板橋区民まつりで僕血祭り

嫁と子供達を引き連れて「板橋区民まつり」に行って来た。

東京都民でない方のために説明すると、板橋区は東京23区の北西にあり、僕が住んでいる練馬区の隣にある。そして練馬区は板橋区から分かれた区である。いわば練馬区は板橋区の子分と言えよう。

なので練馬区民の僕らが板橋区民まつりに行こうものならば

「練馬の分際で来てんじゃねーよ!とっとと帰って練馬大根食ってろ!!」

と迫害を受ける恐れがあったが、地元出身のゆきやなちゃんと西町くんが案内してくれたので安心である。

祭りは屋台が沢山出てるし大通りでは阿波踊りがズンドコフィーバーだし、それはもう盛大なものであった。僕らは屋台を見ながら練り歩き、ゆきやなちゃんが

「オリオンビールを買いたいんですョ」

と言うので僕も一本買って飲みながら歩いた。西町くんにも

「さっき岩魚の塩焼きが売ってましたよ」

などと教えてもらい、やはり1本買って食べながら歩く。とても美味かった。息子・タク(1才)が興奮して食べたがったのでつまんで与えてやった。やはり祭りはいい。

娘・R(3才)は、多くの子供が風船を持って歩いているのを見て

「ふうせん、ほしいなー」

と言っていたので、

「どこかで配っているのだろうね。もらえるといいね」

と話していたところ、やがて配っている人を見つけた。

サッカーボールマン
こんな人。人っていうか、「キン肉マン」の読者投稿の超人でボツになったやつみたいな。

「じゃ、R、もらっておいで…」

Rにはおどけながら風船をくれたサッカーボールマン(仮称)であったが、

「なんであんな気持ち悪いコスプレしてんですかね」

「中の人も大変だな」

西町くんとボソボソ喋っていたら態度が豹変。両手を挙げて西町くんを追いかけてきた!

「うわああああん!」

それを見たRが怖くなって号泣。サッカーボールマンは手を合わせて謝っていた。多分彼はヒマだったんだと思う。

いつの間にかオリオンビールを飲み干してしまい、そのせいで酔っ払って記憶が薄れてしまったので、何故そんな流れなったのか忘れてしまったが、ゆきやなちゃんと

「ゆきちゃん、あなたは何才でちゅかー」

「3才でちゅー」

というチャイルドプレイもどきの会話をしていた。彼女はちょっとイタズラしたくなるほど可愛い子であるので

「じゃあ、おじさんとちょっとあっちに行って、みんなに内緒でいいことしようか」

と言ったところ

「いえ…あの…奥さんが…いますんで」

ゆきやなちゃんは素に戻っていた。やはり酔っ払っていたせいですぐ隣に嫁がいたのを忘れていた。その時の嫁の顔はというと…怖くて見れなかった。

まさに後の祭りってやつですか。


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