娘と入ったカフェ飯うらめし

娘・R(3才)と息子・タク(1才)を公園で遊ばせていたらタクが眠気を訴えて泣いて轟沈。

最近見付けた近くのカフェ飯屋で昼飯を食べようとしていたのに…と考えていると

「私はタクを連れて帰るからRと行って来ていいよ」

と嫁が言う。

「なんか悪いなあ。いいのかい」

「いいよ」

すわ、Rとランチでデートだうふふふふ。嫁の気が変わらないうちに速攻でRをお店に連れて行った。木目調で統一された内装はまだ新しく、木の匂いもほのかに漂ってくる。テーブルもこれまたウッディなもので、木目模様が「恐怖新聞」のポルターガイストの顔に似ているのを覗けばいい感じであった。

すべての労働意欲を失くさせるようなゆるゆるとしたレゲーの曲に身を委ねた兄ちゃんがメニューを運んできた。そこには「イタリアン食堂」と書かれており、某マンガの「本場アメリカン」という、「牛のタタキ」を厨房で牛を叩いて捌いてそのまま出す食堂を髣髴させた。

「お子様用のキッズプレートもございます」

兄ちゃんが説明を加えた。おお、渡りに船。渡に哲也。子供たちと来ようという僕の見定めは間違っていなかった。

「じゃあオムライスのキッズプレートを…僕はキーマカレーで」

キーマカレーという時点で既にイタリアン食堂じゃないんじゃ…など思ったが細かいことは無視して注文した。

「ちょっとー!ちょっとちょっとー!」

見知らぬお店に入って嬉しそうにニコニコしていたRがいきなり某芸人のネタをやらかし始めた。僕の後ろにいるお姉さん客がクスクス笑っている。しかし怖くて後ろを見れない。

「R、そのネタは古いよ」

「がちょーん」

「もっと古いよ」

ぶほ、という、おそらくお姉さん客が何か食べる物を噴き出した音がした。ますます後ろを見れない。

ランチ
やがてRに運ばれてきたキッズプレートはこんな感じのもの。

「ほらR、たまごが乗ってるよー。オムライスだからね!」

「でもRちゃん、とめーとぅは食べられないの…」

「プチゴマトか…」

Rは「えいごであそぼ」という教育テレビの番組を見ているために、トメートゥとかバナーナとかごく一部の単語だけ異常に発音が良いので滑稽である。

「これはトメートゥだけど、じゃあこれは?」

「ぽてーとぅ!」

「ポテートゥ。正解、じゃあこれは?」

「たまーごー!」

「正解、タメーゴゥ」

ご飯をばくばくと食べて、じゃあ嫁も待っているし早く帰ろうとすべく、支払いを済ませたらその際に

「割引券ですので…」

と一片のチケットを貰った。店を出てからよく見てみると「学割」と書いてあるではないか。大学を卒業してから十余年経ち、オヤジと言われることは数知れずあれど、学生に見られることはあるはずがない。しかも子連れでいたのに…。

次にこの店に来た時、堂々とこの「学割」を出してみようか。使えるかどうかちょっとドキドキ…。

カフェ飯がキモだ飯になってしまうではないか。

問題:Rが野菜を食べようとしないので僕が代わりに食べて驚いたのは何でしょう?

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