クリスマスツリー
12/1/2025/MON
怪獣酒場、新橋
メフィラス星人の絵 ナポリタン

先週の金曜日。有給休暇にして、10時過ぎに生協を受け取ってから家を出た。上野で東京都美術館へ行こうかとも考えたけど、午後にケアマネージャーとの面談を予定していて時間が足りなくなりそうだからやめた。代わりに汐留ミュージアムへ行くことにして新橋で降りた。昼食のために地下街でフラッと入った店は怪獣酒場という名前。中はウルトラマンの世界。ちょうど『ウルトラマン』の最終回を録画予約してあった。不思議な偶然。

ナポリタンを注文するとサラダが入ったバルタン星人の腕が運ばれてきた。味はかなりの濃さで完食にちょっと苦労した。

ケアマネージャーとの面談では現在、月火木曜日に行っているデイサービスに水曜日を追加してもらうことにした。いまは空きがないので空きが出たら通所日を増やす。母には少しでも身体と頭を動かしてもらいたい。幸い、デイサービスは嫌がっていない。

宅配の弁当も試したけれど、「いらない」と抵抗された。本人の中ではまだ毎日料理をしていることになっているらしい。無理強いするのはやめた。デイサービスに行けば、週に4回は昼にしっかり食べることになる。冷たい弁当を夜に食べるよりもいいだろう。

土曜の夜、『アド街』の出没地は新橋だった。なつかしい。昔、青樹という焼きトンの店でよく呑んだ。もうこの街で呑むことはないかもしれない。


さくいん:ウルトラマン


12/2/2025/TUE
ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末、パナソニック汐留ミュージアム
ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末

先週の金曜日。午後にケアマネージャーとの面談があるので休みにした。さて午前には、何をするか。上野まで行って、ゴッホか、運慶か、印象派を見ようかと思ったけど、ちょっと時間が足りない。そこで実家までの途中にある汐留ミュージアムへ行くことにした。

絵画や彫刻を見るのはむろん楽しい。工芸品や工業デザインを見るのも楽しい。工芸品を見るようになったきっかけは3年前の日本伝統工芸展。その後、伝統工芸展は毎年見ている。この美術館でも金工品の展示も見た。

今回も食器が見ていて楽しかった。アールヌーボー的な曲線を排した幾何学模様が面白い。

食器や家具を見てなぜ楽しいのか、自分でもわからない。一人で美術館にいること、それ自体が幸福な時間に感じられる。それは初めての海外旅行でスミソニアンへ行ったときから変わらない。

ルオーの展示室では「キリストとの親しき集い」を見ることができた。売店で「夕べの星」("Stella Vespertina")の絵はがきを買った。

面談の時間までに問題なく実家に到着した。


さくいん:ウィーン汐留ミュージアムアメリカルオー


12/3/2025/WED
鶴岡八幡宮の紅葉
紅いカエデ 紅いカエデ 黄色い銀杏 黄色い銀杏

土曜日。母を連れて鎌倉へ行った。まず、鎌倉霊園で墓参りをしてお寺でもらった卒塔婆を捧げた。それからバスに乗り鶴岡八幡宮で下車した。

天気はあいにくくもり空ではあったけれど、紅葉は見頃だった。七五三の家族連れから若いカップル、外国人観光客で境内はとても混んでいた。

高校生の頃は大晦日の夜に初詣に来たこともあった。いまは人混みへ自分から行こうとは思わない。

何度か訪れている銀座古川でカレーライスを食べて帰宅した。駅前で久しぶりに鎌倉カスターを買って帰り、おやつにした。

なぜか、この週末はよく眠れなかった。夜中に何度も目が覚めて眠りも浅かった。


さくいん:鎌倉


12/4/2025/THU
大谷翔平と英語

大谷翔平は渡米して8年経ち、日常の英語で不自由していないことはベンチの様子を見てもわかる。でも、試合後のインタビューなど公の場面では通訳を介して話す。いまやドジャースだけでなく、MLBの顔なのだから。質問があらかじめ用意されているような場面ではもっと英語で話せばいいのにと思う。

