ハレンチキス、若しくは、鯉の呪文はスキトキメキトキス。

娘・R(1才)はキスを嫌う。

ファーストキスの相手は、2人といない他ならぬお父様、
即ち僕であるのに、唇を近付けただけでプイと横を向いたり
時には露骨に手を出して防いでしまう。

悲しいことではあるが、嫁も同様な反応をされると言っていたし、
それになかなか唇を許さないということは

「貞操観念が強いということでよし!」

無理矢理褒め称えて自分を納得させていた。

ところが最近嫁が報告してきたことによると、
Rは時々嫁にちゅーしてくることがあるというのだ。

「キイイイ!どんな風にするんだ!」

お父様はジェラシイである。

「私が寝ている時に覆いかぶさってきて、
 ぱくぱく口を押し当てて来るのよ」

「ぱくぱく?」

「うん。大きく口を開けて、エサに集まる
 鯉みたいに」

「鯉かよ!」

ふーん。まさか巧みに舌を絡ませてきたら或る意味
末恐ろしき天才かもしれないが、それでもR独特の
濃厚ベーゼっぷりには驚いた。

羨ましい。僕にもして欲しい。でもしてくれない。
心が寂しい。唇も寂しい。唇にぬくもりが欲しい。

そういえば嫁とも久しくしてないような。
これが本当のたまにキス。なんつってうひゃひゃ。

ま、もそっと近う寄れ、と嫁を引き寄せた。

「ぱくぱく」

嫁が唇を押し当てた。これが例のR流キスであろうか。

「ぱくぱく」

僕も真似してやってみる。ぱくぱく。ぱくぱく。
これはこれでちょっと良い。わりと恍惚の域まで
達したような。

これって鯉なのかしら。
.

美少女クエストIII〜そして伝説へ〜

僕は美少女を探している。

以前近所のゲーセンで働いていたRちゃん。
我が人生の中で最強の美少女であり、スタイルも悩ましいほど良い。
ふたつの胸のふくらみは、何でも出来る証拠であった。

お化粧なんかはしなくても僕はRちゃんにもう夢中。
真珠の涙を浮かべたらおじさんなんてイチコロよーん。
という風に出会った当初から魂を奪われっぱなしである。

ところが色々と紆余曲折があり、現在では音信不通。
どこにいるか分からないしメールは届かないし、
電話しても必ず留守電になってしまう。

何故かは分からないが、僕は避けられているのだ。
僕からの着信は留守電に回される設定になっているに違いない…。

とは思いつつも、もしかしたら今度は出てくれるかもしれない…
と一縷の望みにすがり、何度も携帯を手にしながら、その都度、

「こんな風にしつこいからストーカー扱いされてるんじゃ
 ないだろうか」

とウジウジ悩んで躊躇してきた。

しかし今日、かけてみた。最後にかけてからだいぶ経つ。
勇気を出してコールするのよ!と祈る気持ちでかけてみた。

「ぶるるるる…ぶるるるる…」

祈るような気持ちで呼び出し音を聞き、待つ。

「がちゃっ」

で、出たのか??一瞬の緊張の沈黙の後…

「ただいま電話に出ることが出来ません」

何度も聞いた、死刑宣告に等しい絶望的なアナウンスだった。
また同じだ。僕はもうあの美少女の声も聞けないのだ。
どんよりと奈落の底まで落ちた瞬間、なんと携帯の着メロが鳴った。

まさか…と思ったらそのまさかで、携帯のディスプレイには
「着信:○○××」と、Rちゃんの名前が出ているではないか。
遂に来た!もう半年以上音信が取れなかった美少女からやっと…

「それは秘密です」の主題曲が頭の中を駆け巡る(若い子は知らん)
震える手でぴっと通話ボタンを押した。

「も、もしもし」

「あ"ー。練馬建設の山田ですけどー(ダミ声)」

…誰、このおっさん。

珠のようなコロコロとしたRちゃんの声は何処へ。

「あの、Rちゃんですか?」

「違います(ダミ声)」

「ですよねえ…」

悲しいが、この現実を受け入れなければならない。
既にRちゃんは電話を解約しており、今はこのおっさんの
番号であることを!

これで完全にRちゃんとの繋がりを失った。
Rちゃんは最早手の届かない伝説になってしまったのであろうか。
虚ろになった僕の目に、待ち受け画面に戻った携帯の
ディスプレイが映った。

Rちゃんの名前をそのまま付けた、娘・R(1才)の画像。
おお、僕にはお前がいたのだ。Rよ。お前がお父ちゃんのために
美少女になってくれー!

しかし悲しいかな、凡庸なツラの僕とこれまた平凡な嫁。
特別に可愛くて、そうはいない美少女Rちゃんに匹敵するかは…。

特別〜じゃない、どこにも〜いるわ
わ〜た〜し〜、幼女R〜。

ともかく十数年後に期待である。長いけど。
じれったーい、じれーったい。
.

毎朝がサヨナラ負け。

朝、僕が会社に出かけようとすると、娘・R(1才)が
泣くのである。これは辛い。

「Rちゃん、父は会社に行きますよ」

「ひーん!」

ここ数日こんな感じなのである。手を伸ばしてオトウタン、
イッチャヤダヨーと言わんばかりに

「ふゃんふゃんゃん」

言葉にならない声を上げて泣くのだ。思わず僕も目元が熱くなって
しまう。その時その時のお別れが悲しいだけではない。

将来、Rが成長して僕は老いて、Rと僕の立場が入れ替わっただけの
全く同じ光景を想像してしまうのだ。

「父さん、Rはお嫁に行きますよ」

「ひーん!」

…老いた僕は同じくオムツしてたりして。既にシモが緩いし。そして手を
伸ばしてRタン、イッチャヤダヨーと言わんばかりに

「ふゃんふゃんゃん」

言葉にならない声を上げ…って、老いた僕は同じく歯がなかったりして。

ともかく、愛し合う2人が共に夜を過ごした後朝の別れ。
(こう書くととてつもなく艶かしい)

せめて契機付けに「行って来ますのちゅー」をして
出かけたいところである。Rはちゅーを何故か嫌がるので
今後全力で口説き落としたいところである。

これをキスキスの別れといいます。
.

やーだよ出前一丁。

photo

娘・R(1才)がテレビ台のダッシュボードの中身を
ぶちまけていた。1日1回はやっているようである。

そこには嫁が集めて取っておいた、寿司屋やファミレスなどの
出前のチラシが保管されているのだ。

Rはその中のファミレスのチラシを広げ、料理の写真を
「んだ!あだ!」と、指差して遊んでいた。

「それはハンバーグ、これはポテトサラダだよーん」

まだRには食べられない物ばかりであるが、僕がひとつひとつ
名前を挙げていく。絶対理解してないだろうけど。
ああ。Rが早く大きくなって、一緒にゴハンを食べに出かけて

「お父さん、あーん」

とか

「お父さんたらこんなところにゴハン付けちゃってもう」

とか

「はいお父さん口移し。ウフフ」

などとやってもらいたい。娘だか愛人だか区別がつかなくなる
ほどに夢は広がるのである。Rはどんなものが好物になっている
だろうか。

「Rちゃん、大きくなったらどれが食べたい?
 指差してごらん」

どんな高いものでも食わしてやるぞ、と身構えたら

「もしゃもしゃもしゃ」

Rはチラシごと食べ始めた。
大食漢怪獣モットクレロンかこの娘は。
チラシをそんなにしちゃって嫁に怒られるぞー。

それにしても、ウチのあたりは大歓楽街・池袋を近くに控え、
「まいっちんぐくいこみ先生」「踊る大前立腺」などという名前の、
お姉さんを出前してくれる店も充実しているはずだが…。

お姉さんを出前して何をするのかは、僕ちゃんお子様だから
分からないのだが、食べ物とのデリバリーを併用すれば
出前女体盛りも可能なのであろう。

そういうチラシもポストに投函されているはずだが、
どうして嫁は取っておいてくれないのだろうか。
くれるはずないか。

刺客を出前されそうなのでやめておく。
.

