2006年07月17日
偽磯野家
親に似て髪の毛が多い娘・R(2才)と息子・タク(9ヶ月)。
9ヶ月の乳児とは思えない程のモッサリヘアーだったタクは、暑くなってきたので嫁の手により角刈りにされてしまい、深夜の練馬区光が丘の某スーパー銭湯に多数出没するゲイの皆様のような髪型になってしまったが、Rは女の子でありそうするわけにはいかない。
嫁が色々いじって様々な髪型にするのだけれども、今日の出来映えはこんなんであり、
「プッ。サザエさんみたい」
嫁が自分でウケていた。自分の手でやってそりゃないだろ!、思いつつも僕も笑ってしまったのであるが。
夕方、嫁から「コーラ2リットルのペットボトルが168円」というお得情報を聞き、スーパーに行くことにした。
「Rちゃんもいくー」
Rがどうしても僕に付いて行きたいと言う。僕に拒否できる理由があろうか。可愛い可愛い愛娘。行く時は一緒よ。僕達一心同体少女隊。暮れなずむ街をRの手を引いて歩く。
「まっくろに、なっちゃったね」
とRが言うので、さては色素沈着した僕の乳首のことを言っているのかとドキっとしたが、空が暗くなってしまった、と言いたかったようだ。
「あ、ああ、そうだね」
あまり遅い時間帯にRを外に連れて行くことはないので、珍しいのだろうと思った。程なくスーパーに辿り着いて、お得コーラといくつかのモノをゲットして、レジに並んだ。レジのお姉さんがピポピポやっている間にRと話していると
「Rちゃんはスーパー好きなの?」
「そうです」
「明日はパパと電車に乗るんだよね」
「そうです」
敬語なんて教えてないのに、いつの間にか覚えたらしい「そうです」を連呼していたため、
「サザエさんみたいな頭なのに、タラちゃんみたいな喋り方だね」
と言ったところ、レジのお姉さんがプッと笑っていた。
「あ、聞こえちゃった?」
「は、はい…、あの、○○○円になります」
「はいはい。えーと…あれ?」
買い物しようと街まで、出掛けたら、財布を、忘れて…。
すまんR。僕がサザエさんだった。
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