彼独特の完璧主義が拙い英語で話すことを妨げているのだろうか。

日本の相撲界では、まず日本語が使えるようになることから始まる。外国出身の力士も、日本語でインタビューに答えている。

MLBでもラテンアメリカ出身の選手たちはパーフェクトではないものの、自分の口で英語を話している。八村塁もインタビューには英語で答えている。聞き取ることに不安があるなら、質問を翻訳してもらって、英語で答えればいいのではないか。

大谷はいつまで「英語を話さない外国人」でいるのか、あるいは、「いつ、授賞式などさまざまな公の場面で英語で話す"アメリカ人"」になるか。

とても興味深い。

実家に泊まった先週末、土曜の夜、大谷翔平の活躍を振りかえるテレビ番組を見た。東京での開幕戦について触れなかったので少々驚いた。長年信頼していたパートナーの逮捕という大変な出来事で始まったシーズンをよく平常心で切り抜けたと思う。

とりわけ、NLCS、第4戦の活躍は凄かった。これまで、元気がないときには具志堅用高や井上尚弥のKOシーンを見ていた。これからは、3HR、10Kの動画ストレス発散用のプレイリストに入れておく。


さくいん:野球大谷翔平英語具志堅用高


12/5/2025/FRI
プレゼピオ
プレゼピオ ホットワインのラベル

毎年飾っているプレゼピオ(クリスマスのジオラマ)を今年も飾った。

子どもたちも巣立ったので大きなクリスマスツリーはもう立てない。

冬の楽しみ、ホットワインも買った。

あとはシュトーレンとパネトーネがあれば準備完了。パネトーネは大きいと食べきれないので、小さいものを探してみる。

クリスマスのプレイリストに変化はない。定番の曲ばかり聴いている。

クリスマスには、ホットワインを飲みながら、毎年読んでいる『四人目の博士』を読む。


12/6/2025/SAT
変な夢

先週末、実家に泊まった夜、よく眠れなかった。浅い眠りで見た夢を珍しく覚えていた。

内容を妻に話したら面白がって「書き残しておけ」と言われたので記録しておく。

なぜか、野茂英雄(同い年)と食事をしている。

野茂曰く、「ヤンキースに相撲を好きな人がいて、頼んで家に土俵を作ってもらったんだ」

なぜ野茂?なぜ相撲?なぜヤンキース?

青美錦と大谷翔平の活躍から連想されて頭のなかでかき混ぜられているのか。

私の深層心理はどうなっているのだろう。


さくいん:野茂英雄大谷翔平


12/7/2025/SUN
小さな書斎と趣味の部屋 秘密基地の造り方。 (サンエイムック 男の隠れ家ベストシリーズ)、三栄、2025
小さな書斎と趣味の部屋 秘密基地の造り方。

先月、「私のコックピット」というタイトルで自室について文章を書いた。

書きながら、もっと自分にとって居心地のいい場所にしたい、そうするにはどうしたらいいだろう、と考えをめぐらせていた。ちょうど参考にしたくなるような雑誌を楽天マガジンで見つけたので電子版を読んでみた。

たくさんの実例を見ていてわかったことは、目的や趣味が明確なほどいい部屋ができるということ。読書なり音楽なり、クルマなり投資の取引なり、コンセプトが明確なほど部屋に趣きが出る。

ところが、私には「私の趣味はこれ!」と言い切れる趣味がない。部屋では読書もすれば音楽も聴くし、動画も見る。そのいずれにも深いこだわりがあるわけではない。むしろ浅く広い趣味が私の個性かもしれない。

せっかく自分の空間を持っていて、長い時間をそこで過ごしているのだから、自室をもっと居心地がいい場所に改装したい。好きなものを並べて飾りたい。何を飾るか、時間をかけてゆっくり考える。そういう時間がまた楽しい時間になる。


12/9/2025/TUE
詩人たちと聖書、柴崎聰、宗教の時間、NHKラジオ

Twitter(現X)の投稿番組を知り、聴き逃し配信で聴いた。

日本の知識人にとってのキリスト教の受容。それだけで大きなテーマ。知識人と聖書というテーマも十分に大きい。今回は「詩人と聖書」というテーマに絞ったおかげで深い話を聴くことができた。

