あぐらをかいて座っていると、子供達がよじ登ってくる。

ジャングルジムか僕は。ジャングルファイヤーやっちゃうぞ。ジャングルファイヤーとは、アンダーヘアをライター等でセルフバーニングさせる宴会芸である。ギャランドゥファイヤーとも言うらしい。

「よいしょよいしょ」

娘・R(3才)が僕の膝の上に立ってこっちを向くと、ちょうど頭ひとつぶん程高い位置にRの顔がある。僕はRの顔を見上げ、なんと愛らしい顔だろうとしばし見惚れた。いわば恋人とじゃれついているようなロマンチックが止まらない気分になり

「R、パパにチューしてくれ」

結ばれぬ恋とは知りつつRに甘えた。今コレを書いていたらなんという気持ち悪い親父だろう、と己の行動を客観的に眺めることが出来、冷や汗が流れる思いである。しかしRはそんな父をキモいと突き放すことはせず、

「もう、あとでしてあげるからね、ふふふ」

3才児とは思えぬ小悪魔的なセリフと悪戯っぽい笑みを浮かべ、僕は呆気にとられてしまった。僕を手の平の上で転がすような、いかにも男の扱いに慣れてます的な仕草をいつ身に付けたのだろうか。

まるで美人女教師(Fカップ)が詰襟イガクリ頭の男子中学生を手玉に取り、

「先生、僕、もう我慢できんとです!」

「うふふ、まだ早いわ、ぼうや…」

と妖艶な笑みであしらうかの如くである。

これは僕がRにいいようにあしらわれてしまったことよ…ふっと溜め息をついて暫し目を閉じた瞬間、

「ぬっ」

唇にねっとりした感触が伝わった。

「うひゃほほほ」

飛び上がらんばかりに驚いて目を開けると至近距離にRの顔が。Rがチューをしたのだ、と気付くのに2秒ほどかかってしまった。

「R…おまえ…」

「あとでしてあげるっていったでしょ」

チューしてくれて嬉しい、というよりRの振舞いに舌を巻いてしまった。言い寄る男を適当にあしらい、一旦引かせたところで逆襲のサプライズ。この間の取り方、男の下心を見抜いての扱い方、まさに銀座のママクラスの熟練した手練といえよう。むせっ返る程の女臭さをRから確かに嗅ぎ取った。

3才児とはいえ女は女…改めてそう思ったのであった。それと同時に僕のRを想う心もますます高ぶってしまったのでどうしてくれよう。おおそうじゃ。

「嫁は僕にちゅーしてくれんのかね」

「したくないし」

本来成熟している筈である嫁から女の臭いが全く感じられないのはどういうことであろうか。まじでジャングルファイヤーやっちゃうぞ。この芸は火傷しないために程々に、しかし見栄え良くある程度のファイヤーを燃え上がらせるために、絶妙な技術が必要である。従って

ジャングルベール、ジャングルベール、腕がー鳴るー、ってやかましいわ。

問題:大学のコンパで見た、ジャングルファイヤー並みにお下品な芸は何でしょう?

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息子・タク(1才)を公園で遊ばせておくとまず脱走する。

敢えて公園の外に出て、外の散歩としゃれ込むのである。

「たうわ?」(タク語訳:これは?)

歩きながら目に付く物をいちいち指差して僕に聞いて来る。同じ物を診ても僕とタクではまるで違うように受け止めているのだろう。僕にとってはどうということのない散歩でもタクにはRPGのような大冒険に映っているのかもしれない。

「たうわ?」

「あれは地下道」

駅前の地下道はロンダルキアの洞窟だし

「たうわ?」

「あれは神社」

神社はダーマ神殿だし、

「たうわ?」

「おっきいマンションだねえ」

高層マンションはドルアーガの塔だし

「あーりーしゃん!」

「ああ、アリだね」

アリはスライムなどのザコキャラモンスターになるのだろうか。

「たうわ?」

挙句の果てには車にシートに被せているおばあさんにまで指差したら

「あらボクちゃん、こんにちは」

逆に挨拶されてしまった。彼女は中ボス級モンスターかな。布かけババアとか。

タクがトコトコ歩くのを付いていたら、急に90度曲がって

「ちゃちゃのむー」(タク語訳:お茶飲む)

スタスタと喫茶店に入っていくではないか。

「わー。入らない入らない」

恐ろしい。1才半にしてここが喫茶店であり、お茶を飲むところだということが理解出来ているのであろうか?僕がタクの頃には絶対考えられないことだ。だって僕の故郷、喫茶店なかったし。クソ田舎が。

油断も隙もない…と思ってたら

「あんばーがー」

今度はマクドナルドの中にずんずん入って行く。あっという間にレジの前で店員さんに向かって「たうわ?」とか言っている!

「わー。すみません」

「いらっしゃいませ、こちらでお召し上がりですか?」

「いやあの…持ち帰りで…息子を…」

ヨチヨチ歩きの癖に急に足を速めるのでまったくもって油断ならないが、本人は至って楽しそうに歩き続けていた。いきあたりばったりの道順かもしれないが、それなりにまんべんなく駅前を巡っているし、散歩の楽しみを知っているような。この年でタクは散歩の達人であるのかもしれない。

あまりほっつき歩いているのも心配をかけるので、ラスボス、つまり嫁が待ち受ける公園に戻ろう、と声をかけた。ただタクはビルの地下に下りる階段を指差していた。階段の先にはシャッターが閉まっている。

「たうわ?」

散歩の達人はまだまだ知りたいことがあるようだ。

「ならば教えよう。そこはキャバクラといってな、お姉さんがいっぱいいるところなんだ。でも夜にならないと開かないんだ」

「んばくら?」

「さらに教えよう。パパの友達の3人ぐらいがここのお姉さんを彼女としてゲットしている。わりとガードがゆるいぞ。ただしお前にはまだまだ…」

ちんぽの達人にはまだ早い。

問題:キャバクラで彼女ゲットした友達が駅前で叫んでたことは何でしょう?

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息子・タク(1才)が昼寝をしている時間、嫁が娘・R(3才)と遠くのショッピングセンターに行ってしまったので僕はタクと留守番していた。

しかしタクは程なく起きてしまい、家の中をタカタカと歩き回って体力を持て余しているようであったので、僕もタクを連れて買い物に行くことにした。といっても家から歩いて約5分のスーパーに飲み物を買いに行くだけなのだが。

スーパーに着くと、買い物カゴが積み上げられているのを見て

「たうわ?たうわ?」(タク語訳:これは?これは?)

と騒ぎ出した。Rもそうだったが、自分でカゴを持ちたいらしい。自身の体ですらすっぽり入ってしまいそうなタクがカゴを持って、あまり通路の広くない店内でエッチラオッチラ歩くのは他のお客の邪魔になる。

「いや、スーパーのカゴはパパが持つ。尾張名古屋は城で持つ」

タクのわがままを華麗にスルーしようとしたのだが

「んぎゃー!んぎゃー!」

爆音で泣き出すので持たせてやった。

「あらあらウフフ」

後ろにいた上品そうなおばさまが笑っている。もう邪魔となってしまった。

「すみませんすみません」

とりあえずカゴを持たせたタクごと抱き上げて店内に入り、出来るだけ邪魔にならなそうなところで降ろしてやったところで血の気が引いた。

さ、財布忘れた…。ポケットをまさぐると100円玉が2枚。これが現在の全所持金。先週サザエさんを見なかったから、きっとこれは磯野家の呪いに違いない。更にタイミングの悪いことに嫁から電話がかかってきた。

「今どこ?」

「タクと一緒にスーパー」

「じゃあコロッケ買って来て」

お前はコロ助か。こうして電話している間にタクはひょこひょこ店内の奥に進んでしまうし、お金の問題もあるしでイライラしていた。

「悪いんだけど今200円しかない」

「プッ。じゃあいいや」

嫁に鼻で笑われたので電話をガチャ切りし、すぐさまタクを追った。

「たうわ。たうわ」

タクはさも当然のように海苔を手に取り買い物カゴにポイ。随分と手馴れた手つきではないか。

「この海苔海苔ボーイめ!買いません!」

結局100円で特売されていたコーヒー牛乳1リットルだけを買うことにした。カゴに入れるまでもなかったが

「んぎゃー!んぎゃー!」

またもやタクがカゴに入れろ、そしてそれを持たせろと主張し始めた。

「どうせ持てないんだからダメ」

「ふぎゃああああ!」

タクは通路に座り込んで泣いてしまった。これは…まさしくダダッコ!Rがこのようなダダッコ行動を一切取らないので油断していた。おんぶ紐に括りつけて来るべきであった。

「あらあら、持ちたいんだよねー」

先程のおばさまの通行をまたしても妨げてしまった。

「度々すいません…」

タクとカゴとコーヒー牛乳を一気に抱え上げてバタバタとお金を払って出た。暴れる息子に手を焼いた上に買ったのは100円のコーヒー牛乳だけ。変な客と思われたであろう…。

帰り道はタクをおんぶ。家に着くまでには「おんぶらよー」とか上機嫌になっていた。家の前にはなんと嫁とRが立っており、僕らの帰りを手を振って出迎えてくれている。おお、我が家族よ。

「あはは、わざわざお出迎えかい?」

「家のカギ持ってくの忘れたから待ってた」

磯野家の呪いは恐ろしい。

問題:買い物カゴを取ろうとしたとき見つけたものは何でしょう?

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娘・R(3才)と息子・タク(1才)を公園で遊ばせていたらタクが眠気を訴えて泣いて轟沈。

最近見付けた近くのカフェ飯屋で昼飯を食べようとしていたのに…と考えていると

「私はタクを連れて帰るからRと行って来ていいよ」

と嫁が言う。

「なんか悪いなあ。いいのかい」

「いいよ」

すわ、Rとランチでデートだうふふふふ。嫁の気が変わらないうちに速攻でRをお店に連れて行った。木目調で統一された内装はまだ新しく、木の匂いもほのかに漂ってくる。テーブルもこれまたウッディなもので、木目模様が「恐怖新聞」のポルターガイストの顔に似ているのを覗けばいい感じであった。

すべての労働意欲を失くさせるようなゆるゆるとしたレゲーの曲に身を委ねた兄ちゃんがメニューを運んできた。そこには「イタリアン食堂」と書かれており、某マンガの「本場アメリカン」という、「牛のタタキ」を厨房で牛を叩いて捌いてそのまま出す食堂を髣髴させた。

「お子様用のキッズプレートもございます」

兄ちゃんが説明を加えた。おお、渡りに船。渡に哲也。子供たちと来ようという僕の見定めは間違っていなかった。

「じゃあオムライスのキッズプレートを…僕はキーマカレーで」

キーマカレーという時点で既にイタリアン食堂じゃないんじゃ…など思ったが細かいことは無視して注文した。

「ちょっとー!ちょっとちょっとー!」

見知らぬお店に入って嬉しそうにニコニコしていたRがいきなり某芸人のネタをやらかし始めた。僕の後ろにいるお姉さん客がクスクス笑っている。しかし怖くて後ろを見れない。

「R、そのネタは古いよ」

「がちょーん」

「もっと古いよ」

ぶほ、という、おそらくお姉さん客が何か食べる物を噴き出した音がした。ますます後ろを見れない。

ランチ
やがてRに運ばれてきたキッズプレートはこんな感じのもの。

「ほらR、たまごが乗ってるよー。オムライスだからね!」

「でもRちゃん、とめーとぅは食べられないの…」

「プチゴマトか…」

Rは「えいごであそぼ」という教育テレビの番組を見ているために、トメートゥとかバナーナとかごく一部の単語だけ異常に発音が良いので滑稽である。

「これはトメートゥだけど、じゃあこれは?」

「ぽてーとぅ!」

「ポテートゥ。正解、じゃあこれは?」

「たまーごー!」

「正解、タメーゴゥ」

ご飯をばくばくと食べて、じゃあ嫁も待っているし早く帰ろうとすべく、支払いを済ませたらその際に

「割引券ですので…」

と一片のチケットを貰った。店を出てからよく見てみると「学割」と書いてあるではないか。大学を卒業してから十余年経ち、オヤジと言われることは数知れずあれど、学生に見られることはあるはずがない。しかも子連れでいたのに…。

次にこの店に来た時、堂々とこの「学割」を出してみようか。使えるかどうかちょっとドキドキ…。

カフェ飯がキモだ飯になってしまうではないか。

問題:Rが野菜を食べようとしないので僕が代わりに食べて驚いたのは何でしょう?

