレさせたら可愛いだろうなあ」

嫁にその志を熱く語ったところ

「じゃああなたはブラックジャックのコスプレしなきゃ」

と言われた。えー…どうしようか。嫁がお医者さんごっこしてくれると言うならやってもいい。ナース服はあるし。

すなわちブラックファック。


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募集…「好きで産まれたんじゃない」と子供に言われた時の切り返し方


■募集■

「好きで産まれたんじゃない」と子供に言われた時の切り返し方

娘・R(2才)や息子・タク(3ヶ月)の成長を見ていると

「反抗期になったらどうしよう」

と、既に心配になっている僕であります。

「お前はママがお腹を痛めて産んだのに…」
「好きで産まれたわけじゃない!勝手に産んだくせに!」

っていう親子喧嘩はよくありますよね。親としては言われたらキツイ
だろうなあと思うのですけれども有効な言い返し方が思い付きません。
子供達が生意気口を利くようになった時に備えておくため、うまい言い
返し方があれば教えて下さい。下のメールフォームからどうぞ!

※お名前は公表しても差し支えないハンドルネーム等でお願いします。
※メールアドレス・URLは半角英数字で入力して下さい。
※締め切りは1月31日です。その後当サイトで結果発表します。


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URL(あれば):







ちなみに僕の考えは、

「お前は僕に愛されるために生まれて来たんだよ」

…気持ち悪いと言われそう。



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あなたの見える丘公園。

休みの日は娘・R(2才)を公園に遊びに連れて行っているのだが、一時期(今もかも知れないが)「公園デビュー」とは恐ろしいものだ、とテレビでやってませんでしたか?奥さん。

新参者は公園の先住ママ達にそそうのないようにデビューしないとはぶんちょにされるとか、ママ達のヘッド格に目を付けられるといじめられるとか。僕は男だから「外様」なのかもしれないが、僕に限ってはそういうことはない。

とはいえ公園で遊んでいると、時々知らないママさんが僕とRの方をじーっと見ていることがあり、その都度

「ひょっとしてこのご婦人が公園の長(オサ)?」

その鋭いガンタレにビクッとしてしまうことがある。

「わしに挨拶もなしに悠々と遊んどるやないけワレ。そのベンチはわしの特等席じゃあ」

とばかりに長に砂場に埋められたりジャングルジムの上に縛り付けられたり、石仮面を嵌め込まれたりされやしないかと逃げたくなる衝動に駆られる。大抵は

「あらRちゃん、今日はパパと一緒なのね」

公園では僕より顔の広いRと嫁の仲良しさんだったりするのだけれども。この日などはそのママさんの娘がRと遊びたがって、この母娘と僕ら4人で手を繋いで走ってしまったことであるよ。

ところがRとお友達が仲良く遊んだら遊んだで、僕はちょっと苦手だ。子供達が一緒なら親達も一緒な訳で、隣に座って子供を見ている時などは、「何か話したほうがいいよなあ」と思い

「元気ですな」

とか

「お子さんおいくつですか」

とか白々しい話題しか思い浮かばないし、その先が進まない。

「あそこのスーパーで白菜が安かったザマスよオホホ」

奥様方にありがち(?)な話をしようにもそのようなお得情報は持っていないし、

「奥さん僕ともう一花咲かせませんか。公園だけに、ブランコウパーティ。なんつってウヒャヒャ」

とか口説く訳にもいかない。それこそ砂場に埋められる。毎日顔を合わせればその内親しくもなるのだろうが、僕は週末の休みにしか来ないので、そう何度も会う人はいない。

本当は大して気にすることもなく、親同士お互いボーっと子供の遊ぶ様を見ていればいいだけのことかもしれないが、その辺の空気が読めん。父親同士だったら「いい飲み屋ありますか」とか話して「パパトモ」になろうとも思うのだが…。

