真鍋かをりのココだけのコスプレ

クリックしなはれ。はれほれ。

最近仕事帰りの乗換駅のキオスク前で、足が止まってしまう。

真鍋かをり
ああ、可愛いメイドさん…(真鍋かをりさん)
僕はセーラー服&ブルマというロリ系な服が大好きであった筈。しかし何故今ここまでメイド服にときめいてメモリアルしてしまうのであろうか。かつて近所に住んでいた僕のお気に入りの美少女・Rちゃんがメイド喫茶の店員となり、彼女のメイド姿に魅せられてからであろうか。メイド喫茶だってもうバカみたいに10回ぐらい行っているし。
そもそも本当のメイドは美少女とは限らない。むしろおばさんであるはずだ。和訳すれば家政婦である。このままメイドフェチがエスカレートし、家政婦までストライクゾーンになり、市原悦子萌え〜とか言うようになったらどうしよう…と心配しながら家路に着いた。
 


家に着くと、このところ些か仲が悪かった嫁が

「あなた、あのね…」

何やら勿体ぶった重い口調で話を切り出すので、すわ、とうとう離婚の話かと身構えたところ、

「新聞で見たんだけど、神田に『メイド焼肉』ってあるんだって!」

嫁の口から出て来た言葉はまたしてもメイドであった。はて、それはコスプレ焼肉・OK牧場のことではなかろうかと口に出そうになったが、

「うわ知ってるし。きんもー☆」

と引かれてしまいそうであったので、素直に聞いていた。

「メイドさん(正確にはメイドに限らないコスプレしたギャル)が食べさせてくれるらしいよ!」

「へー」

「このことをどうしてもあなたに言いたくてね…」

「なんでよ!」

「なかなか言えなくて、昨日の夜はメイド焼肉に行く夢まで見ちゃった」

「なんでそこまで思い詰めてんだよ!」

「目覚めが悪かったわ」

「そんなことどうでもよい」

「大阪が発祥らしいよ」

「まじか!」

これは初耳であった。さすがノーパンしゃぶしゃぶ発祥の地大阪。性欲と食欲を同時に満たそうという無茶な発想は未だ生きている。

とはいうもののメイド喫茶から始まったメイドがらみの店は、既に様々な形態に枝分かれして発展している。メイドゲーセン、メイド居酒屋、メイドキャバクラ、メイドピンサロ、パンチラメイド喫茶、男装喫茶、等等…。あと何年持つのだろうか。ハードゲイの芸能界での寿命とどちらが長いか見ものである。

それにしても僕も嫁もメイドのことで悶々としていた訳だ。なんというシンクロニシティ。これは偶然であろうか。長年付き合ってきたことにより、頭の構造も似てきたのだろうか。だんだん同じ事を考えるようになって来て嬉しいような。それで一緒にメイド焼肉に行って

「あなた、ここがメイド焼肉なのね!」

「噂によると、ここでメイドさんが焼いてくれる肉がとーっても…」

「うメイド!」

「ちぇ。先に言うなよー。あはは」

「あはははは」

夫婦共にバカスパイラルに飲み込まれていきそうな。
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アサッテ君

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「あさって」

今週に入ってからの娘・R(2才)の口癖だ。

「あさって、あーちゃん、くぅの」(あさって、婆ちゃん来るの)

婆ちゃん、つまり僕の母が週末来る予定があるのだが、すっかり婆ちゃん子に
なってしまったRは、そのことを知った月曜日からずっと言っている。Rの言う「あさって」は厳密な意味の「明後日」ではなく、「もういくつ寝ると」のニュアンスに近いようだ。

ところが昨晩、母から

「風邪を引いたので行けなくなった」

とのメールが届いたのでさあ大変。ひとまず具合はどうだろうか…と

「だいじけ?)」(栃木弁で『大丈夫?』の意)

と電話してみたところ

「あー。8度2分あるよー。ごめんねー。今週行けないわー」

かなり弱っている声。無理しないでくれと言っておいた。Rは僕が話している様子をじっと見ていたので

「R、ばあちゃんだよ。喋るかい?」

受話器を渡してやると、もそもそと耳に当てた。

「Rちゃんごめんねー。ばあちゃん行けなくなっちゃった」

という母の声が聞こえてくる。しかしRはここでも

「あさって。あーちゃん。あさって」

この言葉を無邪気に受話器に向かって連発していた。可哀想に。分かっていないのだ。母がいくら説明してもダメだった。電話を切った後、嫁と

「来れないってちゃんと説明した方がいいよなあ…でも分からせるのが大変だ。分かってくれたとしても、泣いちゃうだろうなあ…」

Rを悲しませないで知らせる言い方はないだろうか、と模索したが結局見付からなず、もう遅いから寝ようということになった。

翌朝、目が覚めても

「あさって。あーちゃん、くぅよお」

Rは未だニコニコと喋っている。忠犬ハチ公のような健気さである。今は亡き母をただただ待ち続けるR。っておい。母を殺すな。

これ以上Rの純粋な心を放って置くわけにはいかない。先に延ばせば延ばすほどRを傷つけてしまうことになるかもしれぬ。よし、言おう。決心した。Rの目線に座り、Rの頭に手をポンと置いて、