よく知られた藤村「初恋」に創世記が隠されているという指摘には率直に驚いた。藤村は教会を離れたけど、キリスト教からは離れなかった。講師は「棄教者」でなく「離教者」と考えるべきと説明していた。

石原吉郎について。彼も受洗したものの教会から離れた者だった。しかし、棄教したわけではない。石原にとって聖書は「単なる素材ではなかった」。そのあと、森有正の言葉が引用された。

文学的創造活動の根源にあってそれに生命を与え、その方向を決定するもの

この言葉が石原について述べたものなのか、一般的に詩人をはじめ文学者にとっての聖書の意義を述べたものか、放送を聴くかぎりでははわからなかった。

石原は「キリストや神様がすぐ出てくるような詩はキリスト教詩とは言えない」と発言したことがあるという。ここから考えると、石原は八木重吉を評価しないという見立てになる。

でも、私には、二人かけ離れているようにはとても思えない。単に私が好きな詩人というだけではない共通する何かが二人のあいだにある気がする

はにかみ屋、「含羞の人」と紹介された阪田寛夫について、もっと知りたいと思った。


さくいん:NHK(ラジオ)島崎藤村石原吉郎森有正八木重吉


12/10/2025/WED
何か、おかしい

皇族の人たちは戦跡をまわり戦争の犠牲者を悼んだり、高齢になっている体験者から話を聴いて、平和の大切さを訴えたりしている。

一方で、政治家たちは過去の加害と向き合うこともせず、国際情勢は厳しいと不安を煽り、軍事費を増大することを企図している。

日本国民統合の象徴である人物の行動を、なぜ政治家たちは見習わないのか。

それに加えて、最近感じること。以前は閣僚に不祥事があれば、すぐに辞任させられ総理の任命責任まで問われたのに、最近はかなり重大な問題を起こしても、簡単には辞めない。

野党もメディアも、それに動かされる(本来それを動かす方でなければならない)世論も、全体に政権に対して甘くなっているように感じる。「そんなものだろう」と、皆、あきらめているかのよう。

何か、おかしい。こんな状況はあらためなければならない。


12/11/2025/THU
百済観音と受胎告知
百済観音のなぞり描き 受胎告知のぬり絵

終業後の空いた時間に仏像のなぞり描きクリスマスのぬり絵をしている。最近仕上げたものを掲載しておく。

仏像は法隆寺にある百済観音。クリスマスは受胎告知の場面。

百済観音は中学時代、法隆寺で見たことがあるはず。修学旅行とは別に一人でも行った。

クリスマスのぬり絵は、子ども向け書籍のコーナーにあった割には細かくてむずかしい。天使に羽がないのが新鮮。ガウディは聖書に書かれている天使に「羽」はついていないので、サグラダファミリアを飾る彫像の天使にも羽がないと聞いたことがある。


さくいん:法隆寺


12/12/2025/FRI
障害者になるということ

「障害者になりたくてなった人間はいないよ」という投稿を見かけた。その通り、と膝を打ってからすぐ次の瞬間、私は違うのでは、と考え込んでしまった。

好き好んでうつ病になったわけではない。私一人の責任でもない。でも、「障害者」には、私は自ら進んでなった。「障害者手帳を持つ」という選択を私は自分の判断でした。再就職をしやすくするために。その後も「合理的配慮」のもとで働き続けるために。

だから、「なりたくてなったのではない」とは言い切れない。

ここでいう「障害者」とは、障害者手帳を保有するある「身分」を指す。「障害者」にならない選択肢もあった。でも、その選択肢を選ばなかった。再挑戦と成長を避け、収入減でも平穏安寧を選んだ。

発症から10年以上が経過し、うつの症状はだいぶ軽減している。退職する直前の2014年の日常を読み返すと、週末は一日中、寝ているような日も少なくなかった。

調子がいいときには「手帳」の恩恵だけを得ているのではないかと自問することがある。調子が悪いときにはやはり自分は障害者に違いないと自答する。

私は障害者なのか。障害者を装っているのか。自分でもわからなくなるときがある。


さくいん:うつ病


12/13/2025/SAT
ファンタジー配色アイデア事典、桜井輝子文、橋賢亀絵、エクスナレッジ、2022
ファンタジー配色アイデア事典

ゲームや雑貨、店舗などのデザインに応用できそうな配色の事典。

20年以上前に『デザイナーのための世界の配色ガイド』を読んだときに比べると、こんな本は増えているように思う。きっと大きな需要があるのだろう。最近では中国の配色に特化した図鑑も読んだ。

