2007年09月01日
グレート・セップーン
もう子供達が寝る時間であったが、ギリギリ起きているタイミングで仕事から帰って来ることが出来た。
「ただいまー」
玄関の扉を開けると息子・タク(1才)がどどどどと駆け寄って来、仮面ライダーばりのポーズをビシッと決め
「たっくんでしたぁー!」
何故か過去形の出迎えを受けた。お前は「よろしかったですか店員」か。タクの次は娘・R(4才)が出て来て
「Rちゃんねえ、あしたでんぐりがえしができたのよ~」
未来系と過去形が捻じ曲がっており、なんだか訳が分からなくなってしまう。うちの子達はタイムトラベラー。
「明日という日は明るい日と書くのね。若いという字は苦しいに似てるわ。明日というのはねんねして起きてからの日のことだ。さあRもタクもねんねしよう」
子供達にそう言い聞かせて布団に入れさせた。僕は添い寝といきたかったが、なにしろとても腹が減っていた。ゴハンは既に嫁が作ってくれたものが冷蔵庫にある。寝室で食べるわけにもいかないので隣の部屋で食べることにした。
「パパはゴハン食べるけどな、食べ終わったらそっち行くからな。先にねんねしてなさい」
と投げキスをして扉を閉めようすると、タクは「おやんみ(おやすみ)」と言い、Rは投げキスを返してくれた。さて飯を食うかと口を開けたところ、Rがまだ扉の隙間でモジモジしている。
「ん?おしっこか?」
と聞いてみると
「パパ…チューしよ」
ドキイイイイイン!いい年こいて心臓が口から出そうになってしまった。Rは投げキスだけじゃ物足りなくなってしまったらしい。
「はい、じゃあ…ちゅ」
書いてて恥かしくなるような接吻を交わし、Rは寝室に戻って行った。しかし10分後
「パパまだー?早く来てー」
と一緒に寝るよう催促するので、急いでゴハンを食べねばならないではないか。しかしRとはこんなにラブラブだというのに、嫁ときたらメガンテ前のばくだんいわのようにヌーンと寝ている。ウンともスンとも言わない。Rのセリフの「パパ」を「あなた」に変換してみたら…
「あなた…ちゅーしよ」
「あなたまだー?早く来てー」(と寝室からおねだり)
イエスノー枕は毎日イエス、みたいなベタベタ新婚夫婦みたいなのに。二兎追う者は一兎も得ず、という奴なのだろうか。
「パパまーだー?早く来てよー」
娘の方のウサギさんは、ウサギさんだけに寂しいと死んじゃうようなので食べ終わらないまま添い寝する羽目になったとさ。
問題:僕とRのラブラブぶりを見た嫁の反応はどうだったでしょう?
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