山車を引きたいんだしー。

「ぶぼぼぼぼ」

嫁の携帯がブーブークッション(知らない人はそのへんのオヤジに聞こう)のような音を立てて震えたサンデーモーニング。

「まま、でんわだよ」

息子・タク(1才)が嫁を呼ぶと

「でんわじゃないよ、めーるだよ!」

娘・R(4才)が律儀に突っ込みを入れた。嫁が見たところによると、昨日氷川神社のお祭りで一緒に子供山車を引いたみっちゃんママからであったらしい。

「…みっちゃん、今日も山車引きに行くんだって」

「今日も行くのか。元気だなあ」

「Rちゃんも行く?」

嫁がとりあえず子供達に聞いてみると

「いくー!」

「たっくんも、いく!」

超ノリノリであった。えー。ちょっと待っとくれよ。昨日のRは僕が手を繋いでないと泣いて山車から逃げ出すし、タクに至っては嫁に抱っこされたままビタイチ山車に触ってないではないか。

それに外は強い日差しで昨日以上に暑くなりそうな気配である。こんな中を2時間近く練り歩いたらぶっ倒れてしまうのではないだろうか(主に僕が)

まあそんな理屈をこねたところで子供達に通じるはずはなく、9時半集合とのことなので慌ててお祭り会場に向かった。山車が出発すると、さすがにRもタクも昨日よりは慣れたようで

R
Rは僕の手を離れても一生懸命綱を引いており、タクも初めて嫁の手を離れて自分で歩いて綱を引き始めた…

タク
と思ったらものの10秒で「ママだっこ!」とリタイア。ま、まあちょっとだけでも進歩したよお前は。

各所で休憩があったものの、やはり暑くて汗がダラダラと流れて結構辛い。尤も僕よりタクを抱いている嫁の方が辛かったろうし(僕が抱こうとすると「ママがいいの!」と号泣するのである)、他の親御さんたちもお疲れ様である。

それにハッピを着て子供山車を先導する町内会のおじさんもお疲れ様であった。

「はーい、みんな、大きな声で『わっしょいわっしょい!』」

と子供達を煽るのだがなかなか笛吹けど踊らずな状態な時、

「んー。今は声出てなくてもいいけど、あの角を曲がると町内会の偉い人が見てるからね。角を曲がったら大きな声出すんだよ!」

子供相手にぶっちゃけ過ぎの潔い態度に好感が持てた。

山車が終点まで辿り着いた時にはもうお昼。

「私、慌てて出てきたから朝食のお皿も洗ってないわ」

と言う嫁。

「じゃあこのままどっかで食べて行こうぜ。タク、何か食べたいのある?」

「らーめんたべたい!」

「じゃあ近くに魚貝系のラーメン屋があるからそこにするか…」

カツオ風味のほん山車。

問題:僕がみっちゃんママに笑われてしまったことはなんでしょう?

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