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静かな湖畔の森の影から もう起きちゃいかがとカッコウが啼く

白鵬ー!白鵬ー!白鵬白鵬白鵬ー!

夕ご飯を食べながら、ニュースで大相撲夏場所の取り組みを見ていた。なるほど今はモンゴル人力士が凄いことであるよ…と若貴時代以来大して相撲を見ていない僕には隔世の感があった。

最近聞くところによると八百長疑惑が浮かび上がっているという。八百長はいかぬがあくまでも疑惑であって、どの力士かということは書かない方が良いだろう。決して書いてはならぬ。

朝も早い内に目覚めてしまった僕は
昇る太陽を眺めながら坂本
龍一の音楽に耳を傾けたのであった。

話を戻す。その相撲の様子を見ていた娘・R(3才)が

「Rちゃんも、はっきょいのこったするー」

と言ったことから我が家の取り組みが始まってしまった。わりとおっとりしたRが相撲という格闘技に興味を示したことは意外であった。

「Rがデブになっちゃうんじゃないかしら」

心配そうに山ノ神親方(嫁ともいう)がポツリと言った。

「はーい、じゃはっけよいのこった」

東、R(シコ名:Rちゃん山)に西が僕(シコ名:おやじの海)。

1才の息子・タク(シコ名:おむつ丸)は休場。チャンコ、じゃなかったご飯を食べながら寝てしまったのである。

両面からぶつかるRちゃん山とおやじの海。先ほど書いたとおり八百長はいけない。ガチンコ勝負しなければならない。そしてRちゃん山が寝た後は、深夜場所において山ノ神親方とチンコ勝負にて三所攻めといきたい…などと思いながらRを余裕で吊り出し。

「おやじの海の勝ちぃ~」

ごっつあんです、と勝ち名乗りを上げたところ

「だめなの!Rちゃん山が勝つの!」

Rはぷんぷんと怒ってしまった。

「じゃあチューしてくれたら負けてあげる」

おやじの海は遂に八百長に手を染めてしまった。

「んー」

Rは唇を突き出す素振りを見せたが

「やーだよ」

と意地悪く笑って僕をどーんと押し倒した。

「Rちゃん山の勝ちぃ~。きゃはは」

Rの肩透かしにより負けてしまった。体力の限界。気力もなくなり、性欲しかないので引退します。

どうにもこうにも、Rの方が僕より一枚上手投げ。

問題:モンゴルについて僕が一番知ってることは何でしょう?

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近所に露出狂が出ているという。

区が発送している「安全・安心メール」のうち、

「若い男が女子中学生に下半身を露出する事案がありました」

というものがここ1週間で2通来ているのだ。

眠り狂四郎ならぬ露出狂四郎。眠り狂四郎の必殺技は円月殺法だが、露出狂四郎のそれはさしずめ半ケツ殺法か。

決して僕ではない。僕は若い男ではない。それに僕は露出狂の心境が理解できない。性器を見せて何が楽しいのだろう。あれは見せるものではない。入れるものである。入れてナンボなのに、見せるだけで何が楽しいのか。

1.露出そのものが楽しい。
2.女性のリアクションがたまらない。

などが考えられるが共感は出来ぬ。もうひとつ考えることが出来る。不幸にも露出狂に遭遇してしまった女性は、その時のことを

「決して忘れることができない…」

ということを多く聞いた。すなわち女性の脳裏に忘れられない記憶を焼き付けるのが快感、というメモリアルレイピストのケースである。記憶に残る男。新庄か。股間のバット振ってどーする。

我が家にも娘・R(3才)と息子・タク(1才)がいる。最近の変態は小さな子や男の子をもターゲットにすることが多いで嫁に

「近所に露出狂が出るらしいよ」

と伝えたところ

「知ってる。若い男が女子中学生に…ってやつでしょ。Rの幼稚園から連絡が来てた」

さすがにこのご時世、危機管理のレベルは高い。

「…僕じゃないよ」

「分かってるよ。あなたは若くない」

自分では分かっていても人に言われるとむかつく。露出したろか。

ただ考えてみると、露出した上に暴行をもする、というのなら危険極まりないが、露出そのものはRにとっては殆ど無害である…と素人判断ながらそう考える。Rが見せつけられたとしても、

「ちんちん!」

と叫ぶだけではないだろうか。僕とお風呂に入っていると、僕のナニがRの視界に入った時などに叫ばれることがある。それと同じ反応。目の前にちんちんがあって、自分はそれをちんちんであると知っているからちんちんと叫ぶ。それだけに過ぎない条件反射。ちんちんの本質と凶暴性を知らないのでメンタル面へのダメージもゼロだろう。

と、楽観視したものの、例え見せるだけの変質者だとしてもやはり子供達の目の前には現れて欲しくない。

「パパのよりおっきーね!」

とか言われたら

「ヒ、ヒドイ…」

それこそ僕のメンタル面への大ダメージとなり、枕を濡らす夜が続いてしまうであろう。

泣くよヒドイす露出狂。

問題:昔嫁も遭遇したらしいのだが、その時嫁は何と言っていたでしょう?

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独身時代、一人暮らしが長かったが恥かしい話、スーパーで買い物をしたことが滅多になかった。

いつも外食で済ませていたため、食料品を買うことがなく、ジュースや日用品は殆どコンビニで買っていた。僕はペットボトルの烏龍茶を常時買い置きしており、結婚してからもそれを続けていたらある日嫁に

「その烏龍茶、どこで買ってるの?コンビニ?何やってるのよあなたは。コンビ二だと定価でしょう?いくらで買ったの?320円?この辺のスーパーの最安値は158円だわよ!あーもったいない」

定価で買うバカがどこにいる、といった調子で捲くし立てられた。

「320円が…158円?」

おのれコンビニめ。CMで流れるフレンドリーなキャッチフレーズを信じて今まで買っていたのに。何がセブンイレブンいい気分だ。ものすごい嫌な気分になったではないか。何がまちのホットステーションだ。ボッタクリステーションではないか。

僕はズボラな家事とコンビニ文化にどっぷり浸かっていたため、スーパーのチラシを比較検討する「価格ドットコム」的概念がすっぽり抜けていたようだ。加えて僕はスーパーを避けていたフシがある。どうもスーパーというものはオバサンの聖域のように感じられ、ひとりでラーメン屋や牛丼屋に入れない若い女の子のように、僕もスーパーに近付けなかったのである。

それからというもの嫁がいつどこが安いかを見極めて買って来るようになった。但し僕が買う時もある。

ある時…烏龍茶と共に買い置きしているマックスコーヒーが切れていることに気が付いた。

「言われてないから買ってないよ」

と嫁。

「買って来て」

「自分で行きなさい。チョメチョメストアで1缶98円」

嫁はすぐさま一番やすく買えるであろうスーパーを提示した。

「じゃあ…行って来るよ」

「Rちゃんもいくー!」

「一緒におつかい行くか」

娘・R(3才)が付いて来たので一緒にお手々繋いでスーパーへ。

「かご、かご!Rちゃんが持つの!」

Rは自分がかごを持ちたいらしく、入口で籠を取って商品を入れてうんしょうんしょと歩いている。うーむ、これが文字通りの「子供の使い」というやつだ。

ふと見るとカップヌードルが100円で特売されている。おおこれはお買い得だ。買っていこう。確か定価だと140円台だったはず。これで僕もやりくり上手だ。やりくり上手にて夜はやりまくり亭主。これで嫁にも馬鹿にされなくなるだろう。

家に帰って嫁に得意げに言った。

「ほら、カップヌードルが安かったよー。100円」

しかし嫁はまた呆れた顔をして

「最安値は68円だよ!もったいない!もったいない!(ルー大柴調)」

僕が「子供の使い」でした。

問題:さらに追い討ちをかけたむごいことは何だったでしょう?

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以下の記述は嫁から聞いた話を再現したものである。

夜、僕はまだ仕事から帰って来ていない。そろそろ子供達が寝る時間に娘・R(3才)は窓を開けて夜空を見上げながら

「パパー。パパー。どこに行っちゃったの?」

延々と叫んでいた。それを見た嫁は「そう、パパはお星様になったのよ」と言…ちがう、

「どうしたの?そんなにパパを呼んじゃって。パパは会社よ」

早く寝なさい…と窓を締めさせようとしたところ

「だって、パパのことが好きになっちゃったんだもん」

と言ったのであった。

以上再現終わり。

「だって、パパのことが好きになっちゃったんだもん」
「だって、パパのことが好きになっちゃったんだもん」
「だって、パパのことが好きになっちゃったんだもん」
「だって、パパのことが好きになっちゃったんだもん」
「だって、パパのことが好きになっちゃったんだもん」

嫁からこの話を聞いた僕は、Rが言ったというこのフレーズにすっかり心を射抜かれてしまった。初めて恋をした少女が勇気を出して初めての告白のような、まっすぐで清く正しく美しい言葉。

世俗にまみれ汚れきった我が身が洗われる思いであることよ。迷える亡者が読経により「ありがたや…」と昇天していく気持ちもきっとこのようなものだろう。まさに昇天してもよい。我が生涯に一片の悔いなし。Rや息子・タク(1才)には何度となく

「もう死んでもよい…」

という充実感を得させてもらったことか。もっと「もう死んでもよい」と味わいたいがためにまだ死にたくないという、なんだかこんがらがった死ぬ死ぬ詐欺。

あまりにも長い間嫁の前で呆けていたので

「ははは、ホントにラブラブだね…」

おどけて照れを隠した。しかし嫁は至って冷静で

「好きになった、ってことは今まで嫌いだったってことかしら」

「な、なんだとー?」

思いっきり足元を掬われた。江戸時代、お城の廊下を裃姿で歩いていたら裾を踏んづけられてビターンと突っ伏してしまった思いである。殿中でござる。

「お前はすぐそうやって隅オブ重箱をつつく…」

平井賢の顔のホリより深いこの感動が分からないのか。Rは今寝ているけれども、ぎゅっと抱きしめてやりたい愛の衝動が理解できないのか。ウォンチューでござる。

「それとももう寝る時間だけだったけどまだ眠くないから、布団に入りたくないがために適当なことを言ってただけかもしれないし」

「お前は情け容赦ないね…」

ひょっとして嫁は嫉妬しているのだろうかと勘ぐってみたが、10回中9回は夜這いを撥ねられる現実を考えるに、その可能性は悲しいほどゼロに近い。Rの「好き」は聞いたけれども嫁の「好き」は一体何処に行ってしまったのだろう。遠い昔はそれこそラブラブ嫁だったのに。

長い間一緒に暮らして行く内に僕の化けの皮が剥がれ、単なるボンクラであると悟ってしまったのだろう。無理もない…。このようにネガティブな考えになるともう止まらない。ああ、僕なぞは「死んでもよい」と思ったのだから本当に死んだほうがよいのだ。せめてその時は…いっそきれいに死のうか。

昭和枯れす好き。

問題:最近、朝必ずRに行なっていることは何でしょう?

