TUMIのエクスパンダブル・ナイロン・ショルダーバッグ

新しいトートバッグを買った。これを機会にカバン遍歴を書いておく。

最初に自分の意思でカバンを買ったのは、高校入学時。SEA'Sという原宿のお店でトートバッグを買った。ところが、そのあとの記憶がない。予備校や大学へはどんなカバンを持っていったか。思い出そうとしても何も思い出せない。

だから、あとになってよく思い出せるように、こうして書き残しておくことにも意味があるだろう。

ここから先は1996年に大学院を修了して進学も留学もできず、再就職をしてからの話。

1996年から2000年6月まで在籍した会社では海外出張が多かった。まだノートパソコンを持ち歩くことはなかったものの、出張用に、機内雑誌で見つけた大きなショルダーバッグを全日空の通信販売で買った。

この会社にいるときには、南カリフォルニアにあるショッピング・モールでTUMIのレザーバッグも買った。「シルバーのタグは日本で売っていないよ」という店員の言葉にほだされて買ったことを覚えている。皮革がすっかり汚れているけど、まだ持っている。

2000年7月に転職した会社から、ノートパソコンの携帯が始まった。ショルダーバッグに重い初期のノートパソコンを入れて通勤していた。ところが、香港の空港にいるときに肩紐がちぎれてしまった。慌てて空港内のTUMIショップで、トロリーバッグを買った。これは便利だったけど、車輪が回転せず、前後方向にしか進まないので駅や空港でよく人にぶつかった。いまはもう使っていない。

このトロリーには取手のついたブリーフケースが付属していた。これがパソコンを持ち歩かないときには便利だった。このカバンは息子が社会人になるときにあげた。

2001年7月に転職して2006年に倒産するまで在籍した会社ではクルマ通勤をしていた。

頻繁に大阪や京都へ泊まりで出張していたので、トロリーは役に立った。ただし、すでに書いたように、駅や空港では迷惑がられた。

2006年末に会社が倒産して2007年2月に転職した。この会社に在籍したのは2年足らず。2009年1月にレイオフされた。このときはACEの3WAYバッグを使っていた。会社最寄り駅より手前の駅から歩くのに好都合だった。これも息子にあげた。

レイオフされたあと2009年2月に飛び込んだ会社でも関西への出張が多かった。そこで、もう一度TUMIで大きめのショルダーバッグを買った。パソコンと2-3泊の衣類が余裕で入るサイズ。

現在もこのカバンは使っている。ノートパソコンと実家に泊まる衣類を入れてもまだ入る。大は小を兼ねるにしても少し大きすぎる。そこで今回、小ぶりのトートバッグを買った。今回買ったのもTUMI。チャオという日本限定品を通販サイトにある公式ショップで買った。

デザインも色もビジネスとカジュアル、両方で使える感じ。実物は通販で買う前に直販店でよく見た。

このほかにhartmanのショルダーバッグを持っている。これは結婚10周年の記念に行った伊勢志摩旅行のためにスーツケースと一緒に買ったもので、もう20年は使っている。大事に使っているので、古くなってはないけれど、パソコンを入れて肩にかけるのはちょっと怖い。あくまで衣類を運ぶ旅行用カバン。

今回の買い物は自分へのクリスマスプレゼントのつもり。なので11月に買うつもりだったけれど、今月通販サイトのポイント倍増キャンペーンがあり、釣られて買ってしまった。

肝心な使い心地。トートバッグなので肩紐がカバンにしっかり取り付けられている。安心して肩に掛けることができる。これまで使っていたカバンは、金具で肩紐を留めていたので、荷物が重いと金具が壊れたり肩紐がちぎれる心配があった。そのため、いつも持ち手をつかんで下げることになり、腕への負担が大きかった。

荷室の広さは1, 2泊の旅にも十分。ナイロン製なのでパソコンを入れても重くない。荷室にはポケットがたくさんあり、Suica、会社のカードキー、実家のカギなど、整理して入れておくことができる。

使いはじめたところでは、まず合格点。

カバンはまだある。図書館用に使っている古い貝殻模様の夏トート(L.L.Bean)。通院とお出かけ用のレザー・トート(MOTHER HOUSE)近所の買い物用のキャンバス・トート(L.L .Bean)。散歩用のボディバッグ(Paul Smith)。

こう書いてくるとたくさんカバンを持っていると自分でも驚く。処分したのは肩紐が切れたカバンだけであとはいまも持っている。仕事で使っていたカバンには、それぞれいい思い出と苦い思い出がある。


さくいん:香港大阪京都