女の子になりたガール

息子・タク(2才)の寝顔を眺めていた僕。

「だいぶ男の子っぽい顔になってきたな」

ちょっと前まではよく女の子かと間違われたものである。それが徐々に男の子っぽいというか小僧っぽい顔付きになってきたように思える。

「そうでしょう」

嫁もそう感じていたらしい。

「でもね、タクは自分のこと女の子だって思ってるらしいよ」

「なんだそりゃ」

嫁の話によると、公園に遊びに行った時、娘・R(4才)が何かのきっかけで

「Rちゃんは、おんなのこ。たっくんは、おととのこ(男の子)」

と言ったことに対し

「ちがう!たっくん、おんなのこ!」

タクが猛反発したのだという。ちんちんがあるから男の子だよーといくら言っても聞かず、しまいには公園の真ん中で大泣きしてしまったそうな。

「そんなに女の子がいいのかしら…」

嫁は首を捻った。

「プリキュア大好きだからな。プリキュアになりたいんじゃないか?

「もしかして性同一障害…」

「え、将来『どんだけー』とか言うようになっちゃうの?」

「性同一障害って先天的なのかしら。後天的なのかしら」

「さあ。後天的じゃないのかね」

ボーボワールは「女は女に生まれるのではない、女になるのだ」と言っていた。体の成長も合わせて男は男に、女は女になるのではないだろうか。ちんげボーボワール。

翌朝。タクのおむつを替えながらちょっと話を振ってみることにした。

「たっくんは男の子だよね」

「ちがう。おんなのこだよ」

なるほど嫁の言ったとおりであった。

「えー男の子だよ」

「たっくん、おんなのこなの!うわあああん!」

そもそもタクは女の子というものが何なのか分かっているのだろうか、と疑問が湧いたため質問を変えてみた。

「じゃあRちゃんは?」

「おんなのこ」

その通りッ!

「ではママは?」

「おばさん」

ぶわっはっはっはっは。自分以外のことは良く分かってるじゃないか、と笑い転げていたら

「まあ、その通りだけどさあ…」

嫁が悲しい顔をしていた。ところがここで

「ちがう!ママもおんなのこなの!」

真っ向から否定したのがRであった。母の名誉を守ろうと立ち上がったのであろうか。

「いやーママが女の子ってのは無理があるでしょう」

以前嫁が戯れにブルマと体操着を着ていたが、どう見てもママさんバレー以外の何者でもなかった。あれはひどかった。

しかしRもなかなか折れず、しまいには

「おんなのこなのー!うわああん!」

タクと同様に泣き出してしまった。何故そこまで体を張って強調するのだろうか。

特にタクなどはおむつを替えているのでお股を広げて男のシンボルを堂々と晒している。更にそれを僕が拭いており、文字通り証拠を掴んでいるというのに。愛人をバックでガッツンガッツン攻めている最中に女房に乗り込まれてもなお

「やってません」

とシラを切るエロ亭主並みの居直りである。息子の息子が動かぬ証拠なだけに

むすっこ猛々しい。なんちて。

問題:タクが最近すごい勢いで覚え始めてきたことはなんでしょう?

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