チョベリバ(超very馬鹿)

家族で渋谷に行った時のことじゃった。

たまにはオサレな勝負服でも買おうとした次第である。息子・タク(1才)はベビーカーの中でスヤスヤと寝、嫁は今にも死にそうな顔をして

「あー。人が多過ぎるー。都会に出たのは久しぶりだー。もう私は付いていけない。この人ゴミに耐えられないってことがおばさんなんだよねー」

自らの衰えを吐露しつつだるそうに歩いていた。同じ都内に住んでいるとはいえ、所詮練馬区民であり、行動範囲が殆ど区内を出ることがない嫁は、渋谷のような盛り場は慣れていない。

確かにセンター街を我が物顔で闊歩する、ファッショナボーで瑞々しい若者達と僕らを比べれば、新鮮な松坂牛とミートホープの偽装ミンチに等しい。唯一彼らの若さと溌剌さに対抗できるのは娘・R(3才)であろう。

「…Rが将来、このへんをうろついて帰って来ないようになったらやだな」

いま楽しそうに跳ねながら歩いている、この瞬間のRは邪気のひとかけらもない。ずっと汚れなき子でいて欲しいが故に、乱れた娘になったらどうしようという心配も大きい。

もしRが女子高生ぐらいになった時、折りしもコギャル文化がリバイバルしたらどうしよう。ファッションは程良く寝かせた後復活するのが余の常である。Rはガン黒になってしまって、チョベリグチョベリバチョベリガンブロンハッパフミフミ等コギャル語を話して来たらどうしよう。

Rを矯正させたいと思っても言葉が通じなければどうしようもないではないか。すなわち改めてコギャル語に注目する必要がある。

ここにおよそ10年前に発売されたコギャル語満載の「ARIGOZA」という歌がある。その歌詞を見てみよう。

■「ARIGOZA」作詩:天羽アキ

『ARIGOZA つき合ってくれて
 ARIGOZA チョミラスパベリバ

 今日は朝からイケてない 電車でヤガモな
 リーマンに シカトかまされ
 チョモロベリバ チョモロモロ モロモロベリバ

 でも こんな ブルーな時
 もつべき 仲良しさんは 激カワなKIG

 最近ロチュー ふえたって感じ
 スクランブルでラブラブ
 バーバババーボー ババババーボー チョキレキ』

…さっぱり分からない。これは最早コギャル語という「古文」による「古典」である。ありをりチョベリ、オヤジ狩り。

「…門限を厳しくするしかなさそうだな!」

「ある程度躾は厳しい方がいいのよ」

あとで嫁とそう話し合った。Rのコギャル化防止のためには門限を思いっきり早くし、渋谷・新宿・池袋等の盛り場に近寄らせないことだ。

すなわち盛り場はチョベリバである。

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