プレゼント多難


息子・タクの1才の誕生日が迫っている。

娘・R(3才)の時はプラチナネックレスをあげた。ついでに天使のコスプレ服を買って着させたりしていた。今思い返すに、何故そんなことをしたのか訳が分からん。頭おかしいんじゃないか。とにかく浮かれていたのだ。

「ではタクには何をプレゼントしようか」

Rと同様にネックレスにするか…とも思ったのだが、現在坊主頭なので下手に金のネックレスでも与えると、栃木のゾッキ(暴走族)の様な風貌になる恐れがある。普通のおもちゃを買っても、絶対Rに強奪されてしまうからかわいそうである。

そもそもネックレスは

「人生最初の誕生日プレゼントは、大人になってからも使える物を…」

という思いがあって選んだものだった。男の子の場合、大人になってからでも使える物、というと…エロスビデオしか思い浮かばぬ。

無い知恵を絞っても名案が出ない。

「うーん。どうしようかねえ」

無い乳を搾ってタクに与えている嫁もコレという物がないようだ。

「タクにも天使服着せてみようか!」

「似合わないに決まってるよう。坊主頭の天使なんて見たことないよう」

「うーん。どうしようか」

嫁と話しても堂々巡り。そこでRに聞いてみることにした。年代的に一番近い者に聞くのが一番だと思ったからである。それに三人寄れば文殊の知恵と言うではないか。

「Rちゃん、タクの誕生日プレゼントは何がいいかなあ」

「えーとねえ、さんたさん」

「あはは、Rちゃんはプレゼントといえばサンタさんなんだね」

…。

Rに知恵を借りるという行為はイクラちゃんに「ハーイ」「チャン」「バブー」以外の言葉を喋ってみろ、と強要するくらい無謀なことであることが分かった。何が文殊の知恵だ。

タクの顔を見ながらふさわしいプレゼントは何であるかを改めて考えてみた。

タク
…額の上の髪の毛が薄いのが気になるのだけれども。生まれながらに頭が志村けん。そんなこの子に、大人になっても使える物。それは

「カツラ、だったりして」

三人寄ればパンチョの知恵。


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