ランドマークタワーから見下ろした横浜港
9/2/2022/FRI
夕暮れの公園で
公園の小径 晩夏の青空 武蔵野中央公園の空 空と木の枝

8月31日、久しぶりに夕方、少し遠い公園まで散歩してきた。

夏のあいだ、暑くて夕方にも出かけない日が多かった。

8月も下旬となれば、風も少し涼しくなり、夕方は歩くにはちょうどいい気温。

BGMは夏が終わる頃に聴きたくなる「晩夏」の入った『14番目の月』(荒井由実)。

いつものように、公園にはたくさんの人。キャッチボール、サッカー、テニス、ギター、ジョギング、自転車の練習。

夏の夕暮れ、息子とキャッチボールをした夏休みを思い出した。

夏から秋へ空は移り変わっているようだった。

公園脇でビールを一缶空けてひと休み。

子どもたちが小学生だった頃に住んでいた団地を抜けて帰ってきた。


さくいん:荒井由実


9/3/2022/SAT
夏の終わりの落首

会うたびに

同じ話を繰り返す

老母と酌み交わす

残暑の一献


会うたびに

OL時代を楽しく話す

老母と空ける

残暑のワイン


年老いて

母が繰り返すは若い時代

我は老いても

同じくあらんや


9/4/2022/SUN
月イチ診察日

昨日は月一回の診察日だった。

最近、無気力なことを相談した。思えば、先月も同じことを相談している。

無気力で活動的でないのは、うつの症状ではないでしょうか?

S先生の回答。

睡眠や食欲に問題がなければ、深刻ではない。たぶん夏バテだろう。

計画している旅行についても話した。

うつならば旅行も楽しみでないはず。準備も楽しんでいるなら心配ない。

確かに。うつがひどいときは惰眠をむさぼるばかりで、何の楽しみもなく、それどころか理由もなく苦しい気持ちが延々と続いた

いまは来週の旅行が楽しみでならない。「ぶり返し」ではないと言われて安心した。


さくいん:うつS先生


9/5/2022/MON
30th Anniversary
カンパチのにぎり マグロ切り落としの軍艦巻き

今週はAnniversary Week。今年で結婚して30年になる。真珠婚式。

来週、記念の旅行に行く。前祝いに週末、久しぶりに「回らない」寿司を食べに行った。

私は甥姪と頻繁に回転寿司に行っているので、寿司じたいは珍しいものではない。妻は寿司そのものが久しぶり。少し緊張した面持ちでカウンターに座った。

メニューに一貫ごとの価格が書いてある明朗会系の店だったので、安心して食べられた。

目の前で板前がにぎる寿司はやはり違う。シャリがふんわりしている。ネタはただのせてあるだけでなく、シャリとの一体感がある。何よりネタが大きい。

カンパチが一番好きなので、3回も注文してしまった。満腹になるまで食べても驚くような金額にはならななかった。今後も祝いの席で使えそうな店を見つけた。


9/6/2022/TUE
同僚の死

同じ部署でうつ病になり一人休職することになる、という話を聞いた

その翌日、しばらく休職していた男性社員が亡くなったという報せを聞いた。

死因は知らされていない。会社側の説明は歯切れが悪いものだった。

病名も言わないし、「治療の甲斐なく」とも言わない。推測してしまうことはあるけど、不確かなのでここには書かない。

年齢はおそらく30代。結婚はしていなかったと思う。

私的なことを会話した記憶もないので、どんな人物か、正直なところよく知らない。

ともかく、若い人が一人、亡くなった。それだけで、とても驚いている。


9/7/2022/WED
休肝日

夏休みのあいだは、酒びたりだった。昼間から呑んで、部屋でゴロゴロしていた。

読書もしない。音楽も聴かない。Twitterも見ない。無為な時間を過ごした

夏休みが終わっても、5時に退勤ボタンを押すと、コンビニに行っては缶ビールとフライドチキンを買う日が続いた。酒と買い食いがなかなか止められなかった。

夏休みが過ぎて2週間が経ち、ようやく缶ビールを呑まずにすませられる日が来た。夕方、少し涼しくなってきたせいもある。買い食いもしない。穏やかに終わる一日。夜も、よく眠ることができた。これも涼しくなったせいだろう。