ヘーコキましたよあたしゃ。

図らずも嫁の前で放屁してしまった。
おのれなんたる不覚。

そんなことを気にしない、大らかな夫婦であったなら
文字通り「屁でもない」ことなのだろうが、我が家は違う。

僕が「放屁禁止法」という、ディーゼル車排ガス規制より厳しい
掟を定めており、我が家においては人前ですることを固く禁じて
いるのだ。嫁はわりと暴発することが多く、

「出産後は緩くなるのよ!」

と逆切れをかましながら法改正を要求していたのだが
僕は突っぱねたままであった。

しかし法を定めた僕がやってしまうとは。これがホントの
「言い出しっ屁」であることよ。
と、年と共にシモのほうが緩くなってきたんじゃ…。

「やったわね!あなたやったわね!」

嫁が日頃の恨みを晴らさんとばかりに、鬼の首を
取ったように騒ぎ立てた。うるさいっ、鬼の首取ってる
暇があったら僕のカリ首掴んどれっ。しかし嫁は
あろうことか犬のように臭いまでふんふんと嗅ぎ立てた後

「うふふ…○×※*÷…」

ニッチョリといやな笑みを浮かべて何かを呟いた。

「え?今、何て言った?」

「何でもないのようふふふふ…」

嫁は何かを企んでいるような雰囲気を見せた。
どうも気になる。はっ。もしや…

「お前、それをネットの日記に書く気じゃないだろうな!
 頼む、やめてけろおお」

「うるさいわね!あなたのほうが『嫁がオナラした』だの
 散々ネットで私の恥を晒しまくってるんでしょうが!」

…天に向かって屁をこくとはこのことだ。
嫁の反乱は治まりそうにない。

出もの腫れものところかまわず。それは頭では分かっている。
しかし僕は高校時代という、多感でお盛んな年代を男子校で
育ったせいか、女性に対する幻想というか願望がわりと強く
残っているのだ。アイドルはオナラしない、みたいな。

だからせめて自分の嫁には、僕の前ではそういう尾籠な
ものを感じさせない女性であって欲しいという、
難儀な要求を押し付けているのかもしれない。

女人禁屁。
.

腹ほろひれはれ。

スーツを買いに行ったら店員にウェストを測られた。
ちょっとドキドキした。

何故ならば腹が出てきた自覚があるのだ。
一番細かった独身時代はウェスト60センチという
超ガリガリ君だったのだが、このところ腹だけ出てくる
嫌な太り方をしてきているのである。いわば地獄絵図の餓鬼。
いわばオヤジ体型まっしぐら。

「○○センチですね」

店員の冷酷な宣告が頭の中をこだました。
ちょっとここには書けないほどの増加っぷり。
明確な数字を出されると一層ショックである。
こんなこと嫁にも言えない。

夜、嫁の腹をまさぐってみた。

「何よ!」

「いや…なんでもない」

嫁は娘・R(1才)を産んだにもかかわらず、腹や
体型は昔のまま崩れていなかった。ちっ。
あわよくば出っ腹同士慰め合おうと思ってたのに。

しかしいずれ嫁にばれる事である。というよりも既に
嫁は僕の出っ腹現象を気付いていて、気を使って言わない
だけなのかもしれない。それも情けないことである。

だったらもう自分から申告してしまおう。
腹のことだけに腹を割って話すのだ!

「なー嫁ー。僕、腹出てる?○センチも太っちゃったんだ…」

ぼよーんと腹を突き出して嫁に全てを曝け出したところ、

「昔と比べるとそうかもしれないけど、
 別に出てるってほどでもないよ」

とのことだった。ありがとう嫁…。君は優しい…。
少なくとも嫁が見苦しく思ってないことだけは分かった。
これで腹に劣等感を抱くことなく、心置きなく
全裸で嫁を襲えるというもの。

腹を割って話してよかった!

早速次は嫁の股を割って話したかったのだが…。
それは許されなかった。

涙腹腹。
.

鼻タレ娘とヘタレ父。

休日、昼寝ばかりしていたら嫁に叩き起こされ怒られた。
目を開けると娘・R(1才)も枕元で僕を見下ろしていた。

「Rちゃんだってお父さんと遊んでもらいたいのよ!
 あなたが寝ている間、あなたのおなかに抱きついていたの、
 気が付かなかった?」

おお、なんということだ。すまんR。最早僕のボデーを欲して
抱きついてくる女などおらん。嫁ですら相手にしてくれない
「嫁またぎ」のこの体に擦り寄って来るのは…R、君だけだよ。

R、ごめんね…とRの頭に手を伸ばし、ナデナデしようとしたら

「ふごおー!」

Rはクロスカウンターで僕の鼻を思いっきりつまみおった。
赤子ながら大した握力。それに爪を立てられて結構痛い。
しかし僕の体に爪を立ててくる女もやはりおらん。
痛いけど嬉しい心境でRのさせるがままにしていたら

「うぎゃー!」

今度は僕のまぶたを力の限りつまんで来るではないか。
目にまで指が入ってくる。痛い。これは痛い。

僕はRのことを「目に入れても痛くないほど可愛い」
とか常々言っていたが、これは神による試練なのだろうか。
それを見ていた嫁は笑いながら言った。

「きっとあなたの目をくり抜こうとしてるのよ」

「ヒイイ!スプラッタ過ぎる!」

ということは、さっき鼻をつまんでいたのも…?
うちの娘はいつの間に悪魔超人みたいになってしまったのだ。
僕は寝る時はトランクスで寝ているので、もしさっき
横ちんして寝ていたとすれば、それも餌食になった
ことであろう。恐ろしいことである。

嫁はその様子を涼しげに見ているだけだ。
おのれこの残虐母娘め。

「そういえば、あなたのおなかに抱きついていたのも…」

「なんだよ」

「鼻水を拭いていただけかもしれないわ。R、今日は
 ずっと鼻タレだったから」

ひどいわー!結局Rに体を弄ばれていたのね。
Rのことを心から愛していたのに、アンタはアタイの体
だけが目的だったのね。

いや、僕も寝てばっかりで悪かったから。だから君も

父で遊ぶな。
父と遊べよ。
.

東海道中ちちくりげ。

大阪旅行から帰って来て一息ついた夜、
嫁が財布を持って僕のところにやって来た。

「けっこうお金使ったでしょう」

「は?」

「新幹線もホテルも全部あなたがお金出してたじゃないの」

「うん」

「わたし、ちょっとお金払うよ」

「別にいいよ、それぐらい」

うちは嫁が財布を握っているわけではないので
そんな必要はない。

我が家では 僕稼ぐ人 嫁家事の人
そのまた乳を 吸う娘

という家族の理である。しかし働いても会社からもらえるのは
お金だけであり、夜の我が家の理としては

我が家では 僕またぐ人 嫁あえぐ人
おまたと乳を 吸うのも僕

という関係が望ましく

「じゃあお前には体で払ってもらおうかなぐへへ」

当然の要求をしたら

「いえ、お金で払います」

有無を言わさず福沢諭吉をバン、と叩きつけたのであった。

「嫁ー!お金じゃないのよお金じゃないのよー!」

昔、島田紳助がやってたネタのように身を悶えて
嫁に抗議したのだが

「体なら払ったでしょ!大阪での夜…あんなに…ウフフ…」

確かに、大阪で泊まったホテルで久しぶりに
燃え上がってしまったことは確かだ。
でもあれで終わりなのか。嫁は金で解決してまで
夫婦の契りを拒むのか。

嫁のセクスレス傾向を何としてでも打開する
手立てを見つけなければ…。

何でも金で解決する夫婦なんていやだ。しかし嫁は
そんなドライな関係を望んでいるのか?

