男子女房に入れるべからず。

「好きで産まれたんじゃない」と子供に言われた時の切り返し方…1/31迄募集中



いつも仕事から帰って来るのが遅いので、夕飯は嫁が作っておいてくれているものを温め直して食べている。

今夜は魚だったので台所で醤油を探したが、炊事全般がダメな僕は「男子厨房に入るべからず」を地で行く男。台所のどこに何があるかサッパリ分からない。流し台の上の目に付きやすいところに調味料の一群があり、確かいつもはそこにある、とそれぐらいは記憶していた筈だったのだが、今日はなかった。

あるのはラー油とか七味唐辛子とかブラックペッパーとかナツメグとかマイナーなものばかり。ていうかナツメグって何だ。料理オンチの僕は歌うしかなかった。

だーれのせいでもありゃしねえ〜みんなオイラが悪いのさ〜♪

そりゃナツメロだ。

ではナツメグとは…プリンセス・メグ(女バレ)の親戚か?いや、そんなことはどうでもよかった。醤油である。

寝床では嫁と娘・R(2才)と息子・タク(3ヶ月)が頭を並べて寝ている。
その嫁に聞けば一発で分かるのであろうが、起こすのが怖い。

「そんなことで起こさないでよ!これだから家事をしない男は…ネットでは『かじりん』のくせにどういうことよ…」

などと嫁の機嫌を損ねた上に話がダークな方向に進み、まな板の上の鯉もしくは証人喚問の姉歯状態になりかねないので、それだけは避けたい。僕らの声で可愛い子供達も目覚めてしまうかもしれない。だから自力で探すしかない。

日本人にとってのキング・オブ・調味料、醤油がないってどういうことだ?ウチの嫁ガイジンデスカ?アニータだったんデスカ?

ヘイユー!ショウユー!とブツクサ呟きながら、世の奥様方は醤油をどこにしまうのだろうか…と台所を物色する午前1時。まるで泥棒である。

おおそうじゃ。僕は一人暮らししていた時、醤油は冷蔵庫にしまっておった。但し滅多に使わないので2年ぐらい平気で入れっ放しで、よく青カビが生えていたが…。このことを思い出し冷蔵庫を漁った。しかしあったのはめんつゆとソースとケチャップとマヨネーズと…。

根負けしてソースをかけて食べた。こんなちぐはぐな味付けのゴハンは
25年ぶりだ。給食の米に牛乳をかけて食った小学生時代以来だ。あれは死ぬ程まずかった。

僕は家事も炊事も出来ない。醤油ひとつ探すことも出来ない。この家で僕が出来ることは、股間をおっ立てて子を作ることだけだったのである。なんだかとても悔しいので、口直しにカップラーメンでもやけ食いしてやろうかとも思ったが、こんな深夜にドカ食いすることは即デブ化の危険に繋がる。よってウーロン茶を飲んで寝た。

負けて悔しい腹八分目。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑
■人気blogランキング(ここをクリック)
■日本ブログ大賞(ここをクリック:登録が必要)

エンピツ投票。
はてなアンテナに追加■アンテナに追加
■BlogPeople登録
.
.

あなたの見える丘公園。

休みの日は娘・R(2才)を公園に遊びに連れて行っているのだが、一時期(今もかも知れないが)「公園デビュー」とは恐ろしいものだ、とテレビでやってませんでしたか?奥さん。

新参者は公園の先住ママ達にそそうのないようにデビューしないとはぶんちょにされるとか、ママ達のヘッド格に目を付けられるといじめられるとか。僕は男だから「外様」なのかもしれないが、僕に限ってはそういうことはない。

とはいえ公園で遊んでいると、時々知らないママさんが僕とRの方をじーっと見ていることがあり、その都度

「ひょっとしてこのご婦人が公園の長(オサ)?」

その鋭いガンタレにビクッとしてしまうことがある。

「わしに挨拶もなしに悠々と遊んどるやないけワレ。そのベンチはわしの特等席じゃあ」

とばかりに長に砂場に埋められたりジャングルジムの上に縛り付けられたり、石仮面を嵌め込まれたりされやしないかと逃げたくなる衝動に駆られる。大抵は

「あらRちゃん、今日はパパと一緒なのね」

公園では僕より顔の広いRと嫁の仲良しさんだったりするのだけれども。この日などはそのママさんの娘がRと遊びたがって、この母娘と僕ら4人で手を繋いで走ってしまったことであるよ。

