スキ、キライ。父、キライ。



娘・R(2才)が発したひとつの言葉があまりにもショックだったので、それに至るまでの会話をはっきり覚えていない。

確か飯を食べている時に、嫁が食卓に出ていた食べ物を指して

「Rちゃんは○○は好きかな?」

と聞いていたのだと思う。それに対してRが「スキ」だの「キライ」だの答える、他愛のない会話だった。その言葉は何度目かの質問の後に出たのだ。何の食べ物を指して嫁が言ったのか、細かい記憶がないので仮にバナナだったとしよう。

「Rちゃんはバナナは好きかな?」

嫁がこう聞いた後に、Rが恐るべきことを言ったのだ。

「パパ、キライ」

ごーん。ごーん…。それを聞いた瞬間、僕は尻の穴から尖った杭を突き刺された気分に襲われた。身を貫かれる思い。昨晩アナルセックスをした時の嫁もこんな気分だったのだろうか。いやそれはどうでもいい。

以前、戯れに「パパのこと嫌い?」と聞いてみるとRも「パパ、キライ」と答えることがあったが、あくまで戯れでありRもオウム返ししているだけのことであった。しかし今はバナナである。バナナが好きか嫌いかを訪ねているのに何故唐突に「パパ」が出て来て尚且つ「キライ」なのか。

これはRの口からこぼれ出た彼女の本心なのだ。そうなのだ。きっとパパは嫌われているのだ。これはとても辛い。辛くて重い。高2の時にタカコちゃんにフラれた時より辛く重く悲しい。

「嫁…ちょっと華厳の滝とかに行って来てもいい?」

帰るかどうかわからないけど…。昔、藤村操という青年が

「萬有の眞相は唯だ一言にして悉(つく)す、曰く『不可解』」

と遺書を残して飛び込んでから華厳の滝は自殺の名所となった。そしてそこは我が故郷栃木にある。ちょうどよい…。

しかし嫁は僕の言う事もろくに聞かず

「あはははは!パパキライだって!あはははは!」

オオウケしているのみであった。

「じゃあ遠出して那智の滝でもいいかな…」

「那智の滝ってなに?」

なんと嫁は日本三大瀑布のもう一つを知らなかった。嫁の真相もただ一言、曰く「不可解」!

この世は分からぬことばかり…と頭を悩ませていると、先程「キライ」と言い放った舌の根も乾かないうちにRが

「パパだっこしてー」

だの

「パパおいでー」

だの甘えてくるではないか。Rの真相もただ一言、曰く「不可解」!単なる気紛れなのか、ツンデレなのか、なんかのSMプレイの一種であるところの言葉攻めのひとつなのか、Rの心が分からない。

嫁も不可解なら娘も不可解!Rを抱いてみると、なんかどうでもよくなってきた。ふあーあ。

曰く、ちんちん解解。

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NO NOマクラ。

珍しく嫁より先に寝てしまったが、嫁のマクラを自分のマクラだと勘違いして寝ていたらしく、

「起こすのもアレだからあなたの枕を使って寝たけど、気持ち悪くてしょうがなかった」

翌朝嫁に文句を言われてしまった。僕のマクラが気持ち悪いとは。このマクラは悲しい事があった時、夜な夜な僕が声を殺して流した涙を吸い尽くした、男の悲しみのマクラであるぞ。

「気持ち悪いってどういうことだ。別にいいじゃん」

「んー。あなたのパンツを履いて過ごす気持ち悪さっていうか。なんか気持ち悪い」

そこまで言うか。「ふざけんな」というセリフが喉まで出掛かったが辛うじて押さえた。

「そんな水臭いこと言うなよ〜。赤の他人じゃあるまいし。体の繋がりもあるのに。僕のアレを受け入れたり咥えたりしてるじゃん」

「でも最近は咥えてないし」

「じゃあ今夜あたりどう?」

「やだ」

そこまで言うか。「マクラの精子」という駄洒落が喉まで出掛かったが辛うじて押さえた。

夫にマクラを使われ、夫のマクラで寝ることがそこまで気持ち悪いものだろうか。僕は一向に気にしないのだが。1日ぐらいなら嫁のパンツを履いて過ごすことも可能だ。マクラが変わると眠れない、という人もいるが嫁からそんな言葉を聞いたことは一度もない。

