頭隠さず尻隠さず娘

娘・R(3才)がトイレから出て来たままパンツもはかずに踊っていたので

「Rちゃん、パンツをはきなさい」

一応親として注意したのだが

「やだー。おどるー」

まるで言うことを聞かない。

「人はパンツなしでは生きていけないのだよ」

「やだー」

「そのあられもない姿をビデオ撮影して、お前が大きくなって結婚披露宴をする時に流しちゃうぞ」

「いいよー」

「よーしその言葉を忘れるな」

僕はやると言ったらやる。すぐさまカメラを構えて撮影開始。将来後悔することになるとは夢にも思っていないRはお尻フリフリドキドキワクワクで踊りまくる。おかげで場末のストリッパーを撮影したようなひどいビデオが完成した。

それを見ていた嫁が

「大人になって見せると『こんな頃もあったねー』ってわりと和んじゃうからその前に見せたら?」

なかなか冷静なことを言う。嫁、お主もワルよのう。敵に回したくないタイプだ。

「そうだなー。じゃあ反抗期になったらすさかず見せることにしよう」

オヤジキモイ、オヤジクサイなどと言ってみろ、ぎゃふんと言わせてやる(オヤジ臭い表現)

これがその時Rにどれだけ効くか分からないが…結局Rが嫁いで行った後に僕が涙を流しながら見まくる単なる思い出ビデオのひとつになりそうな気もする。

とりあえず今のRはこのビデオを恥ずかしがるどころか

「みしてみしてー」

自分の写り様をチェックする熱心っぷり。

「いいからパンツはきなよー」

「いやー。おどるー。ぱんつーすりーふぉー!」

ダメだこりゃ。

問題:Rは自分でトイレに行けるようになったが、未だ抱える僕の悩みはなんでしょう?
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