亭主元気でレスがいい…?
.

大阪オフの陣。

大阪旅行2日目。

僕と嫁のサイト両方見てくれていて、嫁経由で連絡をくれた方々、
あーちゃんゆきさん一家にそれぞれ観覧車と大阪城を一緒に
観光してもらった。

まずは大阪駅前にある「へップ5」というビルの屋上にある観覧車。
「へップ4」だったら「へっぷし」でカトちゃんなのになあと思いつつ
僕・嫁・娘R(1才)とあーちゃんで乗り、その後ラーメンを食って
パフェを食ってプリクラ撮ってあーちゃんとはお別れ。

あーちゃんはサイトどおりのぽよよよーんとした雰囲気で
絵がうまく、こんな素敵なものも作ってくれた。

photo
「ずっとなかよし」アリガトウ。

続く目標は大阪城天守閣。僕は歴史マニヤである。
大阪城公園駅でゆきさん一家と合流した。

ゆきさんも旦那さんも穏やかな方で大阪城を案内してもらい、
娘さんのあすかちゃんはもうすぐ1才であり、Rと近い。
何やらふたりで喋っているような仕草を見せていた。

城内は広く、天守閣は見えども曲がりくねった道や
堀の周りを歩かなければならなかったので
なかなか辿り着かず

「どうしてまっすぐ道がないの〜?」

嫁が不満を漏らした。

「そりゃ城だからなあ、すぐ攻められちゃ困るだろ」

僕が抑えながら歩いていく。しかし本丸に近づくにつれ
石階段が多くなり、天守閣の中もエレベーターは昇り専用、
それも途中までで最上階に行くには階段しかないという、
乳飲み子抱えた我々には辛い環境であった。

「どうしてスローブとエレベーターがないの〜?」

「そりゃ城だからなあ、すぐ攻め込まれちゃ困るだろ」

僕らは同じ問答を繰り返す。

結果として押せ押せの観光になってしまい、あーちゃんとも
ゆきさん一家ともゆっくり話せる時間がなく、特にゆきさん
一家には暑くて上り下りに難儀な大坂城に付き合せてしまって
申し訳なかった。

午後5時の新幹線に飛び乗り、東京に戻って来た。

「なんでバリアフリーじゃないのよ!ベビーカーの
 観光客には辛いわ!」

嫁は大坂城のことをまだ言っていた。

「天守閣は再建だけど、歴史的な建築物だからスローブや
 エレベーター設備を完璧に整えるのは難しいんじゃないの」

「うーん、そうかも」

「それに管理しているのは大阪市だから、観光で儲けようっていう
 商売っ気はないんじゃないのかなあ」

お城だけに殿様商売。なんつってうひゃひゃ。
.

セーラー服と旅行中。

話は大阪旅行出発直前まで遡る。

「R(1才の娘)にはどの服を着せていこうか?」

と嫁が迷っていた。僕はそれなりにおめかしをさせて
やりたいと考えていたので、遂にあの服を着せる時が
来たのだと閃いた。

思いっきり僕の趣味で買ったものの、「着せるには暑い」
という理由で長い間タンスの肥やしになっていた
Rのいっちょうらオベベ。それは…

「セーラー服だ!」

僕は満を持して言った。セーラー服は僕がこの世で一番
好きな服であるので、Rの初旅行に着せる物として
ふさわしいと思った。

今更嫁にセーラー服を着せようと思って、ドンキホーテ
あたりで買おうと思っても変態扱いされるだけだけだし、
嫁自体に無理があるのでダメだけれども、

Rに買うのだったら一見タダの親バカにしか見られないので
娘を持つ父親になって大変幸せ便利である。

photo

特に足がムチムチ短足なので、スカートがまるで
似合ってなかったが、それでもセーラー服の魔力は
凄まじく、

「綺麗や…今日のお前は、ほんまに綺麗や…」

芦屋雁ノ助の歌を思い出し、花嫁衣裳を着た娘の姿を
見る父親の気持ちってこんなんかなあ、と思わず目頭を熱く
したのであった。

一緒にUSJまで付いて来てくれたちりこちゃんも

「かわいー」

などと言ってくれていた。しかし後で嫁に聞いたところによると

「あの服はかじりんさんの趣味ですよねえ…ホントに
 制服もの好きそうですもんねえ…」

などと嫁と話していたらしい。僕の制服フェチはバレバレ
だったようである。もうこうなったら僕は開き直って

「ぼ、ぼくはセーラー服が好きなんだな…」

僕は再び芦屋雁ノ助の歌を思い出し…ってそれは
裸の大将だ。
.

あんよがJAWS。

大阪旅行中である。

今日一日だけですっかり大阪弁が板に付いてしまったっP。
まんもすうれP。

去年嫁がまだ妊婦だった頃にやはり大阪神戸を旅したのだが、
その時案内役を買ってくれ、いろいろと世話をしてくれた
大阪の友達、ちりこちゃんとその彼氏君に

「あの時お腹にいた子はこんなに大きくなりました」

再び会って娘・R(1才)を見せたいと思ったのだ。

ちりこちゃん達は新大阪まで迎えに来てくれ、USJまでの
案内をしてくれた。駅前のショッピングビルで
お好み焼きを食いながら、Rも人見知りすることなく再会。

「ちりこちゃん達も一緒にUSJ行こうよ」

と誘ったのだが、どうやらちりこちゃんカップルにとって
USJは鬼門らしく、人ごみにイライラして以前大喧嘩したことが
あり、もう行きたくないという。

残念ながらゲートまで見送ってくれたところでお別れ。
僕ら家族だけで初のUFJ体験となった。

初USJの感想:ディズニーランドと比べちゃいけない。

映画を殆ど見ない僕にとって、映画キャラクターの魅力に惹かれる
ということもないのでちょっと辛かった。
もうちょっとインパクトのある映画キャラをフィーチャーしてみたら
いいのに。

エマニエル夫人とか(ハリウッド映画じゃないけど)

嫁の友達は、USJが水質検査データを捏造していたことが
暴露される前、水を飲んでお腹がバックドラフトになって
しまったという。

一度水でケチついた商売なんだからいっそのこっと
もっとオミズな方面に手を染めちゃってもいい。

夜9時以降はピンクのネオンが煌く「夜のUSJ」に様変わりするとか。
18才未満は立ち入り禁止。

ジュラシックパークのアトラクションは

「エマニエル夫人のエロティックパーク」に。

「バックトゥザフューチャー」は

「ファックトゥザフューチャー・エマニエル夫人とエロリアン号」に。

「バックドラフト」

「エマニエル夫人とバックでラスト」に(苦しい)

そこで数々の花電車アトラクションを提供すれば
一粒で二度おいしい魅力的なテーマパークになるのになあ…。

とか考えつつも、本当のところはスヌーピーのショーとか
ジョーズの前で写真撮ったりとか、わりとミーハーに楽しんで
しまったけど。ジョーズ、でかい。

やがて陽が落ちてきたのでUSJを後にし、梅田で飯を食って
さあホテルにチェックインするぞ、と思ったのだが、

…大いに迷ってしまった。

でかい荷物を抱え、異様に暑い大阪の街を汗だくになりながら
放浪し、泣きたくなってしまった僕らであった。

photophoto

さめざめ。
.