最近は夏の気候が激しすぎるから、秋めいてくるとうれしい。

火曜日と週末は呑んでいる。呑んでいい日と勝手に自分で決めている。

酒量は40代の頃に比べれば、だいぶ減った。それでも、体重がBMI24以下まで減らない。

最近は、在宅勤務の合間にダンベルとチューブで筋トレはよくやっている。

有酸素運動が足りない。きっとそのせいだろう。ウォーキングがいいとは分かっていても、夏の間、マスクをして外出するのが億劫で外へ出ない日も少なくなかった。

涼しくなって、マスクから解放されたら、生活習慣の見直しが必要だろう。秋が過ぎて寒くなると、また外へ出なくなるから。


9/8/2022/THU
もし、あの頃、スクールカウンセラーが中学校にいたら

あの頃、スクールカウンセラーがいたら、事態は改善していただろうか。

担任と部活の顧問が暴力を振るわれて困っています

そういう相談をしたら、なにか対処をしてくれただろうか。

それとも、「あなたにも悪いところがある」とたしなめられただろうか。

あるいは、「卒業するまで我慢するしかない」と諦め顔でなぐさめられただろうか。

考えてみても意味がないか。あの頃、SCなどいなかったのだから。

では、まだ燃えカスのようにくすぶっているこの怒りはどこへ向ければいいのだろう。

こんなことを書いたのは、久しぶりに、中学三年生の頃によく聴いていた"Achilles Last Stand" (LLed Zeppelin)を聴いたせいかもしれない。

Zeppelinを教えてくれたのは、偶然、夏祭りの帰りに一緒になった女の子だった。彼女はLed Zeppelinと谷山浩子が好きという、ちょっと風変わりな子だった。彼女を誘ってちひろ美術館へ行ったことは覚えている

でも、彼女の顔を思い出そうとしてももう思い出せない。何度も受話器越しに聴いていた彼女の声は今でも覚えている。私の記憶力は視覚よりも聴覚の方が敏感なのかもしれない。

あの凶暴な教員たちの罵声も、耳の奥にはりついたまま離れない。


さくいん:体罰谷山浩子いわさきちひろ


9/9/2022/FRI
人間関係の構築能力と維持能力の欠如

私には友達がとても少ない。理由は明快。新しく友達を作らないから。仲良くなった人を疎遠にするから。

10代の頃、クラス替えがあると、前のクラスでよく遊んでいた友人とは遊ばなくなった。

学校も同じ。卒業して違う学校へ行った人とは付き合いはほとんどなくなる。いや、積極的になくしている。

さらに、秘密を知られた人や、こちらから打ち明けた人も、それまで仲がよくても疎遠にしてしまう習性がある。

大人になってからも変わらない。何度も転職して、そのたび前職で親しかった人とは縁遠くなる。それも、自らそうしてしまう。

私には人間関係を構築する能力とそれを維持する能力が決定的に欠けている。あるいは、その能力に致命的な欠陥がある。そう思わずにはいられない。

友人が一人もいないというわけではない。学生時代でも会社員時代でも、何年経っても、どんな境遇になっても、親しくしてくれる人がいないわけではない。それはとてもありがたいこと。こんな性格で、こんな境遇の私と付き合ってくれることには感謝してもしきれない。


さくいん:秘密


9/10/2022/SAT
薄情な恋愛感情について

昨日、人間関係に対して、私が淡白、あるいはドライな性質ということを書いた。それは恋愛感情についてお言える。

よく、振られても振られても何度でもアタックして、ついに相手のハートをつかむ、という逸話を聞く。そういう姿勢に私は無縁。

振られると、「ああ、この人とは縁がないのだな」とすぐあきらめる。そして、傷跡も癒えないうちに別な人を好きになる。周りから見たら、「本当に好きだったのか」と疑われてもおかしくない。それくらい割り切りが早い。

なぜ、そういう性格なのか、自分ではわからない。初めからそうだったのか、何かがきっかけでそういう方向に傾いてきたのか。どちらでもあるように思う。

最初の失恋がわりと重症だったから、もうそれ以上、深い傷を負いたくないので、好意をもっても、深くは思わないようにしているのだろうか。私の心には深く思う気持ちを抑制する仕組みがあるのかもしれない。