おまけに体が冷えてトイレに行きたいと思っても、その奥様が相変わらず側にいるので、恥ずかしくてなかなか行けないという弊害もある。僕ちんシャイなのである。

コウエンでボウコウエンになっても洒落にもならん。なってるけど。


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寄るな触るなはじけて飛ぶさ。

娘・R(2才)と風呂に入り、彼女のポンポコリンなお腹が気になった。

怪獣ブースカのような幼児体型で、そういえば今日はお通じもなかったような…と気になってRのお腹を

「今日はうんちでなかったねー。大丈夫かい」

マッサージがてらに揉んでやったところ

「めー!ぱぱ、いいよ!」

思いきり怒られて睨み付けられてしまった。まるで痴漢を見るような目。もしくは僕が嫁に強引にまぐわいを求めようと、むにょうんとボデータッチした時に

「うざい!」

嫁が僕を一蹴する時の目と表情にそっくりだ。あああ頼むからお前までそんな目で見ないでおくれ。母娘でそんな顔されるとトラウマになって、パパ、男としてだめになっちゃう。

いや、僕はわいせつ目的でお腹に触れたのではないのである。Rのお腹の消化具合を心配しただけのこと。

「でもお腹張ってるし…」

気を取り直してもう一度触れようとすると、

「めー!めーよ!」

再び烈火の如く怒られてしまった。

なんだよー。じゃあお返しにお父さんのイチモツを触ってもいいよー。そうしたらこれでおあいこ」

と提案しようとしたが、それでは本物の変態親父になってしまい、嫁にでも見られたら取り返しが付かないことになるのでやめた。それにRの表情からは2才児ながら、そこには既に乙女の恥じらいのようなものが見えたのである。

いつまでも赤ちゃんだと思っていたら大間違いで、娘というのは産まれた瞬間からどんどん父親から離れて行ってしまうものなのだなあ…と悲しくなってしまった。だんだんと気安く触れなくなってしまった。

しかしRの体を洗う時は平気だし、おむつ替える時もそうだ。それにRは甘えて自分から「抱っこして」とせがんでくるではないか。まだまだイケる。

と希望を持ち直した僕は手ぬぐいを取り、それでRのお腹を洗うふりをしてナデナデしてみた。

「はいRちゃーんお腹ごしごし。ところでお腹ぽんぽこりんだね」

「ごしごしー。おなかぽんぽん。えへへ」

Rは嬉しそうだった。ふ、他愛のないことであるよ。まだまだRは僕の手の中にある!実際目の中に入れても痛くない掌中の珠ではある。股間の玉とは大違いだ。

これからも僕は謀略を尽くしてRのお腹をタッチし続けるであろう!

これを腹の触り合いといいます。


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婿への条件。

娘・R(2才)を今年初めてのお遊戯教室に連れて行った。

約1ヶ月ぶりに集まった教室の子供達は相変わらずで、2才児といえども既に個性は様々である。

Rはどちらかといえばおとなしくて素直だけれども、少し恥ずかしがり屋なところがある。僕の小さな頃と似ているようだ。蛙の子は蛙と言ったところであろうか。家では大声で歌って踊っているのに、皆の前だと照れて歌えなくなってしまうR。僕にもこんなシャイな少女だった時代があったのである。まてよ、ないか。

それに引き換え同じ教室のリサちゃんは、皆の前でも堂々と歌うことが出来る。クラスで一番芸達者な子だ。その歌声と堂々とした態度は、既に和田アキ子並のディーヴァ(歌姫)っぷりを醸し出している。僕は彼女の性格を少し羨ましく思った。

一方で一番やんちゃなコウタ君は、やんちゃな盛り。お遊戯教室のヨシコ先生が

「コウタくーん、お返事してくださーい」

と言えばくるっと背中を向けて無視するし、ボールを使ってお遊戯する時に

「何色のボールがいいかな?」

と言えば「全部」と答えて全てのボールをかっぱらおうとするし、

「先生とお手々繋ごう」

と言えば手を繋ぐフリして先生のほっぺたを引っ叩くし、この年にしてアウトローっぷりが板に付いている。コウタ君のお母さんはいちいち苦笑いして謝りまくっていたが、それを見て