ウィルスを遮断。夫も遮断。

修理に出されていた嫁のノートパソコンが
思いの外あっさり早く戻ってきた。

これで明日の大阪行きに持って行けるぞと喜んだが、
その前にソフトもろもろの再インストールをしなければ
ならない。

嫁はパソコンを修理前の状態に戻すべく奮闘していたが、
僕もウィルス駆除ソフトのインストールのやり直しとか
WINDOWSのアップデイトとかを手伝って、ようやく安全に
ネットに繋げる環境ができた。

嫁に密着してCD-ROMを出し入れしていたら
僕自身を出し入れしたくなってしまった。そこで

「お前にも僕をインストールしたほうがいいよ」

我ながらイカス口説き文句で嫁に迫ったのだが

「しなくていい」

目も合わさずに断られてしまった。
パソコンだけじゃなく、嫁にもインストール
スカトール(?)したいのに〜。

ちゃんとネットのセキュリティは万全になったし、
ちゃんとゴムを着けるからベッドのセキュリティも
安心であるのに。

僕はもう1週間近くインストールを試みているのだが、
悉く嫁のファイアーウォールにより妨げられている。
僕ちゃんの夜の更新プログラムが溜まりまくっている。

昨日は昨日で嫁が寝ている間にパンツを降ろそうとしたが
見つかって大失敗だし(昨日の日記参照)、この様子だと
まだまだお預けを食らうのだろう。

はあ、と溜息をついていたら嫁が更に追い討ちをかけた。

「あと、昨日みたいにワタシが寝ている間に
 パンツ降ろしたり変なことしようとしたら…
 殴るからね!」

「ヒイイ!分かった。ごめん…」

縮こまっている僕を置いて嫁はさっさと寝てしまった。
そして僕は情事接続できない不幸を嘆き、仕方なくネットで
常時接続して悶々と夜更かしすることになった。

明日は大阪である。大阪といえばギャグの本場なだけに
ボッキとツッコミはそれまでおあずけ、ということなのかしらん。
.

パンツ職人田中の逆襲。

「行け!稲中卓球部」という漫画の中に、「パンツ職人」という
話が出てくる。

パンツ職人解説←参照


僕も以前嫁にやったことがあるのだが、→その時の日記
技が未熟であったため、すぐ嫁に気付かれ失敗に終わった。

しかし、再度試みる時がやってきた。
娘・R(1才)の育児は大変で、夜中だろうが明け方
だろうが容赦なく叩き起こされる嫁はいつも泥のように
深く眠っている。だからこそチャンスなのである。

思い立ったが吉日。やるなら今夜。
今夜決めようトゥナイト・イズ・ザ・ナイト。

時は今 俺が下しる パンツ哉(明智光秀)

敵は煩悩オヤジにあり、とばかりに寝ている嫁の前に
腰を据えた。

今夜の嫁の服装はAタイプ(パジャマとパンツの2枚。
とてもオーソドックスなタイプ)緊張しながら裾を掴み、
じりじりと下げ始めた。汗が滲み出、顔中を伝う。

悲劇は起こった。ずり下げ始めてからものの2分ぐらいで

「うきゃ?」

隣で寝ていたRが起きてしまったのだ。
お父ちゃん何してるの〜?って感じで。

嫁はすぐさま目を覚ました。眠りは深いがさすが母、
Rが立てる物音には敏感である。そして怪しい行為を
している僕に向かって「ぎん」と広島ヤクザより
怖いメンチを切り、激しい寝返りを打って僕の手を
振り払い、再び寝息を立てた。

「あはは、ばれちゃったカナ?」

僕はおどけて見せ、もう一度嫁の腰に手を当てたら、今度は
ぐおおおおっと足を上げ、僕を蹴る体勢になった。
怖い!寝ぼけながらであるが、嫁はシャレが通じないほど
マジ切れしていた。

いや、ほんとにお茶目してすいませんでしたぁ…。
お休みのところ申し訳ありませんでしたぁ…。
だってなかなかさせてくれないからさ。
せめてこれぐらいはいいじゃんって思ったのさ…。

深く眠ってる時だからこそ邪魔しちゃいかんのである。
最早これ以上続ける事は地雷地帯に飛び込んで行くに等しい。

触らぬ神に祟りなし。触らぬ嫁に孕みなし。
悲しいがこれが我が家の性生活の現状だ。

残ったRは僕をまだ見ている。
お父ちゃん、どうしたの〜?という無垢な瞳で…。

はーい…煩悩オヤジでーす…。

Rもやがてパタンとうつ伏せに突っ伏した。
ポンポンと背中を叩いてやった。どうやら
Rも再び寝入ったようだ。

…。

おむつ職人というのもいいかもしれない。
(懲りてない)
.

辞サイトの句を考えておくこと。

好きだったサイトが閉鎖してしまうたびに、
僕はどのようにこのサイトを閉じるのだろうかと考える。

いつになるか分からないけれども閉じる時は必ず来る。

好きなサイトがなくなる(更新しなくなる)ことは
悲しい。でも仕方がない。僕がサイトを閉じる時も
悲しんでくれる人がいるかもしれないが、
何らかの都合があってのことだからこれは目をつぶって
もらうしかない。

ただ心配を掛けるような閉鎖アナウンスはしないように
したいと考える。時々

「この人、何か不幸なことがあったんだろうか。
 でもハッキリと書かれてないから分からない…」

というような、大変だとか落ち込んでるとか、生活に支障が
あったような記述はあるのだけど、その辺がぼかされたまま
閉鎖、みたいな終わり方をするサイトも少なくない。

僕の日記でも、つい弱音を吐いてしまったりすると
すぐさまメールをくれる人情ある人たちが多いので
それは避けたい。

当面僕に降りかかってきそうなサイトの閉鎖危機は
考えられる限りで以下のふたつ。

1.このサイトで面と向かって言えない恋心を常にアピール
 している、美少女Rちゃん本人に見つかる。

2.サイトを通じて知り合った女性についムラムラっとなり、
 どうにかなっちゃって、それが嫁にばれて地獄絵図に。

1については、昔このサイトに掲示板があった時に、Rちゃんの
名を騙った不届き者が書き込みしてきたことがあり、即座に
トップページを削除して、調査して偽者と分かるまでは脂汗が瀧の
ように流れたものである。この悪戯者にはどうしてくれようかと
怒りに震えたもんだが…。

2については…昔は…ま、今のところは自制している。

いずれの理由になるにせよ、サイトを閉める時は後味の悪さを
残すことなく、サラッといきたいものである。

さよならするのは辛いけど
時間だよ仕方がない
次の回までごきげんよう。

ババンババンバンバン、とお別れするのがベストである。
そのためには、本当はド修羅場になって閉鎖せざるを
得なくなってしまっても何も全部公表することはない。、

ボイラー技師免許を取りたくなったので勉強しますとか、
仕事で新しいプロジェクトを任されたので専念しますとか、
男を磨くために男塾に入塾しますとか、

多少ウソになっても人生のステップアップのためにネットを
卒業する、というイメージで取ってもらえそうな末広がりの
アナウンスをして閉じたいものである。

当面、僕がサイトを閉じる羽目になった時は

「第二子の作成に専念するので閉鎖します。
 せがまれちゃって寝られないのです」

こうアナウンスして閉じることにする。

そして辞世の句ならぬ辞サイトの句も備えてておく。

男たるもの人生と同様、サイトの終わりにも
辞サイトの句を以ってビシッと締めたい。

サイト止んで 嫁に子種を かけまくる

松尾合掌。

今のところ、嫁にその気は全くないけど…。
.

親子でブー!ログ。

WEBアルバムと称して自分の子供の写真を載せまくっている
サイトが多々見受けられるが、読売新聞におけるコボちゃん並みに
つまらなくてどうでもいいものを何故わざわざ作り、公開
するのだろうか。一体誰がそんなもん見るのだろうか。

独身の頃、そして子供がいなかった頃の僕はそう思っていた。
しかし我がラブリーな娘・R(1才)が産まれてから考えは変わった。

俺が見るんだよ!