秘密は恋愛においても邪魔になる。好きになると打ち明けたくなる。打ち明けると相手が動揺するか、自分から疎遠になるか、そのどちらか。ずっとそうだった。

クラスメイトのこんな秘密を知ったら、ふつう動揺するか引くでしょ

山内桜良もそう言っていた。重い秘密は人と人との距離を遠ざける。

秘密について語りたい、黙っていたい、という葛藤は今でも続いている。最近では、余計な波風を立てることはないだろうと思うことの方が多い。

それが、誰にとっても、家族にとっても友人にとっても、一番いい選択と思っている。

これから出会う人に、秘密を打ち明けることは、きっとないだろう。


さくいん:秘密


9/11/2022/SUN
花の贈りもの
花束

30年の結婚祝いに、離れて暮らしている社会人一年生の息子が花を贈ってくれた。

大学院生の娘も、学会で出張中の札幌からメッセージを送ってくれた。

ありがたい。うれしい。


さくいん:HOME(家族)


9/12/2022/MON
ワクチン接種、4回目

精神保健手帳、いわゆる障害者手帳を持っているので、「基礎疾患あり」と認定されているのか、4回目の摂取券が早くに届いた。

これまでの接種は以下の通り。

  1. 1回目、21年7月4日
  2. 2回目、21年7月28日
  3. 3回目、22年2月16日

4回目は先週の月曜日に受けた。ワクチンはファイザー。

翌朝、体温は37.8度。注射をした左腕は肩より上に上がらない。身体の節々が痛い。軽いだるさもある。

摂取翌日の午前中はぼんやりしていた。午後も遅くなるとだるさも抜けてきた。

あともう少し。感染せずに第七波をやり過ごしたい。


9/13/2022/TUE
旅に持っていく本 - 思索と経験をめぐって、森有正、講談社学術文庫、1976
『思索と経験をめぐって』

近々、旅に出る。2泊3日と短い。それでも、旅先では何もするつもりがないので、時間はたっぷりある。

のんびり寛ぎたいので難しい本や長い話は読みたくない。その一方で、ありあまる時間で物思いにふける時間もほしい。そんなことをつらつら考えて、一冊の文庫本を選んだ。森有正『思索と経験をめぐって』

この本は何度も読み返している。それこそ、旅行や出張にも持って行ったこともある。

この一冊を選んだ理由。この本は薄くて軽い。全5巻の『エッセー集成』はどれも分厚い。そして、この本には森有正の思想が凝縮されている。

「変貌」と「経験について」という2編のエッセイが収められている。いずれも、森有正の思想の鍵となる概念。二つのエッセイには「変貌」と「経験」についての彼の考えが手際よくまとめられている。もちろん、これだけですべてがわかるとは言うつもりはない。少なくとも『エッセー集成』を読まなければ、森有正の思索の全貌はつかめないだろう。

この本にはたくさん蛍光ペンで線が引いてある。これだけ短い本でも、旅のあいだに読了できず、蛍光ペンを引いたところだけを読むことになるかもしれない。

それでもいい。真摯な思索者であると同時にグルメでおしゃべりだった森有正の本と旅することは、きっと旅を楽しいものにしてくれるだろう。私たちの旅の目的も、神秘的な思索ではなく、グルメとおしゃべりだから。

追記。気楽に読める雑誌も一冊持っていくことにした。


さくいん:森有正


9/14/2022/WED
新しいポロシャツ
ポロシャツ

今年の夏の買い物。一枚、ポロシャツを買った。白地で襟や袖に赤と青のライン。無地の白よりおしゃれな感じがする。買ったのはいつもの店。吊るしでも私の身体にフィットするので好都合。ポイントも同じ店で貯めたいから、結局、いつも同じ店で買うことになる。

ふだんの在宅勤務では、前に働いていた会社でもらったTシャツばかり着ている。

「お出かけ」の機会もあまりないので、「よそゆき」の服もほとんど必要ない。通勤用のボタンダウンのシャツがクローゼットに何ヶ月も着ないままぶら下がっている。

それでも新しい服を買ったのは楽しみなイベントがあったから。一つは、飛鳥Ⅱの伊東花火クルーズ。残念ながら、これはクルーズがキャンセルになり、行けなかった

もう一つのイベントは、結婚30年、真珠婚式の記念旅行

行き先は新婚旅行と同じ場所。10年目、20年目にも行った。前の2回は家族4人で行った。今回は二人旅。いい節目の旅行にしたい。

新しいシャツも、もちろん持っていく。


9/15/2022/THU
おとなの週末 2021年01月号、講談社
東京異景散歩 昭和20~30年代の東京の闇を歩く! 、辰巳出版、2015
『おとなの週末 2021年01月号』 『東京異景散歩』