こういう本は通読するだけでなく、書名を控えておいて、次回、ウェブデザインを新作するときに借りなおして参考にしたい。

いずれの本を読んでもわかることは、色彩にとって重要なことは単独の色ではなく、配色ということ。どの色と組み合わされるかで色は輝きもすればデザインを台無しにもする。

もう一つ、気づかされることは、配色は文化ということ。配色は、地域やファンタジーの舞台にとって異なる。だから背景としての配色は重要な要素。

自力で心地いい配色を作るのはむずかしい。だから、こういう専門家が編んだ事典が役にたつ。私もこれまでウェブデザインを新作するときはいつも『デザイナーのための世界の配色ガイド』を参考にしてきた。

色相でいうと、青系と緑系が好き。第七部がいつ終わり、いつ第八部が始まるかは、まだわからない。そのときが来たら、配色事典をもれなく読み返してデザインに活かすつもり。


12/14/2025/SUN
Sports Graphic Number「アスリートに学ぶ外国語学習法。」 2025年12/25号(1133号)、文藝春秋、2025
Sports Graphic Number

大谷と英語について思うところを書いた。そのあと、楽天マガジンで「アスリートに学ぶ外国語学習法」を特集した『Number』を読んだ。面白い特集だった。

大谷の英語力は元通訳がいなくなってから格段に向上したらしい。必要に迫られたことが一因だろう。怪我の功名と言ったら失礼か。

ベンチでの会話にはほとんど問題ない。スピーチなど事前に準備できることも問題ない。公のインタビューでは誤解を生むことを恐れて通訳を置いているらしい。今後、もっと英語で表現する場面が増えることを願う。いまや世界が注目するアスリートなのだから。

大谷が日本語を話しつづけることで、日本語への関心が高まるとしたら、それもまたいいことと思える。

大谷以外にも、サッカーの吉田麻也、ブレイキングのSigekixなど、一流選手がどんな風に英語力を高めてきたか、率直に話している。ポーランド人と結婚したフェンシング選手の松山恭介の「ホームステイで恥をかけ」という助言も興味深い。

驚いたのは、石川佳純の中国語。ひたすら現場で鍛えてきてインタビューも英語でこなす。いまではラジオで中国語で話す番組も持っているという。石川も指摘するように卓球界では中国語が公用語といっても過言ではない。だから中国語ができればコーチのアドバイスも深く理解できるし、ライバル選手と打ち解けた会話もできる。そういう場面でもまれたおかげか、中国語が上達して性格まで積極的になったと話す。中国のリーグ戦に参加して上達したのかと思っていたが、日本で中国人コーチとの交流を通じて覚えたそう。そのバイタリティに驚く。

英語を仕事で使わなくなり10年くらい経つ。最近ではニュースも聴いていない。このまま錆びてしまうのはもったいない。アスリートたちからいい刺激をもらった。来年の課題。


さくいん:大谷翔平英語石川佳純


12/15/2025/MON
第66回 2025年 報道写真展、日本橋三越

母の様子を見に隔週で帰省している。先週は木曜日の午後を休みにして日本橋三越に寄り道した。目的は年の瀬の風物詩、報道写真展。去年も見に行った。

プロの写真は大きく引き伸ばしても隅々までピントが合っている。今年も素晴らしい写真をたくさん見ることができた。

ただ、今年は去年に比べて戦果や災害の写真が多かったように感じた。ウクライナ、ガザ、シリア、能登。痛ましい写真を凝視はしたものの、カメラを向けることはできなかった。