「Rちゃん…ばあちゃんは風邪引いて頭痛い、えーんってなっちゃったんだよ。だからあさっては来れなくなっちゃったんだよ…ごめんね」

さあここで泣いてしまうのか…と内心ビクビクもので構えていたが、Rは意外にも目をこちらにしっかり向けて

「うん」

と素直にコックリと頷いたではないか。なんと聞き分けの良い。

「風邪が治ったら来てくれるって言ってたから、その時まで待とうね」

「うん」

なんと凛々しい。儚げではあったが僕をじっと見て答える、いじらしい表情。昔、嫁と初めて契った時、

「僕でいいのかい?」

「うん」

と素直に頷いた時の嫁の顔に似ていた。

嘘である。そんな昔のことは忘れた。

Rは本当に分かってくれたようで、もう「あさって」とは言わなくなった。それが益々震えるぞハート、燃え尽きるほどヒートとなり、僕はRを

「お前はいい子だなあ。代わりにどこか連れて行ってやろう。面白い遊びができるところにね」

ぎゅうと抱き締めたのであった。ひとまずはお父ちゃんが面白い遊びとしていいものを見せてやろう。

あさって♪あさって♪あさってさってさってさって♪

さてはインキン玉ただれ。

…首くくって来ます。
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ネガエリー・マイ・ラブ。

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息子・タク(4ヶ月)が生まれて初めて寝返りをした。

「敵は本能寺にあり」

という寝返りではなく、布団の上での寝返り。まだタクは幼いので武力を持っていない。

この頃の赤ちゃんとしては、首が据わる・寝返りを打てるというのはわりと重要な成長イベントであり、ドラゴンボールで言えば、かめはめ波が撃てるようになる辺りの乳児期のターニングポイントである。普通首が据わってから寝返りが打てるようになる、と聞いていたがタクの場合は逆になってしまった。その瞬間を僕は見ていた。

「うにゃにゃにゃにゃー。んぎー」

タクは赤ちゃんの泣き声というよりも、ジャングルの怪鳥のような雄叫びをあげ、
仰向けから横になり、更にうつ伏せになるべくふんばっていた。

「これはもう少しでいけるぞ…寝返るぞ…」

ビデオに撮りたい衝動に駆られた。しかしこの時、僕には娘・R(2才)がベッタリ甘えており、体がどう絡まり合ってるのか分からない程にRと体を絡ませ、至福のひと時を過ごしていた。ここで

「R、どいて!」

Rを無理矢理振り解き、カメラ片手にタクに突進するのもどうか…これは女の子とくんずほぐれつの裸の合戦をしているにもかかわらず、

「あ、おじゃる丸の時間だ」

とテレビに駆け寄るぐらいの失礼な行為にあたるのではないだろうか…と思えたのだ。実際タクに注目するとRは嫉妬する。

そうこうしている内に、タクはころりんとうつ伏せになった。

「嫁ー!タクが寝返りしたぞー!」

「うそっ!ああっ。決定的瞬間をビデオに撮りたかった…」

嫁も悔しがっていたが、この様に長々と書いたのも、子供の成長の節目を見ることは親としてとても嬉しいことなのである。タクの顔も誇らしげに見える。

よし。寝返りが出来ためでたい記念に、一杯やるか!といきたいところだが、タクに酒は飲ませられないので、メイド喫茶にでも連れてってやるぞ!

