沈黙の変態。

デュレックスという「今度産む」メーカーの調査によると、
世界で1番まぐわっている国はフランスで、年間平均103回の
まぐわいをしているそうである。3〜4日に1回は秘密の穴の中を
通過している計算となる。さすが穴の都パリ。

対して日本人はというと46回いう大変少ない数であり、更に
僕自身は嫁がいるというのに1ヶ月ぐらい致していない。
肉体的にはフランス人以上のペースで可能であるが、嫁が
なかなかその気になってくれない。これではいかんと思い
立ったある日、朝立ちと共に嫁に予約を入れた次第である。

「今晩よろしく」

「今日は飲むんでしょう?あなた酔ったらダメじゃないの」

しかし嫁は冷静だった。嫁の言うとおり僕は酒が入ると
家に帰るなり寝てしまう。

「いや、今夜は頑張る。絶対寝ない」

おフランス人には負けないざんす、という意気込みと共に
出掛けたのであったが、夜へべれけと化して帰って来て、
嫁より先に眠ってしまった。

翌朝、娘・R(1才)が嫁の脇にいたので、そーっと近付いて
あたかもRがやっているように嫁尻を撫でていたら

「何してんの!Rはそんなことしません!」

あっさり見破られた。ばれちゃしょうがねえ。単刀直入に
挿入願いを出した。

「今夜こそ…よろしく」

「あなた、今日も飲み会でしょう?ダメに決まってる」

「そうなんだけど。今夜こそは寝ない!」

今夜こそ僕のエッフェル塔は黙ってはいまい。酒に酔っても
そこだけは酔わない。酔うとすれば女体の海の中でだけ…。
そのような意気込みで再び出掛け、夜これまたへべれけに
飲んだ。しかし家に着いた時は酔いは醒め意識はシラフに近い。
大丈夫。今の僕はシラフ・ド・ベルジュラック。じゅらくよーん。

「うふふふ、Rの寝顔、可愛い〜」

Rの寝床に潜り込み、悦に浸る余裕もあった。しかしそれが
いけなかった。

気が付けば朝だった。

またしてもエッフェル塔は沈黙のまま…。しまった。
酒の酔いには勝ったのに、娘の寝顔に酔ってしまった。

フランス人のまぐわい回数に近付こうと努力したが、
娘の寝顔のトリコロールという結果でございました。
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