2007年11月16日
男は面(ツラ)いよ
昨日の日記では娘・R(4才)の寝顔を眺めていたが、今日の日記では息子・タク(2才)の寝顔を眺める話を書く。
眺めてばかりで、のぞき妖怪しょうけらのような僕。釣られて一緒に眺めていた嫁がぼそっと言った。
「キムタクに倣って名前を付けたのに、どうしてキムタクのようなカッコよさがないんだろう」
「あるわけねえだろ」
名前が同じなだけで同じような人間になるわけないのである。たとえば同じ譲二にしたって山本譲二は演歌歌手だし島木譲二はパチパチパンチだしジョージ・ブッシュに至っては外人である。よしんば似ていたとしてもわずか2才のタクがキムタク節で
「ぶっちゃけウンコしちゃったんだけど、おむつかえてくんない?ちょーやばい」
などと言ってきたら、うんこまみれのまま放置するだろう。2才の男の子にキムタクのカッコよさを求めるのは間違っている。Gカップの2才女児を探すようなものである。
「可愛い顔してんだからいいじゃん…」
と嫁をなだめようとすると
「違う。私が求めていたのはそんな三の線じゃない」
と声を荒くした。そして嫁の熱い語りが始まった。
「大体ねえ、タクと血が繋がる男達はみんな冴えないのよ。A(嫁の弟)もY君(僕の弟)も!」
嫁の弟は女っ気がなくなんだかぽやーっとしている。僕の弟も女っ気など全くなくなんだかぬぼーっとしている。
「お前の従兄弟もガッツリアキバ系だしな」
「そう。そして、あなたもよ!」
「てめえディスってんのか!」
指差して亭主を断罪するとはなんという嫁。人の顔をアキバだオタクだと散々なことを言うけれども、だったら何故僕とツガイになったのだっていう話になるのに。人を呪わば穴二つ。だから僕にアナルを責められるのである。
僕と嫁が一族を巻き込んだ罵り合いをよそに、タクの寝顔は大人の醜い争いとは全く無縁の安らかな表情を見せていた。改めて眺めてみるとやはりいい顔をしておる。所詮親バカである。キムタクの名を頂戴した効果があったのでは、とすら思えてくる。まじまじとよく見ると、ほのかな男の色気すら漂ってくるような…
かーすかにー、ん、色っぽいー。
しまった。そりゃキムタクの嫁のほうだった。
問題:タクはこの時どんな寝言を言っていたでしょう?
答えはランキング2位あたりにあります→ランキング投票
1位ありがとう!これからも4649お願いします→ランキング投票
■はてなアンテナに追加