2007年08月18日
オタクの波より海の波
朝目覚めると、娘・R(4才)と息子・タク(1才)がすぐさま抱きついて来る。可愛いなあ。
嫁のハグとかおはようのちゅーが無くなったのは何時の日からだったか。
「人生は、ひとつ何かを得ると別のひとつを失うものである。BYキルケゴール」
ひとりがキープできるもののキャパはそう大きくはないということであろう。ちなみにこの格言は大嘘である。
「ねえパパ、きょうは会社おやすみ?」
Rが期待を込めた目で僕を見詰めるのだが
「ごめんねー。お休みじゃないんだよう」
残念ながらただの平日である。
「みーちゃんが『Rちゃんパパ会社お休みだよ』って言ってたよ!」
いつもなら「そうかー」と引き下がるのに、今朝はぷんすかと反論したので首を傾げた。それに何故みーちゃんは僕のスケジュールを把握しているのだ!上司か。というよりも
「てか、みーちゃんて誰」
「Rちゃんの幼稚園のおともらち。きのう公園で会ったの」
4才児にスケジュール管理されている僕って。
「今日は本当に会社なんだ。明日ならお休みだよ」
と言うとRの顔にパアアアと笑みが広がった。
「じゃあ明日、Rちゃんねえ、パパと遊びたい!」
そんなに僕と一緒に遊ぶのが嬉しいのか。なんと健気な子だろう…。
「よし、何して遊ぶ?そうだ、どこかお出掛けしようか。どこ行きたい?」
自分を好いてくれる娘に嫌も応もあろうか。Rの為なら例え日の中水の中である。
「うみいきたーい」
「よっしゃー」
二つ返事で引き受けた。とはいえあまり長時間移動するとRやタクは耐えられないので、海といっても家から一番近いお台場で良かろうと安直に考えていた。
ところが仕事から帰って来てネットをやっていたら、恐るべき事実が判明した。
明日はコミケの真っ只中!
コミケとはお台場の東京ビッグサイトで行われる世界最大の同人誌販売イベントである。金曜日から3日間…初日は17万人来たそうである。僕の故郷栃木市の人口(8万人)の2倍以上。栃木人からするととんでもない人数なんだべよ。お台場に行くとなるとその大群とモロにぶち当たることになるのである。
しかもその10万人は全員オタク。かつてコミケ会場のホットドッグ売り場でバイトしていた女子大生が、
「大量オタ。これほんの一部ですからね。これがぶぁぁぁぁあっているの。恐い!きもい!」
とブログに書いたため
「客をきもい呼ばわりするとは何事か」
とオタク達の怒りのコメントが殺到しブログ閉鎖になっただけではなく、mixi等からその女子大生の本名や学校名等までも暴かれて晒された、という騒動が起きたことがある。
なんて恐ろしい!
そして僕が前回コミケに行った時、友達の羽菜ちゃん(→URL)は
「Gカップ強調しまくりですよ!」とコスプレをしていた。
なんていやらしい!
そんなわけでたとえ火の中水の中はOKでも、オタクの中はダメである。僕の単独行動ならまだしも子供達を守れる自信がないし、第一僕がコスプレギャルを追い掛けて行ってしまう恐れがある。お台場は取り止めにしなければならない。嫁にもそう断りを入れた。
「嫁~多分お台場は電車が激混みだから海は止めよう」
「えっ。Rもタクも『あしたはうみ~』って楽しみにしてたよ!」
「そうか…そりゃ取り消しには出来ないなあ…」
「どっかないの?移動時間1時間ぐらいで!遠いのはダメ!」
近場というのが嫁のポイントらしい。そうすると湘南方面もダメである。
「じゃあちょっと足を伸ばすけど稲毛海岸(いなげかいがん:千葉市)にするか…」
そういうことになった。コミ毛を避けて稲毛へ。なんつて。
乳毛と尻毛のお手入れでもしておこう。
問題:コミケで嫁の身内が出展しているらしいが、それは誰でしょう?
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