2007年09月05日
大子宮教えて下さい
胎内記憶。
それは赤ちゃんがおなかの中にいた時の記憶。うちの子供達にも胎内記憶があるのかどうか聞いてみた。まずは息子・タク(1才)。
「タク、ママのおなかの中にいた時のことを覚えてる?」
「えーっとねえ、えーっとねえ、えーっとねえ、えーっとねえ、えーっとねえ…」
ぶっぶー。時間切れ終了。どうやらタクには質問の意味が通じなかったらしい。次は娘・R(4才)に聞いてみると、嫁のお腹の中は…
「あかるかった」
とのこと。これまで何度となく嫁の衣服を引っぺがしてきたが、腹が発光しているところなど見たことないのだが…。
「じゃあおなかの中にいた時、何か聞こえたかな?」
「たっくんとお話してたの」
タクはまだ生まれていないのだが…。
「あはは、Rは覚えてないのよ」
そばで聞いていた嫁は笑ったが果たしてそうだろうか。胎内の記憶がない者にとっては何も分からないのである。
「暗くて、羊水の中をたゆたってて、臍の緒が見えて、パパママの声が聞こえた」
胎内というのはせいぜいこんな感じだろうという乏しい想像を基準に判断しているに過ぎない。明るいという「夢」を見ていたとしたらどうか。または、つのだじろう的オカルトになってしまうが、実は赤ちゃんは天国から舞い降りる存在であり、脳で直接天国との通信をする。Rが胎内にいる時でも既にタクも魂かなんかの姿で存在しており、飛行場でいえば出国待合室のようなところ、すなわち天国の出国待合室ならぬ出産待合室でスタンバっており
「Rちゃんの次にたっくんがママのおなかにはいるのよー」
「たっくんも!たっくんも、おなか、はいる!」
「だめ!じゅんばんでしょ!」
「うん。じゅんばん」
なんて話を直接テレパシーで話していたら…とか色々想像出来るのである。嫁に言うとバカにされそうだけど。そんな訳でどんな突拍子のないことを言ってもそれが戯言だとは言い切れない。それが僕の結論だった。
「Rちゃんは、あとはどんなことしてたか覚えてる?」
「おもちゃであそんでたの」
嫁の子宮内におもちゃが!いや、これも簡単に説明出来る。嫁の妊娠中、僕はよく
「よし、おなかの中のRに挨拶してくるわ」
と潜望鏡のようなものをにゅにゅにゅーと出し入れしていたため、その先っぽがRとコンニチワし、それをおもちゃだと思ったに違いない。潜水艦だどー。
「ねえパパ、Rちゃんねえ、パパがあかちゃんの時もしってるのよ」
「なに!」
それが本当だとするとRの前世は僕の母。いや、母は生きてるけど。
「パパは赤ちゃんの時どんなことをしていたのかナ…」
と恐る恐る聞いてみたら
「コーヒーのんでた」
どんだけすさんだ赤ん坊なんだよ。
生まれてしまったら二度と体験できない胎内生活。有線(臍の緒)で栄養補給してもらえるなんて上げ膳据え膳以上のサービスである。発展途上の体でどんなことを感じ取っていたのだろうか。残念ながら僕は全く覚えていない。
「胎内回帰」という言葉のあるように、人間の最も心地良い状態の原点であるという考えもある。その時の記憶がないなんて、つくづく…
もっ胎内。
問題:Rは大きくなったら誰のママになりたいと言っているでしょう?
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