2007年10月05日
うん、どうかい?
「R(4才の娘)の運動会、いつだっけ」
「6日だって言ってるでしょ!」
何度も運動会の日程を聞いていたので嫁に怒られてしまった。
幼稚園の運動会と言われてまず目に浮かぶのは、さながらストリップ小屋の如く我が子の姿を血走った目で見入る親達の熱狂ぶりであろう。ビデオカメラのCMも判を押したように子供を追い掛け回す親の姿ばかりだ。
「ふ、憐れなり親バカよ。誘蛾灯に引き寄せられる夏の虫の如き悲しい性よ」
かつては僕はそのような親バカのバーサク状態を醒めた目で見下していたのだが、いざ人の親の仲間入りしてみると朱に交われば修羅の道。僕も好きなミュージシャンのライブばりにテンションが高まってしまっている。血湧き肉踊り、ちあきなおみ踊る。
何しろRの初めての運動会である。可能な限りいいポジションで我が子を見たい、撮りたい、声援を届けたい。
「いい場所で見たいよなあ」
「そうだね。だから朝8時に現地に行くように。よろしく」
開場1時間前から場所取ってろ、と見事に嫁にハメられた。昨晩ハメられなかったのにハメられた。
「それと、園児と父兄が一緒に参加する競技があるから…あなた出てよ」
嫁が言うには、ダンボールで作った電車の中に親子で入り、エッチラオッチラ走るリレーがあるんだそうだ。
「えー。僕が出るのー?」
どうすんべかと僕が迷っていると
「親子一緒の競技は年少組の時しかないんだよ。年中組からはそんなのないんだから」
「そうなの?」
「小学校以降だってないでしょ?つまり、運動会で娘と参加できる最初で最後のチャンスなのよ!」
「最初で最後か。よし、出るぞ!」
「…って父親を口説けばイチコロです、って幼稚園の先生に言われた」
「ふおおおお!」
また嫁にハメられたああああ!考えてみたら嫁が出たって最初で最後じゃん…。このハメられた借りはRの運動会が終わった後、夜の運動会と称してものすごいプログラムを用意して報復することにしよう。組体操四十八手とか顔の上に棒倒しとか金玉入れとか。
「まあRと一緒にやれるのは嬉しいからいいけど…で、運動会いつだっけ」
「さっき言ったでしょ!」
運動会が楽しみでしょうがない!
うんどーかい。まーだだよー。
問題:運動会までにやっとけ、と嫁に言われたことは何でしょう?
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