もしかして洗濯物は僕のだけ隔離されて別に洗われているとか?僕はこの家ではえんがちょ扱い?そんなことを気にしてその日1日を悶々と過ごして夜になった。

子供達が寝静まった後にダメ元で、咥えなくてもいいから夫婦の契りを交わそうとおねだりして見たら、

「わかったわよ」

なんかOKのサインが出た。ああ生きてて良かった。たかがマクラひとつのこととはいえ、この日1日ずっと引っ掛かっていた心のわだかまりが一気に取れたような心地良さを覚え、速攻で嫁に突進するのであった。

いざかマクラ。

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雪やこんこん。鼻水どんどん。

朝、目覚めてカーテンを開けたら窓が白い。

はて、いつの間にこんな豪快な夢精をしたのだろうかと驚いたが、当然そんな筈はなく、雪が積もっていたのである。自然の力は偉大だ。この白一面の世界に比べたら、僕の体の先っちょから出てくる白い子種など、なんとちっぽけなものであろうか、と朝から胃酸が逆流しそうな感慨に耽っていたところ、その子種が実った成果であるところの娘・R(2才)が目覚め、ひょいと布団から起き、

「ぱぱだっこして」

とおねだりをしてきた。これまで海の砂の数程の女性から「抱いて」とせがまれて来た人生であったが(多大な誇張有)、これ程甘美な誘惑は今まで受けたことがない。

Rを熱き抱擁にて窓辺に移動し、まだ彼女にとって見慣れていない雪景色を見せてみた。

「ほらR、真っ白だね。何だか分かるかい?」

「あーめやこんこん」

惜しい。部分点。

「ゆーきやこんこん、だよ」

Rはとても嬉しそうにしていたので、早速外に出て雪合戦をしたり雪だるまを作ったり由紀さおりのモノマネなどをしたかった。

しかし生憎僕は仕事に出かけなければならなかった。Rと遊べない悲しさと、何故にこんな雪の中わざわざ出勤なのかというやる気のなさが加わり、憂鬱度が果てしなく上がる。

「ごめんね、パパお仕事なんだよ。遊べなくてごめんね」

窓辺で雪を眺めながら、そろそろRとの抱擁を終えとっとと出かけないとなあ…と憂鬱になり

「Oh〜Oh〜Oh〜スウィート・チャイルド・オブ・マイン〜」

へヴィメタルバンド「Guns'N'Roses(ガンズンローゼス)」の歌をモノマネするのであった。

すなわち「メタルの光、窓の雪」である。

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女性自身に「むすこみっく」連載開始

このサイトからリンクしている高沢浩里さんの育児マンガサイト「むすこみっく」が女性自身にて連載が始まった。素晴らしい。

身近な人(と言ってもネットの繋がりだけだが)がこうしてメジャーな世界に羽ばたいて行くことには、僕はわりとミーハーなので感動してしまう。

ただ女性自身は月曜発売なのに何故今頃書いているかというと、恥ずかしくて買えなかったからである。三十路男にとって女性誌は鬼門に等しい。これほど接点がない物はない。それに「女性自身」という名前。直球だし。その意味は口に出すのも憚れるので、英語で言うとMANKOだし。英語になってないし。

ともかくエロス本を買うときより恥ずかしかった。と言うよりもエロス本を買うことは全く恥ずかしくない。男がエロス本を買うのは当たり前である。吉野家で牛丼を食うぐらいの、ごく自然の行為である。だからエロス本を買う時は吉野家の如く自然な流れで

「デラべっぴんひとつ。ツユダクで」

「ツユダクはこれからのあんたでしょ」

と売り子に適当にあしらわれながらも粋に振舞えばよいのだ。

そんな訳で女性自身を手にするまでに5日ほど煩悶し、コンビ二に行く度にウロウロと挙動不審な行動を取ってしまった。防犯カメラのテープにはさぞ怪しい人物として映りまくってるに違いない。

さて、紙面での「むすこみっく」は、サイトで読み続けているので愛着があり、変わらぬ面白さであった。「コボちゃん」の第1回を思い出してしまった。コミカルでほのぼのしていてとてもよい。

