かしこみかしこみマウス。

嫁と娘・R(1才)がリトミックに行っている間、
ひとりで留守番しているのも芸がない。

そこで嫁のマウスが壊れたというので、池袋の
ディックカメラ(仮名)まで買いに行ってやった。

嫁の壊れたマウスは光学式である。最近僕は会社から
新しいマウスを支給されたが、それが光学式で、
一週間もしない内にいきなり暴走し出した。しかも
直しようがないので非常に腹が立つ。そんなわけで
僕は光学式が嫌いになった。

男たる者ボール式のマウスを使うべきである。
「玉なし」の光学式は男としてどうも抵抗がある。
そんな意見を嫁に言ったところ

・故障が少ないのならばボール式のマウスでもよい。
・小さいのがよい。
・ワイヤレスがよい。

という希望を出されたのでそれに合うよう物色開始。
しかし希望に沿ったものを見つけるのは難しく…。
ボール式もワイヤレスもでかい、小さいのは光学式、
ということで帯に短し襷に長し。矢切の渡しは細川たかし。

結局エレクト、じゃなかったエレコムというメーカーの
黒い小さめワイヤレス光学式マウスを買って帰った。

そのマウスを眺めながら思った。とある人から聞いた話で、
その人は左クリックは人差し指、ホイールは中指、右は
薬指という風に指を3本使っているとのこと。

それを聞いて驚いたのである。僕は左とホイールを人差し指、
右は中指、と2本しか使っていない。人差し指1本でキーボードを
ポチポチと打つ、パソコン不慣れのおっさんになったような
劣等感を感じたので、3本指で使うようにしたのだが、いつも
右手でやっているオナニズムを左手で敢えてやってみたような
やり辛さ、痒いところに出が届かないもどかしさを感じて仕方がない。
まだまだ訓練が必要だ…。

嫁は新しいマウスを気に入ったようである。さっそく使い始めたその
黒い楕円形のマウスを眺めながら再び思った。

「なんかそれ、マンクソみたいだな…」

「はあ?」

「いや、おらの田舎ではカブトムシのメスをそう呼ぶだ…」

決して女性の恥垢という意味ではない。

「ところで、マウスのお金払うよ」

「いや、いいよ。体で払ってくれれば」

嫁は無言だった。

マウスはワイヤレスの光学式。
我が家はセクスレスのオギノ式。

僕が欲しいマウスは娘・Rとのマウストゥーマウスである。
(今日はちゅーしてくれなかった)

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踊る大妄想戦。

「ねえ〜リトミックやらせていい?」

嫁が娘・R(1才)に「リトミック」という習い事を始めさせたいと
言ってきた。

リトミックとは?

スイスの音楽教育家・作曲家であったエミール・ジャック=ダルクローズ(1865〜1950)に
よって提唱された音楽教育の考え方です。音楽と動きを融合した教育スタイルに特徴があります。


http://www.geocities.co.jp/MusicHall/1270/q_a01.htm#q10
より抜粋。

よく分からぬ。おそらく「お遊戯」がその範疇に入るのであろうか?
「おかあさんといっしょ」の

あわてたアヒルがあ、あ♪イカれたイルカがい、い♪とか。

「それとは違う」

嫁は否定した。では具体的にはどんなものであるか説明せよと
申したところ

「うーん。もっと規則的な音楽が繰り返しで勉強っぽい…」

ちっとも具体的ではなく、さっぱり分からぬ。不十分な知識であるが、
推測すると、しかし音楽を媒体として体を動かすことによって感性を磨く。
音楽に慣れ親しむ…。ということであろうか?

