2006/2/16 木 | 日記
ネガエリー・マイ・ラブ。
息子・タク(4ヶ月)が生まれて初めて寝返りをした。
「敵は本能寺にあり」
という寝返りではなく、布団の上での寝返り。まだタクは幼いので武力を持っていない。
この頃の赤ちゃんとしては、首が据わる・寝返りを打てるというのはわりと重要な成長イベントであり、ドラゴンボールで言えば、かめはめ波が撃てるようになる辺りの乳児期のターニングポイントである。普通首が据わってから寝返りが打てるようになる、と聞いていたがタクの場合は逆になってしまった。その瞬間を僕は見ていた。
「うにゃにゃにゃにゃー。んぎー」
タクは赤ちゃんの泣き声というよりも、ジャングルの怪鳥のような雄叫びをあげ、
仰向けから横になり、更にうつ伏せになるべくふんばっていた。
「これはもう少しでいけるぞ…寝返るぞ…」
ビデオに撮りたい衝動に駆られた。しかしこの時、僕には娘・R(2才)がベッタリ甘えており、体がどう絡まり合ってるのか分からない程にRと体を絡ませ、至福のひと時を過ごしていた。ここで
「R、どいて!」
Rを無理矢理振り解き、カメラ片手にタクに突進するのもどうか…これは女の子とくんずほぐれつの裸の合戦をしているにもかかわらず、
「あ、おじゃる丸の時間だ」
とテレビに駆け寄るぐらいの失礼な行為にあたるのではないだろうか…と思えたのだ。実際タクに注目するとRは嫉妬する。
そうこうしている内に、タクはころりんとうつ伏せになった。
「嫁ー!タクが寝返りしたぞー!」
「うそっ!ああっ。決定的瞬間をビデオに撮りたかった…」
嫁も悔しがっていたが、この様に長々と書いたのも、子供の成長の節目を見ることは親としてとても嬉しいことなのである。タクの顔も誇らしげに見える。
よし。寝返りが出来ためでたい記念に、一杯やるか!といきたいところだが、タクに酒は飲ませられないので、メイド喫茶にでも連れてってやるぞ!
タク知ってるか?メイド喫茶に行くとな、メイドさんがこう迎えてくれるんだ。
「寝返りなさいませ、ご主人様」
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