2007年11月03日
夢見るオタク人形
「beatmania II DX」(ビートマニア・ツーディーエックス」というゲームが好きで、ゲーセンで何年もはまっていた。
おそらくマンションの頭金ぐらいの額は余裕でぶっこんでいるだろう。そのせいで今手元には頭金はなく、せいぜい玉金ぐらいしかない。
最近、このゲームに出てくる「エリカ」というキャラがフィギュア化し、UFOキャッチャーでゲット出来るのだということをコナミのサイトで知った→こちら
ピアノのような鍵盤を弾いて音楽を紡ぐゲームなので、ストーリーもキャラもあったものではないのだが、シリーズを重ねるにつれこのような萌えキャラが画面上のバックグラウンドヴィデオで出てくるようになった。
元々イカすクラブミュージックを淡々と弾きまくる硬派なゲームだったのに、萌えキャラの露出が増えてくるにつれゲームの雰囲気もオタク臭くなって来て、このゲームの要である音楽もゲームミュージックのようなオタクっぽい曲が増え、僕は段々と足が遠のいてしまっている。
ゲーセンに入り浸ってる時点でオタクだろう、と突っ込む輩はとっとと帰っとくれ。それは違うなおたくが言う程僕達そんなにオタクじゃないよ。人よりちょっぴりゲームが好きで、たまにコスプレするだけさ。理想の女はしょこたんだなんてふっざっるなー。
そんなことを言う人にはケミカルウォッシュジーンズ、バンダナ、ウェストポーチのオタク3点セット(2年間無洗濯)を送り付けてやる。
だからゲーセンでこのフィギュアを見かけた時も
「ふん、あのゲームはテクノ・トランス・ハウス系の曲が最大の魅力なのである。こんな萌え萌えキャラに惹かれるのは邪道であり、またそれを売りにするゲーム会社も愚かである」
鼻で笑いUFOキャッチャーに一瞥をくれて通り過ぎたのだった…
…はずだったのだが。なんで家にあるんだろう。僕わかんない。
うーむ。これ、家に置く場所がない。嫁に見つかったらドン引きされること間違いなし。ピカチュウとかだったら
「いやー。子供達が喜ぶかと思って」
という言い訳が出来るがこれは完全にアウトである。わーいスカートの中はしましまぱんつだー、と喜ぶのは僕だけ。机の中にも入らないしどうしたらよいか、と考えた末、革命的アイディアが浮かんだ。
木を隠すなら森の中作戦。これでも見つかる可能性は高いと思うが、もうこれ以上よい場所がない。後は野となれ山となれ。俺の愛撫で女になれ。
「あなた、何コレ?」
と見つかった時は
「いやあ、僕、ちょいオタオヤジだからさ、ははは」
という寒いホームドラマのノリで乗り切るしかない。
…と、覚悟を決めてもう一週間、嫁は未だノーリアクションである。恐らく「アナタ、信じられない」というよりも「このバカには何を言っても無駄」という境地に達しているのではないだろうか。それはそれでちょっと寂しい。
それならば子供達の反応を楽しもう、と息子・タク(2才)に
「ほら、おねえさん人形だよ~。いる?」
と聞いてみたところ
「いらない。たっくん、ぶうぶであそんでるの」
まるで興味を示さない。
では娘・R(4才)はどうか…と思ったらフィギュアを薙ぎ倒してピカチュウを取って遊んでいた。眼中にない様子。どいつもこいつも。女子供には日本が世界に誇れる伝統、ワビサビモエが分からないのか。
このフィギュア、すなわち人形…比較的リアルな人形はあまり子供達には人気がないのだろうか?うちにはリカちゃん人形とかないし。
「ぱぱ、おしっこー」
「はいはい」
「だっこしてー」
「はいはい」
僕というあやつり人形が一体いれば充分のようである。
問題:僕とRのふたりでゲーセンに行ったら嫁に怒られた。なぜ怒られたのでしょう?
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