規則的な音楽といえばミニマルテクノ。僕がクラブでミニマルテクノに
合わせてズンドコ踊りまくるのもリトミックの延長上にあると言えない
こともない。違うと言われるだろうけど。さすればこの教育により将来
一緒にクラブに行ってくれるかもしれない。

「今夜は一晩中パパと踊るの」

なんていう将来像が思い浮かび心も躍る。
ダンシングオールナイト。
キスミーオールナイトロング。
タッチミーオールナイトロング。
金玉が右に寄っちゃったオールナイトロング。

しかし僕とは違った方向の音楽の嗜好になってしまう
恐れもある。ゴスロリに身を包みヴィジュアル系を追っかけ、
ライヴハウスでヘドバンしまくり、そしてライヴ後はバンドの
メンバーにガブリ寄りを掛け食われてしまう…という火の玉娘に
なってしまってはパパちょっとついて行けない。

ゴスロリは好きだがあれは高価な服なので、おねだりされると
ちょっと厳しい…。そして僕が知っているで、売れないバンド
マンの彼女になった女の子はあまり幸せな目に会っていない。

「ゴスロリ高いから、あと売れない音楽屋は金と女に
 だらしがないからダメ」

「は?」

「あ、いや…」

考えが飛び過ぎた。

「こないだ体験入学しに行ったんだけどね、普段は
 大人しいRがおおはしゃぎで暴れまくってね…」

あれは昨日までのRではない。Rは生まれ変わった。
ネオRよ…などと嫁も興奮気味にブツブツ呟いていたので
OKすることとした。

とにかくどんな教育でもいいから、早く僕を「パパ」と
呼んで欲しい。そのリトミックとやらで天才バカボンの
歌でもかけてくれればいいのだが。

パパだかーらー。パパなのだー。

どんな音楽をかけるのかとても興味があった。
そして今日第1回のレッスンが行われるという。

「僕も付いてって見ることができるんだよね」

「え、そんな人いないよ。留守番お願いね」

「ええ、そんな」

土曜の休日を娘の音楽も嫁もいないひとりぼっちで
過ごす羽目になってしまった。

ノーミュージック・ノーワイフ。
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キス・オブ・ファイアー。

朝からキスの争奪戦。

娘・R(1才半)は、眠りから覚めると

「ちゅ」

嫁におはようのキスをする。何故このような
欧米人の風習を身につけたのであろうか。

Rよ。お前は100%大和民族の血が通っている。
ヤマトナデシコにあるまじき行為である。父を見習え。
夜もシコシコである。

お前の黒く太い眉はこの父の血がもたらしたものだ。
よって父にもキスするがよい。というわけで嫁にも
見せたことがない最高の笑顔でおねだりした。

「Rちゃん、パパにもちゅー」

「ちゅ」

しかしRは僕ではなく嫁にキスをした。

「いや、ママじゃなくパパにちゅー」

イヤイヤする僕にRは嫁から唇を離し、ニヤリと意地悪な
笑いを浮かべた。ひょっとしてRはわざと僕をじらして
楽しんでいるのではないだろうか。もう言える筈なのに
未だに「パパ」と呼んでくれないのもそのせいかもしれない。

「Rちゃん、ママって言ってみて」

「まーまー」

「よくできました。じゃあパパって言って」

「まーまー」

Rは再びニタリと悪女のような微笑を浮かべた。

「やっぱり分かってやってるんだこの子!僕をじらしてるんだ!
 …おそろしい子!」

「あはは、そうだねえ」

ノホホンと答える嫁が僕を嫉妬させる。僕は意地になった。
そろそろ会社に行く準備を整えなければならないのだが、
いま何分だろうか?と腕時計をちらりと見る。そして迫った。

「Rちゃん、ちゅー!」
「Rちゃん、ちゅー!」
「Rちゃん、ちゅー!」

嫁にも、人生最大に惚れた美少女Rちゃんにも見せたことがない、
残り時間あと僅かの怒涛のモーションを見せた。その願いは通じた。

「ちゅ」

Rはゆっくりと唇を寄せてキスをしてくれた。

「あら、良かったじゃない」

と嫁。Rよ…ありがとう。我が人生に一片の悔いなし。例え
これから会社に出掛けて、玄関を開けた途端ジェイソンに
叩き殺されても迷うことなく成仏できるだろう…って、
もう本当に会社に行かなければならない!

いま何分?