というわけで作ってしまった。

これ。

WEBアルバムではなくて、アリモノのBLOGで済ませてしまったが
気合を入れてロゴまで作ってしまった。親になるのって怖い。
Rも僕がキーボードを打っているのを見ると

「あだー。あだー」

アテクシにもやらせなさいよ、とばかりにせがむので
パソコンの前に座らせるとキーボードをガンガン叩く。
そのデタラメな文をRの「日記」としてUPしているのだが…
これでいいのだろうか。

このままでは血は争えず、親同様ネットオタクになってしまう。
そして目が悪くなってしまう。

ネットばっかりやって外に出ないため、青っちろいひ弱な
近眼娘になってしまうのではないか。

我が娘のロリ巨乳化を目標とする父親としては
このまま続けてよいものかどうか悩むところである。

オタクなメガネっ娘になってしまってはオタクにしかモテないし
就職先もメガネ喫茶委員長ぐらいしかない。
娘が不憫である。

とかなんとかやってる内に、早速Rブログ存続の危機が!

キーボードよりマウスを舐めることを気に入ってしまい、
ちっともタイピングしなくなってしまったのである。

僕は僕で、Rがいつの間にかローマ字変換から
かな変換に設定を変えてしまったので、それを戻す
ショートカット操作が分からなくて悩むのであった。
.

エロファンタマン。

「これ飲んでみない?」

嫁が差し出してきたのはファンタ・ホワイトベリーという
見慣れぬペットボトル。

「新製品かい?」

「こないだ見つけて、どんな味なのかなーって
 ずっと楽しみにしてたの!それで今日遂に買ったの!
 ワタシが買ったんだからワタシが全部飲んじゃうけど、
 でもあなたは最初の一口だけ飲ませてア・ゲ・ル」

微妙に嫌な感じにテンションが上がっている嫁であったが
付き合ってやることにしよう。僕はファンタの中では
フルーツパンチが一番好きなのだが…(いつの時代だよ)

かしゅっとペットボトルの蓋を開けた。
嫁はワクワクしながらその様子を見ている。

一口味わってみると、わざとらしいイチゴの匂いが
鼻につき、味も何だか妙に甘ったるい。要するに

「…んまぐね(栃木弁訳:美味くない)」

嫁の顔は愕然となった。すぐさま僕からボトルをかっさらい

「ひどいわ!ワタシ、ずっと楽しみにしてたのに
 そんなこと言うなんて!」

どどど…ばたん、と冷蔵庫にダッシュして封印してしまった。
夜中に何を一人芝居で盛り上がってるんだか。
娘・R(1才)が起きてしまうではないか。

そう。Rが好きな飲み物はなんといっても母乳。
スプライトかサイダーか何かに混ぜて

「ファンタ母乳」

を作った方がさっきのファンタホワイトベリーよりも
よっぽど美味い気がする。乳絞りなら僕がいくらでも
するのである。

そんなこんなでやがて嫁は寝静まったが、
僕はムラムラとファンタが気になってきた。

実はもう一度飲んでみたくなったのである。
んまぐね、と断言したものの、妙に後味をひかれたのだ。
人の目を盗んで飲むファンタこそ最高の甘露である。
ファンタスティック。うひゃひゃ。

そーっと冷蔵庫を開けてみると…おかしい。どこにもない。
嫁!隠したな!一体どこに…。

アヤツの方が一枚も二枚も上手のようであった。

ファンタがたどこさ…。
.

可愛くない嫁にも旅をさせろ。

こんどの日曜日と月曜日、大阪に行くことになった。
ぷらぷらと遊ぶつもりである。

言葉がはー、通じねんじゃねんけと思ってさ、
ちゃんと大阪弁の勉強をしたっけら、もうすっかり
マスターしちまったべ。これでだいじだべ。

って栃木弁じゃねーかこのデレスケ!

一方で嫁も既に浮かれており、猛烈にパソコンをダカダカと
叩いているので何をしているのかと思ったら

「大阪行ったら会いたいっていうネット友達がいるの!」

メールを打ちまくっているようだ。
このネット漬けオタク嫁が!

しかし僕も血は争えず(繋がってないけど)、数々の日記サイト
オーナー先駆者を見習って、旅先でも日記を更新しようと考えた。

泊まるホテルはブロードバンド対応の部屋がいい!
嫁のノートパソコンを持って行き、線を繋げるのがベストである。
そう決めてネットで検索して見つけたホテルのサイトを
嫁に見せたら

「R(1才の娘)がダブルやツインの洋室に泊まれるわけが
 ないでしょ!和室よ!和室!」

えらく怒られてしまったので探し直しである。
和室で、ネットができて、それで来週の連休に
空きがあるところ…検索は困難を極めた。

血眼になって探してようやく見つかり、小躍りしてホテルに
予約したい旨をメールで伝えた。翌日「承りました」との返事
が来たので

「嫁、和室でネットが出来るホテル取ったぞ!」

得意満面に報告をしたのだが…。

「あ、アタシのパソコン、明日修理で引き取りに来るから」

「へ?」

「ずっと調子が悪くてメーカーに問い合わせしてたの
 知ってたでしょ!明日引き取ることになったの!」

「それじゃ大阪には…」

「直るのに一週間ぐらいかかるそうよ」

「えーそれじゃ持っていけないじゃあん」

「そんなにやりたかったら大阪のマンガ喫茶にでも
 行けばいいでしょ!」

嫁、そうではないのだ。高級ホテルで夜景を見下ろしながら
ポチポチと日記を綴るのが旅情があっていいんじゃないか。
大阪に行ってまでマンガ喫茶なんぞに入りたくないわ。

こうなったらパソコン完備のホテルを探すしかないのだろうか。
そんなとことあるのだろうか。ネット環境に優れたホテル。
なかなか難しい。

探す範囲も大阪市内だけじゃなく周辺地域も調べようか。
近郊の西宮あたりにあるかもしれない。

ネットー甲子園。なんつってうひゃひゃ。

お父ちゃん、ええかげんにしなはれ…。
.

モウコハンより青い芝。

嫁と娘・R(1才)を連れて新宿御苑に行った。

御苑に入る門は2つあり、どちらから入ろうかと
迷ったが、駅から降りたところから近い大木戸門を選んだ。

その前に昼飯を食おう、ということにしていたのだが
大木戸門付近にはハンバーガー屋ぐらいしか見つからず、
やむを得ずそこで買ってボソボソと食った。

さて新宿御苑には、僕らのように

「せっかくの休日だから家に居たくない。でも
 遠出もしたくないし体も動かしたくない」

というダルダルなカップルや家族連れにはもってこいで、
庭園にはゴザを敷き、あられもなく絡み合って爆睡している、
ぱっと見ドザエモンのようなカップルで溢れていた。

その中で僕は、嫁がシャボン玉を持って来ていたので
童心にかえってやってみようと思った。おそらく20年ぶり
ぐらいだろうか。なんだかうまく泡が作れず

「ヘタクソ!」

嫁に罵られてしまった。Rを喜ばせてやろうと思ったのに、と
ふてくされていたら目の前をシオカラトンボが飛んでいた。
僕は名誉挽回とばかりに、これまた20年ぶりぐらいにトンボを
捕まえようと思ったのだが、なんだか捕らえることが出来ず

「シオカラトンボになめられてるのよ。ヘタクソ!」

またしても嫁に罵られてしまった。嫁のほうが塩辛い。

そんなことをしているうちに閉園時間が来てしまったので
出ることにした。入った時の大木戸門ではなく、新宿に近い
新宿門から出てみたら…

「何よ!こっちには食べるお店がいっぱいあるじゃないの!
 ラーメン屋もファミレスも定食屋も…あー損したわ!
 ハンバーガーじゃ食べた気しないのよ!」

嫁はもの凄い悔しがりようを僕にぶつけ地団太を踏んでいた。
なんだよう、僕が悪いんじゃないよう。

別にいいじゃないか。人生なんてそんなもんだ。
とりあえずで済ませてしまった後にとんでもなく
素晴らしいものがやってくる。しかしその「とりあえず」も
まんざら悪いものではない。僕はハンバーガー美味かったし。

僕の人生だってな、お前を嫁に選ぶことを決意したその直後に
生涯出会った中でダントツの美少女Rちゃんが現れたが…

って、危ない考えになってしまった。

嫁の人生もそうなのかな。僕にとりあえず決めた後に
今をときめくヨン様のような男に出会ってたりして。
しばらくの間、僕は名前を

ペ・かじりんとすることにする。
.