「でも羨ましいわあ」

と呟いていたのはユウキ君のお母さんであった。ユウキ君は本当におとなしいと言うかポーッとしているというか、穏やかな性格なのだけれども、将来は「いい人なんだけどねえ」と言われてフラれまくりそうな男の子である。

なるほど、僕もちょうどRにもう少し活発なところがあったら、と考えていたので、気持ちは分かりますよ奥さん、などと思っていたら、そのユウキ君とRが何やらモニョモニョと話をしていた。まったり屋のRと穏やかなユウキ君がふたりでいると、何だか老夫婦が縁側で談笑しているような雰囲気である。そこにやって来たヨシコ先生も

「あらあら、なんだかポワーンとしたカップルねえ」

と笑っており、

「あっちのカップルと全然対照的だわ…」

と視線を移すので僕もその先を見てみると、歌姫リサちゃんとアウトローのコウタ君がふたりでギャーギャーはしゃぎまくっているのであった。こちらはドツキ漫才のような激しさで…。

って、何がカップルじゃあ!僕は認めておらんぞ!

将来のRの婿としては、やんちゃ過ぎる男も困るが、おとなし過ぎる男もツブシが利かなくて困る。知力と体力を兼ね備えた勇者でなければならぬ。さすれば僕はRに近づく男に対して試練を突きつけたい。

勇者としての条件…それは小倉智昭と姉歯元一級建築士のヅラを奪って来ること。見事奪い取って来た者こそRの伴侶としてふさわしい!

ヅラは捨てることにする。



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晴耕朗読。

娘・R(2才)がテレビのニュースを見ながらラクガキ用の紙を持ち、

ナメック語

ナメック語じゃなかろうかというぐらい支離滅裂で、全く聞き
取れない朗読を始めた。どうやらアナウンサーの真似をしている
らしい。

「はい、ぱぱ、どうじょー」

紙を僕に渡してきた。Rは僕にもやれ、と言っているのだ。

「えーパパはアナウンサー違うんさー」

とは言うもののRの期待に満ちたキラキラした瞳に負け、とって
おきのネタを披露することにした。僕は北朝鮮の朝鮮中央テレビ
のモノマネが好きなのでスラミダ。

「オヤジノキュウリョウ、スズメノナミダー!
 ソレヲミタ鬼嫁ノ目ニモナミダー!
 ハンニャシンキョウ、カンジーザイボーサーツ、ギョウジン
 ハンニャーハーラーミッター!」

力強く朗読するとだいたい

photo
こんな感じのそれっぽい雰囲気が出る。

「はい、じゃあRちゃんどうぞカムサハムニダ」

Rに紙を返すと

ナメック語

またナメック語ニュースを始める。このニュース朗読ラリーを
5回ぐらい繰り返しただろうか。Rなりにテレビのニュースの
特徴を掴んで真似しているようでなかなか面白い。将来はRは
女子アナになるのもいいかもしれない。

栃木弁の親を持つというハンデがあるが何とか頑張って欲しい。
Rならなれるべ!

…なんつって。女子アナは美貌と知性とイカしたキャラを兼ね
備えないとなれない人気職業。それでも自分の娘ならなれる、
と思ってしまうのは親の欲目であり、子供に対しては盲目に
なってしまう。

これをフシアナといいます。



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初潮の予兆?

