2006年08月30日
黒いアンチクショウ
入浴中の嫁が風呂場から全裸で飛び出し、僕らの前に仁王立ちになった時は、この人はもうダメだと思った。
裸で立ちはだかる。なんつって。
「なんだ。どうしたんだ。全裸暗黒舞踏の練習か」
僕は娘・R(3才)と息子・タク(10ヶ月)と戯れていたのだが、子供達もキョトンとしていた。
「で、出たのよ」
「尿道結石とか?」
「ゴキブリが出たのよ!ちょっとティッシュ取って」
「なんだそういうことか…」
我が家ではこれまで全く見なかったゴキブリであるが、最近出現率が高まっているようである。この前僕も真っ黒なゴキブリに遭遇し退治した。我が家は黒ゴキブリの巣になりつつあるのだろうか…ていうか嫁、そのお股にあるタワシ状の黒くて恥ずかしい部分を隠すなりしろ。ゴキブリが出たと知らされた今、僕にはそれがモサモサしたゴキブリに見えてならぬ。
とはいえ嫁にとっては緊急事態であるので、ティッシュ箱に手を伸ばしたのだが
「あ、中身がない」
「そういえばあなたが昨日の夜中、ゴソゴソ大量に使ってたでしょう!」
まるで僕が夜ひとりでみだらな行為をしていたかのような断罪っぷり。違うのだ。誤解である。昨晩は嫁達が寝静まった後、パソコン部屋でメシを食べようと思ったら皿ごとおかずをぶちまけてしまったのだ。
その後片付けの為にティッシュである。机下の奥までこぼれてしまったので、多少取り残しがあったかもしれんが…。って、そのせいでゴキブリがまた現れたのだろうか。僕のせいなのか。
だとしたらそれ以上のことは言わぬがフラワー。速やかに新しいティッシュをば出して風呂場に行くと、既に嫁がゴキジェットを噴射しており、ゴキブリは息絶えていた。
嫁は風呂場の入口で立ち尽くしていた。ていうかまだ隠してなかったのかそのタワシ状の黒い恥部。
嫁は自分ではゴキ死体を掴めないらしい。僕がティッシュにくるんで捨てないと再び風呂に入れない、にっちもさっちもいかない状態であるのだ。すまんね。嫁よ。僕が招き入れた黒い悪魔だったのかもしれない。
ここは歌のひとつでも歌って場を和ませましょうぞ。
にっ恥毛さっ恥毛どうにもブルドーッグ、はっ。
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