2007年05月21日
メイド志望の女の子
ネットでかれこれ5年ぐらい付き合いのある三重県の女の子(仮に「りえちゃん」としておく)から
「彼氏と東京に来てる。秋葉原のメイド喫茶どこか教えて。あと会えませんか」
とメールが入っており、今日の今日の話かよ!とびっくりしたのが土曜日。さすがにいきなり嫁子供を置いて
「ちょっくら行って来る」
というダメオヤジ的行為は許されなかったが、日曜日の昼間はたまたま某漫画家のサイン会という大変オタク的イベントのために嫁に予め外出許可を取っていた。彼女は日曜の夕方ごろ帰るし、僕の外出許可は昼間限定であったので
「日曜日に、サイン会の前ならいいよ。あとメイド喫茶はドンキホーテの上」
ということになった。とはいうものの、彼氏君の東京出張に合わせてわざわざやって来たりえちゃんの、ふたりの東京デートを邪魔しちゃまずいのではないか、と気になって聞いてみたら
「こっちこそ彼氏連れでごめんね」
別にいいらしい。日曜日、駅で待ち合わせると一度も会ったことがないとはいえ、たとえネットでも5年もやりとりがあるとすぐ分かるものである。東京出張の仕事を終えたという彼氏君はスーツ姿で、りえちゃんはヒッチハイカー(※)みたいな格好をしており、とても可愛らしくて彼氏君が羨ましかった。
※イメージ図(おなかは出てなかったが…)
昼飯を食べるので適当な店に入って、昼間からビールをあおる僕と彼氏君。りえちゃんは
「一度秋葉原のメイド喫茶に行ってみたかったの!」
前日僕が知らせたメイド喫茶に行ったと言い、メイド喫茶への想いを熱く語る。さすが僕に会いたいというだけあって、注目する所が普通の人とは違うような。
「私もメイドになりたーい」
「やめたほうがいいよ…時給安いし、ストーカー付いたりするし、割り合わないよ…」
僕のお気に入りだった美少女・Rちゃんもメイドになったものの、危ないストーカーが付いて辞めざるを得なくなったのだ…。
「彼氏とメイド喫茶開いて、そこで私もメイドになるの」
彼氏君、それでいいのか。しかし今そこかしこに乱立するメイド喫茶の中で、後発組は生き残るのに難しかろうと思い
「せっかく伊勢神宮がある三重県なんだから、巫女喫茶というのはどうか」
酒が回った頭で適当に言ったら
「それいいかもー!」
わりと乗ってきてしまったので僕はもう知らない。将来三重県で「世界初!巫女喫茶オープン!」というニュースが出たらおそらく彼らのことである。
(追記:2003年、既に「巫女茶屋」という店が名古屋にあった、とメールで情報をいただきました)
短い時間であったが、僕はもうサイン会の時間になってしまったのでお別れすることに。
「じゃあ駅まで…」
と彼らと駅まで歩いていたら、僕を見てりえちゃんがクスクス笑っている。
「ん?なんか僕、挙動不審?」
「それは最初から。きゃはは」
あーそうですか。
ふたりが仲睦まじく駅の階段を昇っていく姿を見送った。そんなに挙動不審だったか僕。酒を飲んでより一層イカレた姿を見せてしまったか。
巫女喫茶の提案をしただけに、神社ーエールにしとけばよかったかもしれない。
問題:メイド喫茶についてちょっと不満げに言ってたことは何でしょう?
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