初潮の予兆?

娘・R(2才)が赤飯をばくばくと食べていた。昨日の日記にある、
息子・タク(3ヶ月)の「お食い初め」の残りである。

「よく食べるね」

「赤飯が好きなんだな」

と嫁と話していたら、何故かRの箸が止まり、そのまま頬杖を
ついてまるで「考える人」のポーズをしたまま固まってしまった。

「R、どうしたの?」

赤飯
「んふー」

「何か考えているのかい?」

赤飯
「んふー」

何やら考えているようで考えていないようで全く謎であったので
僕もRの前で赤飯とにらめっこしながら考えてみたところ、速攻で

「赤飯…女の子…初潮のお祝い…」

という短絡な連想ゲームが頭の中で繰り広げられてしまい、急に
Rが成長した姿が浮かび、僕の手の届かない場所に行ってしまった
ような寂しさを覚え

「うわーん。R、大きくならないでおくれ。ずっと今の可愛いままで
 いておくれ」

思わずRを抱き締めたい衝動に駆られ、叫んでしまった。それを
聞いた嫁が

「何言ってるの。それじゃRがかわいそうでしょ」

呆れ顔で言った。それはそうなのであるが…。

現在2才5ヶ月で、何かというと「パパおいで」とか「パパだっこ
して」とか甘えてくるRは可愛い盛り。それが突然思春期ぐらいに
成長したリアルな姿が浮かんでしまって複雑な気持ちになったの
である。

思春期なんかになれば、親への反抗心や嫌悪感がむくむくと起こり、
とくに父親の僕になどは

「親父、きもい」

などと蛇蝎の如く忌み嫌われる可能性大である。それへの心の
準備が出来てなかったので取り乱してしまった。勿論Rには成長
して欲しい。しかし何かが成長していく分、少しずつ親離れして
行き、少しずつ寂しさを味わいながらその成長の姿を見ていく
ことになるのであろう。

その寂しさが一気に押し寄せてしまったような僕ちゃんである。
もうちょっと落ち着かねば。

しかし今時初潮のお祝いに赤飯を食べる、なんて家庭はあるの
だろうか。僕は男兄弟だから分からないし、嫁に聞いたところ
恥ずかしくてそんなことはさせなかったという。

将来Rがそうなって赤飯が出てきたとしても、僕のほうが舞い
上がってしまい

「ショチョさん、メデタイネ」

などとフィリピーナ口調になってしまいそうで怖い…。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=81711&pg=20060113
.
.

息子のファーストフード。

息子・タク(3ヶ月)の「お食い初め」の儀式を執り行った。

「お食い初め」とは赤子が生まれて100日後に行なう、初めて
固形の食べ物を食べさせるイベントである。

もっともこの時期にバクバク物を食う赤ちゃんなどはおらず、
タクもまだ母乳100%であるが、丈夫で食べ物に困らないよう、
という食事のまねごとをする縁起事である。

その他に「箸立て」「まなはじめ」「箸揃え」「百日(ももか)」
「ひめはじめ」とも言うらしい。慌ててインターネッツで調べた
知識なので嘘があるかもしれない。

嫁が作法に則り、赤飯、煮物、梅干、つみれと吸い物などの料理を
用意した。その他に、石。これをタクの歯にちょんと当てて「石の
ように歯が硬くなりますように」という「歯固め」のおまじないを
行なうためだ。

この石は初詣に行った時に娘・R(2才)が境内で拾い。何故か絶対
離さないまま持ってきたものである。姉の固い石ならぬ意志を尊び
これを使うことにした。

子供の一生に一度の厳粛なイベントなので、股間に石を当てて

「これでお父さんも石のように硬く」

などと言ってはいけない。

そしてメインのおかずは鯛の尾頭付き。嫁は

「こんなの捌いて焼くのなんて初めてだから緊張する」

と言っておった。

ちなみに子供の一生に一度の厳粛なイベントなので、

「じゃあお父さんの亀の頭付き、略して亀頭で練習とか」

などと言ってはいけない。その場で断ち切られる。さて、今日の
主役のタクには赤飯を一粒口に入れてみた。

「ちゃんと食べるかな?」

「Rは食べてたよね」

結局飲み込めずぺっと吐いてしまったが…。

このような様子をビデオカメラを回して撮っていたのだけれども、
いつかタクが成長した時に見る時は来るのだろうか。

そのころタクは女体のお食い初めも経験してたりして。
そして老いた僕は歯固めの石を股間になすりつけてたりして。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
.
.