娘・R(2才)が赤飯をばくばくと食べていた。昨日の日記にある、
息子・タク(3ヶ月)の「お食い初め」の残りである。

「よく食べるね」

「赤飯が好きなんだな」

と嫁と話していたら、何故かRの箸が止まり、そのまま頬杖を
ついてまるで「考える人」のポーズをしたまま固まってしまった。

「R、どうしたの?」

赤飯
「んふー」

「何か考えているのかい?」

赤飯
「んふー」

何やら考えているようで考えていないようで全く謎であったので
僕もRの前で赤飯とにらめっこしながら考えてみたところ、速攻で

「赤飯…女の子…初潮のお祝い…」

という短絡な連想ゲームが頭の中で繰り広げられてしまい、急に
Rが成長した姿が浮かび、僕の手の届かない場所に行ってしまった
ような寂しさを覚え

「うわーん。R、大きくならないでおくれ。ずっと今の可愛いままで
 いておくれ」

思わずRを抱き締めたい衝動に駆られ、叫んでしまった。それを
聞いた嫁が

「何言ってるの。それじゃRがかわいそうでしょ」

呆れ顔で言った。それはそうなのであるが…。

現在2才5ヶ月で、何かというと「パパおいで」とか「パパだっこ
して」とか甘えてくるRは可愛い盛り。それが突然思春期ぐらいに
成長したリアルな姿が浮かんでしまって複雑な気持ちになったの
である。

思春期なんかになれば、親への反抗心や嫌悪感がむくむくと起こり、
とくに父親の僕になどは

「親父、きもい」

などと蛇蝎の如く忌み嫌われる可能性大である。それへの心の
準備が出来てなかったので取り乱してしまった。勿論Rには成長
して欲しい。しかし何かが成長していく分、少しずつ親離れして
行き、少しずつ寂しさを味わいながらその成長の姿を見ていく
ことになるのであろう。

その寂しさが一気に押し寄せてしまったような僕ちゃんである。
もうちょっと落ち着かねば。

しかし今時初潮のお祝いに赤飯を食べる、なんて家庭はあるの
だろうか。僕は男兄弟だから分からないし、嫁に聞いたところ
恥ずかしくてそんなことはさせなかったという。

将来Rがそうなって赤飯が出てきたとしても、僕のほうが舞い
上がってしまい

「ショチョさん、メデタイネ」

などとフィリピーナ口調になってしまいそうで怖い…。




「お食い初め」とは赤子が生まれて100日後に行なう、初めて
固形の食べ物を食べさせるイベントである。

もっともこの時期にバクバク物を食う赤ちゃんなどはおらず、
タクもまだ母乳100%であるが、丈夫で食べ物に困らないよう、
という食事のまねごとをする縁起事である。

その他に「箸立て」「まなはじめ」「箸揃え」「百日(ももか)」
「ひめはじめ」とも言うらしい。慌ててインターネッツで調べた
知識なので嘘があるかもしれない。

嫁が作法に則り、赤飯、煮物、梅干、つみれと吸い物などの料理を
用意した。その他に、石。これをタクの歯にちょんと当てて「石の
ように歯が硬くなりますように」という「歯固め」のおまじないを
行なうためだ。

この石は初詣に行った時に娘・R(2才)が境内で拾い。何故か絶対
離さないまま持ってきたものである。姉の固い石ならぬ意志を尊び
これを使うことにした。

子供の一生に一度の厳粛なイベントなので、股間に石を当てて

「これでお父さんも石のように硬く」

などと言ってはいけない。

そしてメインのおかずは鯛の尾頭付き。嫁は

「こんなの捌いて焼くのなんて初めてだから緊張する」

と言っておった。

ちなみに子供の一生に一度の厳粛なイベントなので、

「じゃあお父さんの亀の頭付き、略して亀頭で練習とか」

などと言ってはいけない。その場で断ち切られる。さて、今日の
主役のタクには赤飯を一粒口に入れてみた。

「ちゃんと食べるかな?」

「Rは食べてたよね」

結局飲み込めずぺっと吐いてしまったが…。

このような様子をビデオカメラを回して撮っていたのだけれども、
いつかタクが成長した時に見る時は来るのだろうか。

そのころタクは女体のお食い初めも経験してたりして。
そして老いた僕は歯固めの石を股間になすりつけてたりして。



エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
.