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お辞儀をしたいお年頃、息子・タク(1才)

勿論誰にでも、というわけではなく、娘・R(3才)の幼稚園友達のママさんや、公園でよく会うママさんなど、タクが覚えたと思われる人が現れるとペコペコお辞儀をしている。何故かママさん限定である。まあいやらしい。誰に似たんだ。僕だ。

先日も公園で僕とのボール遊びに夢中になっていたにもかかわらず、

「あ、みっちゃんとママだ!」

というRの声を聞くや否やボールを持ったままダカダカダカとみっちゃんママに向かって一直線。

「こんにっわ。こんにっわ」

そしてもう呆れるぐらいお辞儀をしていたのである。そのペコペコぶりはまさしく「カラテカ」である。「カラテカ」とはアメリカ人が勝手に東洋をイメージして作ったアクションゲームである。

カラテカ
アクマショーグンという適当なネーミングの悪役に攫われたヒロイン・マリコを救うべく闘うカラテカ。

カラテカ
しかし敵と戦う前には必ず礼。敵も礼。その礼儀正しさと、わりとしょぼいことですぐ死ぬワビサビ具合がゲーマーの心を打った。

そのタクのお辞儀姿は、親の欲目フィルターがかかっているだろうがとても可愛く、ママさんたちも皆とろけるような笑顔になって

「たっくーん、おりこうさんだねー」

などと言ってタクをチヤホヤするのである。おのれ人妻キラーめ。

仕事から帰って来た本日の夜。部屋の中には僕に背を向けて座る嫁の姿があった。その背中が語る暗さといったらない。男は背中で語る、などと言うが嫁の背もまた侘しげなことこの上なく、背中に「赤貧」または「生活苦」といった文字が滲み出て来そうな雰囲気であった。傍らではタクとRが寝ている。

僕はタクの真似をして明るく愛らしくお辞儀をしよう、そして嫁と家の中に淀む空気の重みを一掃させよう、こう考えた。僕の道化た姿を見れば嫁もパッと明るくなり

「おかえり」

タクに厚い抱擁をかますように僕にもぎゅっと抱きしめてくれるかもしれない。近頃は熱い抱擁などとんとしていない。せいぜい熱い放尿ぐらいである。

「こんにっわ。ただいま」

ぺこんとタクの仕草を真似してお辞儀をした。

「…」

「まま、こんにっわ」

「…」

しかし嫁は無言のままこちらを振り返りもしない。

「なぜ返事をしない!」

「…私のタクはそんなんじゃない」

「え、かわいくない?こんにっわ」

「全然可愛くない」

「ちょっと待てよ。タクは可愛いだろ。そしてタクは僕に似ているだろ。つまり僕も可愛いということじゃないか。それなのになぜ可愛くないのだ分からないよ、こんにっわ…」

「あー!可愛くねー!」

予想GUYの嫁の冷たい反応に取り乱した僕は、嫁の抱擁を得るばかりか隣の部屋に逃げられてしまったのであった。

慌てるお辞儀はもらいが少ないってか…。

問題:最近タクがなかなか治らないものはなんでしょう?

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オタクと罵りたいなら罵るがいい。それを承知の上で書く。

江古田ちゃん
日曜日に「臨死!!江古田ちゃん」というマンガの作者、瀧波ユカリ先生のサイン会に行って来た。

さあ罵るがいい。このオタク的行為を。もうオタクオタクと言われるのは慣れている。でも…涙が出ちゃう…だって、いい年したオヤジだもの。

すなわちオタックNo.1である。

「臨死!!江古田ちゃん」とは、愛を求めてもいつもヤリ友扱い止まりで、江古田(東京都練馬区)に住んでいるから江古田ちゃんと呼ばれるフリーター女子のラブとティアーズに満ちた私小説的4コママンガである。

もっと知りたい方は↓

「臨死!!江古田ちゃん」とは?(マンガがちょっと読めます)
江古田ちゃん爆笑診断

何故このサイン会に行ったかというと、僕も江古田に住んでいるからである。これだけで僕を奮い立たせるに十分な理由だった。マンガには江古田地元ネタもチラホラと出ており、少なくとも過去江古田に住んでいた、または通っていた(江古田にある日芸出身であるらしい)ことは確実である。今も住んでいるかサイン会で聞いてみよう、こんな面白いマンガを描く瀧波先生と同じ街に住んでいるなんて、それはとても素敵なこと…と思った。

サイン会でお顔を拝見し、もし今も江古田に住んでいるのなら、駅前とかですれ違っても生の瀧波先生だと分かるではないか。いわば生瀧…しらたきかよ。

そんなわけで些かストーカーティックが止まらない妄想を繰り広げながら赴いたサイン会会場は、下北沢のヴィレッジヴァンガードというお店。

ヴィレッジヴァンガード
こんなノリの店であり、サブカル気取りのヤングメンが好みそうな雑貨・本・CD等が売られている。通称「ビレバン」。ペニスのディルド(張型)が付いた、女性が下半身に装着するバンド。それは「ペニバン」

サイン会は和やかに進められ、30分ほど並んで僕の番となった。瀧波先生は、いかにも日芸にいそうな若くて可愛い女の子であった。わりかし緊張しながら考えてたトークをぶつけてみた。

「あのー。僕も江古田住んでいるのです」

「まあ、どの辺ですか?」

「駅から○○通りを渡ったあたりなんですが」

「あー。分かります分かります」

「せ、先生は今も江古田に住んでるんですか?」

「えー、それはちょっと…すいません」

言葉を濁らされてしまった。

「個人的なことなのでお答えは控えさせていただいております」

脇を固めていた編集者(?)の男性がずずいっと出てきて江古田ちゃん、もとい、瀧波先生をガードした。ああ、NGワードに触れてしまったのか、と僕は舞い上がってしまい

「あ、あの、江古田に江古田ちゃんと気が合いそうな、魔太郎ばりの薔薇柄シャツ着たオカマのバーテンがいる○○って店があるんで行ってみてくだたいっ」

訳の分からないことを噛みまくりながら言って失礼させていただいた。

ヴィレッジヴァンガード
描いてもらったサイン。うんこは必ず描くようである。

あんまりダラダラとほっつき歩いていると嫁にあらぬ疑いをかけられて怒られるので早めに家に帰った。

「ごめんねー。ちょっとお出かけしてたよ。はいお土産。」

自分だけ遊びに行った罪滅ぼしのつもりのケーキを娘・R(3才)も息子・タク(1才)もバクバクと食べておった。

「パパ、どこに行ってたの?」

と聞くRに「サイン会…」とは恥ずかしくて言えなかった。しかし決して嫁が疑うような淫らなことはせず、出来るだけ早く帰って来たのだよ…。

サイン会の後に邪淫戒(じゃいんかい:不倫すること)じゃ、ダジャレだけどシャレになってないから。

問題:帰ってきた時の嫁の反応はどうだったでしょう?

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ネットでかれこれ5年ぐらい付き合いのある三重県の女の子(仮に「りえちゃん」としておく)から

「彼氏と東京に来てる。秋葉原のメイド喫茶どこか教えて。あと会えませんか」

とメールが入っており、今日の今日の話かよ!とびっくりしたのが土曜日。さすがにいきなり嫁子供を置いて

「ちょっくら行って来る」

というダメオヤジ的行為は許されなかったが、日曜日の昼間はたまたま某漫画家のサイン会という大変オタク的イベントのために嫁に予め外出許可を取っていた。彼女は日曜の夕方ごろ帰るし、僕の外出許可は昼間限定であったので

「日曜日に、サイン会の前ならいいよ。あとメイド喫茶はドンキホーテの上」

ということになった。とはいうものの、彼氏君の東京出張に合わせてわざわざやって来たりえちゃんの、ふたりの東京デートを邪魔しちゃまずいのではないか、と気になって聞いてみたら

「こっちこそ彼氏連れでごめんね」

別にいいらしい。日曜日、駅で待ち合わせると一度も会ったことがないとはいえ、たとえネットでも5年もやりとりがあるとすぐ分かるものである。東京出張の仕事を終えたという彼氏君はスーツ姿で、りえちゃんはヒッチハイカー(※)みたいな格好をしており、とても可愛らしくて彼氏君が羨ましかった。

ヒッチハイカー
※イメージ図(おなかは出てなかったが…)

昼飯を食べるので適当な店に入って、昼間からビールをあおる僕と彼氏君。りえちゃんは

「一度秋葉原のメイド喫茶に行ってみたかったの!」

前日僕が知らせたメイド喫茶に行ったと言い、メイド喫茶への想いを熱く語る。さすが僕に会いたいというだけあって、注目する所が普通の人とは違うような。

「私もメイドになりたーい」

「やめたほうがいいよ…時給安いし、ストーカー付いたりするし、割り合わないよ…」

僕のお気に入りだった美少女・Rちゃんもメイドになったものの、危ないストーカーが付いて辞めざるを得なくなったのだ…。

「彼氏とメイド喫茶開いて、そこで私もメイドになるの」

彼氏君、それでいいのか。しかし今そこかしこに乱立するメイド喫茶の中で、後発組は生き残るのに難しかろうと思い

「せっかく伊勢神宮がある三重県なんだから、巫女喫茶というのはどうか」

酒が回った頭で適当に言ったら

「それいいかもー!」

わりと乗ってきてしまったので僕はもう知らない。将来三重県で「世界初!巫女喫茶オープン!」というニュースが出たらおそらく彼らのことである。

(追記:2003年、既に「巫女茶屋」という店が名古屋にあった、とメールで情報をいただきました)

短い時間であったが、僕はもうサイン会の時間になってしまったのでお別れすることに。

「じゃあ駅まで…」

と彼らと駅まで歩いていたら、僕を見てりえちゃんがクスクス笑っている。

「ん?なんか僕、挙動不審?」

「それは最初から。きゃはは」

あーそうですか。

ふたりが仲睦まじく駅の階段を昇っていく姿を見送った。そんなに挙動不審だったか僕。酒を飲んでより一層イカレた姿を見せてしまったか。

巫女喫茶の提案をしただけに、神社ーエールにしとけばよかったかもしれない。

問題:メイド喫茶についてちょっと不満げに言ってたことは何でしょう?