読み終えて閉じると、表紙には氷川きよしの写真が載っていた。

「こりゃ、うちの母さんも絶対買ってるな」

栃木の実家にいる母は氷川きよしの大フリークである。地元のレコード屋でポスターを強奪する程の老いらくの狂乱。僕、お母さんのそんな姿見たくなかったよ。

正月、実家に帰った時も女性誌のバックナンバーが積んであったが、表紙は悉く氷川きよしであった。さて、その母が今週号の女性自身を手にするとどうなるか。

「きよし君、かっこいいわー。ん?『むすこみっく』?面白いマンガね」

むすこみっくのページにはサイトのURLも当然載っている。

「ちょっとホームページも見てみようかしら」

母はパソコンを持ってないので、同居する弟のパソコンからアクセス。むすこみっくのサイトからは僕のサイトへのリンクを貼って頂いている。

「いろんなページへのリンクがあるのねえ。見てみようかしら」

母が辿り着いたのは奇しくも僕のサイト。本名は隠してあるが娘・Rや息子・タクの写真が満載。

「ちょっとこれRとタクじゃないの!っていうことは…ギャアアア!」

女性自身ルートで母にサイトバレする恐れが!念のため弟には絶対母にネットやらすな、と伝えておかなければ。

何が恐ろしいってサイトバレほど恐ろしいことはない。地震よりも雷よりも恐ろしい。

女性自身雷火事親父。

※文中でところどころ「女性自身」と記すべきところが「女性セブン」となってました。
お詫びして訂正いたします。

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コスプレを娘にシルブプレ。

娘・R(2才)に無性にコスプレさせたくなった。

理由などない。敢えて言えば、そこに娘がいるからさ。息子・タク(3ヶ月)にもさせたいとは思ったが、まだ首が据わってないのでそれは無謀と言えよう。

コスプレさせたいキャラクターも既に目星を付けている。小さな子供のうちにしか出来ないちびっ子キャラ。

アジャコング
ズバリこれである。

あ、間違えた。

もとい、手塚治虫の不朽の名作漫画「ブラックジャック」に出てくる女の子、ピノコである。

ピノコブラックジャック
ピノコとブラックジャック。

この漫画は僕が子供の頃から好きな漫画であったし、アニメにもなったのでちょうどよい。おまけにピノコが作中でよく「アッチョンブリケ」という、主に驚いた時にするポーズというか仕草があるのだが、Rはこれをセクシーコマンドーと共に既に習得している。Rの7大必殺技のうちのひとつだ(あとの5つは秘密)

アッチョンブリケアッチョンブリケ
アッチョンブリケ

この技を持つRにピノコ服は、まさに鬼に金棒ブスにカネボウなのである。
早速嫁に作らせようと思い、

「ねえ、ピノコの服作って」

と頼んで見たところ、とても嫌な顔をされた。

「ねえ、今日はアナルファックしてもいい?」

と頼んだ時と同じ顔だった。無理にはやらせますまい。手間がかかり大変であることは重々承知だ。そうなると後はコスプレ衣装を作ってくれる店なり業者に頼るしかない。いくつかのコスプレ製作サイトを覗いてみた。そして驚いた。

なんと、ひとつのキャラのコスプレに3万円とか5万円とかするんである。確かに漫画のキャラの、大晦日の小林幸子並の派手な服を手作りするのは手間がかかる。それは分かるのだが…。

しかしピノコの服はそれほど簡単そうだし、西松屋あたりで似たようなのは千円ぐらいで売ってそうだし、と気を取り直して2〜3のサイトから
見積りを取って見た。

結果、安いところで1万円。前金制です、とのこと。これを高いと見るか安いと見るか…。高いと見たとしても他に頼るところがない。よって安いと思うことにした。

「ピノコのスカートとシャツ、それと頭のリボンが4つ付いてなんとお値段1万円!1万円でのご奉仕!」

「えー!これが1万円?」

「深夜ですのでおかけ間違いのないよう!」

あっさり入金してしまった。出来上がりは少し時間がかかって3月上旬だという。気長に待つことにした。

「Rにピノコのコスプレさせたら可愛いだろうなあ」

嫁にその志を熱く語ったところ

「じゃああなたはブラックジャックのコスプレしなきゃ」

と言われた。えー…どうしようか。嫁がお医者さんごっこしてくれると言うならやってもいい。ナース服はあるし。

すなわちブラックファック。

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