食べる前に「する」

「ケーキ食べる?」

嫁がデパ地下で買って来たというケーキを持って来た。
寝る前までのお楽しみにしておいたようである。
おう食べるぞ、と答えると

「それともその前に…する?」

ななななんと、嫁の方から僕を誘ってきた。
こんなことって何年ぶりだろうか。

僕らはモノを食べる前に敢えてみだらな行為を
することがある。

みだらな行為の直後は体中が感じまくっており、
あらゆる感覚が開きまくっている。そのため味覚も
鋭くなっており、加えてみだらな運動によって空腹感も増し、
普段よりやたらと美味しく感じながら食べられるのである…

という伊藤家の食卓じゃ教えられない性生活の知恵である。

高い焼肉屋に行く時とか、美味しいものを更に美味しく
食べるために僕らは時々この食前行為を行ってきたが、
それにしても久しぶりである。嫁がこのケーキをそれだけ
楽しみにしていることの表れだと言えよう。

そんなことはともかく、僕は嫁の自らの誘いにハッスルし、
早速コトに及んだ。

「あのね、テレビでこのケーキのことをやってたから
 欲しくなって新宿のデパ地下まで行っちゃったの」

「はあ…」

「儲かってるらしくて今度池袋のデパ地下にも
 進出するみたいなのね」

「はう…」

「コスト削減するために従業員の数を切り詰めて
 るんですって」

「…」

嫁ー!世間話しながら小生の愚息を弄ぶなー!
まるで風俗嬢みたいな色気も素っ気もないダルダル作業。

昔はこう、何と言うかお互いの愛と欲情が頂点まで
高まった結果の溶け合うような融合ではなかったか。
こんな事務処理っぽい、有名デパ地下ケーキを美味く
食べたいがための、作業のための作業みたいなものでは
僕も萎えてしまうではないか。
いくら何でもそれなりのムードが必要だ。

デパ地下なぞは僕らには必要ない!
エロチカこそが重要なのである。
.

おもひでぽろぽろ。ゴハンもぽろぽろ。

僕は夕飯を食べていた。

まだ寝ない娘・R(1才が)ちゃぶ台につかまり立ちをしながら
こちらのオカズを狙っていた。でも肉などはまだ食べられない。
そこで米をちょいと箸でつまんで

「あーん」

とやると、パクっといい食いつきでモグモグする。
Rは米が大好きである。多少ゴハンが熱いので、ふーふーしてから
「あーん」と食べさせる。

まるでラボラボなカップルのようではないかムフーと、
一人悦に入る僕であった。

そういえばRの名前のルーツである、僕が愛して止まない元祖
美少女Rちゃんにかつてプレゼントとして米を贈った事がある。
ひとり暮らしでエンゲル係数が高いとのことだったのでプレゼント
したらひと際喜ばれたもんである。

「このおこめは君のおめこ券と引き換えだよウヒヒ」

などと言ったらナメクジを見るような目で睨まれたのも
今となってはいい思い出である。

元祖Rちゃんとも「あーん」とかやってみたかったなあ…。
おおそうじゃ。ラボラボなカップルなら「あーん」だけでは
収まりますまい。

口移しだ!

Rはしょっちゅう僕に

「うにゃんにゃんにゃん」

と、抱っこをせがむくせにチューしようとすると
手を伸ばして鉄壁のガードでそれを防ぐ。抱いてはいいけど
チューはダメというまるで娼婦のような気質を持っている。

しかし米の食いつきのよさを利用すれば…と、
僕は唇に米を挟んで

「はいRちゃん、んー」

Rの口に近付けてみた。さあR、お父ちゃんと口移し〜。

しかし無情なるRは、右手でむんずと僕の唇を米ごと掴み、
わしわしと食べてしまったのであった。
どうして父の愛を頑なに拒むのオオオオ。

ちょっとラブ米してみたかっただけなのにさ…。
.

The Night Is Still Young.-夜はこれから&もはやこれまで-

出産した女性はしばらくオンナではなくなり、
その代わりにオカアチャンになる。

娘・R(1才)を授かった僕ら夫婦。そのせいか夫婦のなんとか
レス状態が続き、結婚して以来最長期間となってしまった。

しかし今夜こそは何としてでも嫁を我が腕の中へ迎え入れるべく
まん、もとい、三顧の礼を尽くしたところ、

「しょうがないわねえ」

憐れむような返事を得、ようやく承認される運びとなった。
これがほんとのオメコぼし。うっひゃっひゃ。
さて、早速コトに及ぼうとした僕であったが、嫁は既に

「あ…もう眠くて寝てしまいそう…」

『育児はつらいよ』を地で行く子育て疲れモード。
そして僕によって寝巻を払われ露わになっていた腹を
ボリボリと掻く…。

そ、それを男の前でやってはいけない!そんなおばさん
みたいな下品な仕草は全くもって興ざめである。

とはいえ僕は疲れているところを嫁に無理を言って、
まん、もとい、門戸開放してもらっている立場だから
たしなめる事はできない。

ならば眠気より快楽に溺れさせるまでよと、深夜の時間帯
ならではのご奉仕です!とばかりに指技を尽くしたが

「ふあ〜あ」

嫁、大あくび。これもテクニークを尽くしている(つもりの)
男の前でやってはいけない!一体僕が培って来た(つもりの)
技術は何だったのか…。

昔の、夜は娼婦のようなウフーンな嫁は何処に行ってしまったのか。

いや、何もかも子育てで疲れている。ただそれだけのこと…。
娘・Rがここまで順調に育っているのも、嫁がこのように
疲れ果てるまで育児をしてくれているからではないか。

何もヤル気を起こさせることだけが僕の嫁の魅力ではない。
一見ヤル気なしのマグロに思えるが、これも母の、そして女性の
素敵な姿なのだと感謝せざるを得ない。新しい魅力を感じた瞬間。

ヤル気を抑えて新しきを知る。これを
まん、もとい、温故知新といいます。
.

中年よ、幼女を抱け。

朝から若い女を抱いてハッスルしてしまい、
お盛んな僕である。

若い女というのは、もちろん娘・R(1才)のことだが。
何しろ僕から離さないのである。

起きてから会社に行くまでの朝、Rがふにゃんふにゃんと
寄ってくるので抱いて戯れるのだけれども、ここ最近
離すとすぐ泣くようになってしまった。こっちを見上げて

「もっと抱っこして〜」

とばかりに泣くR。僕は上目遣いで泣く女に非常に弱いし、
そして僕に泣きながら「抱いて」と迫ってくる女なぞ
世の中広しと言えどもRただひとりである。

最早嫁などは全然抱いてとか言ってこないし、
こっちが抱いても

「くさい!」

と一蹴されるだけだし、おまけに現在は結婚始まって以来の
ノンエロス記録更新中なので、僕はRを抱っこするしかない。

Rは、僕がパソコンに向かっている時も抱っこを要求する。
日記を書いている後ろで

「うきゃー。あきゃー」

ジタバタ暴れて収拾がつかなくなるので、抱いてキーボードに
向かわせてみると、嬉しそうにパタパタとキイを叩く。
そうか。親の背を見て子は育つ。どうやらRもネットデビューでも
したいのだろうか。オタクの子はオタクだ。蛇の道は蛇。
逃れられない運命なのかもしれない。

よし、こないだ取得したブログのアカウントがひとつあるので
それをR用にしよう。そんなわけでRのブログデビューが決まったので、
どっかで見かけたら4649。

近頃は「エログ」と呼ばれる、身もフタもないみだらな内容の
ブログが隆盛を極めていると聞く。

一方で小さい子供のブログもたくさん出てきており、ネット上
最年少ブロガー何才だか知らないが、Rもその路線でいくのじゃー。
赤ちゃんのブログ、言わばベイビーブログ。

略して「ベログ」

エログよりいやらしそうである。
.