タク知ってるか?メイド喫茶に行くとな、メイドさんがこう迎えてくれるんだ。

「寝返りなさいませ、ご主人様」
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血はチョコより濃し

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バレンタインデーはその日飛び交うチョコほど甘くはない。過度の期待を持つと、その夜ひとり枕を濡らし慟哭する羽目になる。

僕は妻帯者であり勤め人なので、そもそも何の期待を持つのかと問われる方もあろうが、去年は中学生の女の子からチョコを貰ったりして、生きててよかったと心から思える気持ちになったものだ。

今年は打って変わって職場の勇者ライディーンに似ているおばさまから頂いたチョコのみ。これも1個は1個だが、それはキン消しに例えるとベンキマン並みの価値でしかない。

イワシの不漁に悩む漁師のような心持ちで帰宅すると

「どうじょー」

娘・R(2才)が部屋の扉を開けてくれた。そして

「はい、ぱぱ」

バレンタインチョコ
手作りのチョコと市販品(ガーナチョコレート)を手渡してくれた。ああR。最愛の娘よ。最大の恋人よ。お前が俺には最後の女。

勿論R自身が作ったり買ったりした訳ではない。嫁が後ろで糸を引いている。すなわち嫁の愛プラスRの愛。愛の二乗。感動も二乗。

「そうだ。Rちゃん、タクにはあげたのかな?」

我が家には生まれて始めてのバレンタインを迎える息子・タク(4ヶ月)がいる。今までRからのチョコは僕が独占していたが、今年からはタクもなのだと考えると少しだけ寂しい気持ちになったが、人生経験と経済力においてはタクはまだ僕の敵ではない。だからRの本命は僕のはずである。けれども乳児とマジで争う僕って…などと複雑な心境でいたら、

「タクには私からあげました」

との嫁の一声が。おお。では今年も僕がRのチョコを独占だなと甚だ満足であったがちょっと待て。

嫁から僕へのチョコはなかった。

嫁はとっとと若い男に乗り換えたようである。べ、別に悲しくなんかないし…。それともう一つ。R経由でタクにチョコをあげなかったことは、

「タクにチョコをあげるのは私だけ!」

という嫁の独占欲によるものと考えられなくもない。その辺を嫁に聞くのは些か恐ろしいのであるが。チョコよりも黒い謀略が見え隠れしているような、ないような。

ただ、先程「はいパパ」と渡してくれたRのピュアな気持ちだけは本物である。僕はそれを糧に生きていこう。

と思った矢先、Rがくれた筈であったガーナチョコをRはひょいと奪い返し、

「きれいねー」

包装のデザインを気に入ったのか、

バレンタインチョコ
包装紙をビリビリ破り始めてしまった。

「あ、それ、パパにくれたんでしょ…返して…」

「めー!Rちゃんの!」

突如Rは自分のものであると主張し始め、冷たい娘となってしまった。Rのピュアな気持ちすら怪しくなって来た。ついさっきまでの抱き締めたくなるほどのデレデレさはどこに行ったのか。ツンデレの反対のデレツンなのか。

僕は何を信じて生きていけばいいのだろう。もうこんな悲しみを伴うイベントは止めにしてもらいたい。

バレンタインデー。娘ツメタインデー…。
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不思議な不思議な池袋。東が西武で西東武。

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泊まりに来ていた母が帰るので、一家総出で見送り、池袋まで行った。

昼飯を食おうということで、お目当ての店を探す。娘・R(2才)や息子・タク(4ヶ月)がいる子連れにとっては、外食する際は座敷席がある方が好ましい。個室だとなお良い。しかもランチバイキングで970円と超おトク。東京都内でそんな店を知っている僕は名幹事でありシチーボーイであり自画自賛。

店に向かう途中で池袋駅の西口に出た。池袋にはしょっちゅう来るけれども、ほとんど東口方面ばかりで西口に来ることは滅多にない。ちなみに北口方面はエッチなお店が満載である。「肉体の門」とか。近寄るのが怖い。

昨日の日記にも「乙女カフェ」なるメイド喫茶から進化したというか派生したというか、そんな喫茶店に行ったことを書いたけれども、それも東口である。思い出すに、あそこは殆どの客が女の子で、男装したコスプレイヤーの女性店員を「カッコいい〜」と見惚れるための店であった。

「本物の男には魅力を感じない」

という客までいるらしい。宝塚みたいなものかもしれない。

さて、西口の駅前には殺風景な公園があり、

「ほう。ここが池袋ウェストゲートパーク(池袋西口公園)か…」

同名の小説やドラマのモデルになった公園である。ここで僕はあることに気付いた。

池袋ウェストゲートパーク


い、EXIT?池袋西口公園はウェストゲートパークではなく池袋ウェストイグジットパークであった!これはなんというトリビア。いち早く嫁にこの感動を伝えようと、走れメロス走れエロス走れラモスとばかりに嫁に伝えたのだが

「あ、そう」

全然我関せず。トリビアよりもこれから食べるバイキングにしか興味がなかったらしい。

バイキングはトレビアンであった。
乙女カフェはレズビアンである。
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