NTTを応援する。フレーッツフレーッツNTT。


栃木の実家から戻って来たのは日曜日の夕方だったが、家の電話が繋がらなくなっていた。ネットも繋がらなかった。

「やばいよやばいよ!週末、雷が凄かったらしいから、そのせいかな」

というわけでNTTに携帯から電話してみた。

「あのー。電話とネットが出来なくなっちゃったんですが」

「おそらく昨日の近隣への落雷の影響で、電話線がダメになってるか電話機とモデムが故障している可能性があります」

「ウチにピカチュウのぬいぐるみとかが30体ほどあるんですが、そのせいで電気を呼んじゃったとか…」

「違いますっ!」

「僕の他にも繋がらないっていう問い合わせ、多いんでしょうか」

「凄い多いです」

なるほど電話口の向こうからは、他のNTT職員の「ADSLはどうですか?え、繋がらない?」という電話応対の声が聞こえてきて、おそらく電話が殺到しているのだろう。対処としてはNTTの人が来てくれて調べてもらうことになったが、この時既に夜遅くのことだったから当日中は勿論無理で、

「なにぶん問い合わせが多いもので、いつ行けるかまだ言えないんです…」

とのことであった。行ける時になったら僕の携帯に連絡をくれる、ということで話は終わった。

困った。電話は携帯で何とかなるにしても、ネットが出来ない。NTTってお役所的対応なところだから、一体いつ来てくれることになるやら…と不安で仕方がなかったが、自分ではどうすることも出来ないのでその日は寝た。

次の日の午前中、仕事中に「今から伺えますが」とNTTから連絡が来た。ありがたかった。僕は会社なので家にはいないが、嫁がいるのでお願いします、と伝え、また嫁にもその旨を電話しておいた。

会社から帰って来て、嫁がいろいろと伝えてくれた。

・電話線は大丈夫だったが、電話機とモデムがやられていた。
・モデムを新しいのに取り替えてくれた。
・でも電話機はメーカーに修理を出すなり買い換えるしかない。
・僕のパソコンの電源が入ってなかったので、接続の確認は自分でやれ。

ということで、パソコンを立ち上げてモデムを再設定したところ…繋がった!ビバ常時接続復活!

「はー。よかった。NTTの人、どんな感じの人だった?」

「普通のおじさんだよ。でも普段の5倍ぐらいの修理件数があるって言ってた。作業してる間におじさんの携帯が鳴ってね、多分家族からだと思うんだけど『お父さんまだ仕事だから。帰りは混むから気をつけろよ』なんて喋ってたよ」

「家族旅行の予定だったのかなあ。僕みたいな修理依頼がばんばん入っちゃって、おじさんだけ行けなくなっちゃったのかなあ」

お盆休みの家族を引き裂いてしまったのかも知れぬ。おじさんすみません。しかも見知らぬ人物の来訪で興奮しまくっていた娘・R(3才)と息子・タク(10ヶ月)にもちょこちょこと声をかけてくれたという。

お役所的なNTT、などと思っていた自分を自分で責めてやりたい。アナル責めされてもいい。翌日すぐの対応をしてくれたし、その次の日にも

「接続できましたか?」

と確認の電話も入れてきてくれたし。

「おかげさまで繋がりました。昨日はお出かけの予定だったんですか?すいませんね…」

「いやあ、まあ、ははは…」

電話越しでしか話していないけれども、なんとも人情味のあるおじさんではないか。ありがとうNTTのおじさん。あなたの対応は光回線より速く感じられたよ…。

そんなわけで愛と感動に満ちた(?)電話回線トラブル物語は幕を下ろした。余談であるが、Rに

「おうちに電話を直しに来てくれたおじさんが来たでしょう?」

と聞いてみたところ

「うん、おじいさんがね、もしもしーってしてたの」

Rにとっては老人に映っていたようだ。重ね重ねすみません。

ところで僕と嫁との情事接続はなかなか修復出来ないのだが、これはどうしたらよいのだろうか。


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