ところがRとお友達が仲良く遊んだら遊んだで、僕はちょっと苦手だ。子供達が一緒なら親達も一緒な訳で、隣に座って子供を見ている時などは、「何か話したほうがいいよなあ」と思い

「元気ですな」

とか

「お子さんおいくつですか」

とか白々しい話題しか思い浮かばないし、その先が進まない。

「あそこのスーパーで白菜が安かったザマスよオホホ」

奥様方にありがち(?)な話をしようにもそのようなお得情報は持っていないし、

「奥さん僕ともう一花咲かせませんか。公園だけに、ブランコウパーティ。なんつってウヒャヒャ」

とか口説く訳にもいかない。それこそ砂場に埋められる。毎日顔を合わせればその内親しくもなるのだろうが、僕は週末の休みにしか来ないので、そう何度も会う人はいない。

本当は大して気にすることもなく、親同士お互いボーっと子供の遊ぶ様を見ていればいいだけのことかもしれないが、その辺の空気が読めん。父親同士だったら「いい飲み屋ありますか」とか話して「パパトモ」になろうとも思うのだが…。

おまけに体が冷えてトイレに行きたいと思っても、その奥様が相変わらず側にいるので、恥ずかしくてなかなか行けないという弊害もある。僕ちんシャイなのである。

コウエンでボウコウエンになっても洒落にもならん。なってるけど。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑人気blogランキングもよろしく(ここをクリック)


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
はてなアンテナに追加アンテナに追加

エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク。
.
.

寄るな触るなはじけて飛ぶさ。

娘・R(2才)と風呂に入り、彼女のポンポコリンなお腹が気になった。

怪獣ブースカのような幼児体型で、そういえば今日はお通じもなかったような…と気になってRのお腹を

「今日はうんちでなかったねー。大丈夫かい」

マッサージがてらに揉んでやったところ

「めー!ぱぱ、いいよ!」

思いきり怒られて睨み付けられてしまった。まるで痴漢を見るような目。もしくは僕が嫁に強引にまぐわいを求めようと、むにょうんとボデータッチした時に

「うざい!」

嫁が僕を一蹴する時の目と表情にそっくりだ。あああ頼むからお前までそんな目で見ないでおくれ。母娘でそんな顔されるとトラウマになって、パパ、男としてだめになっちゃう。

いや、僕はわいせつ目的でお腹に触れたのではないのである。Rのお腹の消化具合を心配しただけのこと。

「でもお腹張ってるし…」

気を取り直してもう一度触れようとすると、

「めー!めーよ!」

再び烈火の如く怒られてしまった。

なんだよー。じゃあお返しにお父さんのイチモツを触ってもいいよー。そうしたらこれでおあいこ」

と提案しようとしたが、それでは本物の変態親父になってしまい、嫁にでも見られたら取り返しが付かないことになるのでやめた。それにRの表情からは2才児ながら、そこには既に乙女の恥じらいのようなものが見えたのである。

いつまでも赤ちゃんだと思っていたら大間違いで、娘というのは産まれた瞬間からどんどん父親から離れて行ってしまうものなのだなあ…と悲しくなってしまった。だんだんと気安く触れなくなってしまった。

しかしRの体を洗う時は平気だし、おむつ替える時もそうだ。それにRは甘えて自分から「抱っこして」とせがんでくるではないか。まだまだイケる。

と希望を持ち直した僕は手ぬぐいを取り、それでRのお腹を洗うふりをしてナデナデしてみた。

「はいRちゃーんお腹ごしごし。ところでお腹ぽんぽこりんだね」

「ごしごしー。おなかぽんぽん。えへへ」

Rは嬉しそうだった。ふ、他愛のないことであるよ。まだまだRは僕の手の中にある!実際目の中に入れても痛くない掌中の珠ではある。股間の玉とは大違いだ。

これからも僕は謀略を尽くしてRのお腹をタッチし続けるであろう!

これを腹の触り合いといいます。
日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
はてなアンテナに追加アンテナに追加
.
.