ショッキングセンター。

電車で30分程時間をかけて、東武練馬駅前にある板橋サティ
というショッピングセンターに行ってきた。

このわりと大きめのショッピングセンターをを訪れるのは
初めてで、嫁は入り口の前に立っただけで

「わあすごーい。わくわくしちゃう」

まるで栃木の子供が初めてディズニーランドに来た時の様な
舞い上がりまくりのリアクションをしていた。たかが場末の
街の大型店舗なのに…と苦笑したが、考えてみれば嫁は娘・R
(2才)と息子・タク(3ヶ月)を抱え外出もままならない。
せいぜい地元の商店街やスーパーと家の往復の毎日であり、
だからこそ嬉しいのだろう。

どこへも連れてやれなくれすまんのう…夜ならいくらでも
イカせてあげるのに。

嫁は基本的にスタバとパン屋とお気に入りのアパレルの店が
いくつかあれば満足なのだ。僕としてはあとメイド喫茶が
欲しい。でもここにはなかった…(普通ねーよ)

そして子供が遊べるところ。今日ここに来たのもRを遊ばせた
かったことが大きい。おもちゃや遊具が設置されている屋内の
遊び場…都心のデパートなどにはあまりないのだ。

嫁がタクを授乳するため、ベビールームに行っている間、僕は
Rをここで遊ばせることにした。Rが特に遊びたがったのは電車や
バス・スポーツカーといったキッズライド(お金を入れると動く
乗り物メカ)であった。

「ぱぱ、でんしゃ!ぱぱ、ばす!ぱぱ、ぶうぶー!」

もう興奮して「乗せろ」とうるさい。

「あれはお金を入れないと乗っちゃダメなんだよ…」

と言い聞かせようとしたのだが、どのキッズライドにもお金を
入れないまま子供が乗って遊んでいて、その中で電車に乗って
遊んでいる小1ぐらいの男の子が

「おいでよー」

とRを手招きしているので「ま、いいか」とRを乗せてやった。
今時のキッズライドは豪華で「わんぱくが丘行き」とか案内が
されてあったり、ドアも自動で開いたりする。

中でも子供心をソソるのは、やはりいじり甲斐がある操縦席
だろう。そこは件の男の子が占領していてマスコンやブレーキ
ハンドルをいじり倒していたのだが、Rがやりたそうにじいっと
見ている視線に気付き、

「おいで、いっしょに座ろ」

彼は優しくRをエスコートするではないか。なかなか良い少年で
あることよ、と感心したのだがそれも束の間、Rがモジモジ躊躇
しているのを無理矢理抱き締めて操縦席に引き寄せたのだった。
そしてなかなか離さない。Rの顔を見ると既に半ベソ。

「ぱぱ、だっこー!」

救いを求める娘の声に反射して、速攻で男の子からRを奪い返した。

「あはは、ボク、ごめんね」

坊や、それ以上オイタすると「わんぱくが丘行き」が地獄行きに
なるからね…。まあ彼に悪気はないのだろうが…Rにとっては痴漢
電車初体験になるのだろうか。

そんなRが可哀想になったのと、キッズライドをタダ乗りしたのも
あって、機関車トーマスのミニチュア汽車にコインいっこ入れて
乗せてやった。コトコトと線路を走るトーマスに、シャボン玉も
吹き出して来てとてもメルヘンであり、あショックウェーブ。
Rも楽しそう。

これで先程の災難もトラウマになることなく忘れてくれるだろう、
と思っていたら…さっきの男の子がRを追ってきた!

「わああ!痴漢者トーマス!」

昨日の日記の暴力ガキといいRは災難続きである。女性専用電車
メカを作って欲しい。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
.
.

怒り日記。

娘・R(2才)が某幼児雑誌が製作する子供用の歌と踊りのDVDに
出ることになった。

別に芸能事務所に登録してるとかいうわけではなく、ミーハーな
嫁が雑誌社に応募したのでだ。読モ(読者モデル)ってやつである。

朝も早よからスタジオに到着すると、控え室には僕らのを含め
30人の子供とその両親合計100人近くの人間が終結していた。

「はい、ではスタジオに移動してください」

撮影時間になるとスタッフが呼びかけ、僕らはゾロゾロとスタジオ
入りした。そこには某国営放送の子供向け番組に出ている歌のお姉
さんがおり、

「キャー!○○お姉さんよー!」

嫁がいち早く興奮していた。その歌のお姉さんが

「さあみんなで踊りましょー!」

とか言って子供達が彼女の周りで踊る、という内容の撮影なのだが

「申し訳ありませんが、泣いてしまったお子さん達はスタジオから
 出ていただきます」

とスタッフから申し伝えられた。撮影は当然親は出られないので、
まずRを

「さ、○○お姉さんのところに行っておいで」

と撮影場所にひとりで行かせなければならない。Rは素直にトコトコと
歩き、お姉さんの横でスタンバっていたのだが、ほぼ半分の子供達が
「ママー!」と号泣して親から離れられず脱落。