図書館でふだんは借りない種類の本を借りてきた。『おとなの週末』を読むのは初めて。

特集は東京駅の駅ナカ。東京駅は一時期、10年近く通勤にも使っていたから慣れている。そういうつもりで読んでいたら、知らない店がたくさんあったので驚いた。土産物屋やテイクアウトの店が多いのは知っていた。これほどレストランがあるとは知らなかった。

しばらく前に実家へ帰る前に、東京駅で乗り換えるときに老舗のすき焼き弁当と純米酒を買った。次回、チャンスがあったら今度は違う店に挑戦する。

『東京異景散歩』は、「赤線・闇市・戦争遺産・事故現場」を当時と現在の写真を並べて解説する。「昭和20〜30年代の東京の闇を歩く!」と副題にある。知らなかった話が多い。

東京に住んで30年近く経つ。自宅の周辺はよく知っているけど、東京に詳しくなったとは言えない。まだまだ行ったことのない場所が多い。テレビで『アド街ック天国』を見ても、知らない街の方が多い。

在宅勤務になり、会社は定期券をくれなくなった。そのせいで電車に乗る機会が減った。なるべく徒歩圏内か、割引きで乗れるバスで行けるところばかり行っている。

訪れる場所も無料で入れる公立の美術館・博物館が多い。

定期券がなくなるだけで、こんなに出不精になるとは思ってもみなかった。


さくいん:東京


9/16/2022/FRI
金曜日のルーティン
缶ビールと辛口チキン

金曜日、午後5時1分。退勤ボタンを押してパソコンを閉める。

歩いて5分のコンビニへ行って辛口チキンを買う。

まとめて買ってある缶ビールから、朝、1本だけ冷蔵庫に入れてある。

まとめて入れておくとあるだけ呑んでしまうので、防止策を講じている。

一週間を締めくくるビールと辛口チキン

ホッと一息つける、金曜日のルーティン。

きっとコンビニでは、「5時過ぎのレッドチキンおじさん」と呼ばれているに違いない。

金曜日は、このあと安いワインを1本空ける。通販のセールでまとめて買ってある。

誘惑に負けないように、白ワインも金曜日の朝、1本だけ段ボール箱から冷蔵庫に移す。

これも週末の習慣。


9/17/2022/SAT
Mr. ノーバディ(Nobody), directed by Ilya Naishuller, written by Derek Kolstad, starring Bob Odenkirk, Christopher Lloyd, Universal Pictures, 2021

いつも見ているYouTube番組『ゆっこロードショー』のおすすめ。

血の気の多い映画だった。導入部分が終わるとあとは派手な暴力と銃撃が終幕まで続く。

主人公の父親役がクリストファー・ロイドというところがよかった。ロイドは言うまでもなく"Back to the Future"でひょうきんな科学者、ドク役を演じた俳優。そのロイドが想定外の大立回りを演じる。"BTTF"のドクを思い出しながら見ると、その光景は愉快だった。

"Violence & Action"にあふれた映画を見ていて、大学生時代によく読んでいた大藪春彦の伊達邦彦シリーズを思い出した。もともとそういう作品は嫌いじゃなかった。

本作で面白かったところは工場を要塞化して、敵を迎え撃つところ。ちょうどドクの研究室のようにさまざまなギミックが武器になる。

ジェームズ・ボンドをはじめとする、殺人をしても逮捕されない捜査官。ほんとうにそんな特別待遇の人がいるのだろうか。まあ、そう思わせるところに映画の魅力があるのだろう。

