『周り巡る 連月(つらなづき)
【※ 時折暴力的な表現があります】

 伯父に勧められ、名門と称される武家に奉公に上がっていた少女・菜津。
 だがその平穏な日々は、月夜の晩に突如として襲い来た『権力』と言う名の暴風に、酷く残酷に崩される事となる。
 力ずくで手篭めにされた夜から日々強制される伽
(とぎ)、終わる事無く与えられ続ける辛苦、そして望まぬ懐妊――

 目に見えない力に翻弄され続ける自分。男の手駒としてしか価値を見出されない自分。言いたい事も封じられ、悔しさに唇を噛みながらも従うしかない中途半端な自分……。
 だが、そんな憤りと傷を抱えた菜津の前に、ある日その男は現れた――

 物語時系列は本編よりも過去。現在と未来へと続く、一組の夫婦の物語。

 
【 本編未読者向け補足説明 】

起章 ―― ( 1 ) ( 2 ) ( 3 ) ( 4 )
承章 ―― ( 5 ) ( 6 ) ( 7 ) ( 8 )
転章 ―― ( 9 ) ( 10 ) ( 11 ) ( 12 )
結章 ―― ( 13 ) ( 14 )  【完結】

追章 ――
こや ( 1 ) ( 2 )
謡丸 ( 3 )
菊、そして――  ( 4 ) 【完結】

    

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