2007年03月13日
隣は何をする美女ぞ
隣りに住んでいる人たちはイケメン+美女カップルである。
たまに旅行のお土産をあげたり貰ったりするぐらいの付き合いなので詳しいことは分からないが、表札の苗字がふたりとも違うので同棲しているではないだろうか。
「最近彼氏を見ないのよねー」
と嫁が言う。うちの窓から彼らが出勤する姿などが見えるのである。娘・R(3才)もその姿が見えると
「あ、おねえさん」
と言ったりしている。嫁によると、ここしばらく彼氏が出勤する姿を見たことがないのだという。
「彼氏が転勤して単身赴任したとか…別れたとしてもひとり残っているのも不自然だし…」
そう思われるフシもある。ひと月ほど前、業者と思われるトラックが荷物を搬出していたのを見たのだ。引っ越すならひとこと挨拶があってもいいのに…なんだか寂しいぽーんとおセンチになっていたが、少なくとも彼女の方はまだ残っているというわけである。
いずれにせよ彼らにとってはあまり良い事情ではないのだろうが、不謹慎にも僕は
「隣りの美人お姉さんをゲットするチャーンス。今日は隣りにいるからな、なんてことになっちゃったりね」
などと言ってしまった。それを聞いた嫁は
「あーそう。そりゃよかったね」
こちらを振り向きもせず台所仕事をしながら棒読みで答えた。隣りの悲しい出来事かもしれないのにそれをネタにするとは何事か、と軽蔑しているのか、やれるもんならやってみやがれこのオタク面の甲斐性無しが、とハナから相手していないのか。おそらく両方だろう。
「あなたがいない日があればゴハンも作らなくて楽だわー」
そしてとどめのこの言葉。昔だったら冗談でもそういう事を言うと
「ダーリンそんなこと言っちゃいやー」
サメザメと泣き出したり怒ったりしたものだが女は変わる。間抜けなことに本当にダーリンと言っていたのである。それで僕も「お前はラムちゃんか」とか言いながらもまんざらじゃなかったりして。若さとはバカさである。恋人をダーリンとかハニーとか子猫ちゃんとか呼んでいる人はすぐ止めた方がいい。10年後何気なく思い出し、鳥肌が立ってひとり「ウギャー」と叫びたくなるから。
ともかく夫などどこに行こうが、自分とRと息子・タク(1才)だけでこの家族はしっかりやっていけます、という嫁の自負をまざまざと見せ付けられた形となってしまった。
もし僕が転勤となったらどうするか。Rはせっかく面接試験を受けて幼稚園が決まったばかりだし、変わるのは可哀想である。結局僕も単身赴任する道しかないだろう。
嫁や可愛い盛りの子供達と別れるのは身を裂かれるぐらい辛いことだが、他に選択肢はない。僕の親父も通った道だ…よく電話で声を聞かせてくれと言っていたが、今になってその大切さが分かる。
単身赴任して臨む覚悟はあるのだから、夜はせめて
下半身避妊して臨ませてくれても…無理はないな!
問題:最近お隣で変わってきたことは何でしょう?
答えはランキングのコメント欄(2位あたり)→ここをクリック