2007年01月10日
ビコーズ、アイラブユー
夕飯で、娘・R(3才)がゴハンをこぼした。
「あらあら」
とすぐ拭こうとする嫁に
「まま!おこらないで!ままだいすきだから!おこらないで!」
Rは急に泣きながら許しを乞う。「大好きだから怒らないで!」というのはなかなか有効だと思う。僕だったらすぐさま陥落しそうだ。まだピノコの足元にも及ばないぐらい喋り方がたどたどしいのに、一体どこからこのような泣き落としを考え付くのだろう。
翌朝、今度はRがおねしょをしてしまった。
「おこらないでままだいすきだからおこらないで!」
Rはまた同じことを叫んで泣いていたのだが、僕はここではて…と新たな疑問が浮かんだ。嫁がすぐさまカミナリを落としているならともかく、
「あらーやっちゃったねーはいはい着替えて」
ぐらいで別に怒ってはいないのである。それなのにこのRの怯え様はなんなんだろう。
「最近、こっぴどく叱ったの?」
「いや、別に…」
さては何か…と思わせる気配のある答えであった。僕は子供達を叱ることはあっても、頭までカッとなったことはない。しかし嫁は僕とは違い24時間顔を合わせているのだから、つい頭に来ることもあろう。以前「があああっと怒鳴っちゃったんだよね」などと言っていたこともある。深く聞きますまい。
ただRのような小さな子供といえど、着々と機に臨み変に応じる術を学んでいることであるよ、と感心したのであった。
ワンパターンなのは僕のほうで、お約束のように嫁に夜這いをかけ
「まま大好きだから、大好きだから」
Rのマネをして脱がそうとしたのだけれども見事撃退された。声を鼻詰まりっぽくして
「あなたのー、はだかー、しぬほどー、すきだからー」
チャンドンゴン風に言ってみても駄目だった。
「私はキムタクが好きなのー!」
キムタク…韓国風に書くと金朴。受けなかったのは嫌な感じに古いCMネタだったからに違いない。
「ていうか何のマネ?それ」
と思ったら嫁はネタを知らなかった。
自分の「大好き」が相手に受け入れてもらえないのは悲しいことである。僕などはいつも両手を広げ、無防備で受け止めようと心掛けているのに。
これを「好きあり」といいます。
問題:その日の夜、嫁が苦笑いしながらボソッと呟いたことはなんでしょう?
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