2007年04月18日
普通のおじさんになりたい
月末に地元で中学校の同窓会があるので参加する。
卒業して10年後ぐらいまでの同窓会であったなら
「うわ、○○子ちゃん、久しぶり。きれいになったなー」
「かじりん君もすっかり大人びちゃって。私、実はあなたのことが好きだったのよ…」
「えー?僕その頃そういうのに疎かったから。小学校の頃いつもスカートめくりしててごめんね」
「うふふ、今でもその気持ち、変わってないのよ…」
「○○子ちゃん…(またスカートめくっていいのかな…)」
なんてロマンスが生まれてグランス(亀頭)がコンニチハしちゃってデカダンスな関係になっちゃうこともありうる。なかったとしてもそんな妄想を抱いて会に臨むこともあろう。しかし既に30代も半ばでありお互いいい感じに老けているはずなので純粋に懐かしく思い参加することにした。会場も僕が生まれたときからある、飯が不味いしょぼい宴会ホールでありますます懐かしい。嫁もそのへんを分かっているのか
「行けば」
あっさりOKしてくれた。昨日最終確認のハガキが届いたので目を通していると
「ラフな格好でお越しください」
と書いてあるところで目が止まった。普通にスーツで行こうと考えていたが、そう言われると困る。まともな普段着服を持っていないからである。
「北の国から」という文字にテポドンの絵のTシャツ、「性苦破裸(セクハラ)-私がやりました-」という文字に手形が胸にベッタリ付いている服、「肝硬変」「糖尿病」等病名ばかり書かれている服、お尻に「ジーパン」と白く書かれたジーパン、そんなんばっかりだ。別に変わり者に見られたいとか「かぶき者」とかそんなんではないが、不覚にも笑ってしまった服はつい買ってしまう。
「普通の服を買わなきゃならないな…」
目指せ普通のオヤジファッション、というわけで仕事帰りに服を買いに行くことにした。ところが悲しい習性で、ついいつも服を買いに行く原宿に行ったのが間違いであった。ゴスロリ、ヴィジュアル、ハードロック系の服が溢れるこの街の中で、普通のオヤジファッションを探すのは余計苦労した。
「どうせなら表参道や明治通り沿いのデザイナーズブランドの店に行った方が…」
しかし値段が怖い。僕の金銭感覚と値札の数字は余裕で1ケタ違う。仕方なく雑多な店の中のひとつに入り、とある店で普通のシャツを物色していたところ
「どんなものをお探しでしょうか」
と店員が聞いてきた。
「シャツを探してるんですけどね。普通のでいいのです。ふとぅーの」
「これなんかいかがでしょう」
店員が出してきたものは以下のような感じの服であった。
「…どこかの王子様用ですか」
「あはははは」
普通のオヤジファッションってなんて難しいのだろう…実現は不可能なんじゃないかしら、と気が遠くなってゆくのであった。
ファッションインポッシブル。なんつって。
なんとこの日記は続きます。
問題:原宿の竹下通りでいつもムカつくことは何でしょう?
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