2007年11月01日
弁当準備完了
僕と娘・R(4才)の弁当は嫁が作ってくれている。
Rの幼稚園は給食の日と弁当の日が交互に訪れるのだが、食べる時のあいさつなるものをRから教わった。
「おべんとうの時はねえ、こういうふうに言うのよー。
おとーさん、おかーさん、おべんとーを作ってくれて、ありがとーございます!
こぼさないように、のこさないように、たべます!いただきます!」
そして残さないで全部食べると「ぴかぴか賞」といって先生に褒められるのだそうだ。なかなか良い躾をしておる。僕はともかく、僕の安月給をやりくりして毎朝弁当を作る嫁には確かに感謝するべきである。
僕の幼稚園ってただ「おべんとおべんと嬉しいなー」と歌ってただけだったと記憶する。その弊害で大人になってから「お○んこお○んこ嬉しいなー、ちんこも綺麗になりましたー」というお下劣な替え歌を覚えてしまった。
朝、嫁がいつも以上に台所でテンパっており、まるで米粒に「南無阿弥陀仏」と書いているような細かそうな作業をしているので、何をやっているのだろうかと覗いてみたら、おにぎりでハロウィンのジャック・オ・ランタンを作っているのだった。ケチャップライスをカボチャ型に握り、細かい海苔を貼って目鼻口がちゃんと出来ている。
「ずいぶん凝ってるなあ」
「朝から細かい作業をしてしまったわ!」
「R、見てご覧。ママがすごいお弁当作ってるぞー」
「えー。みしてみしてー」
「あら、今見たら幼稚園で開けた時の楽しみがなくなってしまうでしょう?」
アハハウフフとホームドラマまがいのやりとりをしながら僕も弁当を受け取って会社に行ったのに…。風邪がひどくてほとんど残してしまった。薬を飲むために食べようとしたが、ふた口ぐらいでギブアップ。
体調はますます悪くなり、仕事を早めに切り上げて家に帰ると
「パパおかえりー」
Rと息子・タク(2才)はまだ起きていた。
「ごはん食べたか?」
「たっくん、ぴかぴか賞!」
「ぴかぴか賞」をRから教わったのであろう、タクも誇らしげに全部食べたのだぞ、と言うのであった。それに引き換え僕はまるまる弁当を残した「まるまる罪」。嫁にずっしりとしたままの弁当を渡す。弁当や夕飯を残した時の嫁は機嫌が悪いように思える。
しかし嫁よ、今日は仕方がなかったのだ。風邪を引いていて食えなかった。今日の弁当は残される運命にあったのだ。運命だけに、ベントーベン。なんちって。
などと頭の中で言い訳しつつ、布団に入ろうとしたところ
「晩ご飯は食べないの?」
やはり機嫌が悪いのであろう、嫁がツンツンした口調で聞いてきた。
「いや、食べられない…」
やはり今も食欲がないのでパスした。食欲はないが何故か性欲はある。体が弱っている時に、自分の遺伝子だけは残そうとする「バテマラ機能」が発動したのだろうか。
そもそもこの風邪をひいてから2週間。いつになったら治るのだろうか。百日風邪というやつなのだろうか。千日続いたら「千の風邪になって」ってか。この風邪のせいで嫁と契りを結ぼうとしても「風邪うつすな!」と断られつづけているし。溜まっているせいもあるのだろう。
早く風邪を治したい。そして明日こそは僕も「ぴかぴか賞」をもらいたい。そう考えながら早めに寝床に就いた。
翌朝、パンツが「がびがび賞」だった。中学生か。
問題:パンツは嫁に内緒にするためにどのように処理したでしょう?
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