愛娘は電気ネズミの夢を見るか。

押入れを覗いていたら、等身大ピカチュウのぬいぐるみと
目が合ってしまった。もう何年ぐらい入れっ放しだっただろうか。

「ぴかちゅう!(たまには外に出して欲しいでちゅう)」

そう訴えているように見えた。僕はピカチュウが好きで、グッズも
沢山持っている。しかし初期の頃こそはポケットモンスターの
ゲームをやったりアニメや映画も見たりしたものだが、やがて飽きて
今では自分がネットでネゲットモンスターとなってしまった。

それにピカチュウを愛でるよりも、娘・R(1才)が産まれてからは
R一筋になってしまい、更に最近はセカチューとかいう似たような
名前のポケモンが流行っていると聞く。

ここ何年かの間で、僕の中ではピカチュウはすっかり影が
薄くなってしまった…。

おおそうじゃ。長い間閉じ込めていた詫びとして、等身大
ピカチュウとRを対面させてやろう。ちょうど背の高さも、
ぽっちゃりした体型もRと似たり寄ったりだ。並ばせて写真を
撮ったら面白そうである。

というわけでピカチュウを押入れから引っ張り出し、
Rの元へ運んだ。

「R、ピカチュウだよ。ぴっかっちゅー」

photo
R、しょっぱなからびびりの体勢。それでも

「怖くないよ。お父さんが大好きな可愛い
 ピカチュウだよ〜」

なだめすかしながらピカチュウの正面に
座らせたら

photo

ぎゃわああああん!本気で嫌がってしまった。

「ちょっと、Rが怖がってるでしょ!」

台所から嫁の声が飛んで来た。ちぇ。怒られちゃった。
僕はRとピカチュウの写真を撮りたかっただけなんだい。

…。

隣駅には「ピカピュウ」という、わいせつ行為サービス店が
存在する(だからなんだ)
.

嫁を呪わば穴ふたつ。

今日のお話は、内容が尾籠であり卑猥につき苦手な方はご注意をば。
ナウい言い方をするとB-LOWでありHE-Yである。

嫁と娘・R(1才)と3人で戯れていたら

「ぷおうん」

というF1レースで車が通り過ぎる時のような音がした。

放屁じゃ。我が家では人前での放屁は禁止である。
百年の恋も醒めてしまうからである。出てしまったら
しょうがないので、1週間うむこ我慢とかの罰則は無いが、
原則は禁止。

さて、僕はしていないので今の音は嫁かRかどっちだろうか。

「あ…ごめん。ワタシ…」

嫁が正直に自白した。まさかミハイルシューマッハの車が
家の前を通って行った、などと誤魔化しても僕を欺くことは
出来ない、と観念した上でのことであろう。

「君、最近ゆるいね…」

嫁は近頃暴発することが増えて来ているので
ついぼそっと言ってしまったら

「そうよ。ゆるくなったわよ!Rを産んでからそうなったの!
 仕方ないじゃない!」

逆切れしてしまった。

「でも、おならが出る穴とRが出てきた穴は違うじゃないか」

「一緒よ!違うけど一緒なのよ!」

「そ…そうなの?」

嫁は一見むちゃくちゃな事を言っているようであるが、
女体のことは男には分からん。そしてRを産み出した
実績とゴリ押しの口調により、妙に説得力があった。

確かに僕はどっちの穴もイケる口だが…。

同じ穴のヴァギナ。
.

担げば命の泉湧く〜ジェットな神輿。

町内の神輿が出た日。

嫁が見に行こうと言うので娘・R(1才)と共に外に連れ出された。
僕はクラブとかレイヴとか舶来のタテノリイベントが
好きなのだけれども、嫁は阿波踊りとか神輿担ぎとか
わりと日本トラディショナルなタテノリが好きだ。

ちなみに騎上位はほとんどしないので
夜のタテノリはあまり好きではないらしい。

雨が降ってきたらとっとと帰ろうぜ〜、などと
言っていた僕であったが、確かにお揃いのハッピを
ビシッと決めてせいやっと神輿を担ぐ兄貴達は粋である。

「Rちゃん、あれがお神輿だよ」

Rに生まれて初めて神輿を見せながら後を追いかけて行くと、
ドロップアウトした担ぎ手が路地の物陰でコソコソと何かを
している。

ぢょううう、という水が落ちる音…立小便だった。

ハッピ!ケツ割れ六尺褌!角刈り!ヒゲヅラ!ガッチリ系!
上記のようなツボをことごとく押さえた粋過ぎる兄貴。
このような単語が飛び交うジャンルの雑誌に写真を撮って送れば
高く売れそうな気がする…はっ。

Rは見なかったろうな?娘の記憶に残らないことだけを
祈るばかりだ。僕以外で初めて見る男の裸体がアレだなんて
悲惨過ぎる。

後味が悪いので再び神輿に思いを馳せることにした。
エッチラオッチラと町内を練り歩く神輿はとても重そうで、
ベビーカーを転がしながら歩く僕達の方が速い。

ハッピ兄貴を見た時は僕もちょっと憧れて、来年は
やてみようかなあと思ったが、やはりかなり重労働の
ようなので体力に自信がなくなった。
ちょっと担いだだけですぐ逝ってしまいそうである。

これを「みこしり半」といいます。
.

シカト見届けました。

僕が恋して止まない、以前近所に住んでいた美少女Rちゃん。

どれくらいRちゃんをスキスキスーなのかというと、これまた
僕が愛して止まない娘(1才)に彼女の名前をそのまま
付けてしまったほどである。

しかしもう半年以上音信不通。

僕を嫌いになったらなったで一言「もう会えません」と
伝えてくれれば諦めがつくものの、大人になる一歩手前で
忽然と姿を消した美少女との思い出は、途方もなく美しい
ものへと昇華し、最早僕の中では伝説とすらなりつつある。
手掛かりさえあれば美少女を探索する旅にでも出るのだが。

美少女クエストV〜そして伝説へ〜

ってな感じで。

今日、そのRちゃんの元彼を駅前で見た。「やあ」と声をかけたら…
シカトされた。

引きつっているであろう僕の笑顔と挙げた手が宙ぶらりんに
なったまま固まってしまった。

一瞬目が合ったじゃん!

いや、目が合ったとしても元彼は僕に気付かず、僕の声も
聞こえなかったのでは、と百歩譲って考え直してみたが、
再び声を掛けることには躊躇してしまった。

Rちゃんと元彼が付き合ってる最中でも、僕はRちゃんを
メシに誘ったり飲みに連れて行ったり、何かとちょっかいを
出していたので、後ろめたさがあったのである。
当然元彼にしてみれば面白いはずはなかったと思う。

僕だって面白くなかった!僕の方がずっと前からRちゃんと
友達だったのに、いつの間にかヒョイと現れてくっついてるし、
裏路地で熱烈なイチャイチャをしてるのも僕は見てしまった。
あの時は寝床で血の涙を流して慟哭したものである。
変な汁も流れちゃったけど。

しかし、僕の振る舞いに文句があったのならその当時に
言われるなりしただろうし、何しろ今は元彼はRちゃんと
別れている。

元彼も僕も今や同じRちゃんに捨てられた男。
昔のわだかまりは水に流して傷を舐め合いたい
だけなんだよう…。

そんな風にはいかないのかね。僕がそう都合よく思ってるだけで
元彼にとってはまだシガラミみたいなものを感じているのかも
しれない。

離れていく元彼の背中を見つつ、もう一度、小さな声であったが
呼びかけてみた。元彼は振り向かなかった。

返事がない。ただのシガラミのようだ。
.