1時間半と短い時間でテンポよく話も進んでいく。休日の夕方に見るのにちょうどよい作品だった。


さくいん:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』大藪春彦


9/19/2022/MON
憂うつの新幹線

旅行の帰り、新幹線に乗った途端、毎日、新幹線で通勤していた頃、毎週、関西に出張していた頃をことが、自分の意思とは無関係にふつふつと脳裏によみがえってきた。

新幹線のなかで緊急の電話に応対し、出張報告書を書いた。新幹線は仕事場だった。

新幹線は、私にとって辛い記憶を呼び起こす誘発剤。

新幹線は、職業人として失格という烙印を私に押した裁判官。

そうして、私は会社を辞めることになり、心の不自由な人になった。

職業社会では私は完全に敗北者。脱落者であり、落伍者でもある。「終わってる人」とも言える。新幹線の座席でまどろんでいると、そんなことばかり考えはじめていた。

こんなにも新幹線に嫌悪感を持っているとは、自分でも気づいていなかった。

不快な記憶で心身が満たされないように、3日間の旅のあいだに撮った楽しい写真や美しい景色を見返しながら東京駅まで帰ってきた。


さくいん:うつ労働


9/20/2022/TUE
旅のお酒
モエ・エ・シャンドンのシャンパン エビスビール ニュートン(白ワイン) モーニング・シャンパン

今回の旅行で思い出になったお酒について書いておく。

  1. 1. 一晩目の夕食で呑んだシャンパン
  2. 2. 二日目の朝、ラウンジで呑んだビール
  3. 3. 二日目の夕食で呑んだナパ(カリフォルニア)の白ワイン
  4. 4. 三日目の朝食で呑んだモーニング・シャンパン

二日目の夕食。コースの最後、デザートの前にチーズに合わせていただいたブレンデッド・ウィスキー、響も美味しかった。

朝食のメニューにジュースに加えてシャンパンがあったので驚いた。

旅先の朝酒はおいしい。

バーは営業していなかった。ホテルのバーで、マティーニやウィスキーなどハードリカーを静かに呑む時間を楽しみにしていたのでとても残念だった

客足は戻りつつある一方、スタッフの再配置が追いついていないとスタッフの一人が話してくれた。観光業界にはまだまだ厳しい季節が続いている。


さくいん:伊勢志摩マティーニ


9/21/2022/WED
ラ・メール・ザ・クラシックの飾り皿
大蔵陶園の皿 大蔵陶園の皿

志摩観光ホテルのレストラン、ラ・メール・ザ・クラシックでは大蔵陶園の食器が使われている。このブランドは、青が独特で美しい。

30年前に新婚旅行でこのホテルに来たとき、廊下にたくさんの絵皿が飾ってあった。

若いスタッフに「前に廊下に飾ってあった絵皿は?」と聞いてもわからなかった。私たちはすっかり年をとってしまったと実感した。

飾り皿の展示は廊下からはなくなっていた。中堅のスタッフがレストランの隅にあるガラス棚に皿が飾ってあると教えてくれた。夕食の後、しばらく二人でさまざまな色や模様の絵皿を眺めていた。

写真の2枚の皿は、料理が供される前に置いてある飾り皿。右の皿は山に囲まれた英虞湾をモチーフにしている。このデザインは30年前にもあった。


さくいん:伊勢志摩


9/22/2022/THU
ラ・メールのカトラリー
カトラリー、その1 カトラリー、その2

志摩観光ホテルの「ザ・ベイスイート」にあるレストラン、ラ・メールは、同じ名前でもザ・クラシックのラ・メールとはまったく趣きが違う。

料理の味も盛り付けも、皿も、レストランのインテリアも、すべてが現代的で独創的。水を注ぐグラスも違った。こちらではスガハラのモダンなデザインのグラスを使っていた。

ここで夕食のコースを頼んだところ、デザートの前に9品が供された。少しずつ、数多く、ゆっくりと楽しむ。これが今風のフレンチらしい。コースの名前である"Degutation"には「時間をかけて味わう」という意味があるらしい。

9品となると、カトラリーの数も多くなる。9品のためのカトラリーはテーブルに並べられないので、途中で追加された。デザートのときにはまた専用のカトラリーが並べられる。

しかも、このコースではデザートの前にフロマージュが出たので、そのためにも、ナイフとフォークが用意された。いったい、いくつのナイフ、フォーク、スプーンを使ったのか、数えきれない。

濃厚な味付けが伝統のザ・クラシックに対して味付けは爽やかなものが多かった。

それでも、全体の量は多くて、夜、すぐには寝つけないほど満腹になった。

メニューは2ヶ月に一度、時にはそれよりも短い頻度に変わるという。裕福な美食家たちはこぞって来るのだろう。

10年に一度しか来ない私たちは、せいぜい味覚の記憶を反芻して楽しむことにする。


さくいん:伊勢志摩


9/23/2022/FRI
日常へ還る

賢島旅行の話の続き。

近鉄特急を降りてJRのコンコースを歩き、新幹線のホームに上がったとき、あまりの人の多さにめまいがした。同時に、もう東京に戻ったとも同然と思った。言葉を換えれば、そのとき、旅は終わり、「日常」へ私は戻っていた。