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娘・R(3才)と息子・タク(1才)を遊ばせていた、ゆるゆるとした休日。

公園には子供達とそれを眺める嫁と僕。そして僕の隣のベンチに座り、

「あーめらふめー」

タクよりも下手な意味不明な歌を歌い続けるホームレス風のちょいクサオヤジのみ。

そこにある一組の親子連れがやって来た。

「Rちゃあああん!」

Rと同じ幼稚園のクラスのマユちゃん親子だった。

「Rちゃあん、ねえん、Rちゃぁん、いっしょに遊ぼうよおよお」

マユちゃんはRが大好きなようで、情熱的な夜のスペイン娘のように激しくRにベタベタしまくる。なんだかレズッ気のある女子高生みたいだ。一方Rは露骨に嫌な顔をして、されるがままになっている。

「マユちゃんママに遠慮してたのかもしれないけど、ママがいない時には『やめて!』とかストレートに言ってるのよ」

とは後で嫁が語ったことである。Rはマユちゃんがイマイチ苦手なようである。

「ねえRちゃんパパ~。Rちゃんがおへんじしてくれないの」

マユちゃんは僕に訴える。

「ごめんねぇ。ちょっと緊張してるんだよ」

適当に取り繕っていると

「RちゃんパパがかわりにRちゃんになって!」

などと言われてしまった。なるほどそれもいいかもしれない。会社などよりRの代わりに幼稚園に行っていた方がずっと楽しいだろう。

「せんせえ、おちんちんがはれちゃったー。なおしてー」

などと戯れるのもよし。

「じゃあ僕がRの代わりに幼稚園に行ってもいいかナ?」

とマユちゃんに言ってみたら

「それはダメ」

ちっ。このツンデレ娘が。

マユちゃんはその後も

「Rちゃぁん、おへんじしてぇ。いっしょにあそぼぉ」

相変わらずRにベタベタしていたが、Rはとうとう耐え切れなくなって

「ぱぱぁー!!うわああああっ!!」

僕に泣きながら飛び付いて来てしまった。

「ほらほら、泣くな泣くな。パパが飛行機ブーンしてあげるから」

Rを地面と水平に横に抱いて、ほら飛行機だよーんと走り回り、Rをあやした。

「マユちゃんにもやって!」

そしてマユちゃんも飛行機ブーンを所望。よそさまの女の子を抱き上げてよいものか、と一瞬躊躇してマユちゃんママをチラリと見ると

「あらあら、すみませんねえ…」

僕というロリコンオヤジの恐ろしさをちっとも分かっていない呑気なご様子だったので

「じゃあほら、マユちゃんも飛行機ブーン」

「ぎゃはははは!」

ああ、嫁とR以外の若い娘を抱いたのは久しぶりであった。さっきからちょいクサオヤジの臭いが鼻にこびり付いていたので、若い娘のぬくもりはよい。

Rは始めこそマユちゃんのベタベタ攻撃に辟易してたものの、そしてマユちゃんも始めこそ僕に懐いていたものの、やはりそこは同じ年の女の子同士、最後には一緒に汗だくになって走り回っておった。

「R、マユちゃん、ちょっとパパと一緒に休憩しようぜー」

とベンチに座るように言っても

「やだー」

「だめー」

最早オヤジには用はないようであった。構ってくれよ。家に立て篭るぞ。銃はないけど子作り肉砲はあるぞ…僕は一人さびしくちょいクサオヤジが待ち受ける公園隅のオヤジゾーンに戻ったのであった。

なんだか汗だくでちょい汁オヤジになってしまった。

問題:マユちゃんを抱き上げて驚いたことはなんだったでしょう?

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息子・タク(1才)。

おむつを替える時やお風呂に入る時、必ず自分の股間を指差して

「ちんちん!」

最近覚えたこの言葉を叫ぶようになったことは2日前の日記で述べた。

「自分は『ちんちん』という単語とそれを指すものを知った。そして自分はそれをひとつ所有している。だからみんなにも教えてあげよう」

タクの心境としてはおそらくこのようなものではないだろうか。そのタクの所有物を

「小さくてカワイイ。唐揚げにして食べちゃいたいくらい」

嫁は猟奇的な発言をもってその愛らしさを表現したら

「唐揚げに…なんて発言は同じ男として身を焼かれる思いだ。股間がきゅうと縮むぞ」

「それに比べてあなたの気持ち悪いことといったら…」

「犯したろか」

確かに可愛いタクが可愛いちんちんを「ちんちん」というから微笑ましいのであって、もし僕が女子高生の前に現れて股間を露出し

「ちんちん、な?」

と言ったら直ちに社会的地位を失うであろう。

さて…。

真夜中、僕が眠りに付こうと寝床に入った。隣にはタクがリスのように身を丸めて眠っており

「タク、お前は可愛いな…」

そっと抱いてみると、タクがなんだか湿っている。布団も湿っている。明かりを付けたらタクのお股から腹にかけてと、布団がばっちり濡れているではないか。おねしょである。

「あーあ…寝相が悪いからおむつがずれたか…」

ゴソゴソやっていたら嫁も起きた。

「どうしたの?」

「おねしょしちゃって…」

「あなたが?」

「犯したろか」

起こさないようにするするとタクのパジャマを脱がし、そーっとおむつを外したのでタクは寝たままだ。おむつを外して広げたところでムニャムニャと気が付いたようで

「ちんちん…」

と指差した。お前は寝言でもちんちん言うのか。そんなに言いたいのか。そんなにちんちんを誇りたいのか。そんな一口サイズで見せびらかそうとするなぞ10年早い。もっと奥ゆかしく

「粗チンでございますが…」

と謙るべきであろう。僕も嫁に「つまらない品でございますが、どうぞお納めください」と言っている。なかなか納めてくれないが、そのようにちんちん開示の際の礼儀をタクに叩き込まなければならないと思った次第である。

ちんちん開陳。

問題:将来僕がタクと一緒にやりたいことはなんでしょう?

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娘・R(3才)。幼稚園に入ってアバウト1ヶ月。授業時間も午後まで伸びて、お弁当も幼稚園で食べるようになった。

幼稚園の先生が書いてくれた連絡ノートを見てみると

「お弁当を食べるのが遅く、牛乳も苦手なようで一番最後まで食べてました…」

「最後は泣いてしまいましたが、でも決して自分からやめることなく頑張って食べて、牛乳も半分まで飲みました」

とのことで、食べるのが遅い+牛乳が死角だったか!、と今更ながら思うのであった

「迎えに行った時もちょっとベソかき気味だったんだけどね…」

と嫁。

。一体誰に似たのであろうか。僕は好き嫌いが多いとはいえ、子供の頃は取り敢えず我慢して残さず食べたと記憶する。昼休みまで残されて…という記憶はない。牛乳も自ら買ってでも飲むほど好きではないし、どちらかというと巨乳の方が大好きなのだが、普通に飲んでいた。

「私も幼稚園の頃は食べるのが遅くてさー。いつも残されて食べてたんだよね」

「嫁、お前似か!」

僕ですら今まで知らなかった親のカルマを背負ってしまったR。いつも能天気に見えても

「この子はこの子なりの苦労があるんだなあ…」

今は布団の中でカーカー寝息を立てているRの髪をそっと撫でた。皆はもう食べ終わっているのに、ベソをかきながらひとりポツンと食べているR。心細かったろう。それでも先生がもういいよ、と言うまで決して投げ出そうとしなかったR。そんないじらしい姿を想像しただけで

「もう…僕がRのそばに駆けつけてやりたいよ…弁当の残りも牛乳も全部平らげてやりたい。でもここで手助けしちゃいけないんだろうなあ…堪えどころだなあ…」

涙が出て来そうになった。助けてやりたいがRの為にはならない。Rの壁なのだ。R自身がよじ登るなりぶち破るしかない。そしてRはそれを分かっているのか分かっていないのか、いずれにせよ自分で立ち向かう姿勢を見せている。親は何もするべきではない…と頭では理解しつつも手を差し伸べたくなるもどかしさよ。

「親」という字は「木の(上に)立って見る」と書く、とよく言われる。

すなわち木の上から幼稚園を覗いていたらただの変態である。そんなわけで僕にはRの側にいることも見ることも許されない。

翌朝、Rは幼稚園に行くのを嫌がるのでは…と探りを入れてみた。

「R、幼稚園は楽しいか?」

「たのしいー」

「ママのお弁当好きか?」

「だいすきー。パパもママのお弁当好き?」

「ああ、好きだよ」

昨日泣いていたなんて微塵も思わせない、迷いのないRの笑顔の返事。その健気な姿にこちらも身が奮い立って来るではないか。

「なあ嫁…Rは偉いなあ」

「単に3歩歩くと忘れる頭の構造なのかもよ」

「どうしてお前は僕の感動する心にうんこぶちまけるようなことを言うのだ…」

「あなた、本当に私の弁当好きなの?」

「は?」

「あなたこそよく残すじゃない」

「は、は、は…」

年取ると嫌いなものを食べる根性がなくなって来ちゃってね…。ともあれ

「Rちゃん、今日も幼稚園がんばってね」

「うん」

弁当を祈る。

問題:Rの遅食い対策のために、嫁が行ったことはなんでしょう?

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息子・タク(1才)のおむつを換えると、小指の先ほどの突起物があった。

それがなくては男の子ではないので当たり前のことではある。

「ちんちん!」

せっかく親が直接的表現を避けているのに、タクはストレートに叫んで自分のそれをつまんだ。最近タクはおむつを外すと必ずこれをやる。そのつまんだ末端の部分を見ると、

「ん?いつもより赤くなっているような気がする…」

腫れているのだろうか、と気になった。僕が一緒にお風呂に入る時はむいてむいて洗ってやっている。嫁は

「怖い」

と言ってやってないそうなのだが。

「いつも汚い手でいじくってるからよー!」

と嫁。何やら自分のことを言われているようで心にグサリと刺さる。

「そ、そんなにいじっているのかい?」

「オムツ替える時とかお風呂入っている時とか」

「はあ」

「とにかく露出するときはしょっちゅう!いじり過ぎなのよ!」

実は僕が嫁の寝静まった後に夜な夜ないじっているのを知っていて、当て付けに言っているのではあるまいか…。なんだか脂汗が出てきた。

改めてまじまじと息子の息子を見ていると、それ自体は元気な直立っぷりを見せており、よくよく考えればいつもこんな色だったような気もしてきて、見れば見るほどだんだん分からなくなってきた。痛がっている様子もないし、

「んー。とりあえず様子見で…」

ひとまずオムツを装着した。

次の日、またオムツを替える時に見てみると

「おお、なんだか昨日よりも赤くない気がするよ」

「ちんちん!」

タクはまた直接的表現でもって自らのものを指でピンピンとはじく。

「タクよ、それは将来排尿以外の目的でも使うんだから、大切にしろよ」

「あなたは使い過ぎです」

嫁がすさかずツッコミを入れた。そう、ツッコミに使うんだから大切に…っておい。

「その言い方じゃ、僕がやりちんのようではないか」

何も知らない人が聞いたら、僕が不特定多数のギャルに手を付けまくってる風に受け止められるではないか。それともしつこいNHKの集金並みに嫁の寝床を襲うことを指しているのだろうか。そういえば昨夜も…。何も好きで襲っているわけではない。

「立ってるものは親でも使え」というが、僕の場合は

「勃ってるもんだからしょうがなく使う…」

このことである。

いずれにせよタクのものも元気一杯、僕のそれも益々最盛期なのである。

これを全性器といいます。

問題:おむつを替える時によく嫁に怒られることは何でしょう?

