2006年08月25日
プリーズ・プリーズ・タタミー。
畳の上で寝転んでマンガを読んでいたら、いつの間にか朝まで寝てしまっていた。
顔に畳の跡が付き、気分が悪い。しかも突っ伏していた場所は、ちょうどこないだゴキブリを叩き潰したまさにその場所で、更に吐きそうになった。しかし日本人の大半が病院のベッドで死を迎える現代において、畳の上で死ねたゴキブリは本望だったのではないだろうか。日本人として。ヤマトゴキブリだったし。
僕はどこで死を迎えるのだろうか。病院か。家か。車に轢かれてか。女体の上か。などと考えながらムックリ起き上がって本来の寝室に入ると、嫁と息子・タク(10ヶ月)は起きていて、娘・R(3才)だけは寝ていた。
「タク、お姉ちゃんを起こそうぜ」
「あうー」
ふたりでRの背中をぺしぺし叩いて起こそうとしたのだが、全く起きない。
「ははは、Rはお寝坊さんだなあ」
ところが嫁が言うには
「Rは朝5時に起きたのよ」
「えー」
「あなた隣の部屋で寝てたでしょ。だからRがそっちまで行って『パパおきてー』ってずーっと起こしてたよ」
「全然気付かなかった」
「うん。『パパおきない…』ってベソかきながらまた寝直したよ」
先に起こされていたのは僕のほうであった。ごめんよR。でも朝5時はいくらなんでも無理だ。
「あー…体が痛い…」
僕はR達に看取られながら死ねるのだろか。出来れば畳の上で。
そしてRとタクは僕の忘れ畳。なんつって。
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