おミズの鼻道。

夏の青い海。夏の白い雲。

夏と言えば稲川淳二である。もとい、海である。
海は遠くてなかなか行けないが、近場のプールに
もう3度も行っている僕は、夏☆しちゃってるBOY。

本当は娘・R(2才)を連れて行くためなのだけれども。
この前としまえんに行った時は水を怖がってしまい
全然ダメだった。

今回は近所の公園の敷地内にある、幼児向けの
プールに行った。ここは深いところでも15センチぐらい
しかなく、しかも区がやっているのでタダである。

その名も「しゃぶしゃぶ池」

ノーパンのお姉さんがプールサイドで舞い踊っていそうな
ステキな名前である。

風呂より浅いプールである。これなら怖がらないだろうと
期待したのだが、水に浸かったRはとても緊張していた。
少しでも水しぶきが顔にでもかかったらすぐ泣き出し
そうなしょぼくれ顔。風呂より浅いのに…。

あまり無理をさせないほうがよい、と遊泳を一旦止め、
プールのはじっこでジョウロやバケツで水遊びをして
いたところ、遅れて嫁が到着した。Rが嫁にじゃれつき
始めたので僕は一旦プールの外に出、煙草を吸う。

「わーん!わーん!」

人一倍でかいRの泣き声が聞こえた。フェンス越しに
覗くと嫁に抱かれたRが泣き狂っている。どうやら遂に
怖がりの限界を越えてしまった様子である。

「いえーい、お父ちゃんはここだよーん」

とRに手を振って見せたのだがそれが逆効果。更に
鼻水を垂らしまくり泣き声をでかくさせてしまった。

「外から声掛けたら余計にプールから出たがるに
 決まってるじゃないの!」

嫁がぶち切れたのでいそいそとプールサイドに戻る。

「まったく何やってんのよもー」

泣き叫ぶ娘。咆哮する嫁。うだつのあがらない夫。
こんな家族他にはなかった。皆ほのぼのと水遊び
しているのに。Rは僕に「だっこ」とせがみ、絶対
離れようとしなかったため、とっととRの水着を脱がせ、
早々にプールから撤収したのであった。

夏の青い空。夏の白い雲。
娘の青い尻。嫁の白い眼。
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お丸いのがお好き。

会社から早く家に帰って来ると、ちょうど風呂から
上がった娘・R(2才)が全裸のまま抱きついてきた。

ああ、僕が帰って来て嬉しいんだろうなあ。いつも
遅い帰りでごめんよう、とまるでつきたてのモチの
ような素肌のRを抱きしめ、体をタオルで拭いてやる。

やがてこれも風呂から出てきた嫁がパジャマを着せると、
Rは居間の椅子に置いてあるピカチュウのぬいぐるみを
抱き上げた。

このピカチュウはRのお気に入りである。まだ我が腕に
Rの肌のぬくもりが冷めぬ間に、Rはピカチュウを抱いて
いる…。少しだけジェラシイを感じた僕は些か大人気
ない質問をしてみた。

「R、ピカチュウとパパ、どっちが好き?」

するとRは

「ぱーぱー」

と答えたではないか。

「嬉しい…。パパを選んでくれたか…」

「あーよかったねー」

横から冷たく棒読みのツッコミを入れてきたのは嫁だ。
嫁は今週機嫌が悪い。僕が日曜日ひとりで15時間ぐらい
寝まくってしまったせいだ。しかしそれに怯むことなく、
次なる質問を投げかけた。

「じゃあアンパンマンとパパ、どっちが好き?」

アンパンマンはRが今一番好きなキャラであり、難敵である。
さあどっちだろうか。少し考えたRの答えは

「あんまん!(アンパンマンのこと)」

非情であった。

「ちょっと待て!パパよりアンパンマンがいいの?考え直せ!」

「あんまん!あんまん!」

「さっきまでパパにべったりだったくせにー!」

たかが小麦粉と酵母の練り物に敗れてしまうとは…奴にあって
僕にない魅力って何だ?アンパンマンは頭をかじれるからか?
父は頭はかじれないけど脛ならいくらでもかじっていいぞ。
ていうか向こう20年ぐらいかじることになるんだろうが!
僕、かじりんだしね。野原りん、まるかじりん、みたいな。
(そういうAVタイトルが昔あった)