明るいニュースはスポーツに多かった。いや、スポーツにしかなかったと言うべきか。大谷翔平、山本由伸、イチロー、大の里。郷ひろみの写真にも目が留まった。


さくいん:大谷翔平


12/16/2025/TUE
冬の七里ヶ浜
マティーニ リコッタチーズパンケーキ billsのテラスから見た江ノ島 七里ヶ浜から見た江ノ島

木曜の午後から休みにしたので長い週末だった。木曜の夜、実家に泊まった。翌朝、母を美容院に預けてからカラオケに行った。1時間半、クリスマスと冬の歌を歌った

"Hark! the Herald Angels Sing," "O Holy Night," "Happy Xmas," "Someday at Christmas," "Wonderful Christmas," 「クリスマスイブ」「白い恋人たち」「サボテンの花」「悲しみは雪のように」「雪が降る日に」「忘れ雪」「冬のリヴィエラ」「雪化粧」

ランチを済ませてバスに乗り鎌倉へ。江ノ電に乗り、七里ヶ浜駅で降りた。晴れた冬の日だから富士山が見えることを期待していたのに、雲が多くて富士山は見えず。残念。

国道134号線沿いにあるカフェ、billsに入店した。ここでちょっとトラブルが起きた。

自動扉の段差に母がつまづいて、転倒した。するとお店の人がすぐに椅子を用意して、抱きかかえて起こしてくれて、すり傷を見て絆創膏を持ってきてくれた。観光地の店だから素っ気ないサービスと決め込んでいたけれど、店員は皆、とても親切だった。

母はビール、私はThe Botanistベースの贅沢なマティーニを頼み、コーヒーも頼んで名物のリコッタチーズパンケーキを食べた。この店は、リコッタチーズパンケーキがブームになったときに行列ができて有名な店だったと翌日に会った娘に言われた。「三周くらい遅れてる」。

90歳とアラ還の親子の遠足だから、流行遅れでもかまわない。テラスからは江ノ島がよく見えた。店を出て、国道沿いからも薄暮に沈む江ノ島を眺めた。

平日でも観光客で混雑した江ノ電に乗り鎌倉へ戻り、横須賀線で逗子に移動していつものイタリア料理店、ラ・ベルデで夕食。この日は頼み方を間違えた。

パンケーキを食べたばかりなのに、小エビとペンネのグラタンとペンネ・アラビアータを頼んでしまった。ピザも食べたので「ザ・炭水化物デー」。妻に話したら軽く叱られた。

レストランでワインとノチェロを呑み、実家に戻ってオールドのハイボールを呑んだことは言わなかった。


さくいん:江の島・江ノ電マティーニ逗子


12/17/2025/WED
家族の忘年会
イタリアンの前菜 ピッツァ・カプリチョーザ FIAT500 BTTFのデロリアン

週末の話の続き。土曜日。母とランチをしてから娘の家を訪ねた。家を訪ねるのは2回目。入籍してからは初めて。新郎は地方のマラソン大会に出場するため留守だった。

前回来たときにはなかったソファと四人がけのテーブルを新調したので、新婚の部屋らしくなった。

妻と息子も合流して四人で家族の忘年会となった。場所は、娘の家から近いピッツアリア。親しい友人は皆、受験生を抱えていて、春になったら会うつもりなので、今年の忘年会はこれだけ。

二人にはクリスマスプレゼントに百貨店で偶然見つけたミニカーを贈った。

『ルパン三世、カリオストロの城』を映画館でリバイバル上映を見るほど好きな娘には、ルパンと次元が載っていたFIAT500。

12月は息子の誕生月。誕生プレゼントも合わせて息子には2台。"Back to the Future"が好きでLA旅行で大きなデロリアンを買った息子には、Part2の空を飛ぶ仕様とPart3の線路を走る仕様のデロリアン。細かいところまでよく再現してある。いずれもトミカ・プレミアム・シリーズ