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「ちょっとー!ちょっとちょっとー!」

娘・R(3才)が嫌な感じに古いギャグを連呼していたので

「それは旬を過ぎたギャグだと思う」

親として心配になったので言ってみたら

「みっちゃんもあゆちゃんも言ってるのよ!」

どうやらRの幼稚園友達の中で流行っているらしい。

「ならばRもコレを流行らせるがいい…『あーい、とぅいまてーん』」

僕もこれまた賞味期限を4ヶ月ほど過ぎたようなネタを伝授したところ

「えーやだよ」

あっさり拒否されてしまった。やはりポッと出の大して面白くない一発ギャグは3才児にも取るに足らぬものとして映るらしい。ならば長い年月を経ても尚生き残っている、由緒かつ伝統のある一発ギャグをチョイスせねばなるまい。

ガチョーン
「じゃあ…これでどうだ。『ガチョーン』」

「ぎゃはははは!」

お、ウケてる。

「ガチョーン!」

「がちょーん!」

「よしよし、うまいぞ」

「あちょーん!あちょーん!」

息子・タク(1才)にも伝染し、あちょーんあちょーんと連呼しながら駆けずり回り、布団の中にダイブしていった。

ナハナハ
「ではもうひとつ…『ナハナハ』」

「なはなは!」

「よし、完璧だ!」

「ガチョーン!」

「がちょーん!」

「ナハナハ!」

「なはなは!」

夏だ
夏だ!

海だ
海だ!

沖縄だ!
沖縄だ!

ナハナハ
那覇、那覇、那覇ー!

よし、ここまで仕込めば大丈夫だろう。谷啓と化したRとせんだみつおと化したタクが、狂ったようにガチョーン、ナハナハと叫んで暴れ回っている。どうやら羽目が外れてしまったようだ。これでよかったのだろうか。

いいじゃないか、にんげんだもの(みつお違い)

幼稚園のRのクラスで流行るに違いない。平成2ケタ生まれの、バリバリ21世紀っ子達の間で昭和の古き良きギャグが流行る…なんとも面白いではないか。先生にも異様な状況…として映ったりして。

あ、それで幼稚園の連絡帳に「変なギャグを仕込まないでください!」などと書かれたらどうしようか。まあその時はその時で

「あーい、とぅいまてーん」

と返事するつもりである。

問題:Rが成長したら見せてもらいたいギャグは何でしょう?

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昨日の日記の続き。

横浜美術館を後にした僕らは「横浜アンパンマンこどもミュージアム」まで歩いて行ってみた。

既に娘・R(3才)も息子・タク(1才)も力の限り遊んだようで、タクなど美術館から出た途端に寝てしまった。だからアンパンマンミュージアムに入ることは考えていない。ただずっと気になっていたので建物だけでも見てみたかった。

歩いて10分ほどで着くと、やはりもの凄い人だかり。入口にアンパンマン他主要キャラ像があり

「あ、あんぱんまん!」

疲れて僕におんぶされていたRもさすがに目を輝かせ、それらと記念写真をパチリ。そんじゃ中華街行きますか、と移動しようとしたところで、なんと向こうからアンパンマンが歩いて来るではないか。

「来る!きっとこっちにも来る!」

「貞子じゃないんだから」

何故かR以上に興奮し、「リング」の主題歌みたいなセリフを口走っていた嫁。果たしてアンパンマンは僕らのそばを横切って行って

「アンパンマンは、ただいまパトロール中でございまーす」

と先導する姉ちゃんと共に去っていった。

「よかったね、Rちゃん。アンパンマン見れて!」

「うん」

嫁もRも満足気であった。僕はひとりで

「ここのアンパンマンって警備員みたいなことするんだなあ…万引きしたらアンパーンチってか」

などとブツブツ考えていたのであるが。

その後電車で中華街に移動しようとしたところ

「Rちゃんがする!Rちゃんがカッチャンする!」

Rが自動改札に切符を入れたいのだとねだった。しかし混雑していたので

「なりませぬ」

「いやー!Rちゃんがするのー!」

僕が自分で切符を入れて電車に乗り、中華街に到着。

最近は「中国産小麦粉を使ったペットフードを食べた犬猫が次々死亡」や「中国産の即席めんを食べたモンゴル人2人死亡」といった中国が本気出して来てるんじゃないかというデンジャラス過ぎるニュースが次々と耳に入り、恐れがないわけではなかったが

「ま、ここは日本だし…」

僕は馴染みのある上海料理店を選んだ。この店は中華街に来ると必ずここで食べる、と言ってよい。1年に1度、2年に1度ぐらいの間隔ではあるが、もう10年以上来ている。いつもレジ付近で従業員に指示を飛ばし、店を切り盛りしているおかみさんは殆ど老けることなく変わりない。僕は密かに楊夫人(マダムヤン)と呼んでいる。

僕が中華料理店でおかみさんの顔を覚えているのは、このマダムヤンと子供の頃よく連れて行かれた地元の店だけである。そこのおかみさんはいつもへドリアン女王のようなドスの効いた化粧をしておりとても怖かった。Rぐらいの幼き日の僕はよく泣いていたという。

「嫁、何食べる?」

「あなたが食べたいものでいいよ」

「あ、食用ガエルがある」

「それはヤダ」

嫁も僕もRも中華人民ランチに舌鼓を打っていても、タクはとうとう起きぬまま。ベビーカーの中で堂々と寝入る眠れる獅子。

「あら、ボクちゃんはとうとう起きなかったのね」

楊夫人にそう言われて店を出た後は中華街の雑貨屋を散策。嫁が幼児用カンフー服4,000円也に魅入られて、その場を動けず地縛霊となった。

「ちっちゃいカンフー服、タクに着せたらカワイイに違いない…龍の刺繍もカッコイイ…でも高い…」

トランペットを欲しがる黒人少年のように釘付けになっているさまは、ディスプレイに映ったエロ画像4メガバイト也を前にした自分自身の後姿を見る思いであった。結局買わなかった。

家に帰ると既に夕方。紙工作、ペインティング、アンパンマン遭遇、上海料理、中華街探索、などなどかなり充実した1日であったと満足した。Rもさぞかし楽しかったのではないかと思い、

「Rちゃん、今日は何が楽しかった?」

と聞いてみると

「Rちゃんねえ、えきでカチャッてやりたかったの…」

うわ、自動改札のことまだ根に持ってる。

「ご、ごめんね。今度やらせてあげるからね…」

誤魔化しきれないのでみんなで上海料理の歌を歌いマース。

せーの、いち、に、上海。

問題:中華街で嫁が探し回っていたものは何でしょう?

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横浜美術館の「親子のフリーゾーン」に行って来た。

これは指定された日曜日に、無料で紙工作・ペインティング・粘土遊びが思う存分出来るイベントである。

娘・R(3才)は粘土が大好きで、幼稚園でよくやっている。なので最初は粘土コーナーで遊ぼうとして係員がたっぷり粘土を配ってくれるところに赴いた。

「さあR、好きなだけ粘土で遊ぶがいい!」

「やだ」

「えー!」

この日のRは何故か朝からご機嫌斜め。初潮でも来たかと思ったら

「寝不足なのよ」

と嫁。前日遅くまで起きていたくせに朝は僕より早く起きてしまったのである。

「じゃあ紙工作にしようかね…」

紙やハサミを持たせたところようやくエンジンがかかってきた。息子・タク(1才)も紙やペンを持って彼なりの芸術を表現していた。

子供のフリーゾーン
切ったり貼ったり描いたりしているRとタク。

親子のフリーゾーンは10時から11時半まで。工作がひと段落してそろそろ後半戦に差し掛かってきたあたりで

「R、タク。じゃあ次はお絵描きしてみようか」

フリーペイントコーナーに移動した。ここでは壁や床に思いっきり絵を描きまくれる。汚れてもいいように嫁のいらないTシャツを被せて絵の具をもらって筆でペタペタ。

子供のフリーゾーン子供のフリーゾーン
ペイント中のRとタク。

「はいみなさん、そろそろお片づけしてくださーい」

係員がそろそろ終わりの時間であることを告げた。参加者は遊んだ工作物の片づけとペイントを洗わなければならない。

「はいRとタク。君たちもキレイキレイしようね」

と筆をスポンジに持ち替えさせてたらタクがなかなか止めようとせず

「おえかっき!おえかっきー!」

「おお!画伯がやる気を出しまくってる!」

「つーかもう終わりなんだよ!」

なるほどこの「親子のフリーゾーン」、子供の情操教育及び創作意欲を引き出すにはとても良いイベントであるな、と思った。

「夫婦のフリーゾーン」というのもあればいいのに。親子のフリーゾーンでモノ作り、その後夫婦のフリーゾーンで子作り、で少子化対策にもバッチリである。

問題:Rがフリーペインティングで学んだことは何でしょう?

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「金玉が右に寄っちゃった(ヘイ)、オールナイーローング♪」

僕がよく歌う「人生」の「オールナイトロング」という曲である。

娘・R(3才)も息子・タク(1才)もよく歌を歌う。Rはだいぶ歌詞もメロディもしっかりしてきた。タクはまだ阿呆陀羅経のようなグルーヴを醸し出す声で唸っていることが多い。それでも

「R、タクは何のお歌を歌っているのかな?」

「『えいごであそぼ』のお歌だよ」

Rには分かるようで、大したものである。

こないだ嫁の実家に行った時、嫁親父がどこぞから古いラジカセを引っ張り出して来て僕らに聞かせたものがあった。聞こえてきたのは子供の歌声。

「あ、これ私だ」

嫁の幼き頃の歌声であるという。

「もひも~わたひが~いえを~たてたにゃ~ら~」

多少滑舌は悪いが上手い。メロディも狂ってない。故にすぐ曲名が分かった。

小坂明子の「あなた」だ。

「あなたー、あなたー、あなたーがー、いてー欲しい」

とサビで歌うこの曲は、当時16才の少女のデビュー曲という触れ込みで大ヒットした。少女らしい夢とほろ苦い失恋を想わせる歌詞をとても澄んだ歌声で歌っていたため、どんな美少女なのかと心をときめかせていた男達も多かった。しかし彼女が初めてテレビに姿を現した時、余りにも××だったため、男達を失意のどん底に叩き込みまくったという伝説がある。

「これ、お前がいくつの時の歌声なの?」

「確かタクぐらいの時だよ。1才半」

念仏のようなタクの歌声と比べてみると

「タクと比べ物にならないぐらい上手くない?」

「私、おしゃべりだったらしいよ。そしてこの歌はオハコ」

「それにしても1才半でここまでの歌唱力…」

「あなーたあああ。あなーたあああ」

「いや、今のお前は歌わなくていいから」

アンパンマンだの童謡だのを歌っているRやタクに比べ、いっちょまえにラブソングを歌っていた幼き日の嫁の早熟ぶりにまったくもって驚いてしまった。

「そして私は、レースを編むのよ。
 私の横には、私の横には、あなたー、あなたー、
 あなたがいて欲しい」

幼き頃嫁が歌っていた「あなた」は結果的に僕になってしまったということになるのだろうか。レースなぞ編むこともなく、今嫁はただひたすらアイロンがけをしている。

そしてその横には「あなた」であるところの僕。金玉が右に…などと「おマタ」の歌っている僕。幼き日の嫁が見たら歌などやめて速攻泣き出しそうな無残な現実。

すまんなあ、不甲斐ない「あなた」で…と思いつつも

「嫁、おなかすいたでぷー」

などと甘えまくる僕であった。

歌は世につれ世は歌につれ
所帯やつれに面やつれ

問題:歌が好きなRやタクがその内言ってきそうだ、と恐れていることは何でしょう?

