2007年04月19日
普通のおじさんになることは大変だった
(昨日の日記の続き)→昨日の日記はこちら
ゴスロリ、ヴィジュアル系、ハードロック系などなど、栃木の田舎に着て行ったら間違いなく浮きまくる服しか売っていない原宿竹下通り近辺で、普通の三十路オヤジが着れるような服を探すこと自体が間違いであった。
それでも10店ほど地道に物色し、ようやく地味ーな服を買うことが出来た。
家に帰ると、買って来た服の袋を目ざとく見つけたのが嫁。
「何買って来たの」
「同窓会の勝負服!」
何故か知らないが嫁にゲラゲラ笑われた。
「あはは…いつもの服着ていけばいいでしょう」
「テポドンとか書いてある服なんて着て行けるか!」
「でもいつもそんな服着て人と会ってるじゃない」
「お前は田舎の恐ろしさを知らぬ!」
確かに現在こちら(東京)で付き合いのある人には前述のような服を着て会っているし、相手もありがたいことに普通に流してくれる。しかし地元はそうはいかない。元々保守的だし
「かじりんっていたの覚えてっけ?同窓会であやしい服着てたべ…東京にいるらしいけど、どんな仕事してるんだべか…」
同窓生のみでなくその一族にも広まる恐れがある。そして田舎の情報伝播は、伊賀忍軍の情報伝達よりもネットよりも速い。さらにチンポ増大、じゃなかった針小棒大に言い触らされ
「かじりんは東京でやさぐれて、人には言えぬ怪しい商売をしているらしい」
なんて噂を流されたらもう二度と実家に帰れない。いささか田舎をバカにした妄想かもしれないが用心するに越したことはない。
「どんな服を買って来たのよ」
嫁が見せろというので買って来た普通のシャツを見せたら
「何普通の買ってきてるのよあはははははは!」
「普通の服なのに、なんで笑うんだよ。笑うとこなのかここ?」
普段自分がいかに普通の服を買っていないか、ということだろう。
「あなた、中学の頃はそういう変なキャラじゃなかったの?」
と嫁に言われてハタと我に返った。成る程元々変なキャラだったら「相変わらずだな」とネタにされるぐらいで済むかもしれない。しかし僕はどういうキャラだったか…というと余り考えたことはなかった。
特段個性のあるキャラではなかったが…強いて言えば当時の僕は可愛かったらしく、上級生の女の子にやたらチヤホヤされた覚えがある。部活の先輩女子が廊下などですれ違うと、甘ったるい声で名前を呼び止めるので、先輩コンチワッス、と手を振ってみたら「キャー」とか叫ばれたりして。それがきっかけで、校内で出会った時は必ず手を振らなければならない、という掟を部活先輩女子全員から言い渡され、その内全然知らない上級生から
「どうして私には手を振ってくれないの?」
と怒られたり。
「どうしてって言われても…(あんた誰だよ)」
「ねぇ、手を振って、ね!」
「………(ニンザリしながら手を振る)」
「キャー!」
僕は皇族かコアラの類か…と中学生ながらに思ったものである。そのため内心は既にエロで染まっていたが、彼女達のイメージを壊さないよう普通のキャラで通したフシがある。「稲中」でいえば「田中」のキャラである。
左:女子に可愛がられる田中
右:自分の屁で気絶させ、乳を弄ぶ田中(僕はこんなことしてません)
過去の自分を思い出して段々恥ずかしさの余り鳥肌が立ってきた。とても嫁にこんなことは言えない。
「ご、ごく普通のキャラだったよ…」
そう誤魔化しておいた。
そんな可愛いキャラも今やWEBで下ネタをかます立派なオヤジとなった。今僕が女子中学生に手を振ったら別の意味で「キャー」と叫ばれるであろう。
ひょっとしたら僕が同窓会の中で一番劣化が激しいかもしれないなあ…なんてことを考えると同窓会に顔を出すのが怖くなって来てしまった。しかし今更キャンセルはできない。いっそのことチャットとかでもいいよ。同じ窓の会と書いて同窓会。パソコン使うんだから…
同ウィンドウズ会でもいいだろ。なんつって。
わりと自棄になってしまっている今日この頃である。
問題:同窓会のサイトまで立ち上がっていたが、どんな内容だったでしょう?
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