金額は大したことないプレゼントだけど、二人とも子どものように喜んでくれた。実際、私たちから見ればいつまでも子ども

娘からは準備を進めている来年の披露宴と新婚旅行の話、息子からは、知床を旅して間近に熊を見たという話を聞いた。友人が少ない私だけど、家族には恵まれた。

来月には4人で石垣島へ行く。4人での旅行はこれが最後になるだろう。いい旅にしたい。


さくいん:HOME(家族)『ルパン三世』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』北海道


12/18/2025/THU
自転車用ヘルメット
自転車用ヘルメット

自転車用ヘルメットを買った。夫婦共用。自治体の補助があったので2割引になった。

法改正のせいもあるけど、それだけではない。最近、自転車へのひき逃げ事件をいくつか見聞きしたので、安全のために購入した。

私がよく使うのは図書館への道。平坦ではあるけれど、見通しの悪い角がいくつかある。実際、危ない目にあったこともある。用心するに越したことはない。

ヘルメットを買ったのは近所の自転車店。妻が中学生のときから付き合いのある店。

妻は店主と仲がよく、行くたびに楽しく雑談をして帰ってくる。その話を聞くのが楽しい。


12/19/2025/FRI
3ヶ月でマスターする古代文明、NHK出版、2025(Eテレ)

毎週水曜日の夜9時半に放映しているシリーズもの。これまでに世界史、数学、江戸時代、相対性理論などを見てきた。歴史系はとても勉強になった。知らなかった新情報もあれば、古い知識や考え方が更新された回もあった。苦手な理数系の番組は、マスターとまでは行かないまでも楽しく視聴した。今回の古代文明編はこれまでで一番面白かった。

古代文明観を根底から覆すギョベクリ・テペから話は始まった。この遺跡についてはTBSテレビ『世界遺産』でも見た。1万2千年前の巨石建造物には驚くほかない。

面白かったのは、過去に学校で学んだことが最新の発掘 の成果や研究によって覆されていること。最新技術やドローン、AIが活用されていることにも驚いた。メモしたことを転記するだけでもかなりある。

  • 古代文明は「四大」だけではない、世界各地に古代文明がある
  • ピラミッドは王権が強大だからできたのではなく、建造する過程で王権が強くなった
  • 人が増えたから都市ができたのではなく、誰かが人を集めたから都市ができた
  • 都市ができたから生産効率を上げる必要が生じ、制度や技術が発達した
  • シルクロードの歴史は紀元前までさかのぼる
  • 古代文明は現代の「効率性」の常識では測れない
  • イースター島文明の起源は台湾にある(古代の航海範囲はかなり広い)
  • 強力な王を持たない古代文明もある
  • マヤやギリシアのように小国がネットワークでつながり統一されない文明もある
  • マヤでは王が神官、天文学者、工芸作家、戦士を兼ねていた
  • 古代人が持っていた現代人とは違う発想は現代社会を相対化する視点を提供する
  • ナスカの地上絵は天空にいる超越的存在に見せるために描かれたという説

何度となく強調されていたこと。研究者でさえ同時代の視点から古代文明を見てしまう。時代の制約に無自覚ではいられない。完成したものでなく、建造する過程に注目すること。

非常に盛りだくさんで刺激的な番組だった。

このシリーズでテキストを買って視聴したのは初めて。前中後期3冊に分かれていて、それぞれ1,430円。ちょっと高い気がした。今回は中期分だけ買った。

映像を見ていたら民博へ行きたくなった。来年、チャンスはあるか。


さくいん:NHK(テレビ)


