2007年07月29日
ファーザーにギョーザー
「きょう、ぎょうざつくるのよ~」
先日餃子の作り方を嫁から教わった娘・R(3才)が張り切っていた。
「ママー、いつつくるの?」
朝から嫁に催促するほどのはっちゃけようで、昼飯後に始まった時には
「パパ、つくるよ」
「はいがんばってね」
マンガを読みつつ生返事したら
「みててよ!」
どうやらギャラリーも必要なようだった。
「はいはい、見てますよー」
料理がからきしダメな僕と、食材に触らせると絶対破壊工作に走るであろう息子・タク(1才)の男闘呼組みが嫁とRの作るさまを見学。無論Rに出来るのは嫁が用意した具を皮に乗せて包むまでなのだが、
皮を1枚取って
具を乗せて、順調に行きそうな気配だったが…
何かトラボーが発生した模様。
飽きて踊り始めたタク。
嫁に手順を再確認して
「できたー」
「ほう、上手だなー」
わりと手馴れてるなあと感動した。故郷栃木の県都・宇都宮には「餃子の女神像」というふざけたオブジェがあるが、Rこそ餃子の女神である。一所懸命作る姿がいじらしい。既存の像を破壊してRの像に置き換えたいくらいである。
「ぱぱ、みてみて、ぎょうざゆーふぉーもつくったのよ」
「餃子UFO?」
食べられるUFOはやきそばUFOしか知らない。一体何なのか、とRの強いリコメンドに押されて見てみると
「あー…なるほどね」
ものすごいでかい乳輪を持つオッパイに見えたが、純真な娘の心を汚すのはよそうと思った。
そして夕食。嫁が餃子を焼いて出来上がり。
「ぱぱ!ごはんよ!」
さあ私が作った餃子を今すぐ食べるがいい!と気合の入ったR。
「いただきます!」
「うん、おいしーおいしー」
嫁とRの功績を褒め称えつつ舌鼓を打っていると
「ぱぱ、これはなあに?」
Rが僕の醤油皿を指差した。
「これはパパの醤油。ラー油が入ってるから辛いよ。Rちゃんはつけちゃだめだよ」
「やだー。ぱぱのがいいー」
「それじゃちょっとだけだぞ…」
ほんのちょっとだけ付けさせて食べさせると、わりと平気なようであった。
「ねえぱぱー」
その2分後ぐらいだったろうか、Rが妙にひそひそ声で僕に話しかけてきた。
「うん。なあに?」
「あのねー…」
「はっきり言ってごらん」
「おくち、からいの…」
「やっぱりな!」
どうしてこう、なんというか磯野家がやらかしそうなベタベタな展開になるのか。餃子作りにハッスルし過ぎてちょっと勇み足してしまったのかもしれない。
ギョゥ・ザ・ハッスルというやつである。
問題:個人的にこれだけは許せぬ、という餃子の調理法はなんでしょう?
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