2007年01月21日
トラウマテレビ
テレビのチャンネルを回しながら夕ご飯を食べていたら
「長女○○ちゃん3才。次女××ちゃん1才…」
というドキュメンタリーが流れていたので
「ちょうどR(3才の娘)とタク(1才の息子)と年がいっしょだね」
などと言ってこのチャンネルを見ようと思ったら
「これから数時間後、この子達は命を落とすことになる…」
どす黒いナレーションが流れた。
「え、し、死んじゃうの?」
このドキュメンタリーは、高速道路で酔っ払い運転のトラックに後ろから衝突され、幼い姉妹が犠牲になった悲惨な事故の再現ドラマだったのである。
サービスエリアで酒を飲む加害者。仮眠を取ったものの酔いが抜けぬまま出発する。フラフラの蛇行運転のトラック。
一方後部座席のチャイルドシートに乗せられた姉妹と前部には運転する旦那さんと奥さんの車。歌を歌いながらやがて運転していた奥さん以外眠りに付き、料金所に着こうとしたときに蛇行運転のトラックが後ろから衝突した。
ドアが開かず、窓ガラスを割って飛び出した奥さん。旦那さんは腕が抜けず脱出が遅れ、助けられた時には背中に火が燃え移っていた。次に子供を救い出そうにも、熱くて近寄れず、既に車の後ろ半分は盛んに燃え上がり、最早どうにもならない絶望的な光景になっていた。
どんなに安全運転を心掛けても、その全てを無駄にする酔払い運転の無法ぶりへの怒りもさることながら、我が子達があんな紅蓮の炎に飲み込まれてしまったら…気付いた時にはどうあがいても助けようがない惨状が目の前にあったら…あっという間に惨劇に叩き込まれてしまった子供達の救いのなさよ。
子供を持ってからというもの、自分がこういう目にあったら、というより子供がこんなことになってしまったら、という内容に思いっきり感情移入するようになってしまった僕は、しばし釘付けになってしまった。すると僕の膝の上でご飯を食べていたRが
「Rちゃん、いやなの…Rちゃん、いやなの…」
うわあああああん。怖さのあまり泣き出してしまった。
「あああ、ゴメン。お父さんつい色々なこと考えてしまって…」
慌ててチャンネルを換えたのだが、子供が愉快になるような番組がなかったので
「ほらほら、ロッドスチュワートが歌ってるよ~」
慰めになってるんだか分からないが無理矢理テンションを上げようと心掛けたのであった。
「そうなるんじゃないかなーと思ってたよ」
それまで傍観者だった嫁が僕を非難した、そのあとだしジャンケン的な発言に少しむかついたので、いつかアナルに中出ししてやると心に誓った。僕の際限ドマラを食らうがよい。そして僕も決して飲酒運転はしますまいとも誓ったのであった。車持ってないし15年ぐらいペーパードライバーだけど。
その後Rはグダグダになりながらもご飯は全部食べていたので、ご飯のおいしさが恐怖を打ち消し、トラウマにならないことを願うばかりである。
トラウマー。飯ウマー。
問題:僕がテレビを見て怖くて泣いた最古の記憶はなんでしょう?
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