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「おっぱい揉ませろ」

と嫁に紳士的に迫ったら

「ねえよ」

と言われたので唖然となった。女体におっぱいがないとは。蕎麦屋に行ったのに「蕎麦、ねえよ」と言われたような。看板にいつわりあり。ゴハンにおかわりあり。本番の後につわりあり。

しかし僕を突っぱねた後の嫁は「はあ」と溜息を吐き

「いや、タク(1才の息子)の授乳が終わったら急にしぼんじゃってね…」

しょんぼりして語るのであった。

「娘・R(3才)を産んでからタクを母乳で育てていた期間、私の胸は大きかった…でも、今じゃすっかりこんな…」

育児による巨乳バブル(と言っても元が元だけにタカが知れている)の恩恵を受けた嫁。僕も恩恵を受けて活発化した陰茎を受けてもらったものである。

「私ってこんなに胸なかったんだっけ…」

束の間の夢を味わってしまっただけに、元に戻った時の落胆を味わっているようだ。僕はどのような慰めの言葉をかけてやればよいものか。

「うん、なかったよ。授乳期間中のはドーピングみたいなもんだろ」

「うああああ!」

しまった。情け容赦ない客観的事実だけ言ってしまった。

「そんなことないよ。どれ、見せてごらん…」

などと言っていればウフーンな展開になったかもしれないのに。嫁は傍らで眠る娘・R(3才)に視線を移し

「Rの胸も私みたくなってしまったらかわいそうで…」

また悲しそうな目をして語る。

「今は相撲取りみたいな胸してるけどな…」

「隔世遺伝狙いで、あなたのお母さんに似てくれればいいんだけど」

「え、それは…」

僕の母は確かに胸はある。しかし腹もそれ以上あるし顔もブクブクだし…

「あ、胸だけね。胸だけの遺伝ね」

「お前、今サラっと人の親を胸以外全否定しただろ」

Rの胸がどう成長していくのか、僕もいつまで見守っていけるのだろうか。大きくなっても父に見せてくれないだろうか。1回500円ぐらいで。

いずれにせよ嫁が遺伝に期待するのも、僕が乳鑑賞希望するのも、それはまだ全く分からないのであって、すなわち取らぬ狸の胸算用なのであった。

問題:Rが僕に似てきてやばいところは何でしょう?

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子供達の寝ている姿を眺めるのは乙なものである。

娘・R(3才)と息子・タク(1才)のちゅるちゅるの寝顔を眺めると

「なんともいえない…」

気持ちになり何時まで見ていても飽きない。一方、嫁の寝姿はというと、こちらは見ているとムラムラしてしまうので趣がない。

Rとタクが仲良く寝ているさまを時々写真に撮っては嫁に見せてやる。ある時は

寝相
「ほれ。同じ寝相で寝ている」

「ぷっ」

またある時は

寝相
「北」

「わはは。ていうか、いちいち撮らなくてもいいでしょうに」

と嫁は言う。何を言うか。お前だって公園で遊ぶ姿などをよく撮っているではないか。子供の顔は日々変わると言って過言ではない。脳裏に焼き付けるだけではすぐ忘却の彼方に消え去っていってしまう。今この時しか撮れない輝ける瞬間をメディアに残しておきたい。

実写主義とでも言おうか。

子供の運動会において、ビデオカメラ片手に我が子の絵ヅラ欲しさに修羅と化すのも写実主義である。

ちなみに自分の彼女をハメ撮りする男などは一見これも実写主義に思えるが、似て非なるものである。WINNYで流出してしまえ。羨ましい。また、女子高生のパンツィラを撮ろうとする男なども、これも同様である。これは単なる植草主義である。邪念があってはいけないのだ。

我が子の姿を追い求める実写主義者は当然僕のみならずどこにでもいる。

先日僕がRを幼稚園に送って行った時、門の前でRの写真を撮っていたら他のママさんに笑われてしまったが、その上手をいく者もいた。

子供が門に入っていくところからずーっとビデオカメラで撮っていて、モニタを覗きながら

「あ、どもよろしく」

と先生に挨拶していた父親がいたのである。僕などはさすがに先生に子供引き渡す時ぐらいはカメラから目を離そうよ…とその失礼っぷりに怯んでしまうのだが、上級実写主義者の執念ともいえよう。僕も負けぬよう実写主義に徹しようと思った次第である。

嫁に対しては発射主義に徹している。

性交、じゃなかった成功率というか命中率はテポドン並。

問題:僕が寝かしつける時、Rが「やってー」とねだるものはなんでしょう?

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娘・R(3才)とお風呂に入っていたら

「Rちゃんはママです。ママはごはんつくります」

風呂場のおもちゃでままごとを始めた。

「Rちゃんがママなら、僕がRちゃん役になろうかな」

親子逆転ロールプレイとなった。お風呂だからといって決してマットプレイとかローションプレイではない。僕はRを演じるのである。

「ママ、ごはんちゅってー(作ってー)」

出来る…出来るわ、Rの演技。見ていてください、紫のバラのひと…。

「はい、ごはんですよー。どうじょー」

入浴中につき全裸なので紫のマラのひとである僕は、Rからゴハンを受け取り早速食べるマネをしようとした。

「いただきます、は?」

ちっ。僕や嫁が言うことをよく覚えている。

「いたーだきます」

もぐもぐと食べるマネをしたところで

「もう食べられなーい。ごちそうさまでした」

ちょっと困らせてやろうとして、Rがよく食べている途中で飽きてしまうのを真似してみたところ

「もっと食べられるでしょ!」

Rは僕や嫁の小言をそのまんま言った。顔がニヤニヤしている。

「いつもうるさく言われてることを逆に言えて嬉しいんでしょ」

「えへへ」

ということは、いつも叱られるのを分かってやってるんだな。舐められているのか。いや、Rが飽きると嫁や僕が口に運んでやってしまうので、甘えているのかもしれない。ならば僕も甘えてやる。

「ままー。だっこしてー」

「はいはい」

Rは素直にぎゅーっと抱いてくれて、ああ…このまま娘に抱かれて死ぬるというのも悪くないな…と悦に入った。Rが僕の頭をナデナデするので

「ばぶばぶー」

より幼児退行していった僕であるが、下を向いたので湯船の中でゆらゆら蠢く、すなわち僕の紫のマラ近辺の黒いアフロヘアのような部分が目に入った。

アフロヘアなのに何が「ばぶばぶ」か…急に巣に戻ってしまった。

「パパ、なに見てるの?」

オフロヘアでございます。なんつって。

問題:お風呂でまだ子供達に一度もやったことがないことはなんでしょう?

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日ごとに言葉を覚えていく息子・タク(1才)。

覚えたての言葉はそれを得意がって、1日に何度もその言葉を発する。

「みんまん!」(バイキンマン)

という言葉を覚えたらみんまんみんまん言ってるし

「ねえね!」(お姉ちゃん)

という言葉を覚えれば姉・R(3才)を何度も指差してねえねねえね言っているし、1日に何度もおっぱいおっぱい言っているのは僕である。

そして最近覚えて、ヘビーローテーションワードに加えられたのが

「おやんみ」(おやすみ)

である。アクセントは「み」にある。

「ほらタク、早く寝なさい」

夜、子供達を寝かしつける時に口うるさく言うと

「おやんみ」

と言ってボフッと布団にダイブするのであるが、まず寝ない。「おやんみ」と言って寝たためしがない。2秒後にムックリ起き上がって歌を歌っていたりするオチャメぶりだ。

結局「おやんみ」を30回ほど言ってようやく寝たタクは

「おやんみ」

寝言でもまだ言っていた。いやお前、もう寝てるから。寝言は寝て言え。あ、言ってるのか。そして今日、タクがRのおもちゃを横取りしようとして

「たっくん、これRちゃんのおもちゃなのよー!」

Rに怒られたタクはどういう反応をするか…と面白がって見ていたら

「おやんみ」

コロンと横になってしまってしまった。どうやら狸寝入りに応用することを覚えたようである。1才半にしてこのスキル。将来狸親父になるのではないか。

こうなってくると大体オチが読めたようなものであるが、夜、嫁に

「だっこ、だっこ」

とタクの真似をして夜這いしたら

「おやんみ」

やはりタクの真似をして狸寝入りされてしまった。寝言はやってから言え!

そんなわけで僕は玉金寝入りである。

問題:タクは最近熱心にハマっている物がある。それは何でしょう?

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会社の創立記念日だったので仕事休み。娘・R(3才)を幼稚園に送り迎えすることにした。

僕の出勤時間とRの登園時間が絶望的に違いすぎる為、このような日ぐらいしかチャンスがないのである。以前たまたま遅い出勤の日があったので、その日初めて送りに行ったことがあるのだが、今日はお迎えもしたい。

「そういうわけで、今日は僕がRの送り迎えをします」

と嫁に宣言した。

「Rちゃんよかったねー。今日はパパが送ってくれるって。お迎えもしてくれるって」

「うん。パパといくー。パパ、きょうもかいしゃいかないの?」

「今日も、じゃないっ!今日は、だろう。リストラされたみたいじゃないかっ」

「アナタ、大丈夫だからね。みっちゃんママとルナちゃんママ(Rのリトミック教室仲間で幼稚園仲間)に『夫が行く』ってメール打っといたから」

「それって思いっきり危険人物扱いじゃないか…区役所の防犯メールみたいだ」

「だって怪しいもん。その服、性苦破裸(セクハラ)とか書いてあるし。それで行くんでしょ?」

「だ、大丈夫だよ…みっちゃんママもルナちゃんママもこういうのはリトミックで見慣れてるはずだし…こないだはスーツで行ったし先生にも挨拶したし…」

嫁に弁明しつつ自分にも大丈夫だと言い聞かせてRの手を引いて幼稚園に向かった。歩きながら話をしたところ、Rは幼稚園がとても楽しいらしい。行きたくない、などと愚図ったことは一度もない。これは前から友達であったみっちゃんやルナちゃんの存在が大きいのだろう。

幼稚園に到着すると先生がお出迎え。みっちゃん&ルナちゃん母子もやって来て

「今日から終わりが11時45分なんですよね?」

と、先生に確認をしていた。年少組は入園したばかりなので11時まで→11時45分まで→午後まで、と授業が段階的に長くなっていくのである。

「あ、今日からなんですか」

僕は恥ずかしながら知らなかった。ところが先生も

「え、そうでしたっけ」

と大ボケをかましていた。

「予定表にそう書いてありましたよ!」

「…」

「先生…」

「わ、わかりました」

大丈夫かこの先生。きっと会話の沈黙の間に授業のプログラムを慌てて組み立て直したに違いない。

「じゃあR、頑張ってね」

Rは元気良く教室に入っていった。

問題:教室にはイケてるものがある。それは何でしょう?