ショッキングセンター。

電車で30分程時間をかけて、東武練馬駅前にある板橋サティ
というショッピングセンターに行ってきた。

このわりと大きめのショッピングセンターをを訪れるのは
初めてで、嫁は入り口の前に立っただけで

「わあすごーい。わくわくしちゃう」

まるで栃木の子供が初めてディズニーランドに来た時の様な
舞い上がりまくりのリアクションをしていた。たかが場末の
街の大型店舗なのに…と苦笑したが、考えてみれば嫁は娘・R
(2才)と息子・タク(3ヶ月)を抱え外出もままならない。
せいぜい地元の商店街やスーパーと家の往復の毎日であり、
だからこそ嬉しいのだろう。

どこへも連れてやれなくれすまんのう…夜ならいくらでも
イカせてあげるのに。

嫁は基本的にスタバとパン屋とお気に入りのアパレルの店が
いくつかあれば満足なのだ。僕としてはあとメイド喫茶が
欲しい。でもここにはなかった…(普通ねーよ)

そして子供が遊べるところ。今日ここに来たのもRを遊ばせた
かったことが大きい。おもちゃや遊具が設置されている屋内の
遊び場…都心のデパートなどにはあまりないのだ。

嫁がタクを授乳するため、ベビールームに行っている間、僕は
Rをここで遊ばせることにした。Rが特に遊びたがったのは電車や
バス・スポーツカーといったキッズライド(お金を入れると動く
乗り物メカ)であった。

「ぱぱ、でんしゃ!ぱぱ、ばす!ぱぱ、ぶうぶー!」

もう興奮して「乗せろ」とうるさい。

「あれはお金を入れないと乗っちゃダメなんだよ…」

と言い聞かせようとしたのだが、どのキッズライドにもお金を
入れないまま子供が乗って遊んでいて、その中で電車に乗って
遊んでいる小1ぐらいの男の子が

「おいでよー」

とRを手招きしているので「ま、いいか」とRを乗せてやった。
今時のキッズライドは豪華で「わんぱくが丘行き」とか案内が
されてあったり、ドアも自動で開いたりする。

中でも子供心をソソるのは、やはりいじり甲斐がある操縦席
だろう。そこは件の男の子が占領していてマスコンやブレーキ
ハンドルをいじり倒していたのだが、Rがやりたそうにじいっと
見ている視線に気付き、

「おいで、いっしょに座ろ」

彼は優しくRをエスコートするではないか。なかなか良い少年で
あることよ、と感心したのだがそれも束の間、Rがモジモジ躊躇
しているのを無理矢理抱き締めて操縦席に引き寄せたのだった。
そしてなかなか離さない。Rの顔を見ると既に半ベソ。

「ぱぱ、だっこー!」

救いを求める娘の声に反射して、速攻で男の子からRを奪い返した。

「あはは、ボク、ごめんね」

坊や、それ以上オイタすると「わんぱくが丘行き」が地獄行きに
なるからね…。まあ彼に悪気はないのだろうが…Rにとっては痴漢
電車初体験になるのだろうか。

そんなRが可哀想になったのと、キッズライドをタダ乗りしたのも
あって、機関車トーマスのミニチュア汽車にコインいっこ入れて
乗せてやった。コトコトと線路を走るトーマスに、シャボン玉も
吹き出して来てとてもメルヘンであり、あショックウェーブ。
Rも楽しそう。

これで先程の災難もトラウマになることなく忘れてくれるだろう、
と思っていたら…さっきの男の子がRを追ってきた!

「わああ!痴漢者トーマス!」

昨日の日記の暴力ガキといいRは災難続きである。女性専用電車
メカを作って欲しい。



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.