溺れる者は、わらわの姫じゃ。

photoレインボーブリッヂをバックに佇む娘・R(1才)


Rはお風呂の中で技を覚えた。

まだひとりでは立てないけれども、風呂桶の端に
つかまり立ちをする。その時に屈伸運動をするように
なったのだ。

お湯が口に浸からないギリギリのところまで
膝を曲げて体を沈め、ちょっと間をおいて

「ぁた」

気合と共にザバーと立ち上がるのである。これの繰り返し。

(親バカというものはこういった小さなことでも感動し
長文を書き連ねてしまうものである)

「ふふふ、嫁、君と風呂に入る時はRはこんなことするかい?」

得意気に嫁に聞いてみたところ、嫁はそんなの見たことがないと
言うので、僕は目撃者第一号となり、ますます得意になった。

次の日。僕は仕事から帰ってきて嫁に聞いてみた。

「どうだった?やったか?」

「やった!お風呂に入れたらすぐ始めたわ〜」

「ちゃんと、アゴが浸かるか浸からない程度まで潜るんだよね。
 分かってるんだよね」

「うん。賢い!」

考えてみればそれぐらいのことは猿でも出来るのだろうが、
水を怖がらない我が家の人魚姫ちゃんであることよ、と
自画自賛する我らであった。

そして更に次の日。

「どう?今日もやったか?」

「沈んだ」

「えー!」

Rは目測を誤ったのか、ゴボボボと自ら溺れていったという。
嫁がすぐさま引き上げたものの、それ以来Rは屈伸運動を
見せてくれることはなくなってしまった。む、無念。

溺れるものは久しからず。
ただ風呂の夜の泡の如し。
.

日記難民。

嫁はWEB日記を書いている(場所は聞かないで!)

とある無料日記サービスを利用していたのだが、
少し前に終了してしまい、某BLOGサービスに移行
したばかりである。しかしこの数日、その某BLOGが
サーバダウンしているのか

「全然繋がらないのよー!」

嫁はパソコンの前で「ぬあー」と奇声を発しイラついていた。
苦労して昔の日記のデータを移して再開したのにこの有様。
嫁はもう嫌になって

「他のBLOGか日記、ないかなあ。どこがいいかなあ」

移行早々新たな場所を物色し始めたのであった。
しかし、しっくり来るものは見つからなかった。

次の日、僕は閃いた。僕が常時接続契約しているプロバイダが
BLOGサービスをやっているのだ。本来は有料サービスだが
プロバイダ契約者に限ってBLOGをひとつだけオマケでもらえる
ことが分かった。僕はBLOGなどというハイカラなものは
使いこなせないので嫁にそのスペースを譲ろうと提案した。

無料のサービスは繋がらないことも多い。けれども
何せ無料なので仕方がない面もある。

その点有料サービスなら内容も充実しているはずなので、
ストレスを感じたくないなら有料サービスを選ぶべきだ、
そんなことを嫁に言ってみた。

嫁は未だ迷っているが、今使っている某BLOGを続ける気は
失せた、という。

「あんだけ何日も繋がらない状態が続いて嫌気がさしたわ!」

嫁がヒステリックに叫んだ。はっとなった。
WEBサービスと女体はよく似ている。

僕も嫁と何日も繋がらない状態が続いて嫌気がさしてきておるぞ。
娘・R(1才)が産まれてからというもの、すっかり減ってしまった
んだもの。

ということはこの理論で考えを進めていくと

無料女体の嫁は繋がらないことが多い。けれども
何せ無料なので仕方がない面もある。

その点有料女体サービスなら内容も充実しているはずである。
ストレスを感じたくないなら有料女体を選ぶべきだ。

そういうことで僕は情事接続契約を結ぶべく、池袋北口あたりの
ネオン街に消えていくべきだ、ということに…ならないか。
.

ブルー・ムーンに逢いましょう。

真夜中、娘・R(1才)がムクリと起き上がった。
僕や嫁の物音で目覚めてしまうことが多いのだ。

あらあら起きちゃったのね〜とRと戯れていたら
ちょうど窓から月が覗いていおり、輝きが綺麗だったので
嫁にも見させようと思った。

「おい、月が見えるよ。まん丸だな」

「ブルームーンね」

「は?」

「ブルームーンよ」

「何それ?」

嫁はどこから薀蓄を拾ってきたのか知らないが、
今日(8月31日)はひと月で2度めの満月であり、
それをブルームーンと呼ぶのだ、と講釈をたれた。

ふーん。てっきりセーラームーンをぱくった
エロビデオの名前かと思った。(ブルセラムーンという
単語が思い浮かんだ為と推測される)

煌々と、暑さを冷ますかのような冷たい光が暗い部屋に突き刺さって来る。
なんとなく惑わされるような月の輝き。
そういえば、女性の体や心は月の満ち欠けに影響されるという。
その月光が満ち満ちた今夜、嫁の心身にも女体の神秘作用が働いて、
ルナティックでエロティックな状態になっているのではないかと期待し、

「なあお前、満月の夜はメスの血が騒がないか」

と尋ねたのだが

「全然」

まことにドライな答えが返ってきた。月の満ち欠けとは全く関係なく
いつもオスの血が騒いで満ち満ちている僕には辛い一言である。
嫁はクスクスと笑いながら

「でも、メスの血が騒いでるっぽいのが、そこにいるわよ」

指を差したその先には…ちっとも寝ようとしないRがいた。
キャアキャアとひとりで盛り上がり中。おお娘よ。

…早く寝なさい。寝ないとお父さんが襲っちゃうぞ〜。

青い月の夜より
青い尻の娘のほうが好きさ。
.

ラブラブノート。

嫁が一冊のノートを持って来た。

それは娘・R(1才)の育児ノートであり、
Rが1才になるまでの記録が細かぁく記されたものであった。

そしてそのノートの最後にはまとめとして
親から1才になった子供へのメッセージを書く欄があり、

「Rちゃんに向けてのメッセージを書いて」

ということで嫁にノートを渡されたのである。
はて、どんなことを書けば良いのか。
下手なことは書けない。何故ならば、Rが大きくなった時に

「あなたが赤ちゃんの時はこんな風に育ってたのよ」

と、このノートを見せることになるだろう。
その時にRが読んで鼻で笑われるような内容ではいけない。
迷いに迷って、全然筆が進まなくなってしまった。

素直にRに対して思っていることを書けばいいのだが…、
と思って頭の中でまとめてみる。

・お父さんはRちゃんにめろめろです。
・お父さんはRちゃんを愛しています。
・お前が俺には最後の女。

…なんだ、これでは恋文ではないか。
どうりで書けないはずである。自慢じゃないが僕は恋文なぞ
書いたことが無い。試みたことはあったが書けずじまいだった。
苦手なのである。嫁からは結婚前に何通か貰ったことがあるが
返事をした覚えも無い。
なんで結婚できたんだろ。

「…あ。まだ書いてない!」

グダグダしてたら嫁が地獄の督促をしに来た。
あわよくばバックレようとも考えていたが、
逃げられないようである。

腹をくくって書いた。そんで嫁に見せた。

「えーと、『R、愛してるよ!』って…ぷ」

わーん。声を出して読むなー!

Rに鼻で笑われる前に嫁に笑われてしまった。
火事かなんかでこのノート、燃えてくれないかなあ。
.
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