2006年10月01日
ファミレスレス
嫁が娘・R(3才)をリトミック教室に連れて行った。息子・タク(11ヶ月)もおぶっていった。
昼に帰ってくるまで僕は我が家でひとり。すなわちこの空間で僕は神、いわゆるゴッドになる。それではゴッドエロスDVD鑑賞でもしようかと思ったが、空腹を覚えてどうにもいかぬ。腹が減ってはオナニが出来ぬ。
嫁、早く帰ってきてよう、ママ、ゴハンまだあ~、うわ何この乳輪、と涎を垂らして嫁の帰りを待っていたのだが、ポポポポポ、と電話が鳴って出てみたら
「あ、私よー。リトミックのみんなと○○でご飯食べることにしたから」
なんだか浮かれ気分でロックンロールな嫁からだった。背後からリトミック仲間の奥様方と子供たちの声が聞こえる。なるほど、これが噂に聞く有閑マダムの午後のひとときという奴か。
「じゃあ僕のゴハンはどうすんの」
「○○」とは家から歩いてすぐのファミレスである。当然僕は
「あなたもおいでよ」
という嫁の一言を期待してわざとそんな風に聞いてみたのだが、
「適当に食べといて」
返事はつれないものだった。
「じゃあ僕のゴハンは…」
「カップラーメンあったでしょ」
ちょっと待て。お前はファミレスで僕は百均のカップラーメンかよ。
「それはいくらなんでも…」
「じゃあどっかで食べ行ってもいいよ」
あくまで有閑マダムの集いには夫が入り込む隙はないようだった。そんなガッカリイリュージョンの後、電話の向こうでガサゴソと音がして
「もしもし~ぱぱ~?」
Rのキュートなヴォイスが聞こえてきた。
「あ、Rちゃん?今なにしてんの?」
「みんなでごはんたべるの」
そうだッ。みんなで食べるのだッ。だから一言「ぱぱもおいで」と言ってくれ!しかしRの次の言葉は
「ばいばい」
がちゃ。ツーツーツー。
…。一人悲しくラーメン屋で麺を啜った。
やがて嫁達が帰って来た。
「あなたは何食べたの?」
「教えない」
僕は拗ねて答えないでいたら
「これから晩御飯の買い物に行くの!あなたの昼御飯と重ならないように聞いてるの!」
と怒られてしまったので
「ラーメンだよ…涙が隠し味のね」
仕方なく答えた。夜中、せめて女体ディナーを頂こうと嫁尻に手を伸ばしたら引っ叩かれた。
ファミレスも行けない上にセックスレスだなんてあんまりだ。
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