「R、人はアンパンマンのみにて生きるにあらずと言ってね…」

そんなことを教えても2才児には馬の耳に聖書。仕方がないので
僕自らが聖書の教え、「汝の隣人を愛せ」に従い行動しようと
とりあえず隣人である嫁に求愛したのだが、機嫌が悪いのに相手
をしてくれるはずもなく、嫁と娘からの愛が恋しい夜となって
しまった。

悲しくなったのでアンパンマンのテーマをひとり歌った。

AVと右手だけーがとーもだちさー。日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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背中が露出した服は、危険と背中合わせ。

娘・Rがこんな服を着ていた。

photo

ぱっと見メイド服のように思えたので僕は大いに喜び、

「Rよ、僕が息を引き取る時はメイド服を着て死に水を
 取って欲しい。冥土の土産に」

思わず遺言状を書きたくなるほど人生に悔いがなくなり、
幸せな気分で満ち足りた。

しかし後ろ姿を見てみたところ、どうもおかしい。背中の
ボタンで服を留めるようになっているのだが、そのボタンが
服の最上部、Rのうなじの下あたりに1箇所しかないのだ。
そこを頂点に服は背中で二等辺三角形にばっくりと割れ、
背中から下が丸見えなのである。

「嫁〜。この服、随分と風通しが良いみたいだけど…」

「夏だからね!」

嫁は僕の疑問をたった一言で論破してしまった。そういう
ものなのだろうか。僕はファッションヘルスには敏いが
ファッションには疎い。「月火水木金正日」とか書かれた
Tシャツこそがおしゃれ最先端であり渋谷系裏原系小椋佳〜
みたいな感覚にて駄目である。

背中を露出し、ちょうちんブルマーのようなアンダースコート
のようなものを、チラチラと見せパンの如くちらつかせる様は
池袋北口あたりに立っている南米系ビッチのよう。それとも
そういう目で見る僕が悪いのか。

露出度の高い女性の服は歓迎であるが、さすがに我が愛娘が
そのような服を好んで着るようになってしまったら

「お前はどこの立ちんぼだこらー!」

と怒鳴りつけてしまいそうでパピーちょっと心配。今回は嫁の
セレクションなので良しとしたけれども。

などと考えていたらRが

「だっこ…」

抱っこをせがんできたので抱き上げたところ見よ、言わぬ事
ではない、Rの背中に蚊が止まったではないか。早速悪い虫が
ついてしまった!

「お前如き双翅目に我が愛しき処女の血はやらん!」

直ちに叩き落した。そして

「父は君を守ったよ。さあ背中に何て書いたか分かるかナ?」

思わずRの背中に指で「スキ」と書いてしまった。可愛かったので、
つい…。このように背中露出度の高い服は、僕を限りなく危ない
親父にしかねない。だからお勧めしない。

僕の背中が煤けてしまう…。日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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デジカメをデバカメする娘。

親馬鹿なのでデジカメにて娘・R(2才)を撮りまくって
いる僕であるが、最近それが困難になってきている。

というのもRにカメラを向けるとすぐさま走って来て、
液晶画面でプレビューを見せろとせがむからである。

「Rがこっちに来ちゃうと写せないでしょうが」

良い子はカメラを向けられたらにっこり笑ってポーズを
とるのですって教わらなかったのか?

