奇矯なる帰郷のち帰京

栃木の実家から東京に帰る。

太平山(地元の桜の名所)の桜を見に来たのに全滅で、一体何しに来たんだか。

弟が車を運転してくれて駅まで向かう。助手席には母。嫁は一番後ろの荷物がぶち込まれた後部補助席に潜り込み、荷馬車が揺れるドナドナ状態。僕は娘・R(3才)と息子・タク(1才)のチャイルドシートの間に挟まっていた。

Rとタクは午前中公園で力の限り遊んだため、シートの中でボーっとしていた。

タク

何を話しかけても上の空で呆けているタク。Rもやけに静かにしていると思ったら

R
いつの間にか寝ていた。ハナクソをほじったまま…。Rが「オヤジきもい」などと言う反抗期になったらこの写真をゆすりのネタにしてやろうと思った。しかしながら車が揺れて鼻の穴に指がずうんと入りギャースなことになったら恐怖なので、そっと指を離してやった親の愛。

駅に着くと

「あー。一日なんてあっという間だねえ。寂しいねえ」

母が名残惜しそうに駅の中まで見送りに着てくれ、僕らの姿が見えなくなるまで手を振っていた。太平山の桜を見ることが出来ず、嫁にも

「だめじゃん!」

などと呆れられていた僕であったが、そんな母の姿を見た嫁が

「顔を見せるのが親孝行だよ。親孝行できてよかったのだよ」

フムフムと頷いていた。桜が散っていた時には僕をフナムシでも見るような目で見ていたくせに勝手に自己完結してんじゃねえ。水戸黄門のエンディングかお前は。しかしまあそうかもしれぬ。

コロコロとベビーカーを転がしながら駅の中を歩いていると

白ポスト
なつかしの「白ポスト」を発見した。東京では全く見ないがまだあるんだと感心した。少年の頃処理に困った「熱烈投稿写真」などを放り込んだ通称「エロ本ボックス」。

「ぱぱーでんしゃのるよー」

目が覚めてすっかり元気になったRに早く行くよう即されて、はっと我に返った。その姿が可愛くて写真をパチリと撮った。これも田舎の母へ送ることにしよう。

すなわち熱烈親孝行写真である。

問題:電車の中で向かい側に座ってたおばあさんがいきなり言って来たことは何でしょう?
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