接吻。
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沈黙の変態。

デュレックスという「今度産む」メーカーの調査によると、
世界で1番まぐわっている国はフランスで、年間平均103回の
まぐわいをしているそうである。3〜4日に1回は秘密の穴の中を
通過している計算となる。さすが穴の都パリ。

対して日本人はというと46回いう大変少ない数であり、更に
僕自身は嫁がいるというのに1ヶ月ぐらい致していない。
肉体的にはフランス人以上のペースで可能であるが、嫁が
なかなかその気になってくれない。これではいかんと思い
立ったある日、朝立ちと共に嫁に予約を入れた次第である。

「今晩よろしく」

「今日は飲むんでしょう?あなた酔ったらダメじゃないの」

しかし嫁は冷静だった。嫁の言うとおり僕は酒が入ると
家に帰るなり寝てしまう。

「いや、今夜は頑張る。絶対寝ない」

おフランス人には負けないざんす、という意気込みと共に
出掛けたのであったが、夜へべれけと化して帰って来て、
嫁より先に眠ってしまった。

翌朝、娘・R(1才)が嫁の脇にいたので、そーっと近付いて
あたかもRがやっているように嫁尻を撫でていたら

「何してんの!Rはそんなことしません!」

あっさり見破られた。ばれちゃしょうがねえ。単刀直入に
挿入願いを出した。

「今夜こそ…よろしく」

「あなた、今日も飲み会でしょう?ダメに決まってる」

「そうなんだけど。今夜こそは寝ない!」

今夜こそ僕のエッフェル塔は黙ってはいまい。酒に酔っても
そこだけは酔わない。酔うとすれば女体の海の中でだけ…。
そのような意気込みで再び出掛け、夜これまたへべれけに
飲んだ。しかし家に着いた時は酔いは醒め意識はシラフに近い。
大丈夫。今の僕はシラフ・ド・ベルジュラック。じゅらくよーん。

「うふふふ、Rの寝顔、可愛い〜」

Rの寝床に潜り込み、悦に浸る余裕もあった。しかしそれが
いけなかった。

気が付けば朝だった。

またしてもエッフェル塔は沈黙のまま…。しまった。
酒の酔いには勝ったのに、娘の寝顔に酔ってしまった。

フランス人のまぐわい回数に近付こうと努力したが、
娘の寝顔のトリコロールという結果でございました。
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横浜のオフ会の秘話。

ヨコハマオフ会の更に続き。嫁とわたくし。

先週の日曜日からオフ会の前日まで、よんどころなき
ドロドロとした事情があって嫁にシカトを喰らっていたのだが、
「明日のオフ会は何時に出るの」とか「お店はどこにするの」とか
ぼそぼそと口を開いてくれたのでほっとしていた。

そしてオフ会の中では喫茶店でぴょんさんお奨めの「かぼちゃ
プリン」を食べることとなっていたが、嫁は妊娠中の太り過ぎで
甘いものを自粛しているという問題をどうするべかという時には

「あなた…かぼちゃプリンは食べていいかな…?」

「せっかくだから食べなよ」

「ありがとう!」

なんとなく優位にすらなったと錯覚するやりとりが
あったかと思えば

「その代わり、夜は寝床でカロリーを消費する運動を
 してもらうことになるが…フフフ」

「それはイヤ」

やはり全然劣勢であることを再確認されたりしたが、
とにかく当日はごく普通の家族として振舞うことが出来た。
しかし嫁が帰った後の飲み会において

「実は、昨日までずっと嫁が口利いてくれなくて…」

とこぼしたところ

「知ってるよ。だって奥さんの日記見てたもん」

ぴょんさんはしっかりチェックしていたのだった。

「えー!嫁、そんなこと書いてたの?どんな内容…
 いや、聞くのが怖いから…」

言ってもらわなくていいや…と冷や汗を掻いたのであった。
僕はこの日記では批判めいたことは書かないことにしているが
嫁は容赦ないようである。

このオフ会で分かったことは、他の皆様は
素敵な奥様だったのに、ウチのだけが
不敵な奥様だということだった。
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