婿への条件。

娘・R(2才)を今年初めてのお遊戯教室に連れて行った。

約1ヶ月ぶりに集まった教室の子供達は相変わらずで、2才児といえども既に個性は様々である。

Rはどちらかといえばおとなしくて素直だけれども、少し恥ずかしがり屋なところがある。僕の小さな頃と似ているようだ。蛙の子は蛙と言ったところであろうか。家では大声で歌って踊っているのに、皆の前だと照れて歌えなくなってしまうR。僕にもこんなシャイな少女だった時代があったのである。まてよ、ないか。

それに引き換え同じ教室のリサちゃんは、皆の前でも堂々と歌うことが出来る。クラスで一番芸達者な子だ。その歌声と堂々とした態度は、既に和田アキ子並のディーヴァ(歌姫)っぷりを醸し出している。僕は彼女の性格を少し羨ましく思った。

一方で一番やんちゃなコウタ君は、やんちゃな盛り。お遊戯教室のヨシコ先生が

「コウタくーん、お返事してくださーい」

と言えばくるっと背中を向けて無視するし、ボールを使ってお遊戯する時に

「何色のボールがいいかな?」

と言えば「全部」と答えて全てのボールをかっぱらおうとするし、

「先生とお手々繋ごう」

と言えば手を繋ぐフリして先生のほっぺたを引っ叩くし、この年にしてアウトローっぷりが板に付いている。コウタ君のお母さんはいちいち苦笑いして謝りまくっていたが、それを見て

「でも羨ましいわあ」

と呟いていたのはユウキ君のお母さんであった。ユウキ君は本当におとなしいと言うかポーッとしているというか、穏やかな性格なのだけれども、将来は「いい人なんだけどねえ」と言われてフラれまくりそうな男の子である。

なるほど、僕もちょうどRにもう少し活発なところがあったら、と考えていたので、気持ちは分かりますよ奥さん、などと思っていたら、そのユウキ君とRが何やらモニョモニョと話をしていた。まったり屋のRと穏やかなユウキ君がふたりでいると、何だか老夫婦が縁側で談笑しているような雰囲気である。そこにやって来たヨシコ先生も

「あらあら、なんだかポワーンとしたカップルねえ」

と笑っており、

「あっちのカップルと全然対照的だわ…」

と視線を移すので僕もその先を見てみると、歌姫リサちゃんとアウトローのコウタ君がふたりでギャーギャーはしゃぎまくっているのであった。こちらはドツキ漫才のような激しさで…。

って、何がカップルじゃあ!僕は認めておらんぞ!

将来のRの婿としては、やんちゃ過ぎる男も困るが、おとなし過ぎる男もツブシが利かなくて困る。知力と体力を兼ね備えた勇者でなければならぬ。さすれば僕はRに近づく男に対して試練を突きつけたい。

勇者としての条件…それは小倉智昭と姉歯元一級建築士のヅラを奪って来ること。見事奪い取って来た者こそRの伴侶としてふさわしい!

ヅラは捨てることにする。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
はてなアンテナに追加アンテナに追加
.
.

晴耕朗読。

娘・R(2才)がテレビのニュースを見ながらラクガキ用の紙を持ち、

ナメック語

ナメック語じゃなかろうかというぐらい支離滅裂で、全く聞き
取れない朗読を始めた。どうやらアナウンサーの真似をしている
らしい。

「はい、ぱぱ、どうじょー」

紙を僕に渡してきた。Rは僕にもやれ、と言っているのだ。

「えーパパはアナウンサー違うんさー」

とは言うもののRの期待に満ちたキラキラした瞳に負け、とって
おきのネタを披露することにした。僕は北朝鮮の朝鮮中央テレビ
のモノマネが好きなのでスラミダ。

「オヤジノキュウリョウ、スズメノナミダー!
 ソレヲミタ鬼嫁ノ目ニモナミダー!
 ハンニャシンキョウ、カンジーザイボーサーツ、ギョウジン
 ハンニャーハーラーミッター!」

力強く朗読するとだいたい

photo
こんな感じのそれっぽい雰囲気が出る。

「はい、じゃあRちゃんどうぞカムサハムニダ」

Rに紙を返すと

ナメック語

またナメック語ニュースを始める。このニュース朗読ラリーを
5回ぐらい繰り返しただろうか。Rなりにテレビのニュースの
特徴を掴んで真似しているようでなかなか面白い。将来はRは
女子アナになるのもいいかもしれない。

栃木弁の親を持つというハンデがあるが何とか頑張って欲しい。
Rならなれるべ!

…なんつって。女子アナは美貌と知性とイカしたキャラを兼ね
備えないとなれない人気職業。それでも自分の娘ならなれる、
と思ってしまうのは親の欲目であり、子供に対しては盲目に
なってしまう。

これをフシアナといいます。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
.
.
< 日記 10TOP