12/20/2025/SAT
今年の本

今年出版された本ではなくて、今年私が読んだ本。なので古い本も混じっている。3冊だけ選ぼうと履歴を見ていたら、どうしても3冊に絞れない。5冊選んだ。

『メトロポリタン美術館と警備員の私』は、私の好きなパーソナル・エッセイ。身の回りのことから深い思索へ進んでいく筆致に感動した。

『ひめゆりの少女』はラジオの朗読で聴いた。本を読んだわけではないけど、激しく心が揺さぶられたので挙げておく。同じくラジオで聴いた湯本香樹美『夏の庭』もよかった。

今年はグリーフケアの専門書に収穫があった。『悲嘆カウンセリング』の訳者、山本力の『悲しみといのちの時熟 続・喪失と悲嘆の心理臨床学』もとても勉強になった。


さくいん:頭木弘樹悲嘆(グリーフ)沖縄


12/21/2025/SUN
今年の図鑑

今年は、大図鑑と銘打った分厚い大判の図鑑にたくさん出会えた。そのなかでも、とくに面白かった3冊を挙げておく。

『ビッグヒストリー』は宇宙の始まりから現代社会までを見通す壮大な物語。

ローマは行ったことがないので、図鑑で机上旅行を楽しんだ。

『昭和時間旅行』は、ちょうど私の思春期の始まりと重なる時代を切り取っていて、なつかしさ切なさと悲しさの混じり合った気持ちにさせた。


さくいん:ローマ帝国70年代


12/22/2025/MON
きりく・ハンドベルアンサンブル、浜離宮朝日ホール
きりく・ハンドベルアンサンブル 吊るされたハンドベル

先週の土曜日。年末の恒例、ハンドベルのコンサートへ妻と出かけた。30年以上、聴いている。せっかくのお出かけなので、新しいシャツに紺のネクタイを合わせて少しオシャレをした。妻も新しいワンピースを着ていた。

かつて、7人程度の少数精鋭のグループだったときもあった。今回は総勢11人となりベルとパーカッションの楽団という感じ。

ベルは両手に4個持って縦横に振ったり、吊り下げて鳴らしたり、置いたりしてバチで叩いたり、演奏は多彩。楽器もベル以外に木琴をバラバラにしたような楽器や太鼓も使われた。

今回はクリスマス色の強い構成。有名な曲でも前奏や間奏が複雑な編曲になっていて、超絶技巧を存分に堪能することができた。プログラムの最後はお馴染みの"O Holy Night"。この曲をベルで聴くと年の瀬を感じる。アンコールに"Silent Night"を皆で歌って終了。

「チャールダーシュ」やルロイ・アンダーソンの曲がなかったのは残念だった。

終演後、ホールから歩いて築地に出て回らない寿司を食べた。目の前で握ってもらう寿司はやはりおいしい。

公演が午後だったので、寒くならないうちに帰ることができた。今年は、生演奏を聴いたのはこれだけ。ライブハウスには一度も行かなかった。メンバーも入れ替わったので卒業かもしれない。

きりくもメンバーの追加や入れ替わりがあるようだけど、主宰の大坪泰子は変わらない。30年聴いてきたと思うと、毎年年の瀬を感じさせてくれる演奏に、古くからの友人のような親しみがわく。


さくいん:大坪泰子(きりく・ハンドベルアンサンブル)ルロイ・アンダーソン


12/23/2025/TUE
雨の吉祥寺
ミニカー、RX-7 造花

日曜日。小雨が降っていたけれど、家にいると平日と同じになってしまうので、吉祥寺まで出た。

まず、ヨドバシでiPad Airのカバーを下見。iPhoneに比べると選択肢が少ない。次はおもちゃ売り場へ。先日、子どもたちにミニカーを贈ったら、自分でも欲しくなった。

子どもにはBTTFとルパンにちなんだクルマをあげた。私が好きな映画は何だろう。ふと、朝刊のコラムを思い出した。官邸筋の「核武装」発言にからめて『太陽を盗んだ男』を取り上げていた。あの映画でもクルマにはカーチェイスもする重要な役割があった。

ミニカーのコーナーに映画に登場したクルマ、サバンナRX-7はあった。色が違っていても(映画ではシルバー)気にせずに購入した。エスカレーターで上がり、ダイソーで大掃除用のウェットシートと写真立てを買った。

Loftでスマホ対応の手袋を下見して、ジュンク堂書店で来年の展覧会を特集した雑誌『日経おとなのOFF』を買った。

それから井の頭線の駅ビル、キラリナに入っているユザワヤへ。部屋に飾る造花を買った。部屋の雰囲気がどう変わるか、まずは安いもので試してみる。

最後はJRの駅ビル、アトレ。卒寿の祝いで撮った写真を1枚プリントアウトした。ランチは地下のレストランでビールを呑み、石窯ハンバーグとステーキを食べた。

帰宅して、ミニカーと花と写真を部屋に飾った。ちょっと自分好みの度合いが上がった。

この日は雨を避けてビル内の店ばかり行った。次回は晴れた日に東急百貨店裏で雑貨屋を見てまわる。少しずつ、部屋を自分好みに変えていく。いいストレス解消法を見つけた。


さくいん:『太陽を盗んだ男』