酒と涙と男の風俗

今日こそは仕事を早く終え、子供達が寝る前に家に帰って戯れようと思っていたのに上司に捕まって飲み屋へ。

飲みながらの話はあらぬ方向へ反れ、上司の風俗体験話になってしまった。上司は昔ススキノ(札幌の風俗街)によく通っていたようで、セクキャバなるエッチなお店について熱く語った。セクキャバとはセクシーキャバクラの略なんだろうが

「東京の普通のキャバクラの値段で、ススキノだったらおさわりが出来る!」

ということらしい。らしいというのは僕は風俗店に行ったことがないからである。誰も信じてくれないが本当である。

「おっぱい揉んだりお股をいじったりできるからいいぞー!北海道はいいぞー」

北国の風俗がいかに熱いかを語られたところで現在は東京にいるのだからあまり興味が湧かず、北海道といえば「北の国から」であることよなあと、僕の頭の中にはさだまさしが歌うテーマソングが流れていた。

あーあー、あああああー。

父さん…
僕は…エッチなお店に行って…
キャバ嬢のお股にタッチしていたわけで…。

北のクンニから。なんつってぷー。

よしんばそんな店に行ったとしても、ばれたら嫁に処刑されるに決まっている。

札幌処刑台。なんつってぷー。

ようやく家に帰った時には当然子供達は寝ており、

「起きてる顔を見たかったな…」

絶望のまま布団に沈没。翌朝、

「ぱぱ、おきてー」

娘・R(3才)に起こされた。昨夜見たかった愛しい笑顔がそこにあった。

「…Rちゃん、ちゅーして」

「ちゅ」

最近のRはごく自然に、また自然ゆえになんだか色気も感じられるキスをしてくるのでドキドキしてしまう。続いてRは僕に向かってお尻をフリフリし

「みてみて、Rちゃんのお尻かわいいの~」

とアピール。

「ほんとにかわいいなあ。えい。なでなで」

「きゃー」

「なでなでなでなで」

「きゃー」

キャバ嬢にお触りするより100倍楽しいと思う。おっぱいは揉めないが…。

そういえば昨夜の上司がこんなことを言っていた。

「北海道の女の子は胸が大きいんだぞ」

「そうなんですか?」

「おっぱいどうはでっかいどう!」

「…」

はて…どこかで聞いたような。あ、以前変な風俗店名を探していたときに見つけた

おっぱいどうはでっかいどう
これのことか!

いつも下らない駄洒落でこの日記を締めくくっている僕も、いぶし銀のオヤジによる本場もんのオヤジギャグにはまだまだ足元にも及ばなかったとさ。

問題:Rは嫁にはもっとすごいお尻フリフリをしていたらしいが、それはどんなものだったでしょう?

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