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嫁実家で、嫁父母が僕らにバーベキューでもてなしてくれた。

嫁父と嫁弟、そして嫁叔父と僕ら、すなわち男闘呼組は縁側で酒を飲み、嫁母と嫁、そして嫁祖母と嫁叔母、すなわち大奥組は部屋で食べていた。

娘・R(3才)と息子・タク(1才)も大奥組に混じって部屋の中にいたのだが

「ぱぱー。ぱぱー。うえええん」

タクが泣いて僕を呼ぶので膝の上に乗せた。

「おお、お前も男だったな。よし、男闘呼組に入れてやる。お前フックンな」

酔っ払っているのでメンバー構成が出鱈目である。そのうち嫁父も酔っ払って来て、嫁弟に絡み始めた。

「お前よー。そろそろ彼女作ってさ、来年あたりに結婚してくれよ。頼むよ」

嫁弟はわりとカッコよく、Rやタクともよく遊んでくれるナイスガイなのに、女っ気がまるでない。僕もいつも不思議に思う。一方で当の嫁弟は華麗にスルー。どうやら慣れているようである。

「今日みたいな日にさ~友達呼べよ~。彼女紹介するよ、とか言ってRちゃんを紹介しちゃったりして」

むう。嫁父、なんてことを。いくらRが嫁弟に懐いているからといって、それとこれとは話が別だ、第一叔父と姪の関係はではないか…と戯言にマジギレしそうになって酒をあおったら

「あら、でも父親が許さないみたいね」

と、僕を見て笑う嫁父。おっと、どうやら目から破壊光線が出てしまっていたようだ。

「でも、うちの弟も女っ気ゼロですよ。まだそんなに焦んなくても…」

一応フォローを入れると今度は嫁叔父が

「じゃあうちのマキコはどうかな?アレも男っ気なくて…」

と食い付いてきた。マキコちゃんとは嫁叔父の娘で、つまり嫁のイトコである。彼女とは何度か会ったことがある。うちの弟とはふたつ違いであり

「結構いいかもしれませんよ」

その雰囲気からわりといい感じになるのでは…と思った。

「そういえば叔父さん、今日はマキコちゃんは来ないんですか?」

「ああ、今日はビッグサイト行ってる」

「ビッグサイト?」

「マンガのイベントだとかで」

わ、忘れてた。マキコちゃんは同人誌を描くバリバリの腐女子であった。しかしうちの弟もアニメ主題歌のCD持ってたし、妨げにはならぬであろう。むしろ好条件である…と、思いたい。

本人達不在の中で

「ふたりが結婚したらめでたいなあ」

勝手に盛り上がる酔っ払い親族会談であった。

宴が終わった後、

「そんなことを話してたんだよ」

と嫁に説明したら

「あら、いいんじゃない?」

などと言っていた。

「マキコあなたのお母さんに似てるし」

「そうか?似てるかあ?」

「体型とか」

「お前、そこまでひどくないだろ!」(母の体型=樽)

実のイトコにひどいことを言う嫁。しかし僕も酒の上の戯言が発端とはいえ、嫁のイトコなら弟のお相手になってくれるのは大歓迎である。きっと幸せになるのではないだろうか。歌にもある。

私たちこれから、いイトコろ~♪

問題:嫁実家でずっと我慢していたことは何でしょう?

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嫁実家で過ごすこどもの日。

鯉のぼりが300匹ほど掲げられている近所の河原を見、その後すぐ近くの公園で子供達を遊ばせた。

砂場で遊んでいると、娘・R(3才)が

「Rちゃんは、あんぱんまんです!ぱぱ、ばいきんまんやって~」

アンパンマンごっこをやれと言ってきたので

「俺様はバイキンマンだ~。はっひふっへほー。バイキン爆弾をくらえ」」

砂ダンゴを作りRの足元に落としてやる。

「まけないぞー。あんぱーんち!」

「ぐわあああ。ばいばいきーん」

ふふふ、僕にバイキンマンをやらせたら右に出る者はいないだろうと自らの演技に満足した。

「つぎは、Rちゃんはジャムおじさんです」

「え、まだやるの」

「やるの!」

「分かったよ…。こらージャムめー。貴様ちゃんと確定申告してんのかー。国税庁爆弾をくらえ」

「まけないぞー!」

バトルに燃えたRは僕に砂をかけまくり始めた。

「うわ。ちょっと。目に入る。お前は砂かけババアか」

この攻撃はキツいと身をかわそうとしたところ、これまでの僕らのやりとりをじーっと見ていた知らない女の子が急に動き出して

「あんぱーんち!」

「どわああああああ!」

彼女も僕に砂をかけるではないか。

「す、すみませんすみません!」

彼女の父親が慌てて駆け寄って僕に詫びた。GW家族サービスで疲れていたのであろう、大リーガーに打たれまくった松坂のようにやつれていたので許した。

嫁実家に帰ると嫁が

「柏餅作るのよ!」

と張り切っていた。新聞紙でカブトを折り、それを息子・タク(1才)に被せてみたら、

「うぎゃあああああ」

メチャクチャ嫌がられてしまい、それでも嫁は

「ママが作った柏餅、食べてえん」

と、カブト&柏餅という「こどもの日アイテム」を揃えてタクの写真を撮りたかったらしく、無理矢理カブトを被せたまま撮った写真はカブトがずり落ちており、凛々しい若武者というよりは落ち武者のようであった。

そういえばこどもの日には菖蒲の葉を湯船に浮かべる「菖蒲湯」をしていたものであるが、嫁の実家ではそういう風習はなかったようである。

分かっていたなら僕が菖蒲の葉を用意すればよかった。そして葉をパンツの中に入れて

「菖蒲パンツで端午のセックス」

とか言って嫁に迫れたものを…。

問題:嫁実家でRがやらかしたむごい出来事はなんでしょう?

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嫁の父から思わせぶりな電話がかかってきた。

「連休中はこっち来ないのかナ~?」

別にどうでもいいんだけどさ、と装っているようであったが、明らかに

「帰って来て欲しい…」

という哀願が滲み出ていた。

「嫁、どういうことだ。お前の実家には帰らなくていい、って言ってなかったか?」

確か連休前に嫁とそう話したはずだった。

「うーん。お母さんが別に来なくてもいいって言ってたから…」

「でもお父さん寂しそうだったぞ」

「うちの親、夫婦の疎通が無いから」

「…僕らみたいだね」

というわけで急遽GW後半戦は嫁実家で過ごすこととなった。

嫁の叔父実家も加わり、近くの昭和記念公園という場所で落ち合う。昭和を記念する場所であるから、てっきりエノケン像やクレイジーキャッツ像やタケちゃんマン像やピンクレディーミュージアムみたいなものがあるのかと思ったらなかったので残念である。

娘・R(3才)と息子・タク(1才)を遊ばせている中、話は何故か僕の実家栃木と嫁実家八王子(の奥地)の「どっちが田舎対決」みたいな内容になった。

「栃木はこないだ熊が出ましたよ」

「八王子はよくキジが飛んでくる」

「桃太郎か!」

「イノシシも出てたよね~」

「そうそう。野良イノシシ捕まえて飼ってた家もあったよね」

ダメだ。栃木の負けであった。まがりなりにも東京「都」の癖になんでそんなにワイルドカントリーなんだよ。

「あ、私クジャクも見たことあるよ!」

と嫁。

「うそだああ!お前んち中国か!」

「ホントだって!」

「分かったよ。信じるよ」

翼を広げて求愛するクジャクにちなんで夜、お股を開いて求愛したら嫁に

「いやあん」

と言われた。

クジャクも「イヤーン」と鳴くんだそうだ。

問題:実はこの日記を書いている横に嫁父がいるのだが、何をやってるでしょう?

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青い海を見たかったがお台場の海で我慢することにした。

嫁と共に青い尻の娘・R(3才)と息子・タク(1才)を連れてゆりかもめに乗る。レインボーブリッジに差し掛かったところで

「おっきい橋だねえ。だれがつくったの?」

とRが聞くので

「鳶職人」

と答えたら隣に座っていたおばさんに大笑いされた。

萌えのどくろまんじゅう
日記と関係ないお台場(?)土産その1:「萌えのどくろまんじゅう」


お台場の海に到着すると、既に海で水遊びしている子供達がわんさか。子供達に混じって若いカップルもチラホラ。

「キャ、冷たい」

などと言いながら靴を脱いで海に入ってイチャイチャイチャイチャ。きっとこの後

「俺のお台場砲台が火を噴くぜー」

「ああっ。尊皇攘夷!騎乗位!」

「俺の黒船が侵入するぜー」

「開国しちゃう!開国しちゃうー!」

「たった4発で夜も眠れずー!げへへ」

とかやるんだろうなあ。いいなあ。沈めたろか。

一方で水に浸かったままじーっと遠くを見ていた別のカップルもいた。こちらはそのまま入水するんじゃないかと別の意味で目が離せなかった。

はちみつ日向夏ドリンク
日記と関係ないお台場(?)土産その2:「はちみつ日向夏ドリンク」


さて我が子供達も

「さあ思い切り遊ぶがいい!」

と放ったところ

「Rちゃん、うみ、だいきらいなの…」

Rはここに来た意義を根底から覆すようなことを言い、タクはずっと電車の中で寝ていたため、寝起きのテンションの低さで砂浜に足すら付けようとしない。

がんばれちょろぎたん
日記と関係ないお台場(?)土産その3:「がんばれちょろぎたん」


それでも少しずつ

「ほら、楽しいよー」

バケツやジョウロで水を流したり文字通り誘い水をかけたところようやくエンジンがかかって来たのかRもタクもじゃぶじゃぶと水に入っていった。勢い良過ぎてこのまま補陀落渡海してしまうのでは、というぐらいの暴れん坊ぶりで目が離せない。

Rタク
遊ぶRとタク。

そしてタイミングの悪いことに僕らのそばに2人組みのギャルがやって来て、これがまた無防備にかがんで砂遊びとかするもんだから胸元が丸見えであり超エロス。どエッチ。こちらもまた目が離せない。

メイドクッキー
日記と関係ないお台場(?)土産その4:「メイドクッキー・メイドイン東京」


子供達とギャルの乳、どちらも目が離ない!どちらを優先すべきか!