怒り日記。

娘・R(2才)が某幼児雑誌が製作する子供用の歌と踊りのDVDに
出ることになった。

別に芸能事務所に登録してるとかいうわけではなく、ミーハーな
嫁が雑誌社に応募したのでだ。読モ(読者モデル)ってやつである。

朝も早よからスタジオに到着すると、控え室には僕らのを含め
30人の子供とその両親合計100人近くの人間が終結していた。

「はい、ではスタジオに移動してください」

撮影時間になるとスタッフが呼びかけ、僕らはゾロゾロとスタジオ
入りした。そこには某国営放送の子供向け番組に出ている歌のお姉
さんがおり、

「キャー!○○お姉さんよー!」

嫁がいち早く興奮していた。その歌のお姉さんが

「さあみんなで踊りましょー!」

とか言って子供達が彼女の周りで踊る、という内容の撮影なのだが

「申し訳ありませんが、泣いてしまったお子さん達はスタジオから
 出ていただきます」

とスタッフから申し伝えられた。撮影は当然親は出られないので、
まずRを

「さ、○○お姉さんのところに行っておいで」

と撮影場所にひとりで行かせなければならない。Rは素直にトコトコと
歩き、お姉さんの横でスタンバっていたのだが、ほぼ半分の子供達が
「ママー!」と号泣して親から離れられず脱落。

「よしR、偉いぞ。お遊戯教室に通ってる効果があった…!」

と僕は悦に入り、親が待機しているゾーンで撮影を見守っていた。
しかし本番撮りが始まってすぐ、事件が起こった。撮影場所のほぼ
中央に陣取っていたひとりの男の子が、Rを引っ叩いたのである。
始めはRも別に気にしてないようであったが、そのガキはRが近付く
度に何度も叩くのである。Rは遂に

「うわーーーん!」

耐えかねて泣き出してしまい

「すいません、出てもらえますか」

とスタッフに言われてしまった。泣けば出なければならないという
ルールは最初に言われたので承知していたが、どうも納得できな
かった。あの暴力ガキこそ追い出すべきではないのか。彼が「俺の
場所を取るな」とばかりに他の子に暴力を振るう限り、どんどん泣く
子が増える。

その子の親が悪いという訳ではない。親達は撮影場所に近寄れない
ので、注意できないのだ。だからスタッフがちゃんと仕切るべきでは
ないのか…。

「あの男の子がぶつんですよ!」

と抗議をしたものの撮影はどんどん進むので、止む無く泣くRを抱いて
退出したのであった。

「R、かわいそうにねー。ちゃんと頑張ってたのにねー」

控え室に戻ると、そこは同様に泣いてしまった子供とその親達が戻って
来ている脱落者ゾーンとなっていた。ここで息子・タク(3ヶ月)を
抱いて待っていた嫁に

「Rはちゃんとやってたんだよ。でも男の子に叩かれて泣いちゃって。
 なんだよあのガキ。スタッフもちゃんと見てないし。嫌がらせする
 ガキは残しておいて、泣いた子だけ出させるなんておかしいよ」

等と不満をこぼしていたら、ひとりのお母さんと思われる女性が
やって来て

「すいません。さっきのうちの子なんです」

うわー。話を聞かれてしまっていた。

「いやいや、どうもどうも…」

と苦笑いで答えるしかなかったが、本心は僕がRが殴られた分だけ
そのガキをぶん殴りたい気持ちでいっぱいであったが、

「でもRが一番可愛かったよね!」

嫁と慰めあいながら家路に着いたのであった。

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年末抱きおさめ。

「あなた、お願いがあるの!」

「なんだ、嫁よ!」

「いっしょに西友にお使いに行って欲しいの!おせちとか色々
 買い物があるの!」

「もちろんいいとも、嫁よ!行く時は一緒だよ!」

「ありがとう、あなた!」

「夜も行く時は一緒だよ!」

「それはイヤ!」

年末なので(?)変なノリで嫁とガシッと抱き合っていると、
娘・R(2才)がじーっとこちらの様子を伺っていた。一体
どう思って見ているのだろうか。推測してみる。

・何この親、きんもー…30%
・こいつらの血が確実に自分に流れている…ウザー…20%
・こんな家嫌だグレてやる盗んだバイクで出てってやる…15%
・アンパンマンのDVD見せてくれよ…15%
・そうやってアタシが作られたのね…10%
・両親抱擁中アタシおむつで放尿中…10%

