烏兎の庭 第一部
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6.4.04

烏兎以前


1/7/2002

ロスアンジェルス空港、トム・ブラッドレー・ターミナルにて。

今年は何年ぶりかでこうしてノートに思いつくことを書いていこうと思う。大学でも論文以外ほとんど文章は書かなかったから、こうして、ましてキーボードでなくペンで書くのはずいぶん久しぶりのこと

文章を書こうと思いついた理由はいくつかある。

文章の目的は原則として内面の吐露ではない。日常生活や社会事象の観察や分析を自分の言葉で表現していきたい。最近読んでいる日経新聞夕刊一面のコラム、とくに鷲田清一宿澤広朗のような文章を書いてみたい。


2001年7月の転職で生活は大きく変わった。この転職の意味についてはあらためて書くことがあるだろうし、2002年の一年がそれを明らかにしていくだろう。まず生活面でかわったことをあげておこう。

車通勤の意味は大きい。車の中は安心する。自分だけの空間だから。仕事が終わり車に乗った途端、半分家に帰った気がする。思い返してみると、前は日常のストレスの半分くらいが電車通勤に起因していたのではないか。

スシ詰めの混雑、他人の視線、体臭、人の波、パソコンを抱えての階段の上り下り。今のところ仕事が辛くもなく忙しくないせいもあるが、日曜の晩に「明日も出かけるのか」とため息することがなくなった。「行かなくちゃ」と思う必要がない。乗ればいいのだ。


6/3/2002

ホームページを開こうか? 何を書く? 日記、小説、読書記録、エッセイコラム

今の自分には書きたいことはあまりない気がする。いや、それは間違いだ。書きたいことはあるのだが、書けることではないのだ

自分の身を削るように心情を書くのは好まない。そうかといって、身を削らない程度のことを書いて楽しめるほどの余裕もない。



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