いや、普通に子供だろ、親として…乳に目を奪われていた隙に子供がコケて溺れてしまったことに気付きませんでした…などというのは、子供を車に置き去りにしてパチンコする親より更にバカである。

僕の馬鹿な迷いを嘲笑うかの如く、爽やかな潮風が吹く。遠くを見るとレインボーブリッジ。

近くを見ると元気な我が子達とエッチな胸元ギャル。

すなわち、アバレンボードエッチである。

問題:お台場にいる間、嫁がずーっとうわ言のように言っていたことは何でしょう?

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アンパンマンが子供に人気があるのは顔がオッパイに似ているからだと嫁が言う。

ならば僕は嫁の乳にアンパンマンの顔を落書きしたい。二度と揉む気が起きなくなるかもしれないが。

さて、実家近くのショッピングセンターで「アンパンマンショー」があったので子供達を連れて行った。本当は横浜に出来た「アンパンマンこどもミュージアム」に行きたかったのだが、激混みであろうと恐れをなしたので代替案である。開始30分前に行ったのだが甘かった。既にステージの前はあらかた場所取りされており、僕は後ろの方に陣取るのが精一杯。後から来た嫁がそれを見て

「もっと前に行きなさいよ。ほら、あそこにちょっと隙間があるでしょう」

「ムチャ言うな」

激しい嫁の檄。戦国時代・長篠の戦い。織田家鉄砲隊の圧倒的火力の前に武田家騎馬軍団が次々と倒されていく戦況において、それでもなお突撃を命ずる武田勝頼を思わせた。

観客を見渡してみると、子供達は1才未満~2才ぐらいの年齢が殆ど。娘・R(3才)などは大きい方だ。息子・タク(1才)ぐらいがメインの年齢層のようである。「アンパンマンこどもミュージアム」の入場料が1才から有料というのも成る程頷ける。とりあえず腰が落ち着いたところで僕は腹が減ってきてしまった。

「嫁、僕おなかすいてしまったでちゅ」

「アンパンマンに頭食わせてもらえ」

「僕アンパン嫌い」

「じゃあ何処へでも食べに行きなさい!」

というわけで娘・R(3才)と息子・タク(1才)を嫁に託してラーメン啜って戻って来たら劇はクライマックスに差し掛かっていた。水戸黄門で言えば肛門を出している頃、じゃなかった陰嚢を、じゃなかった印籠を出しているタイミング。Rは歌って踊って、タクは「みんまん!みんまん!(バイキンマンのこと)」と大騒ぎ。劇の後に握手もしてもらい、

「Rちゃん、楽しかったか?」

「たのしかった!」

満足してもらえたようで良かった。本当は大型連休なので海外の南国ビーチにでも連れて行きたいのだけれども、不甲斐ない父を許せ。

ごめんな、サイパンじゃなくてアンパンで。

問題:僕らがアンパンマンショーを見ていた時、母は何をしていたでしょう?

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栃木の実家に帰っている時は、いつも子供達を遊ばせるために町の大きな運動公園に連れて行く。

この日も母と嫁とで娘・R(3才)と息子・タク(1才)を遊ばせていた。

昼飯は母が近くの「ひかげや」という店で焼きそばを買って来て、芝生の上で食べた。「ひかげや」は僕が生まれた時からある焼きそばがおいしい店。ジャガイモが入った焼きそばが栃木の名物なのである。

「ジャガイモが入ってるけど、肉は入ってないのね…」

東京生まれの嫁が違和感ありまくり、という顔をしてシゲシゲと眺めていた。

「肉はないけどゲソが入ってんべな」

「なんか、しょぼい」

フフンと一笑に付した嫁は栃木人を敵に回した。レモン牛乳一気飲みの刑に処したい。

この日はRが噴水の側で水遊びをするほど暑かった。そしてこの公園にはよくアイスクリーム屋の車がピロリンポロリンとテーマソングを流しながら来る。去年一昨年とここを訪れている時も来ており、その時の嫁は

「子供達にはあんまり食べさせたくないんだけどなー」

他の子供達が食べているのを見てRが駄々をこねるのに困っていたが、今日は

「あー。こういう日にアイスクリーム屋来ないかなー」

自分が一番食べたいらしかった。暑い日、ゴールデンウィーク、野球場にもテニスコートにも人がいっぱい、という商売にうってつけの日、来ないはずはない!と待ち詫びていた嫁。

しかし来なかった。

「なんで来ないのよう…」

「アイス屋さんも連休なんじゃないの」

家に帰る時間になったので落胆する嫁を慰めつつ駐車場に向かった。車に乗ろうとすると

「ちょっと、あれ見てみな」

近くに駐車している某高級セダン車を目配せする母。はあ?と思って見てみると、その車からは薄ハゲのオヤジと栃木名物バタ臭いヤンキーっぽい女が窓を開けて外を眺めている姿があった。

「あれがどうしたの?」

「下、下!」

母がヒソヒソ声で耳打ちするので車の下を見ると…使用済みゴム製品が…しかもふたつ…。

僕と嫁と母。子供達を連れ無言で彼らの車を通り過ぎ、僕らの車に入った途端

「なんであんなとこにあるんだー!」

「中でやった後に捨てたんだべ!」

ギャースカギャースカ大騒ぎ。

「でもさあ、僕らを含めて通り過ぎる人がいっぱいいるのに、いかにも自分達がやりました、ってバレバレな捨て方はしないんじゃないの?元から捨ててあってたまたまあの車が来たんじゃないの?」

「いーや!お母さん焼きそば買いに行った時はなかったもん!あの車が来てからだもん!」

懐疑的な僕に断定的な母。

「あんないい車乗ってんだからホテルぐらい行くだろ!」

「急にやりたくなったんだべ!」

母、ひどい推理。どうしてもやってるという方向に持って行きたいようだ。

しかしあんなオヤジが車の中で…なんて情熱的なことをするんだろうか。車の中で致すのって結構腰が痛くなるもんだが…と言おうとしたが

「誰とやったの!」

嫁と母両方から攻撃を受けそうなので止めておいた。

アイスクリームじゃなくてコンドームが来てしまったというむごいお話でしたとさ。

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帰郷中、中学校の同窓会に参加した。

クラス単位ではなく学年全体の大きなもので、100人ぐらい来ていたと思う。僕は招待状のハガキを家に忘れてきてしまい、

「ハガキないとダメなんじゃねんけ!」

「なにやってんのよあんたはもう!」

母と嫁から散々に罵られたが

「ま、だいじだべ」(だいじ:栃木弁で「大丈夫」の意)

軽く退けておいた。しかし母はともかく、どうして嫁は母と並ぶと一緒に僕を子ども扱いしてなじるのだろうか。

とは言いつつも卒業してから20年。故郷を離れ、全く会ってない同級生が大多数である。僕なぞ行っても「誰あいつ?」「さあ」とヒソヒソ言われて浮きまくるのでは…という不安もないわけではなかったが、会場に行くと

「お、よく来たな」

「おー伊藤!久しぶり!」

顔を見ただけですぐさま分かるのはやはり蛍雪の友。蛍の光、窓の雪。伊集院の光、兵藤ユキ。懐かしい顔がロビーに満ち溢れ、嬉しくて声をかけまくった。

「おう!久しぶり!」

「は?」

…会場の係員だった。僕の馬鹿。

再会で盛り上がっている中で、当時「ヤー坊」と呼ばれていた同級生がいた。皆寄ってたかって「ヤー坊!ヤー坊!」と呼びつつも

「いい年してヤー坊はねえよなあ…」

僕を含め全員が思っていたらしく、

「でも他に呼びようがないし」

「今更苗字とかで呼べないし」

「ヤー坊はヤー坊だよな」

それぞれ言い訳がましく弁明していた。本人は苦笑いしていたが、これはこれで微笑ましい。ヤー坊などまだマシである。僕なぞもっとひどい。

「あらキー君!久しぶりー」

僕は「キー君」と呼ばれていたのである。ひよこじゃないっぴ。

キー君キー君と言われながら、久しぶりの同級生との挨拶が続く。

「あ、松島君、君は○○大に行ってたんだよな」

「え!なんで知ってんの!卒業してから全然会ってないのに!」

「そういや…お袋が教えてくれたわ」

「君のお母さんこえーよ」

「うちのお袋…地元の情報だけは武田信玄並みに集めてるからなあ」

うちの母は地元で育って60年。顔が広い。この同級生の中でもやはりずっと地元にいる人達の方がそこかしこに動き回り、

「こないだ飲みに行った時の金払え!」

などと今なお続く長い交流を思わせる会話をしていて羨ましい。自ら望んで故郷を離れておいて勝手な言い草であるが

「やっぱ地元にいる人達はずっと同級生と繋がりがあっていいね」

と、ある同級生に話したら

「えー。そんなことないよ。俺はずっと地元だけど今回の幹事あたりぐらいだろ、そういうのは。俺も同級生と殆どやりとりないよ」

とのことであったのでしみじみ飲み合った。

会が進むにつれ、自然と同じクラス同士が同じテーブルに集まって来た。

「結婚してるんだよね?」

隣に座ったユリちゃんに聞かれたので「うん」と答えた。僕も「君も…」と聞こうとして一瞬躊躇した。女性に「結婚してるの?」と聞くことは時として地雷を踏むことになる。でも同じクラスの同級生だし、話の流れだし、まあいいかとユリちゃんを始めテーブルにいた女子に聞いてみたら

「母子家庭。うふ」

「バツイチ。中2を頭に子供3人」

「独身だよ!」

やはりカンボジアの地雷地帯並みの恐ろしさであった。

同級生の中でも、おそらく最も古い仲だと思われるカズミちゃんという子がいた。彼女と僕と、もうひとりタカコちゃんという女の子の3人で、幼稚園のころ一緒にエレクトーンを習っていたのである。

僕とカズミちゃんは早々に止めてしまったのだが、タカコちゃんはずっとエレクトーンを続け、やがては音楽関係の仕事に就き、やはり音楽関係の人と結婚し、今イタリアかどっかで暮らしている。

メシを食えるまで地道に音楽のスキルを積んだタカコちゃんに比べ、僕とカズミちゃんは何と根性のなかったことよ…そんなことを話た。

「でも先に止めたのはカズミちゃんだよね」

「えーキー君でしょ!」

「いやカズミちゃんだよ!」

「キー君だよ!」

20年以来の記憶の食い違いが勃発し、どっちが根性なしだったかの言い争いになってしまった。

「でもまあ…今となってはいい思い出だよ」

「無理矢理キレイにまとめんな!」

会は二次会に進み、だんだんとダラけてきた中、ベタベタし始めた男女が一組。三十路も半ば、大学のコンパじゃないんだから…と苦笑しつつも

「へー。あいつとあいつがねえ…でも、さもありなん…」

中学生当時から今に至るまでの変遷を想像してしまった。

同窓会が妄想会になってしまったではないか。

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