「よしR、偉いぞ。お遊戯教室に通ってる効果があった…!」

と僕は悦に入り、親が待機しているゾーンで撮影を見守っていた。
しかし本番撮りが始まってすぐ、事件が起こった。撮影場所のほぼ
中央に陣取っていたひとりの男の子が、Rを引っ叩いたのである。
始めはRも別に気にしてないようであったが、そのガキはRが近付く
度に何度も叩くのである。Rは遂に

「うわーーーん!」

耐えかねて泣き出してしまい

「すいません、出てもらえますか」

とスタッフに言われてしまった。泣けば出なければならないという
ルールは最初に言われたので承知していたが、どうも納得できな
かった。あの暴力ガキこそ追い出すべきではないのか。彼が「俺の
場所を取るな」とばかりに他の子に暴力を振るう限り、どんどん泣く
子が増える。

その子の親が悪いという訳ではない。親達は撮影場所に近寄れない
ので、注意できないのだ。だからスタッフがちゃんと仕切るべきでは
ないのか…。

「あの男の子がぶつんですよ!」

と抗議をしたものの撮影はどんどん進むので、止む無く泣くRを抱いて
退出したのであった。

「R、かわいそうにねー。ちゃんと頑張ってたのにねー」

控え室に戻ると、そこは同様に泣いてしまった子供とその親達が戻って
来ている脱落者ゾーンとなっていた。ここで息子・タク(3ヶ月)を
抱いて待っていた嫁に

「Rはちゃんとやってたんだよ。でも男の子に叩かれて泣いちゃって。
 なんだよあのガキ。スタッフもちゃんと見てないし。嫌がらせする
 ガキは残しておいて、泣いた子だけ出させるなんておかしいよ」

等と不満をこぼしていたら、ひとりのお母さんと思われる女性が
やって来て

「すいません。さっきのうちの子なんです」

うわー。話を聞かれてしまっていた。

「いやいや、どうもどうも…」

と苦笑いで答えるしかなかったが、本心は僕がRが殴られた分だけ
そのガキをぶん殴りたい気持ちでいっぱいであったが、

「でもRが一番可愛かったよね!」

嫁と慰めあいながら家路に着いたのであった。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=81711&pg=20060110
.
.

いらんこと砂。

外の寒さにもひるまず、うちの娘・R(2才)は公園で遊びたがる。

子供は風の子なのでそれが本来の姿といえよう。しかし出不精で
オタクな僕としては寒いのは嫌であり

「まあRはん、冷たい風が当たってしまいますわ。お屋敷の中で
 読書でもしたらどうどすか?オホホ」

京都のやんごとなき深窓の令嬢ごっこをしてRの気を引こうと
したのだが

「うなば!(砂場)いく!」

Rは決して意思を曲げないのでバケツ等の砂場七つ道具を持ち、
ラップを口ずさみながら公園に行くのであった。

ヘイ、ヨー、チェックベビチェックベビワンツースリー。

どこにいるんだ 深窓の令嬢。
ウチの娘は とっても強情。
寺にいるのは 禅僧の和尚。
ウチの嫁さん カズノコ天井。
そんなおいらは 負け犬根性。

(MC Kajilin「HIPHOP術だよ人生は」より)

公園には徒歩2分で着く。陽が当たらず一層寒い砂場で元気に
遊ぶRを、震えながら見守りつつ考える。何故Rはこれ程まで
砂場が好きなのだろうか。この子の砂場好きに対抗出来るのは、
世界広しといえど産卵期のウミガメぐらいだ…。

「ぱぱ、じゃー!」

Rがバケツを僕に手渡したことにより思考中断。Rはバケツに水を
「じゃー」と入れて来い、と言っているのである。

「えーただでさえ寒いのにやめようよ…」

「ぱぱ、じゃー!ぱぱ、じゃー!」

半分泣き声になっているRの強情さにまたもや逆らえず、公園の
水道で水を汲み、水に触れたことによりますます体が冷えたので
すぐ側にある自販機で缶コーヒーを買った。勿論ホットである。

Rはバケツの水をスコップで汲み、コップに入れて

「ぱぱー。らーめんでーす」

と僕に渡した。Rはこの手のお店屋さんごっこが大好きである。
受け取らないとまたうるさいので慌てて缶コーヒーを置き、

「はい、どうも」

コップを受け取って食べるマネをする。

「おいしーですか?」

「とても澄んだ色のスープですねー…って水やんけ」

Rはその後も砂と水を交互にコップに入れたりで忙しく、一方で
僕はもう寒さの限界であったので唯一の救いである缶コーヒーに
手を伸ばしたのだが、

「はい、ぱぱ、じゃー」

缶の中に思いっきり砂を入れられた。

「Rぅうううう!」

砂場は修羅場と化したとさ。

これを京都のやんごとなき深窓の令嬢ごっこで言うと

「不憫ど砂〜」

ケビンコスナーみたいだ。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちのほうもヨロシク
.
.
< 日記 11TOP