2007年06月12日
汁マニアファミリー'07
日曜日の出来事である。
娘・R(3才)が風邪のためハナミズと咳が続き、体温も微熱が出たり下がったりで長引いている。
「ただの風邪だったらいいんだけど…なんか違う病気なんじゃ」
なかなか治らないので何かと心配症になってしまう僕と嫁。
「じゃあ医者に診せるか。日曜だから休日診療所だよな」
医者、という言葉を聞いただけでRの顔が曇った。Rは大の医者嫌いなのだ。
「Rちゃん、お父さんと一緒にお医者さん行こうね」
「うわああああん!やーだーやーだー!」
案の定号泣。あまり泣かせたくはないが仕方がない。ここは心を鬼にして連れて行く。外は雨。休日診療所は若干遠い。そして我が家は貧乏なので車がない。従ってタクシーを捕まえることにした。
幸い、ウチのすぐそばが大通りなのでタクシーはすぐ捕まる。僕は「空車」を探しながら余計な事を考えていた。
「空車」「賃送」「迎車」「回送」などの表示の他に
「空腹」「敗走」「芸者」「瞑想」などもあれば面白いのに…
と思っていたら本物の空車が来たので手を上げた。
「どちらまで」
「前の車を追ってくれ」
タクシーに乗り込むやいなや警察手帳を見せて尾行を指示する…というシーンが刑事ドラマではよくあるが、僕も
「前の車を追ってくれ」
と言って健康保険証を見せる、というギャグはどうか…いや、「どちらまで」「また遭う日まで」の方がいいかな…などとネタが頭に泡のように浮かんでは消えた。Rが泣き叫ぶからである。
「やーだー!やーだー!」
「すぐ終わるからねー」
「やーだー!おうちかえるの!」
「全然痛くないからねー」
まるで幼女誘拐である。運転手が変な機転を利かせて最寄の警察署に向かっちゃうんじゃないかと冷や汗が出たが、無事休日診療所に到着。
思ったほど待たされず診察を受けられ、診てくれた薄幸そうな女医が言うには
「風邪ですね…」
とのことだった。Rより女医のほうが顔色が悪かったがひとまず安心して帰った。
なかなか治らないのは何故だろう…と考えてみると、いや、考えるまでもなかったのだが、Rだけではなく僕を含め程度の差こそあれ全員が風邪を引いているのである。みんながみんな風邪菌を撒き散らしているのでなかなか治らないのであろう。
家に帰っても
「おはな」
Rがハナミズを拭ってくれ、と言っていると思えば
「おはな」
息子・タク(1才)もハナミズがだらーんと垂れている。何をしようにも交互にふたりのハナミズを拭いてやらないと物事が始まらない1日であった。
これを「ハナはじめ」といいます。
問題:Rの症状に対し、女医が物憂げに言ったことは何でしょう?
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