本 編





不作の年、口減らしの為に殺されかけた過去を持つ少年。
山奥の忍里、唯一の後継者としての責を担う少女。

少年にとって少女は、優しくて大好きで自分の世界の総てであって。
少女にとって少年は、守ってやらなければいけない小さな可愛い存在で。

――姉弟のような友達のような、恋心と名付けるには未だ幼い、そんな二人の成長物語。

( 0 ) ( 1 ) ( 2 ) ( 3 ) ( 4 ) ( 5 ) ( 6 ) ( 7 ) ( 8 ) ( 9 ) (10 ) (11 ) (12 ) 【完結】


続 編




『紫雲、たなびく』
 【完結】
高次に降って湧いた嫁取り話に、閑静な一ヶ谷の里も常に無く賑わうが――
時系列は本編直後、物語の続編的内容。





『純情、とまどい、乱れ髪』 (1 ) ( 2 ) 【全2話】
菊と小太郎、無邪気な幼年期の終わりと、複雑な思春期の始まり。
簡単なのに上手く行かない、互いを思う二人の気持ち。





 
『二人迷子』 【完結】
これから先も変わる事無くずっと一緒なのだと、根拠も無いのに信じていた頃が、
二人にとってはきっと一番幸せだった。

菊と小太郎、大人になりきれないまま足掻く、二人の青い花迷路。






『雪中二花取』(せっちゅうにかどり) 【完結】
忍の里・一ヶ谷の正月再び。
囚われの姫君たちを取り戻すべく、小太郎は奔走する。
白雪に彩られた、二人の恋花模様と周囲の思惑。菊と小太郎、思春期編。




短 編/番外編

大人編は本編読了後推奨




『周り巡る連月』(つらなづき)
 【完結】
月夜の晩に襲い来た暴風に、少女は残酷に翻弄される――
時系列は本編よりも過去、菊の両親が主役。

【 時折暴力的な表現があります 】




■ 【子供編】 『未熟者二人』 (1 ) (2 ) (3 )
旅路から戻った菊を迎えたのは、小太郎が大怪我を負ったという報せだった。
本編の約一年前の話。




■ 【子供編】 『我侭の温度』 (1) (2)
小太郎の我侭に菊は弱い。――添い寝を巡る攻防戦と、子供二人の昔話。




■ 【大人編】 『酔恋』(すいれん)
夢と現の狭間で、飛薙は花嫁の面影を追う…… 





■ 【真島夫婦】 『こはるびより』
暖かな日差しの中で薫る、大きな背中の小さな幸せ。新婚当時の話。

■ 【菊小太】 『きくづきよ』
月明かりの下、甘くならない二人の蜜月。二人迷子直後の話。

■ 【九郎菜津】 『なつあさぎり』 (1) (2) (3) (4)
暗闇の中、菜津は恐怖を耐えて朝を待つ。隙間を埋める救済の話。(冊子化したものの再録)





■ 【その他】 『此れや君は夜の細顎』(これやきみはよのほそあぎと) (1) (2) (3) 
※この話のみR-18性描写有り 18歳以下は閲覧出来ません






■ 【子供編/その他大勢】

『一ヶ谷歳時記』 【完結】
忍の里・一ヶ谷にも正月は来る。
葛木家の人々を取りまく、年末年始の物語。