すまん、教えてなかった。

Rを振り解いてまたカメラを向けると、Rも再び僕の後ろを
取る。ぐるぐるとお互いを追いかけ回す。まるで海岸を円を
描いて追いかけっこをするカップルになったかのよう。
おのずと妄想も湧いて出てくる。

「パパ、どうしたの、早く私を捕まえて」

「フフフ、君と太陽が眩し過ぎて、よく見えないんだ」

「それはパパが昨日の昼間から朝まで寝まくっていたからよ。
 私より寝てどうすんのよ」

そう。それで嫁の逆鱗に触れて今朝からシカトされまくって
おり、もういっそのことぐるぐる回りまくってバターになって
しまいたいのだが、それはまた別の話。バター嫌いだし。

あまりRをじらすと泣いてしまうので、ひととおり海岸デート
ごっこを堪能した後、デジカメに収録された画像を1枚ずつ
プレビューしてやる。Rはニコニコとこの上ない笑顔を見せて
ご満悦。ほとんどがRを写した画像であり、時々別人物が写って
いるものに指を差して突っ込みを入れる。

「あ、まま」

いや、それは栃木のばあちゃんだ。嫁が聞いたら怒るぞ。

「さ、おしまい」

全ての画像を見せ終わったので、今度こそは写真を撮らせて
くれたまえとプレビューをオフにし、撮影モードにしたのだが

「めー!めーよー!」

猛烈に抗議して僕からデジカメを奪い返すR。

「もう1回見たいのか?同じのだよ?」

Rはふんふんと頷く。仕方がないので初めからプレビューの
やり直しである。

「あ、まま」

だからそれは君の祖母だ!

しかし僕も一緒になってRの膨大な画像を見ていると、色々な表情を
出せるようになったと思う。笑顔。怒った顔。泣き顔。拗ねた顔。
ちょっと媚びた色っぽい顔。ハナクソほじってるマヌケ面まである。
R、恐ろしい子!

この子は千の仮面を持つ少女なのかもしれない…!

ガラスのデジ仮面。なんつって。日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


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粘着1名様にプレゼント。

娘・R(2才)の誕生日プレゼントを遅ればせながら買った。

はじめは三輪車にする予定だったのだが、嫁とトイザラスで
いろいろと検討した結果、

「三輪車は乗ってる時期が短いから新品を買うのは勿体無い。
 自転車はまだ背が低すぎてちょうどいいサイズがない」

ということで散々迷った挙句アンパンマンのキーボードにする
こととした。ピカチュウやらおじゃる丸やらトロやら、僕自身が
好きなキャラクターグッズを溺れるぐらい沢山与えて剃毛、もとい
啓蒙しているにもかかわらず、不本意ながらRはアンパンマンが
一番好きである。

そして僕はなんとなくピアノを弾く女の子に憧れを持っており、
Rもその第一歩となればよいと思いキーボードを選んだのである。

晩御飯を食べ終えた後にRに渡してやると

「あんまん!(アンパンマンのこと)」

予想通り飛びついて鍵盤をぴろりんぴろりん叩き始めた。ここまで
はよかった。しかし嫁が

「そういえば、自動演奏の曲も入っているのよね」

と、デモ曲のスタートボタンを押してしまったが最後、

「ちゃん、ちゃん、ちゃららららん〜♪」

アンパンマンマーチが流れてしまい、Rは鍵盤を引く手を止め地蔵の
ように固まり、ひたすらエンドレスで聞くのみの娘となってしまった。

「R、そろそろお風呂はいるよ〜」

やむなくキーボードから離したらさあ大変。

「ギャアアアアア!あんまん!あんまん!」

風呂場の中でずっと絶叫し、取り付くしまもなかった。だいぶ遅れての
誕生日プレゼント、ここまで騒ぐのも止む無しと思わざるを得なかった。

翌朝もRはがばっと起きてから速攻でアンパンマンキーボードに一直線。
既に覚えてしまったデモ曲スタートボタンをポチっとなと押す。

「ちゃん、ちゃん、ちゃららららん〜♪」

嫁が言う。

「昨日寝言でね、『あんまん…あんまん…」って言ってたのよ」

「うわー。かなり思い詰めていたんだね」

既にデモ曲が流れて40分ぐらい経っていたが、Rは未だ飽きもせず
聞き惚れていたのであった。この粘着っぷりは誰に似たんだろう…。

「ま、好きにやらせてやるか」

2年目〜の誕生日ぐらい大目に見るよ〜♪

ヒロシ&キーボード(古いなあ…)
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