粘着1名様にプレゼント。

娘・R(2才)の誕生日プレゼントを遅ればせながら買った。

はじめは三輪車にする予定だったのだが、嫁とトイザラスで
いろいろと検討した結果、

「三輪車は乗ってる時期が短いから新品を買うのは勿体無い。
 自転車はまだ背が低すぎてちょうどいいサイズがない」

ということで散々迷った挙句アンパンマンのキーボードにする
こととした。ピカチュウやらおじゃる丸やらトロやら、僕自身が
好きなキャラクターグッズを溺れるぐらい沢山与えて剃毛、もとい
啓蒙しているにもかかわらず、不本意ながらRはアンパンマンが
一番好きである。

そして僕はなんとなくピアノを弾く女の子に憧れを持っており、
Rもその第一歩となればよいと思いキーボードを選んだのである。

晩御飯を食べ終えた後にRに渡してやると

「あんまん!(アンパンマンのこと)」

予想通り飛びついて鍵盤をぴろりんぴろりん叩き始めた。ここまで
はよかった。しかし嫁が

「そういえば、自動演奏の曲も入っているのよね」

と、デモ曲のスタートボタンを押してしまったが最後、

「ちゃん、ちゃん、ちゃららららん〜♪」

アンパンマンマーチが流れてしまい、Rは鍵盤を引く手を止め地蔵の
ように固まり、ひたすらエンドレスで聞くのみの娘となってしまった。

「R、そろそろお風呂はいるよ〜」

やむなくキーボードから離したらさあ大変。

「ギャアアアアア!あんまん!あんまん!」

風呂場の中でずっと絶叫し、取り付くしまもなかった。だいぶ遅れての
誕生日プレゼント、ここまで騒ぐのも止む無しと思わざるを得なかった。

翌朝もRはがばっと起きてから速攻でアンパンマンキーボードに一直線。
既に覚えてしまったデモ曲スタートボタンをポチっとなと押す。

「ちゃん、ちゃん、ちゃららららん〜♪」

嫁が言う。

「昨日寝言でね、『あんまん…あんまん…」って言ってたのよ」

「うわー。かなり思い詰めていたんだね」

既にデモ曲が流れて40分ぐらい経っていたが、Rは未だ飽きもせず
聞き惚れていたのであった。この粘着っぷりは誰に似たんだろう…。

「ま、好きにやらせてやるか」

2年目〜の誕生日ぐらい大目に見るよ〜♪

ヒロシ&キーボード(古いなあ…)

.

Trackbacks

< 極道と女装のクール・ミズ。|TOP|デジカメをデバカメする娘。 >