お江戸八百八百長

静かな湖畔の森の影から もう起きちゃいかがとカッコウが啼く

白鵬ー!白鵬ー!白鵬白鵬白鵬ー!

夕ご飯を食べながら、ニュースで大相撲夏場所の取り組みを見ていた。なるほど今はモンゴル人力士が凄いことであるよ…と若貴時代以来大して相撲を見ていない僕には隔世の感があった。

最近聞くところによると八百長疑惑が浮かび上がっているという。八百長はいかぬがあくまでも疑惑であって、どの力士かということは書かない方が良いだろう。決して書いてはならぬ。

朝も早い内に目覚めてしまった僕は
昇る太陽を眺めながら坂本
龍一の音楽に耳を傾けたのであった。

話を戻す。その相撲の様子を見ていた娘・R(3才)が

「Rちゃんも、はっきょいのこったするー」

と言ったことから我が家の取り組みが始まってしまった。わりとおっとりしたRが相撲という格闘技に興味を示したことは意外であった。

「Rがデブになっちゃうんじゃないかしら」

心配そうに山ノ神親方(嫁ともいう)がポツリと言った。

「はーい、じゃはっけよいのこった」

東、R(シコ名:Rちゃん山)に西が僕(シコ名:おやじの海)。

1才の息子・タク(シコ名:おむつ丸)は休場。チャンコ、じゃなかったご飯を食べながら寝てしまったのである。

両面からぶつかるRちゃん山とおやじの海。先ほど書いたとおり八百長はいけない。ガチンコ勝負しなければならない。そしてRちゃん山が寝た後は、深夜場所において山ノ神親方とチンコ勝負にて三所攻めといきたい…などと思いながらRを余裕で吊り出し。

「おやじの海の勝ちぃ~」

ごっつあんです、と勝ち名乗りを上げたところ

「だめなの!Rちゃん山が勝つの!」

Rはぷんぷんと怒ってしまった。

「じゃあチューしてくれたら負けてあげる」

おやじの海は遂に八百長に手を染めてしまった。

「んー」

Rは唇を突き出す素振りを見せたが

「やーだよ」

と意地悪く笑って僕をどーんと押し倒した。

「Rちゃん山の勝ちぃ~。きゃはは」

Rの肩透かしにより負けてしまった。体力の限界。気力もなくなり、性欲しかないので引退します。

どうにもこうにも、Rの方が僕より一枚上手投げ。

問題:モンゴルについて僕が一番知ってることは何でしょう?

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