「いや、多分やきもち焼いてるのよ。」

心持ちちょっと怒っているような顔色のRを見て、嫁がそんな
ことを言った。

「じゃあ離れてみようか」

僕としてはもう少し色んなところをまさぐりたかったのだが
教育上そういうわけにもいかず、パッと離れて見ると…Rは
だだだだーっと走って来て

「ぱぱー!」

僕にがっしりと抱きついて来た。

「あなたに抱きついて来たということは、パパを取らないで、
 っていうことで妬いていたのよきっと」

「ふーん。そうかも」

いやそんなことはどうでもいいのだ。
おせちもいいけどおエッチもね…。



108サイトのテキストが1時間毎に次々と発表されるWEBイベントに
参加しました。僕の出番はその中でも栄えあるトップバッターだった
ようです。
「ようです」とは運営者の諸事情によりタイムテーブルが発表され
ていなかったので、気付かないまま出番が終わっていたのです。
しかしまだまだたくさんのサイトが出場しますし、全日程終了後に
ログが公開されますので是非見に行ってください。

そして同イベント参加仲間、脱サラ実況サイト「ワカレミチ」
店長さんの居酒屋で飲みました。ごちそうさまでした。

■お知らせオワリ。以下日記。


娘・R(2才)へのクリスマスプレゼントは自転車であったが、
息子・タク(2ヶ月)へは汽車のおもちゃにした。

タクはまだ幼な過ぎておもちゃの何たるかすら分からないので
絶対Rに奪われるに違いないので、初めは用意しなくていいかと
思っていたのだが

「Rの最初のクリスマスにはちゃんとあげたから平等に」

という嫁の提案でタクにも贈ることになった。当時Rは生後4ヶ月
ぐらいであり、物をいじる程度のことは出来ていたので、2万の
ネックレスをあげてしまっていたのだ。Rがそれを身に着ける年頃
になった時に

「これ、死んだパパから貰った最初のプレゼントなの…」

と、肌身離さず首から下げてくれている…などという想像をして
目を潤ませたものである。パパ草葉の陰で泣いちゃう、と。
ていうか何故自分をとっとと亡き者にしているのか分からんが。

当時の僕は恋人が出来たかのように浮かれまくっていたのである。
長女は最大の恋人って言うし…。

さて、タクへのプレゼントを買いに行ったのはおもちゃ屋が1年で
1番混むクリスマスイヴの日。首尾よく目的の物を見つけたのだが

「しゅーぽっぽ!」

一緒に連れて来ていたRは目敏く目を輝かせていた。速攻でサンタ
さんの正体をばらしてしまったことであるよ。まだRはサンタが
何をする人か自体理解してないので、来年は気を付けねばなるまい。

そして夜、子供達が寝た後に枕元にプレゼントを包んだ袋を置いた。
翌朝目覚めたはRは早速その袋を僕のところに持って来たので

「サンタさんからのプレゼントだよ。何が入ってるのかな?」

と開けてやろうとしたのだが

「しゅーぽっぽ!」

前日に見られているだけあってバレバレ。包装を解いてやると待って
ましたとばかりに木製のレールに乗せてしゅーぽっぽしゅーぽっぽと
遊び倒し、やはりRが独占してしまう形となってしまった。

「Rちゃん。それ、一応タクへのプレゼントなんだけどなー」

一応言い聞かせてみると

「たっくん(タクのこと)、しゅーぽっぽ!」

Rはタクの目の前に汽車を見せてやった。タクは当然

「?」

目をキョロキョロさせるだけであったが、Rよ、パパはお前のその
優しさを忘れないぞ…とまた最大の恋人に恋焦がれるのであった。

「Rちゃん、汽車ぽっぽ、嬉しい?」

「うれしー」

「汽車ぽっぽ、楽しい?」

「たのしー」

以上で汽車会見を終わります。


エンピツ投票。
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