2007年02月14日
絵に描かない餅
「わたしは、おえかきまんです」
娘・R(3才)がそう言うので、彼女はきっと「お絵描きマン」になったのであろう。どんなキャラか知らないが。
お姫様になったりアンパンマンになったりするRの「なりきりごっこ」はよく唐突に始まるので僕もわりと慣れっこである。
自分で「私は○○である」と宣言すれば何にでもなれる子供時代の素晴らしさよ。春先になると「オレはキリストだ」と言って包丁を振り回す人が現れることがあるが、彼らは幼い頃のピュアな心を失っていない人である。
僕なんかがいきなり「僕は新時代の神になる」などとほざけば間違いなく救急車を呼ばれる。
「みてみて、おどりをおどるのよー」
「はいはい、上手だね~」
無視すると「ぱぱ!」と怒られるので正面に座り適当に相槌を打つ。
「みてみて、おうたをうたうのよ」
「上手に歌えてますね」
「えーっとねえ、こんどはねえ、はんばーぐをちゅくります」
「いいねえ、おいしそうだね」
お絵描きマンの癖に最後まで絵を描くことはなかった。なんなんだ一体。
このようなRの「なりきりごっこ」に付き合うのは結構大変である。Rの頭の中だけにあるミラクルワールドの設定を損なわないよう話を合わさなければならない。しかし自分の世界の登場人物になりきって遊ぶ様は本当に楽しそうである。
僕はお絵描きマンなどではなくただのサラリーマンなのだが、何かと息苦しいこのご時世、いつもの殻を破って違うキャラになりきり、演じてみるのもいいかもしれない。
僕の「なりきり」プレイ。現実の僕は貧相な体をしているのでいっそのこと
「おすもうマン」などはどうだろうか。
そりゃ「よりきり」だ。
問題:Rが最近僕にやらせる役柄はなんでしょう?
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