志摩観光ホテルへ行くのは4回目だった。1回目は新婚旅行で、初めてで、結婚式を終えたばかりで、かなり緊張していた。2回目は子どもが幼児だったので、子どもの調子に合わせることが第一で、あまり自分たちが楽しんだり寛いだりした記憶はない。

3回目は子どもは大きくなっていたけど、その分、自分の主張も出すようにもなっていた。楽しい旅行だったけど、結局のところ団体旅行で、何をするかもどこへ行くかも、4人でその都度、合意しなければならなかった。

今回、二人きりの旅行は気楽だった。妻は私同様にinactiveな性格で、観光したりスポーツしたりするよりも、のんびりお茶を飲んでいる方を好む。だから、何もしないで、ただただ「寛いだ」時間を楽しんだ。何もしないことで「非日常」をかみしめることができた。

それだけに、都会へと戻ってきたときの反動は大きかった。人の多さ、灯りのまぶしさ、動きの速さ。何もかも目まぐるしい。

そんな風に感じたのは、いま在宅勤務をしているせいもあるかもしれない。旅から帰り、一人部屋で過ごす時間に戻った。誰にも会わない、電車にも乗らない。穏やかに与えられた仕事をこなして過ごしている。喧騒とは無縁な暮らし。

いまの私の「日常」がとても穏やかであることをよく認識させてくれる旅だった。この「日常」を大切にしなければならない。

いまの「日常」が穏やかであることは間違いないとしても、東京の空は賢島の空のように広くないことに変わりはない。


さくいん:日常


9/24/2022/SAT
旅の名残り酒
グラスに入ったジン 観光特急しまかぜ乗車記念証

ホテルのバーでマティーニを呑めなかったことが残念でならない。

そこで、自室でジンを呑んで寛ぐことにした。

コースターは観光特急しまかぜ。グラスの横にはしまかぜの乗車記念証。

しばらくはこの配置で旅気分が続きそう。


さくいん:伊勢志摩マティーニ


9/25/2022/SUN
Hanako CITYGUIDE 旅する、吉祥寺。、マガジンハウス、2022
Hanako CITYGUIDE 旅する、吉祥寺。

賢島へのの旅に持っていった雑誌。部屋でパラパラとめくって眺めた。

吉祥寺の徒歩圏に住んで15年以上経つ。通っている病院も駅の近くなので頻繁に吉祥寺へ出てはいる。それでも、紹介されている店には知らない店が多い。

こちらが疎いだけでなく、店の入れ替わりが激しいせいもある。

学校行事のたびに両親に泊まってもらった第一ホテルは閉館し、長年通ったステーキハウス「葡萄屋」も閉店した。ホテルの方は別の会社が受け継ぐらしいけれど、ステーキハウスはビルごと姿を消した。

街は目まぐるしく変わり続けている。だから、こういう雑誌が売れる。吉祥寺にこれほど世界各地の料理店があるとは知らなかった。

行きつけと呼べるほど通っている店はない。イベントのたびに出かける決まった店はある。イタリアン、焼肉、それから中華料理。この3軒にはずっと続いてほしい。

掲載されている店のなかで気になるのはアジアの食材を集めた亜州太陽市場。まだ行ったことがない。台湾シンガポールの食材やお菓子を買えたら、家でもなつかしい気持ちと旅気分を味わえそう。

徒歩圏に住んでいるのに吉祥寺に詳しくない理由がもう一つある。吉祥寺は半分、観光地なので何でも割高ということ。さて、亜州太陽市場はどうだろう。


追記。亜州太陽市場、行ってみた。

初めてなので、今回は台湾の名物、パイナップルケーキを買ってみた。8個入りで600円。手頃な価格。味もなかなか美味しい。

3年前の台湾旅行をなつかしく思い出した

次回は、私の好物、ピータンを探しに行く。

亜州太陽市場 パイナップルケーキの箱

さくいん:東京台湾シンガポール


9/26/2022/MON
富士そば
かき揚げそば

贅沢な食事が続いたので、ふと、富士そばが食べたくなった。

場所は渋谷。ネットで検索して場所を調べてから行った。

渋谷くらいの繁華街なら何店舗もありそうなものだけど、実は富士そばは一軒しかない。

コロナ禍前、都内まで出勤していた頃は、節約のために昼飯はたいていそばだった。富士そば、箱根そば、小諸そば。飽きないように違う店舗を巡回した。もちろん、一人で。

最近はダイエットも兼ねて昼飯じたい、食べていない。食べても、ゆで卵1個くらい。もう1年以上、そうしている。

それでも、BMIは目標値の22には届かない。

久しぶりの富士そばはおいしかった。いつもいつも豪華な食事というわけにはいかない。かといって、毎日、ファストフードも悲しい。贅沢と倹約。そのバランスが大切。


9/27/2022/TUE
任天堂ストア
任天堂ストアの袋、表面、任天堂のロゴ 任天堂ストアの袋、裏面、スプラトゥーン3のイラスト

三連休だった先週末、まず渋谷へ出た。目的地はパルコにある任天堂ストア。甥っ子の誕生プレゼントを買うため。

LOFTとPARCOを間違えていて、最初にLOFTに行ってしまった。間違えたことに気づき、PARCOへ行ったときにはもう長蛇の列ができていた。仕方なく整理券をもらい、階段の下の最後尾に並んだ。

整理券をもらうまでに15分、店舗に入るまでに15分、さらに買い物をしてレジで精算するまで15分待った。これほどまでに盛況とは予想していなかった。同じ階に、ほかのキャラクターグッズの店もあったけど、圧倒的に任天堂ストアが混雑していた。

発売されたばかりのゲーム「スプラトゥーン3」のグッズが欲しいとあらかじめ聞いていたので、マグカップとポシェットを買った。姪っ子には吉祥寺で『魔女の宅急便』の主人公、キキのリボンに似せたカチューシャを買った。

プレゼントは気にってもらえたようだった。

ゲーム業界がこんなに盛況とは知らなかった。

私の子どもは二人とも成人式さえ昔の話。私はゲームをしないし、子どもたちも欲しがる年齢ではない。欲しければ勝手に自分で買うだろう。

甥と姪は小学六年生と四年生。叔父さんのプレゼント探しはまだ続く。


9/28/2022/WED
パーニャカウダ
パーニャカウダ

土曜日の夜、金沢八景の駅前にある、なじみのワイン・ビストロへ出かけた。

写真は、「映える」とおすすめされたパーニャカウダ。

ほかにはサンマのカルパッチョ、季節野菜のパスタ、牛ハラミのステーキを5人で分けた。

新しいiPhone 14 Proで撮影した最初の料理写真。

ワインは長野県のシャルドネ。とてもおいしかった。そう伝えるとマスターは「だんだん好みがわかってきましたよ」と返してくれた。

金沢八景は大学が二つもあるのに、学生街の雰囲気がまったくないさびれた街だった。

最近、駅ビルができて、カフェやレストランが入り、ずいぶん垢抜けた。

ワインも料理もおいしいこの店も、八景の雰囲気を若々しく変えることに一役買っている。


9/29/2022/THU
酒を呑まない日
炭酸水とクリスタルグラス

ビールが呑みたくて仕方ないところを何とか我慢。炭酸水で肝臓を労る。

旅行のあいだ、ずっと呑んでいたので、つい呑みたくなる。火・金・土、以外は禁酒という自分で作ったルールが守れなくなりそうになる。

このツィートには反応があり、後に引けなくなって夜まで呑まずに耐えることができた。

何かをやり遂げようとするときには、Twitterで宣言してしまうのがいいかもしれない。

今週は、昨日と今日、二日間続けて禁酒できた。

明日は呑む。ビールも、ワインも、ジンも。


さくいん:ジン


9/30/2022/FRI
貧しい暮らし

旅行は楽しかった。帰京して、また退屈な毎日が始まった。

酒・株・寝。

この三つしか頭に浮かばない心の貧しい「日常」を送っている。

しかも、そのいずれも好調とは言えないい状況が続いている。

酒は呑みすぎているし、株は含み損が膨らむばかりで、夜はよく眠れていない。

どうにかして、張り合いのない毎日から抜け出したい。抜け出さなければならない。

豊かな「静かに緊張した、謙虚に充実した日常生活」吉田満)の中にこそ、真の幸福はあるのだから。


さくいん:日常吉田満